名古屋市営地下鉄3000形の撮影記(1)

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名古屋市営地下鉄3000形の撮影記・その1(鉄コレもご紹介)

主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。名古屋のNゲージファン待望の、鉄コレ名古屋市営地下鉄3000形の発売を記念した(?)撮影記です。


鉄コレ名古屋市営地下鉄3000形


今回の旅は、2ページに分けて掲載しています。お好みのところをご覧頂ければと思います。(もちろん、それぞれをお読みいただけますと嬉しく思います。)

⇒名古屋市営地下鉄3000形の撮影記・その1(←今ココ
名古屋市営地下鉄3000形の撮影記・その2





鉄コレ名古屋市営地下鉄3000形が自宅に到着


名古屋市営地下鉄の車両はこれまで完成品Nゲージには恵まれず、私の記憶の中では数年前に事業者鉄コレとして東山線300形(いわゆる黄電)が発売されたのみです。

地元の皆さんは、グリーンマックスの東武9000系キットに付属している名古屋市営地下鉄3000形の正面と東武9000系の側面等を組み合わせて(3000形の側面と東武9000系の側面は酷似している。)3000形を作成したり、名古屋市営地下鉄3050形や6000形のBトレの正面とJR205系の側面を組み合わせて、3050形や6000形を作成されていました。

不器用な私にはそのような工作は無理で、東京や大阪は兎も角として仙台、京都、神戸や福岡の地下鉄までモデル化される中での「名古屋飛ばし」(コンサートや演劇の公演が名古屋を素通りすること。)を、常々残念至極に感じ忸怩たる思いで日々暮らしておりました。

しかし2019年6月、ついに鉄コレから3000形が発売されることになりました。私は某ジョーシンのネット通販にて早々に予約し、名古屋の多くの「Nゲージ&名古屋市営地下鉄ファン(いるのか??)」皆さま同様に発売を心待ちにしておりましたところ、発売日の翌日に無事配達されました。そして現物は期待を裏切らない出来でしたので、ここにて少しご紹介いたします。

鉄コレ名古屋市営地下鉄3000形
丁寧な梱包で届きました。6両セットで9000円、Nゲージとして走らせるためには別売品による動力化と車輪の交換が必要ですが、この値段で比較的マイナーな車両のNゲージ完成品が手に入ると考えれば決して高価ではありません。

23号編成(鉄コレ名古屋市営地下鉄3000形)
最終増備車である23号編成をモデル化しています。ライト類はクリアパーツとなっていますが、もちろん点灯しません。しかし精密かつ的確な造りでNゲージとしては十二分の完成度です。全体的なプロポーションも素晴らしい出来です。東武9000系と類似している側面ですが、正面などを含めた印象はやはり全く別の車両です。当初はパンタグラフ2台搭載の4両編成でした。前パンもカッコイイので、事業者限定品で名古屋市交通局からの発売はいかがでしょうか。

中間電動車3721号車(鉄コレ名古屋市営地下鉄3000形)
中間電動車3721号車です。連結器をTNカプラー化(取り付け用の穴あり)し、パンタグラフもNゲージ部品に取り換えると更に実感的になることでしょう。

3821号(鉄コレ名古屋市営地下鉄3000形)
4両から6両編成化された際に一部の先頭車両は中間車となりました。23号編成には3821号が中間車化のうえ連結されています。

鉄コレ名古屋市営地下鉄3000形の車体番号や字体
車両番号は字体も含めて的確に再現され、行先表示は上小田井が印刷されています。

行先表示などの付属のステッカーやパーツ
行先表示などは付属のステッカーを貼付することもできます。動力化時に使用する台車パーツの他、各自取り付けとなるアンテナや信号炎管パーツも付属しています。



名古屋市営地下鉄3000形について


1977年(昭和52年)の鶴舞線伏見~八事間開業時に用意され、1984年(昭和59年)まで増備された3000形。非冷房の小型車ばかりであった名古屋市営地下鉄にあって、ステンレス製の大型冷房車の登場は当時小学生であった私も鮮烈な印象として記憶に残っています。

そんな3000形もN3000形により置き換えが進み、92両導入されたうち現在は38両が残るのみとなり、2022年度までに全廃されるとのことです。入札不調により製造が遅れていたN3000形は今年7月と9月に各1編成が納入されるとのことで、3000形は同数が廃車となることでしょう。

若番の14号編成か16号編成(本稿では編成番号を先頭車の車番の下2桁で表します。例えば3114号が先頭の編成は14号編成です。)が今年廃車かと思っていたのですが、3050形と3000形の混結編成である3159編成が意外にも早々に廃車となるという憶測もあり、その動きに目が離せません。

いずれにしても早めに「撮影&乗車」をしておきたいのですが、運用は固定されていません。ここ2か月ほど3000形の撮影活動を行ったのですが、運用本数の減る土休日は3000形が全く運転されない日もあるなど撮影には苦労が伴い、ついに16号編成の走行写真は撮影できませんでした。運用離脱ではないようですが、その他の編成は撮影することができましたので、以下でご紹介いたします。


【3000形現行編成表】(赤池⇔上小田井)

3114-3214-3119-3219-3714-3814
3116-3216-3717-3817-3716-3816
3118-3218-3117-3217-3718-3818
3120-3220-3719-3819-3720-3820
3122-3222-3121-3221-3722-3822
3123-3223-3721-3821-3723-3823
(鉄コレのモデル編成)
3159-3259-3706-3806-3759-3859(中間2両のみ3000形)





名鉄犬山線の江南~柏森間で3000形を撮影


鶴舞線は名鉄犬山線及び豊田線と相互直通運転を行っています。犬山線への直通運転は日中は本数が少ないものの、3000形も運用されています。(水色の路線が、地下鉄鶴舞線です)




江南~柏森の中間付近のカーブで撮影。道のりは柏森の方が若干近く約1.1㎞です。奥が江南駅で線路は北東に向かっているため、朝が順光となります。




名鉄6000系初期車による準急列
まだまだ活躍が続く名鉄6000系初期車による準急列車です。(2019.6.22 8:35)

3000形18号編成
残念ながら曇ってしまいました。3000形18号編成による犬山行普通列車です。鶴舞線との直通列車は日中は岩倉止まりとなり、ここでは撮影することができません。 (2019.6.22 8:56)

3000形22号編成
先ほどのカーブから少し柏森駅方面に戻った直線区間で22号編成を撮影します。この列車は岩倉までは営業列車で、回送列車として柏森ですぐに折り返し、布袋から再び営業列車の赤池行となります。周囲は畑が多く、線路沿いに道路があるため写真撮影は容易です。 (2019.6.22 9:15)



赤池駅とその付近で3000形を撮影


ここには先は名鉄豊田線となり、赤池折り返しで上小田井方面に向かう列車も設定されています。近くには地下鉄の工場(日進工場)があり、同じ敷地内にある「レトロ電車館」も見逃せません。

3000形20号編成(赤池駅)
この日の20号編成はここで入庫する運用でした。この運行番号(12記号)は布袋発赤池行で当日の運行は終了となります。(2019.4.20 10:28)

3000形14号編成(赤池駅)
赤池駅を発車する14号編成の上小田井行です。豊田線からの直通列車は4番線ホームからの発車、赤池折り返しの列車は3番線ホームからの発車となります。(2019.4.27 11:46)

地下鉄日進工場に留置される3000形
工場敷地の中央部には県道の陸橋があり、南側からは留置中の車両を眺めることができます。右側の高架線は名鉄豊田線で、ちょうど豊田市発の3000形が通過しました。 (2019.4.27 10:24)

3050形による豊田市行
県道陸橋の赤池駅側です。3050形による豊田市行が地下にある赤池駅を発車し高架線へ向かいます。(2019.4.27 11:09)

3000形16号編成
今回撮影できなかった16号編成は日進工場内に留置されていました。パンタグラフが上がっているので運用に入るのでしょうか。こちらも県道陸橋からの撮影です。 (2019.4.27 10:26)



名鉄豊田線の赤池~日進間で3000形を撮影


赤池駅から日進工場を跨ぐ県道陸橋を進み、1㎞ほどのところで3000形を撮影します。豊田線列車が赤池駅を出発し、高架線で日進工場の敷地を超えた直後の地点が撮影ポイントです。

全線踏切がなく高架、盛土、掘割やトンネルで丘陵地帯を走行する豊田線では列車の撮影場所は限られます。そんな中、ここは線路脇から撮影できる数少ないポイントです。





奥が赤池駅や日進工場側で豊田市行に対して午前中順光、ただし日の短い時期は左手のマンションの影が落ちそうです。(2019.4.27 10:34)

鉄コレで製品化された7000形23号編成
冒頭でご紹介した鉄コレで製品化された23号編成です。編成の後部に架線柱がかかるのは仕方がないです。(2019.4.27 10:40)

3000形14号編成
最若番14号編成です。この日は運良く3000形が続けてやってきました。名鉄豊田線は日中1時間に4本の運行です。(2019.4.27 10:52)

赤池に向かう名鉄100系
同じ場所にある道路陸橋から赤池に向かう名鉄100系を後追いで撮影。背後は大きな建物は大型商業施設「プライムツリー赤池」です。(2019.4.27 10:53)


名古屋市営地下鉄3000形の撮影記・その2


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