しまかぜ弁当・近鉄名古屋駅の松浦商店版と近鉄難波駅の淡路屋版を食べ比べ

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特急しまかぜ弁当(松浦商店&淡路屋)食べ比べ(近鉄名古屋駅・近鉄難波駅)

近鉄の豪華特急しまかぜ号の車内販売用の駅弁として開発されたのが、しまかぜ弁当です。車内だけではなく、近鉄名古屋駅や近鉄難波駅で駅弁としても売られています。

このしまかぜ弁当、とてもユニークなのは、近鉄名古屋駅を発車する特急しまかぜでは、名古屋の駅弁業者、松浦商店さんが調製するしまかぜ弁当が売られて、近鉄難波駅発車の特急しまかぜには、神戸の淡路屋さんのしまかぜ弁当が売られる点です。

しまかぜ弁当の購入駅
(近鉄京都駅発のしまかぜには、多分、淡路屋さんのしまかぜ弁当が積み込まれるのではないかと思います。)


という事は、駅弁大好き人間としては両方のしまかぜ弁当を食べ比べることができる訳で、これ幸いと、大阪に出張の際に2つを購入してみました。下記の2つの項にて、それぞれのしまかぜ弁当をご紹介していますので、どうぞご覧ください。

近鉄名古屋駅で発売の、松浦商店さんの「しまかぜ弁当」
近鉄難波駅で発売の、淡路屋さんの「しまかぜ弁当」

参考特急しまかぜにツアー乗車・カフェで食事を完全制覇





近鉄名古屋駅で発売の、松浦商店さんの「しまかぜ弁当」


まずは近鉄名古屋駅で売られていた、松浦商店バージョンのしまかぜ弁当です。名古屋で買って、「普通の」近鉄特急に乗って大阪までやってきて、ニューコマンダーホテル寝屋川に宿泊した際の晩御飯として、頂きました。

特急しまかぜの外観が分かる駅弁です。カッコいいデザインです。「乗ってみたい!」のですが、なかなか予約が取れませんで、2017年11月に、ツアーで伊勢神宮旅行を申し込み、その際に往復に乗車することにしていますww(クラブツーリズム・鉄道の旅のツアー特集ページで予約)

しまかぜ弁当(近鉄名古屋駅の松浦商店バージョン)の外観と外箱


購入データ(今回、私が購入した時の記録です)
購入場所 近鉄名古屋駅改札内の、ファミリーマート兼用売り場にて購入。
購入日時 2017年6月5日、午後1時半に購入。
価格 1240円(税込み)
ラベル表示
しまかぜ弁当(近鉄名古屋駅の松浦商店バージョン)のラベル表示

製造 株式会社松浦商店
名古屋市中村区椿町5番17号
052-452-4506
http://www.obento-matsuura.co.jp/product/product01.html
しまかぜ弁当は載っていません。


実は今回、駅弁を開封したところの全体画像を撮り忘れておりまして、Twitterの投稿を引っ張ってきましたので、まずはご覧ください。動画には撮っていますので、Twitter画像の下に貼り付けた動画を見て頂くと、よく分かると思います。






では、1つずつ見ていきます。きしめんサラダです。名古屋らしい食材を、サラダにして入れてくれるなんて、ユニークで楽しいです。

しまかぜ弁当(近鉄名古屋駅の松浦商店バージョン)のきしめん


時間の経過したウドンの様なものですから、シコシコ感は全くありませんが、それを逆手にとって、サラダ風味にしているところが高評価です。食べやすい長さにザックリと切ってあり、食べやすくなっています。

しまかぜ弁当(近鉄名古屋駅の松浦商店バージョン)のきしめんサラダ


蓮根の磯辺揚げと、山芋の短冊揚げです。山芋のサクッとした食感と、その直後に感じるトロっとした食感への変化が面白いですよね。




松坂牛肉と玉葱のすき焼き風煮です。玉葱が入るので、甘みをほんのりと感じることのできるすき焼きであり、お肉は松坂牛と、豪勢です。量は少ないですが、美味しくて満足。

しまかぜ弁当(近鉄名古屋駅の松浦商店バージョン)の松坂牛肉と玉葱のすき焼き風煮


豚ヒレカツです。「ソース」が付いていますが、名古屋ですから当然、味噌カツソースです。




名古屋の人ならもっとソースを付けるのでしょうが、味噌カツソースは甘すぎるので、私はこの程度でじゅうぶんです・笑。

しまかぜ弁当(近鉄名古屋駅の松浦商店バージョン)の味噌カツ


お肉は更に、名古屋コーチン入り時雨煮も付きます。この濃厚な味が、ご飯と大変合うんですよね。こちらも高級食材ですから、量が少ないのですが、やむを得ないでしょう。付け合わせに、わさび菜のおひたしです。

しまかぜ弁当(近鉄名古屋駅の松浦商店バージョン)の名古屋コーチン入り時雨煮


焼き鰆(さわら)に、玉子巻きです。鰆は脂が乗って、ふんわりと焼きあがっていて美味しかった。卵焼きも上手に焼いてあり、高級駅弁である事を物語っています。はじかみが、色合いに華を添えていますね。




煮物は、里芋、人参、絹さや、椎茸など。里芋をキノコの形に仕上げているところが面白い。里芋の表面まで煮物で味わえる駅弁を、他に知りません。(長いものヒゲまで味わえる駅弁ならば、東京の吹き寄せ弁当(春小町)で味わった事はあります。)




ご飯は4種類です。炊き上げるのが大変でしょうに、頑張ってくれています。まずは筍ご飯です。赤く見えるのは、定かではありませんが、人参をすりおろしたものだと思います。




ひじきご飯です。僅かに甘めのご飯ですね。




赤かぶ青菜ご飯です。赤かぶと青菜のふりかけご飯、と言ったほうが良いですかね。




鰻まぶしご飯です。こぶりな鰻ではありますが、鰻は鰻。満足です・笑。

しまかぜ弁当(近鉄名古屋駅の松浦商店バージョン)の鰻


食後のデザートとして、蒟蒻餅、みかん、チェリーです。フルーツ系のデザートが入っているのは、嬉しいですね。

しまかぜ弁当(近鉄名古屋駅の松浦商店バージョン)のデザート


全体としての感想としては、「とりあえず考えられるものを全部詰め込んでみた」という感想でしょうか・笑。特製幕の内と銘打っており、その通りだとは思いましたが、豪華さとはちょっと違うなと思います。少し、不思議な感じがします。





近鉄難波駅で発売の、淡路屋さんの「しまかぜ弁当」


上の項の、近鉄名古屋駅で購入した松浦商店バージョンのしまかぜ弁当を食べた翌日、近鉄難波駅に行って購入したのが、淡路屋バージョンのしまかぜ弁当です。松浦商店バージョンのしまかぜ弁当と、雰囲気はそっくりですがデザインは多少異なりますので、見比べてみてください。

しまかぜ弁当(近鉄難波駅の淡路屋バージョン)の外観と外箱


購入データ(今回、私が購入した時の記録です)
購入場所 近鉄難波駅の改札口内にある駅弁売り場「箱夢」にて購入。予約などは06-6211-1693まで電話してください。
購入日時 2017年6月6日、午後2時くらいに購入。
価格 1240円(税込み)
ラベル表示
しまかぜ弁当(近鉄難波駅の淡路屋バージョン)のラベル表示

製造 株式会社淡路屋
神戸市東灘区魚崎南町3-6-18
078-431-1682
http://www.awajiya.co.jp/
いつも全ての駅弁が載っている訳ではなさそうです。要改善ですね。


開封したところを撮った動画は、次の通りです。ササっと見たい場合は動画をご覧ください。




淡路屋バージョンは、全体写真を撮影しています。松浦商店バージョンのしまかぜ弁当と異なり、格子状に分けられた容れ物です。松浦商店バージョンは、小分け状になった黒いプラスチック製品でしたので、見た感じはこちらのほうが良い感じに見えますね。

しまかぜ弁当(近鉄難波駅の淡路屋バージョン)


では、1つ1つ見てみます。牛肉煮ときんぴらごぼうです。きんぴらごぼうの上に、牛肉煮が乗っています。グリーンピースを添えて、見た目も良い感じ。ただしこれは、淡路屋さんの他の駅弁によく入っている牛肉煮ですね。




蛸の旨煮と菜の花醤油漬けです。蛸の旨煮も、淡路屋さんの駅弁によく入っています。




焼き鮭、はじかみ、蒲鉾です。まあ、普通に美味しいですかね・笑。






鶏旨煮と鶏つくねです。鶏の旨煮も、淡路屋さんの駅弁に入っているのと共通です。




玉子焼きと昆布巻き、白花豆煮です。玉子焼きも、他の駅弁と共通。でも淡路屋さんの玉子焼きは分厚くて美味しいです。




煮物です。里芋、人参、カボチャ、ふきが入っていて、これも淡路屋さんの他の駅弁と共通。




筍煮と、調味梅漬けです。梅を料理として頂く機会はそんなに無いですから、楽しい気分で美味しく頂きました。




ご飯の部です。白飯とちりめん山椒煮です。ご飯がちょうど良い炊き加減で美味しかった。写真で見ても、ご飯が立っているのが分かりますね。




赤飯に栗の甘煮です。淡路屋さん、不思議と赤飯に栗の甘煮をセットで出してきます。私は赤飯は、軽く塩を振って食べるのが習慣なのですが、関西では栗煮と一緒に食べるのでしょうか?






醤油飯に山菜です。醤油を一緒に炊き込む事で、アミノ酸の旨みが出て、美味しく頂けます。




赤しそふりかけご飯です。酸味がほどよく爽やかですね。




海老くるみ佃煮です。サクッとした風味を残しており、クルミの美味しさがストレートに伝わってきました。




デザートは、桜餅です。うん、満足!

しまかぜ弁当(近鉄難波駅の淡路屋バージョン)のデザート


淡路屋さんのしまかぜ弁当も、豪華と言うのとはちょっと違うと思いました。ハイクオリティなものをたくさん入れている訳ではないので、単に沢山のおかずを複数のご飯と一緒に食べることができる、純粋に幕の内弁当の上位版です。

特急しまかぜに(勝手に)抱いていたイメージは、「量よりも質」的なものだったので、少し面食らったというのが素直な印象です。

とは言え、普通に美味しい駅弁ですし、繰り返しになりますが近鉄難波駅(淡路屋さん)と近鉄名古屋駅(松浦商店)のそれぞれのしまかぜ弁当を食べ比べることができるのが嬉しいです。

どちらが美味しいか。個人的には「良い勝負」であり、引き分けだなと感じました。みなさんも両方の駅弁を食べてみて頂いて、好きなように感想を言い合うと楽しいと思いますよ!


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