こだわりの焼き魚弁当（三島駅）を食べた記録

港あじ鮨で有名な三島駅の駅弁屋さんである桃中軒さんの新たな意欲作が、こだわりの焼き魚弁当です。リリースされた時の情報に接して、「これは食べてみたい！」と強く思っている中で、上手い具合に東海道本線の乗り継ぎの時間を確保できたので、駅前の駅弁売り場に行って購入してきました。




外観です。実はこの駅弁、非常に高く評価できるほど素晴らしい出来上がりなのですが、それに比べると見た目が地味すぎやしませんでしょうか？　八戸の吉田屋さんのように、もっと見た目で手が伸びるようにしたほうが良いような気がします。




この駅弁、おかずの部分は共通で、ご飯の部分が「桜えびめし」と「白飯」のいずれかをセレクトする事ができます。面白い試みですね。ただし、「白飯バージョンなど必要あるのか？」とも感じてしまいますね・苦笑。

単純に、「こだわりの焼き魚弁当・桜海老めし」でも良いような。そしたら、めっちゃ特徴のある駅弁になるのではないかと思いました。「こだわりの焼き魚弁当」では、今の世の中では普通過ぎるような気がします。中身が素晴らしいだけに、かなり勿体ないなあと。

データ（2018年3月時点）
購入場所	三島駅の桃中軒の南口売店にて購入。
購入日時	2018年4月11日午後1時前。
価格	1180円（税込み）
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製造	株式会社桃中軒 静岡県沼津市大手町3-1-3 電話：055-963-8211 http://www.tochuken.co.jp/ekiben01.html

鰆だけでなくて、「桜海老」という特徴もある駅弁

開封してみると、このような駅弁です。動画と写真と、両方でご覧ください。

お品書き
・鰆の幽庵焼き ・桜えびのかき揚げ ・煮物（筍、人参、椎茸、絹さや）	・玉子焼き ・香の物 ・桜えびめし又は白めし

桜海老めしの部分です。桜海老と一緒に炊いているのか、ほんのりと上品な色合いです。桜海老を散らしてあるのも良いですね。




ただ、清水駅の駅弁の桜海老寿司のように、もっとたくさん入れてくれた方が有難みが増すとも思います。下記、当サイト管理人のお友達のツイートをご覧ください。

清水駅の桜えびすし、ほんのりした甘さで風味満点。ご飯も混ぜご飯だが具までは分からなかったが食べればシャキシャキの歯応えあり。
錦糸卵がウマイのはさすがお寿司屋さんです。560円と安くて美味しい駅弁でした。 pic.twitter.com/iAneGZ0n9S

— きた@駅弁マニア (@rinko3031) 2018年5月3日

今回、私がいちばん驚いたのは、やはりネーミングの通り、焼き魚の部分です。鰆の幽庵焼きで、日本全国の駅弁に使われている鰆の中で、一二を争います。大分駅のなごり雪に入っている鰆の西京焼きと甲乙つけがたい素晴らしい出来です。




鰆はパサつきやすく型崩れしやすいと思うので、駅弁のおかずとしては難しいと思います。ここまで大ぶりな鰆をメインに据えてくるとは、凄いです。柚木の風味がほんのりと漂い、しかも、しつこくもないこってり加減は、駅弁調理人の腕前の高さを証明するような仕上がりです。




横からも撮影。秋田駅の駅弁屋さんの天然真鯛弁当のような「吉野家の牛丼」レベルのペラペラの薄さなんて事もありません。魚料理の駅弁で、これほどの満足感もなかなかありません。




魚介類関係では、桜海老のかき揚げもユニークな存在です。ただし、かき揚げは時間が経つとサクサク感がなくなるので、注意が必要な料理ですね。今回も、しっとりどころかべっとりに近い状態だったので、要改善だと思いました。




おかずとしては、他には煮物です。焼き魚に煮物はとても合いますし、日本人はこの組み合わせに、何故か安堵してしまいます。




その他、玉子焼きなど。




以上、こだわりの焼き魚弁当を完食させていただきました。とにかく、鰆の美味さに脱帽でした。桜海老めしバージョンだけで良いと書きましたが、今度は白飯バージョンも食べてみたいと思ってしまいました。・・・矛盾している・笑。

でも、そう思うという事はそれだけ美味しいという事なのです。桃中軒さんって、どの駅弁を食べても、みんな美味しく感じるのですから、良い腕前をしていますね。ラインナップの半分以上は食べる事ができていませんので、これからも折を見て食べに行きたいと思います。


⇒参考：東海地方における鉄道の見えるホテル一覧