特別なトワイライトエクスプレスの食堂車で、特別な料理をいただく

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日本一予約の取れない名店、それがトワイライトエクスプレスの食堂車です!


トワイライトエクスプレスツアーの各行程などについてを、それぞれ別々のコンテンツとして記述しています。細かくご覧になりたい人は、下記のリンクからお好みのページをご覧ください。

トワイライトエクスプレスツアー(ロイヤル)体験談トップページ
博多・吉塚うなぎ屋のランチはこんな感じ
二日市温泉・大丸別荘に宿泊した口コミ体験談
山陽本線トワイライトエクスプレスに乗車した時の記録
⇒食堂車「ダイナープレヤデス」での全食事の写真付き解説(本ページはここです

食堂車「ダイナープレヤデス」
(これを見ただけで、気持ちが昂ります!)





1回目・1日目のランチ


今回、トワイライトエクスプレスツアーにおいて、車内で4回連続で食事をしました。これだけでも貴重な経験ですね・笑。何しろ定期運行しているときから、北斗星やカシオペアと比べるのもおこがましいほど、トワイライトエクスプレスはきちんと「料理」をしてくれる食堂車でしたから、期待が高まります。

で、下関を10時半すぎに出発して、早くも12時に、最初のランチに案内されました。食堂車スタッフが、僕らの乗る1号車のところまでやってきて、大きな声で食事の準備が整った旨、知らせてくれるのです。

いやもう、夢にまで見たトワイライトエクスプレスの食堂車「ダイナープレヤデス」ですよ!入った瞬間に、僕はうれしくてたまりませんでした・涙!

食堂車「ダイナープレヤデス」の1回目のランチスタート


座席配置は、瀬戸内海側が2人席、山側が4人席でした。今回は2つのツアーの混成で、僕ら阪急旅行社は常に早い回の案内になりました。3人以上でツアーに参加している人は、4人席に案内されて、2人以下の人は2人席に案内されるようです。(1人参加の人はいませんでした)

写真は撮れませんでしたが、この時の食事前には、ダイナープレヤデスの責任者の方からシャンパンが振舞われて、乾杯の音頭を取っていただきました。(このイケメン風の方です。このひとの応接がまた、プロフェッショナルな雰囲気で、大変素晴らしかったです)

食堂車「ダイナープレヤデス」でドンペリを注いでもらう!
(ちなみにこれ、ドンペリを注いでもらっているときです。至福)


さて最初のランチの献立はこれです。当然、献立を見ただけではチンプンカンプンなので、写真と共にご紹介しますね!

食堂車「ダイナープレヤデス」のランチメニュー1日目(山陽トワイライト)


●手前側が先付、奥側が自家製漬物盛り合わせです(漬物はおかわり自由)
食堂車「ダイナープレヤデス」のランチ・先付と漬物盛り合わせ


いやいやいや、これは完全に昼からお酒が進みますよ・笑。食堂車とサロンカーでは、全てのドリンクが飲み放題ですから、飲まなきゃ損です。ははは。

食堂車「ダイナープレヤデス」のランチの写真


●自家製ざる豆腐(これもおかわり自由)
食堂車「ダイナープレヤデス」のランチ・自家製ざる豆腐

ざる豆腐は、お腹にも優しくて、もたれないような配慮でしょうか。瀬戸内海の小豆島のオリーブオイルと、シーソルトを付けて食べたら、これは絶品でした。


●真名鰹(かつお)の西京焼き
食堂車「ダイナープレヤデス」のランチ・真名鰹の西京焼き

この魚は関東人にはなじみがなく、関西で鯛に準じる高級魚として、料亭などで供されるようです。付け合せに出た茗荷がまた、実に美味くて・・・。


●椀物
食堂車「ダイナープレヤデス」のランチ・椀物と白ご飯


●デザート(サクランボとメロンです)
食堂車「ダイナープレヤデス」のランチ・一日目のデザート

超みずみずしい果物をいただいて、何もいう事ありません。



 


2回目・1日目のディナー、これがトワイライトエクスプレスの旅の醍醐味!


特別なトワイライトエクスプレスの旅、今回一番の楽しみは、何と言っても瀬戸内海を眺めながらの夕食です。ちなみにちょうど夕食時に瀬戸内海沿いを走っているかどうかは、参加するツアーの順番次第、つまり運しだいですから、海を見れた場合はラッキーです。

トワイライトエクスプレスディナーのメニュー


と言うかですね、この時のディナーの美味い事と言ったら。しばし考えましたが、この10年間で食べた料理の中で、ベストファイブにランクインするほどの美味さでした!

食堂車「ダイナープレヤデス」のディナー開始前に乾杯

家でドンペリなんて飲めないから、調子に乗ってやたら飲んでます、うちの妻は・笑。


●香川県産ホワイトアスパラとキャビア、香川県産マダコのベーニエ、ブルーチーズのコルネ
食堂車「ダイナープレヤデス」のディナーの前菜


●明石産穴子と加茂茄子のミルフィーユ山椒風味
食堂車「ダイナープレヤデス」のディナーにて


●自家製コンソメゼリーと淡路産玉ねぎのヴルーテ
食堂車「ダイナープレヤデス」のディナーのスープ


●3種類の魚のスープ
食堂車「ダイナープレヤデス」のディナー・魚のスープ

このスープ、魚を食べたらスープを残しておいてほしいと言われました。なぜかというと、このスープを使って、ブイヤベースを供してくれるからなんです!

今回のトワイライトディナーの注目の一つが、瀬戸内海の幸を使ったブイヤベースなのです!テーブルごとに、アツアツに調理されたブイヤベースを豪勢に盛っていきます。

ブイヤベースの準備

このお鍋、妻によると「ダッチオーブン」だそうです。もともとはアウトドアで調理をする時に大活躍するものらしいですが、トワイライトで出てきたものは深鍋タイプなので、これは煮込み料理専用のダッチオーブンですね。実に、本格的な料理を出してくれます。


ブイヤベースを盛り付けていく


●海の幸の恵み~ブイヤベース~
食堂車「ダイナープレヤデス」のディナー・海の幸の恵みブイヤベース

スープの色が、上下の写真で異なっていますよね? ブイヤベースを煮込んだ煮汁を、一緒に入れてくれるんですよ。そうすると、ただでさえ豪快な伊勢エビや貝類の深みのある味が、スープに追加されます。この濃厚な味わいが、もうたまりませんでした!

下記は、ブイヤベースを食すタイミングで、瀬戸内海がバーンと広がった瞬間です。いや、今回は食堂車にいる間、ずっと海が見える状態だったので、幸運でした。



周防大島が見えた時、食堂車の女性スタッフと会話して、なんとこの女性の本籍地がこの島だという事を知って、ほんとうに地元と密着した列車であり、レストランなんだなと、軽く感動を覚えました。(このスタッフの方も、非常に親身にサービスをして頂いて、とても気持ちよく食事ができました。ありがとう。)


●但馬牛のグリエと山口県産地鶏「長州黒かしわ」のオーブン焼き
食堂車「ダイナープレヤデス」のディナー・但馬牛のグリエと山口県産地鶏のオーブン焼き

さらに畳み掛けるように、メインの肉料理です。この但馬牛の旨み、焼き加減(ドンピシャのミディアム)が絶妙で、これほど美味な肉類を食したのは、過去無かったんじゃないかな?と思いました。ちなみに地鶏も相当に美味しいんですけど、牛肉が隣にいると、さすがに負けますね・笑。

メインの肉料理を撮影する

うちの妻、この写真だけで、喜んで食事しているのが伝わるんじゃないでしょうか?? ま、これを口の中に入れるんですから、喜ばないわけがありません!!

但馬牛のグリエはミディアムな焼き加減

肉をモグモグと噛んでいるところを写真に撮られました・笑。相変わらず、高価な赤ワインを飲んでますね。飲まねば損ですから・・・。(さもしいです、実に)

食堂車「ダイナープレヤデス」のディナーの時に記念撮影


●デザートのモンブラン
食堂車「ダイナープレヤデス」のディナーのデザート、モンブラン


●食後のコーヒーとお菓子
食堂車「ダイナープレヤデス」のディナー・食後のコーヒーとお菓子

いやもう、肉食べた時点でお手上げ状態だったのに、デザートって入るもんですね~~。最後のマカロンとか、コーヒーで腹の中に流し込みました・笑。

もうこんなに幸せな食事をしていたら、罰が当たるんじゃないかと思いましたね。食後はサロンカーに移動して、またドンペリ頼んじゃいました~~。




特別なトワイライトエクスプレスの車内で飲み放題のドリンク類はこれ!


食堂車「ダイナープレヤデス」と、サロンカーにおいては、全ての飲み物が自由に飲み放題!どんな種類のドリンクがあるのか、メニューを貼り付けておきますね。

特別なトワイライトエクスプレス、食堂車「ダイナープレヤデス」のドリンクメニュー


食堂車「ダイナープレヤデス」では、ドンペリが飲み放題


何と言ってもドンペリですよね~・笑。普段こんな高価な酒は飲めぬ!という事で、食堂車とサロンカーで何杯も飲んじゃいました。ははは。ちなみに実際にこれらを購入すると、いくらの値段なのか、俗物根性で楽天市場をチェックしてみました。気になる人は、下記、値段を覗いてみてください。

ドンペリ2004年の値段 ⇒赤ワインの値段 ⇒白ワインの値段

いやいや、ドンペリよりも赤ワインのほうが凄いことになっているという・・・

食堂車「ダイナープレヤデス」の日本酒

「獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分」の値段はコレ

食堂車「ダイナープレヤデス」のウイスキーとブランデー

食堂車「ダイナープレヤデス」のスピリッツ・リキュール類

食堂車「ダイナープレヤデス」の梅酒とソフトドリンク


いやいやもう、これは赤ワインを5本くらい開けたら、旅行代金の元が取れるんじゃないでしょうか?笑




3回目・2日目の朝食


食堂車「ダイナープレヤデス」のモーニング(朝食)メニューさて翌日の朝食は、7時から。昨夜存分に食べて飲んだので、「入らないよ~」と言いながら食堂車に行ってみると、反射的にビールを注文しちゃいました。ビールを入れると案外食べられまして、出されたものはすべて完食!


●温野菜プレート
食堂車「ダイナープレヤデス」のモーニング(朝食)・温野菜プレート


●スクランブルエッグ
食堂車「ダイナープレヤデス」のモーニング(朝食)・スクランブルエッグ


●田舎風野菜スープ
食堂車「ダイナープレヤデス」のモーニング(朝食)・田舎風野菜スープ

この野菜スープとスクランブルエッグは超絶に美味かったですね。スクランブルエッグはなんと、トリュフ入りですよ。どうりで美味しい訳だ。

スープの味わいは、どう表現したらいいんだろうか? しっかりとベーコンの味わいを感じながらも、決して胃を疲れさせないのです。

野菜関連では、オレンジジュース、キウイとセロリの生ジュースの2種類の、非常に美味なジュースが提供されて、これを飲んだら体が芯から痺れました。ビタミンが供給されたみたいです。

食堂車「ダイナープレヤデス」のモーニング(朝食)の様子


●ヨーグルト
食堂車「ダイナープレヤデス」のモーニング(朝食)のデザートとトワイライト非売品ジャム

このヨーグルト、特製ジャム(写真奥)を付けていただいても良いのですが、このジャムはお持ち帰りできます。もちろんもらってきましたよ~。3種類あって、フルーツ人参ジャム、ラズベリージャム、キウイジャムです。

非売品なので、特別なトワイライトエクスプレスに乗車しないと、入手できないそうです




最後の4回目、2日目のランチ


いよいよこれで最後の食事です。ここまで来ると、個室と食堂車を往復する生活が、何か永遠に続くような錯覚にとらわれますから不思議です。・・・当然今回も、生ビールからいただきました・笑。

食堂車「ダイナープレヤデス」での2回目のランチ

食堂車「ダイナープレヤデス」での2回目のランチ風景


食事も、これがまた何でこんなに上手に出すかな!?というレベルのお味です。

食堂車「ダイナープレヤデス」での2回目のランチメニュー


●竹籠御膳のアップ写真
食堂車「ダイナープレヤデス」での2回目のランチ・竹籠御膳


●揚げ物
食堂車「ダイナープレヤデス」での2回目のランチ・天ぷら


●煮物・牛タン味噌仕立て
食堂車「ダイナープレヤデス」での2回目のランチ・牛タン味噌仕立て

これがまた美味いんだ・涙。味噌汁の代わりになる一品なのですけど、こんな美味い味噌汁を毎日食べたら、絶対に痛風になるだろってほどでした。

ちなみにこれと同時くらいに、正式な汁ものとして、にゅう麺(しいたけ旨煮、錦糸卵、小口葱、すだち入り)が提供されたんですけど、あまりに美味いとの事で妻が僕のにゅう麺を奪いまして、写真撮影できなかったという失態を演じてしまいました。


●デザート・季節の果物(いちごといちじく)
食堂車「ダイナープレヤデス」での2回目のランチのデザート

実はワタクシ、いちじくを苦手としていたのですが、最高級のものを食べて、価値観変わりました・笑。めっちゃ美味いんですね、この果物!

という事で、トワイライトエクスプレスの最大の楽しみ、食事が完全に終了しました。実にあっという間に終わりました。車内に閉じ込められてほとんど動かないのですから、実はそんなにお腹が減らないんです。

けれども食堂車に座って、実際に垂涎ものの贅を尽くしたお料理の数々を目の前に出されると、普段の卑しい根性がムラムラと出てきて、つい全部食べてしまうんですね!!

いや、ちょっと違うかな。実際にこれら、食べてみてください。ダイナープレヤデスの料理人が、大変に揺れる車内で、きちんと料理を作ってくれているんです。この奥で。

食堂車「ダイナープレヤデス」の食堂車スタッフ


この奥にいるシェフの写真を撮ってもいいですか?と支配人のような方に聞いてみると、「もちろんどうぞ!」と笑顔で応じてくれまして、中のほうを撮影できました。

食堂車「ダイナープレヤデス」の厨房内の様子


ダイナープレヤデスの厨房内で働いている人は、なんと5人です。食事している人の接待をするのは男性2人女性2人でしたので、食堂車(サロンカー含む)では合計、9名ものスタッフが働いているという事になります。これは本当に、レストランです!

北斗星やカシオペア号のように、レンジでチンに近いものを出すのではなく、実際にきちんと料理をして出してくれるダイナープレヤデス。世界に出しても通用する、列車食堂です。

そして今や、日本でいちばん、予約の取れないレストランになっています。今回の特別なトワイライトエクスプレスのツアー、かなりイマイチ感も満載でしたが、この食堂車の食事があって、僕は真面目に救われました。ダイナープレヤデスの満足度は、ほぼ100点に近いです。

どうにかしてダイナープレヤデスの食事だけを楽しむことはできないのかな?」なんて、毎日再び、都合のよい夢を見る日々が始まりました。

本当に、トワイライトの食堂車には、後世まで思い出に残る素晴らしい料理を提供していただいて、強い感謝の念しかないですね。これからもずっと、しっかりとした料理を提供し続けていただいて、世界一の列車食堂と認められるようになってほしいと思います。

追記:今、最高級の寝台列車と言われているJR九州のクルーズトレイン「ななつ星」にも、食堂車が連結されていますが、トワイライトほどの「料理」はしていないそうです。ダイナープレヤデスのスタッフがそう言っていて、ダイナープレヤデスとしての「誇り」を感じました。


このツアーは、阪急交通社のTOPページより「トワイライトエクスプレス」と検索ください



 
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