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摩周の豚丼(摩周駅)・・・摩周駅バージョンは最高で、東京駅のは普通。
摩周の駅弁は、北海道は釧網本線、摩周駅の有名な駅弁です。当サイト管理人は2018年6月に、東京駅で売られている摩周の豚丼と、その後に現地の摩周駅で豚丼を食べています。
本ページでは、摩周駅で食べた摩周の豚丼と、東京駅の摩周の豚丼の両方を食べ比べてみて、実際にどうだったのか感想を書いています。ぜひ参考にしてみてください。
⇒まずは摩周の豚丼・東京駅バージョン
⇒本場は違う、摩周の豚丼・摩周駅バージョン
2018年6月下旬に北海道の乗り鉄旅行を計画しており、その際に摩周の豚丼を食べようと思います。それを目前にして、東京駅でも売られている同じ商品の味の確認をしてみようと買ってきました。
と言っても、摩周駅は道東の釧網本線の中間駅です。駅弁をかなりの僻地から東京駅まで運ぶなどと言う事はもちろん不可能で、新潟県三条市に本社を置く食品製造会社の、株式会社オーシャンシステムに外注委託して(恐らく千葉工場で)製造したものが、東京駅に並べられています。
オーシャンシステムが製造した駅弁は、同じ摩周駅の駅弁と称する北海道産黒毛和牛牛めし・十勝ワイン入りが最悪でしたので、嫌な予感がします。長岡駅の越後長岡海鮮花火弁当も同様で、酷い仕上がりでした。。。果たして、摩周の豚丼はどうなっているでしょうか。
外観に関しては、掛け紙は現地から送ってもらっているのでしょうから、違いは無いと思われます。「北海道・弟子屈」と表記が旅情を誘います。昔は摩周駅ではなくて、弟子屈(てしかが)駅でしたから。
楽しみ半分怖さ半分で、開けてみました。掛け紙を外すと、思ったよりもコンビニ風の豚丼が現れてきて、少し嫌な予感がしました。透けて見える豚肉は、どうも美味しそうには見えません。
蓋を取ってみます。こんな感じです。うーむ、どうも工業製品の雰囲気が漂ってきます。あの、評判が非常に高い摩周の豚丼とは思えない佇まい、と言ったらよいのでしょうか。
北海道の豚丼は炭火の風味が美味しいので、クンクンと匂いも嗅いでみました。そこそこ炭火焼きの香りがして、その点は安心しました。
豚丼の表面を眺めます。表面にタレを付けているようで、これが摩周の豚丼の味の肝なのでしょうか。ただ、どうもそのような感じには見えないし、豚肉も特段美味しそうには見えないなあ。
不安に感じながらも、食べてみます。・・・と、うん、普通の美味しさですね・笑。「ああ、香ばしい風味も感じられて美味しいな~~」と思いながら食べました。ただ、「本場の豚丼はこんなもんじゃないよな~」という思いも、頻繁に浮かんでは消えます。
豚丼のタレが付いたご飯です。炊き加減も問題無く、美味しく頂きました。
副菜。左から山くらげ醤油漬け、大根の味噌漬け、生姜の酢漬け、玉子焼きです。これらは大した事はありません。ほんの口直し程度のものです。
食べながら、掛け紙に記されたぽっぽ亭の文字や、北海道らしいイラストの箸袋を眺めていたら、やはり摩周駅を訪問して、「本場」の摩周の豚丼を食べてみたいと強く感じました。
そして、2018年6月23日、念願の摩周駅まで行って現地の摩周の豚丼を食べる機会に恵まれました。これについては、次の項でその感想を記しましたので、続けてお読みください。
乗車したのは、網走発16時17分、釧路着19時55分の釧網本線の各駅停車です。途中、オホーツク海の絶景と知床半島の付け根に雄大な根を張る名峰斜里岳の眺めを左側に見ながら、夕刻の18時31分に摩周駅に到着します。停車は1分なので、当然、駅弁を買いに行く時間はありません。
そこで、製造販売を行っている、駅前のポッポ亭さんに電話を入れて、列車のドアのところまで駅弁を持ってきてもらう事にしました。電話をすると快く引き受けて下さり、運転士のすぐ後ろのドアの所に、お釣りの無いようにお金を用意して待機するように指示を受けました。
それ以降の模様は、動画にも写しておきましたので、それをご覧ください。美味しそうに食べる様子も写しています。
写真でも、改めてご紹介します。釧網本線の列車の窓枠に乗せた、摩周の豚丼です。列車の時間に合わせて調製してくれたようで、出来立てのアツアツの状態で商品を渡されまして、大いに感動しました。もうね、すぐにでも食いつきたいのをグッと堪えて、釧路駅まで運びました。
というのも、駅弁は冷えた状態でも美味しくなければならぬという使命があるので、冷めても美味しいのかどうかを確かめたかったのです。そのうちいずれもう一度食べる時には、こんどはポッポ亭のお店で、出来立ての状態で食べてみようと決めています。
以下、ホテルクラウンヒルズ釧路にて食べた、摩周の豚丼の記録です。掛け紙は東京駅で販売されているのと同じですね。東京駅では、掛け紙に「摩周の豚丼」というシールを貼っていますが、「本場」のものはそのようなシールはありません。
で、ラベル表示を何気なく見てみると・・・・なんと、製造がオーシャンシステムの「東京駅バージョン」と全く同じものを使用していました。これは意外。というかけっこう驚きました。
そんな部分はどうでもよい話しではあるので、一人でニヤニヤしながら食べ始めます。本場、摩周駅バージョンの見た目は、東京駅バージョンとは全く異なっており、明確に摩周駅の方が美味しそうです。
照明の塩梅でやや黄味がかっていますが、豚肉の質、焼き加減、焼き色、そして表面にかかる黒コショウ入りのソースの量や出来具合などなど、全てにおいて「これは別物だろ!」と、東京駅に苦情を入れたくなるレベルで、摩周駅の摩周の豚丼のほうが美味しそうです。
拡大写真です。東京駅バージョンと、マジで見比べてみてください。東京駅のものが「プラスチック」で作られたかのように見えてしまいます。本場のものこそが摩周の豚丼。食いつきたくなるのを必死にこらえながらの撮影です。炭火焼きの香りも漂い、腹がグーグー鳴ります。
一応、副菜も写しておきます。摩周の方には東京駅で入っていた紅ショウガが、入れられていません。それ以外は同一であり、この部分は味的にはごく普通です。
で、改めて豚肉。網で焼いた跡がよく出ていますね。これをガブっと食べると、・・・・!!!半端ない美味さ!! 帯広駅にもぶた八のあったか豚どんがあって、非常に美味いのでありますが、加熱しなくてもここまでの味わいは奇跡的なレベルです。
東京駅で感じた、肉がやや硬い感じも、摩周の現地の豚丼はそのような事は無く、弾力がありながらも歯ごたえは柔らかめで、かつ炭火風味になった豚肉の濃厚な味わい、ほのかに感じる脂の甘みなどなど、素晴らしいとしか言いようがありません。
ご飯に、豚肉のタレが絡んでいます。このご飯と豚丼を同時に食べる訳ですが、これはもう、自分の意志で止める事ができないほどです。タレは甘めで、北海道らしい味わいです。かといって辛くないので、要は非常に「ちょうど良い」のです。万人にうける味だと思います。
豚肉の下で、濃密にご飯に絡む豚丼のタレ。うめーのなんのって、「東京駅バージョンと全く違うじゃねえか!」と、ちょっと怒りそうになりましたが、摩周の豚丼があまりにも最高なので、すぐに「そんなのどうでもいいや」となりました・笑。
そして、一瞬で完食しました。ここまで美味しい駅弁を食べるのは、久しぶりだなと思いました。1週間ほど北海道の鉄道旅行を楽しんだ中で、摩周の豚丼は一番の思い出となる味でした。
そして、今回で深く納得しました。摩周の豚丼の評判が高い理由を。駅弁が好きな人だけでなく、グルメの人たちまで広く満足させられる味は凄いと思いますし、だからこそ名声が高いのですね。
釧網本線は、この摩周の豚丼だけでなく、いくつかの駅で「駅カフェ」があったり、釧路湿原ノロッコ号の車内限定のお弁当があったり、グルメでも飽きることがありません。雄大な景観と格別な味わいがセットになった日本でも有数の路線であり、私は再訪を誓ったのでありました。
(釧網本線の名物列車、釧路湿原ノロッコ号)
⇒参考:北海道の鉄道の見えるホテル一覧
本ページでは、摩周駅で食べた摩周の豚丼と、東京駅の摩周の豚丼の両方を食べ比べてみて、実際にどうだったのか感想を書いています。ぜひ参考にしてみてください。
⇒まずは摩周の豚丼・東京駅バージョン
⇒本場は違う、摩周の豚丼・摩周駅バージョン
まずは摩周の豚丼・東京駅バージョン
2018年6月下旬に北海道の乗り鉄旅行を計画しており、その際に摩周の豚丼を食べようと思います。それを目前にして、東京駅でも売られている同じ商品の味の確認をしてみようと買ってきました。
と言っても、摩周駅は道東の釧網本線の中間駅です。駅弁をかなりの僻地から東京駅まで運ぶなどと言う事はもちろん不可能で、新潟県三条市に本社を置く食品製造会社の、株式会社オーシャンシステムに外注委託して(恐らく千葉工場で)製造したものが、東京駅に並べられています。
オーシャンシステムが製造した駅弁は、同じ摩周駅の駅弁と称する北海道産黒毛和牛牛めし・十勝ワイン入りが最悪でしたので、嫌な予感がします。長岡駅の越後長岡海鮮花火弁当も同様で、酷い仕上がりでした。。。果たして、摩周の豚丼はどうなっているでしょうか。
外観に関しては、掛け紙は現地から送ってもらっているのでしょうから、違いは無いと思われます。「北海道・弟子屈」と表記が旅情を誘います。昔は摩周駅ではなくて、弟子屈(てしかが)駅でしたから。
楽しみ半分怖さ半分で、開けてみました。掛け紙を外すと、思ったよりもコンビニ風の豚丼が現れてきて、少し嫌な予感がしました。透けて見える豚肉は、どうも美味しそうには見えません。
蓋を取ってみます。こんな感じです。うーむ、どうも工業製品の雰囲気が漂ってきます。あの、評判が非常に高い摩周の豚丼とは思えない佇まい、と言ったらよいのでしょうか。
北海道の豚丼は炭火の風味が美味しいので、クンクンと匂いも嗅いでみました。そこそこ炭火焼きの香りがして、その点は安心しました。
豚丼の表面を眺めます。表面にタレを付けているようで、これが摩周の豚丼の味の肝なのでしょうか。ただ、どうもそのような感じには見えないし、豚肉も特段美味しそうには見えないなあ。
不安に感じながらも、食べてみます。・・・と、うん、普通の美味しさですね・笑。「ああ、香ばしい風味も感じられて美味しいな~~」と思いながら食べました。ただ、「本場の豚丼はこんなもんじゃないよな~」という思いも、頻繁に浮かんでは消えます。
豚丼のタレが付いたご飯です。炊き加減も問題無く、美味しく頂きました。
副菜。左から山くらげ醤油漬け、大根の味噌漬け、生姜の酢漬け、玉子焼きです。これらは大した事はありません。ほんの口直し程度のものです。
食べながら、掛け紙に記されたぽっぽ亭の文字や、北海道らしいイラストの箸袋を眺めていたら、やはり摩周駅を訪問して、「本場」の摩周の豚丼を食べてみたいと強く感じました。
そして、2018年6月23日、念願の摩周駅まで行って現地の摩周の豚丼を食べる機会に恵まれました。これについては、次の項でその感想を記しましたので、続けてお読みください。
購入データ(今回、私が購入した時の記録です) | |
---|---|
購入場所 | 東京駅の駅弁屋祭にて購入。 |
購入日時 | 2018年6月17日、午前9時45分頃に購入。 |
価格 | 1080円(税込み) |
ラベル表示 | ラベルの下の方に、株式会社ぽっぽ亭OSと表記されています。これがオーシャンシステムの略だと思われます。外注品は「製造者」ではなくて「販売者」と表記されますので、それによっても自社製造品でない事が分かります。 |
販売 | 株式会社ぽっぽ亭 北海道上川郡弟子屈町朝日1-7-18 http://poppotei.wixsite.com/home ホームページには駅弁情報がありません。 |
本場は違う、摩周の豚丼・摩周駅バージョン
乗車したのは、網走発16時17分、釧路着19時55分の釧網本線の各駅停車です。途中、オホーツク海の絶景と知床半島の付け根に雄大な根を張る名峰斜里岳の眺めを左側に見ながら、夕刻の18時31分に摩周駅に到着します。停車は1分なので、当然、駅弁を買いに行く時間はありません。
そこで、製造販売を行っている、駅前のポッポ亭さんに電話を入れて、列車のドアのところまで駅弁を持ってきてもらう事にしました。電話をすると快く引き受けて下さり、運転士のすぐ後ろのドアの所に、お釣りの無いようにお金を用意して待機するように指示を受けました。
それ以降の模様は、動画にも写しておきましたので、それをご覧ください。美味しそうに食べる様子も写しています。
写真でも、改めてご紹介します。釧網本線の列車の窓枠に乗せた、摩周の豚丼です。列車の時間に合わせて調製してくれたようで、出来立てのアツアツの状態で商品を渡されまして、大いに感動しました。もうね、すぐにでも食いつきたいのをグッと堪えて、釧路駅まで運びました。
というのも、駅弁は冷えた状態でも美味しくなければならぬという使命があるので、冷めても美味しいのかどうかを確かめたかったのです。そのうちいずれもう一度食べる時には、こんどはポッポ亭のお店で、出来立ての状態で食べてみようと決めています。
以下、ホテルクラウンヒルズ釧路にて食べた、摩周の豚丼の記録です。掛け紙は東京駅で販売されているのと同じですね。東京駅では、掛け紙に「摩周の豚丼」というシールを貼っていますが、「本場」のものはそのようなシールはありません。
で、ラベル表示を何気なく見てみると・・・・なんと、製造がオーシャンシステムの「東京駅バージョン」と全く同じものを使用していました。これは意外。というかけっこう驚きました。
そんな部分はどうでもよい話しではあるので、一人でニヤニヤしながら食べ始めます。本場、摩周駅バージョンの見た目は、東京駅バージョンとは全く異なっており、明確に摩周駅の方が美味しそうです。
照明の塩梅でやや黄味がかっていますが、豚肉の質、焼き加減、焼き色、そして表面にかかる黒コショウ入りのソースの量や出来具合などなど、全てにおいて「これは別物だろ!」と、東京駅に苦情を入れたくなるレベルで、摩周駅の摩周の豚丼のほうが美味しそうです。
拡大写真です。東京駅バージョンと、マジで見比べてみてください。東京駅のものが「プラスチック」で作られたかのように見えてしまいます。本場のものこそが摩周の豚丼。食いつきたくなるのを必死にこらえながらの撮影です。炭火焼きの香りも漂い、腹がグーグー鳴ります。
一応、副菜も写しておきます。摩周の方には東京駅で入っていた紅ショウガが、入れられていません。それ以外は同一であり、この部分は味的にはごく普通です。
で、改めて豚肉。網で焼いた跡がよく出ていますね。これをガブっと食べると、・・・・!!!半端ない美味さ!! 帯広駅にもぶた八のあったか豚どんがあって、非常に美味いのでありますが、加熱しなくてもここまでの味わいは奇跡的なレベルです。
東京駅で感じた、肉がやや硬い感じも、摩周の現地の豚丼はそのような事は無く、弾力がありながらも歯ごたえは柔らかめで、かつ炭火風味になった豚肉の濃厚な味わい、ほのかに感じる脂の甘みなどなど、素晴らしいとしか言いようがありません。
ご飯に、豚肉のタレが絡んでいます。このご飯と豚丼を同時に食べる訳ですが、これはもう、自分の意志で止める事ができないほどです。タレは甘めで、北海道らしい味わいです。かといって辛くないので、要は非常に「ちょうど良い」のです。万人にうける味だと思います。
豚肉の下で、濃密にご飯に絡む豚丼のタレ。うめーのなんのって、「東京駅バージョンと全く違うじゃねえか!」と、ちょっと怒りそうになりましたが、摩周の豚丼があまりにも最高なので、すぐに「そんなのどうでもいいや」となりました・笑。
そして、一瞬で完食しました。ここまで美味しい駅弁を食べるのは、久しぶりだなと思いました。1週間ほど北海道の鉄道旅行を楽しんだ中で、摩周の豚丼は一番の思い出となる味でした。
そして、今回で深く納得しました。摩周の豚丼の評判が高い理由を。駅弁が好きな人だけでなく、グルメの人たちまで広く満足させられる味は凄いと思いますし、だからこそ名声が高いのですね。
釧網本線は、この摩周の豚丼だけでなく、いくつかの駅で「駅カフェ」があったり、釧路湿原ノロッコ号の車内限定のお弁当があったり、グルメでも飽きることがありません。雄大な景観と格別な味わいがセットになった日本でも有数の路線であり、私は再訪を誓ったのでありました。
(釧網本線の名物列車、釧路湿原ノロッコ号)
購入データ(今回、私が購入した時の記録です) | |
---|---|
購入場所 | 摩周駅にて購入。(電話予約をして、ぽっぽ亭のスタッフさんにホームまで届けてもらいました) |
購入日時 | 2018年6月23日、午後6時半に購入。 |
価格 | 1080円(税込み) |
ラベル表示 | 既に掲載の通り。 |
製造・販売 | 株式会社ぽっぽ亭 北海道上川郡弟子屈町朝日1-7-18 http://poppotei.wixsite.com/home ホームページには駅弁情報がありません。 |
⇒参考:北海道の鉄道の見えるホテル一覧