桜えびすし(清水駅)を食べた記録

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桜えびすし(清水駅)・・・圧倒的な色彩美、そして静岡を代表する味わいに感動

静岡県の清水駅に、非常に特徴的な駅弁が存在します。東海道本線沿線でも五指に入るほどの、食べる価値が大有りの駅弁です。その名は、桜えびすし。当サイト管理人も、この駅弁を見つけてから3回目の訪問で、ようやく食べる事が出来ました。

販売箇所は、清水駅の改札口を出た目の前にある、JR東海の運営するコンビニエンスストア、ベルマートキオスクです。以前は通路側に面して駅弁が売られていましたが・・・、

清水駅の改札口前のベルマート売店


2018年の夏時点では、ベルマート売店の奥の冷蔵スペースの下段に、このように清水駅の駅弁の5種類が並べられており、壮観でした。写真に記されている通り、末廣鮨さんが調製しています。清水駅の近くに店を構える、老舗のお寿司屋さんが作っているのです。

清水駅のベルマートで売られている駅弁


今回は、青春18きっぷを使って、自宅のある埼玉からはるばる清水駅まで往復して、桜えびすしをゲットしています。この駅で売られる代表的な駅弁と言って良く、売り切れたらシャレにならぬという事で、電話予約をして末廣鮨のお店まで行って買い付けを致した次第です。

桜えびすし(清水駅)


駅前のベンチにでも座って食べようかなと思いましたが、あいにく激しい雨が降ってきたことから、清水駅のホームのベンチで、桜えびすしを食べております。

東海道本線は人が多いので、静岡駅寄りのホームの先端付近のベンチで食べています。その時の状況を、以下の動画に簡単にまとめていますので、ご覧ください。




データ(2018年8月時点)
購入場所 静岡市清水区の末廣鮨さんの売店「いなりやNOZOMI」にて購入。
購入日時 2018年8月23日の正午過ぎ。
価格 520円(税抜き)・・・信じられない安さです!!
ラベル表示 桜えびすしのラベル表示
製造・販売 末廣鮨「いなりやNOZOMI」
静岡県静岡市清水区江尻東2-5-29
電話:054-367-8872
http://shimizu-suehiro.jp/associate/index.html

なお、水曜日が定休日です。水曜日はベルマート清水店での駅弁の販売はありません。
清水駅での販売 ベルマート清水(東海キヨスク株式会社)
電話:0543-63-5605
営業時間:6:30 ~ 21:40





桜海老を「主役」として扱う駅弁は、全国でもここだけのユニークさ


では、食べてみましょう。末廣鮨さんの持ち帰りのお寿司に共通している掛け紙を外して、ふたを開けてみると、桜海老の圧倒的な色合いの鮮やかさに、目を奪われました。このインパクトは想像以上であり、これほどまでに目で楽しめる駅弁も、珍しいのではないでしょうか。

桜えびすし(清水駅)


この桜海老は、佃煮として供されます。実は静岡で採れる桜海老は、2018年は30年ぶりの記録的な不漁に見舞われているとの事で、今回、清水で桜えびすしに出会う事が出来るか、非常に心配でした。
https://mainichi.jp/articles/20180628/k00/00e/040/239000c(毎日新聞)

しかし、心配は杞憂で、こうして桜えびすしを食べる事が出来る幸せ。生の桜海老も食べてみたい気がしますが、お弁当ですから、佃煮にして保存性を向上させるのも仕方ありません。

それにしても、佃煮にしてここまでの圧倒的な美しい色合いを出せるとは、驚愕ですね。食べる芸術と言えましょう。桜海老の上には刻んだガリが散らしてあって、芸が細かいなと感じました。

桜えびすし(清水駅)


こうやって、桜海老をたっぷりと味わう事が出来ます。最高の駅弁ですね。佃煮ですから、海老のサクサク感が意外と強いです。でも、佃煮といっても江戸前の佃煮ではありませんから、桜海老の「レア感」と言いましょうか、そういったものもしっかりと残っています。

桜えびすし(清水駅)


驚いたのが、酢飯の上に「ふりかけ」のように乗せられている、そぼろです。そぼろと共に海苔を盛り、その上に繊細な錦糸卵を乗せているのですが、とにかくこのそぼろが謎なのです。

最初、てっきり鶏そぼろだと思いました。しかし、ちょっと食べてみると、なんだか違うのではないかと感じました。そもそも、桜海老の味わいを堪能するのに、その下に鶏そぼろなどを敷き詰めてしまっては台無しになります。

一体なんだろうと思ってラベル表示を読んでみると、なんとこれは、油揚げをみじん切りにしたもののようです。これにはかなり驚きました。ラベル表示からすると、油揚げだけでなく、山芋や海老も混ぜ込められているようです。このような職人芸は、普通の駅弁屋さんには出来ない芸当だと思います。




桜海老を取り除き、この「そぼろ」だけで酢飯を頂いても、普通に美味しく頂けてしまいます。植物性のたんぱく質でこの美味しさを実現できるのは、かなり高度な技なのでした。




他に、とても感心したのが、絹さやです。駅弁としては、あり得ないほどの色合いであり、桜海老のピンク色と共に、その彩りは素晴らしすぎますね。食べてもシャキシャキしていて、感動モノでした。




青春18きっぷのシーズンになると、多数の旅人が、東海道本線を東西に行き交います。その際に、たまには清水駅で下車してみて、桜えびすしのようなこの土地を代表する食材で作られたユニークな駅弁を賞味してはいかがでしょうか。きっと、旅の思い出が増すと思います。

なお、同じ末廣鮨の調製する清水駅の駅弁としては、この桜海老も含めた海鮮ちらし寿司もお勧めです。色んな食材を幅広く楽しみたい人は、ちらしすし(小)を購入してみましょう。


参考清水駅のトレインビューホテル・ホテルマイステイズ清水


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