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北信濃ワインバレー列車「のんびり号」の乗車体験談・・・ワイン飲み放題が嬉しい!
全国各地のレストラン列車に乗るのが、大好きです。美味しいものを食べてアルコールなどを飲んで、何も考えずにボーっと流れる景色を見ているのが、何よりも好きなのです。
通常はレストラン列車に乗るときは愛妻を連れてゆくのですが、一人で乗車しても彼女の機嫌があまり損なわれなさそうな列車には、一人で乗りに行きます。今回本ページでご紹介する北信濃ワインバレー列車「のんびり号」、そしてその翌日に乗車したべるもんたなどは、一人旅です。

上の写真は、長野電鉄長野駅にて、北信濃ワインバレー列車「のんびり号」のプレートを持って、記念撮影したところです。北信濃ワインバレー列車に乗車した際の様子は、以下のリンクからご覧いただけます。どうぞ参考にして下さい。
【本ページの目次・お好きなところをご覧ください】
⇒北信濃ワインバレー列車「のんびり号」の予約方法
⇒北信濃ワインバレー列車「のんびり号」の車内の様子
⇒北信濃ワインバレー列車「のんびり号」食事&ワイン
⇒北信濃ワインバレー列車「のんびり号」・途中駅などでの光景
北信濃ワインバレー列車に乗車するには、予約が必要です。JRではなくて長野電鉄という私鉄なので、JRのみどりの窓口では買うことができませんので、注意してください。詳細は、以下のPDFをご覧ください。電話にて、予約を入れる事になります。
⇒北信濃ワインバレー列車の予約案内PDF
私が乗車した際、1人旅なのに「4人席を申し込んでも良い」との事で、他の人の迷惑にならないかかなり悩みましたが、結果からすると満席でもなかったので、4人席の1人占めで正解でした。1人席にすると車端部の座席になり、湯田中行きでは目の前に壁が来て圧迫感があります。
なお、4人席を1人で使用しても、4人分の料金が取られる訳ではありません。1名のBOX席料金7000円を支払うだけです。この席、2名で使っても1人7000円で、3人あるいは4人だと6000円ですから、1人で4人掛けBOX席を利用すると、お得なのか申し訳ないのか、妙な気分になります。
予約して入金を済ますと、以下の通り専用の乗車券・指定券が送られてきて、記念になります。乗車券のほかに、3号車車内の見取り図もありました。

今回、乗車してみると、土日でもかなり空いていた印象なので、ちょっと心配になってしまいまいました。団体旅行でも入れたほうが良いような気がします。そうすれば、例えば
クラブツーリズム・鉄道の旅のツアーページなどから、周辺の観光地とセットで予約が可能になるので、色々なタイプの旅行者を取り込めるような気がします。
乗車ルートは、長野駅から湯田中駅までです。折り返しの長野行きも、北信濃ワインバレー列車として運行されますので、帰りの便に乗車するのも良いでしょう。

(ぜんぜん関係ないですが、電話予約の時、社員さんがのんびり号の事を「元レッドアローの車両」と言っていました・笑。私の頭の中は大混乱しました。ロマンスカーの間違えですね。なはは。)
【参考:長野駅周辺の鉄道の見えるホテル】
では、その「元小田急ロマンスカー」の車両を「動態保存」している、北信濃ワインバレー列車に乗車します。送られてきた案内に従って、所定の時間に、長野電鉄の地下駅に行きます(JRの長野駅からほぼ直結しています)。
今度乗る湯田中駅行きの特急は、通常よりも大幅に時間のかかる「のんびり号」である事が表示されています。改札口では、郵送されてきた乗車券を見せて、中に入ります。

階段を降りると、目の前に、北信濃ワインバレー列車「のんびり号」が停車していました。

私は関東民ですから、この車両が小田急ロマンスカーとして運転されていた時に何度か乗車しています。まさか長野に来て「小田急」に乗れるとは、実に不思議な感覚になります。まだピカピカであり、とてもお古には見えません。長野電鉄がしっかりとメンテナンスしているのだと思います。

一人、興奮しながら、車内に入ってみました。車内の様子は、動画をご覧ください。
肝心の、ワインと料理のご紹介です。私が着席した座席です。こんな感じに向かい合わせになっていて、ワインバレー列車専用のテーブルがセットされています。既にテーブルには、お弁当が用意されていました。

「のんびり弁当」と記載されていて、「掛け紙」が紐で結んでありました。専用の箸も本格的で、気分が高揚してきます。長野ホテル犀北館が調製したお弁当のようで、実はこれ、フランス料理のお弁当なのです(^^♪

持ち上げてずっしりと重かったので、「果たして中身は?」と期待して開けてみたところ、箱の中にはぎっしりと、美味しいものが詰め込まれていました!!思わずニヤケました。

メインに相当すると言っても良いでしょう、信州産鶏肉のつくね風ハンバーグです。「鶏つくねを洋風ハンバーグ仕立てに。信州産キャベツを洋風漬物に仕上げました」との事。

つくねを照り焼き風に食べている印象です。タレはこってりなのに、食べ終わると割とあっさりしている感じ。つくねにしては、きめが細かくて食感が良かったですね。

鶏肉料理は、もう1種類あります。信州産鶏肉のバロティーヌごぼうのコンソメ煮添えです。「ごぼうをコンソメで柔らかく煮込んで、信州産鶏肉のバロティーヌに添えました」との事。フランス料理なので、味の表現が難しいです。とても美味しいとだけ書いておきます(^◇^)
鶏肉の下の部分にチラッと写っているのは、信州きのこと帆立貝のフリカッセです。「北信濃産のきのこと帆立貝を特性バターでソテーしました」との事で、鶏肉のバロティーヌと一緒に食べると、バター味が肉に絡んで、大変美味しく頂けます。ごぼうを食べて、口の中がさっぱりします。

次、トマトとモッツァレラチーズのピンチョスです。串にささっています。「さっぱりしたトマトとモッツァレラチーズを生ハムで巻きました」というおつまみですね。
ピンチョスの周りには、生野菜に見えてそうではない、彩野菜のコンソメ煮がたっぷり。「信州野菜を中心に和牛のコンソメで柔らかく炊き上げました」との事。彩りも良く、そして本当に柔らかく、とても消化に良さそうです。コンソメ煮の上品な味が、ほのかに感じられます。

ピンチョスとは、小さなパンを用いる料理だと思うのですが、ここではパンはありません。そんな事より、これを一気に食べると、生ハムとトマトとチーズが渾然一体となって、最高に美味いです。美味いというか、ワインにめっちゃ合いますよね。

パンは、サンドイッチが付いていますから、ピンチョスに付けなくても良いのですね。信州ハムと小布施有機卵のサンドイッチです。「信州産のハムと北信濃小布施の有機卵をサンドイッチにしました」との説明です。
サンドイッチは、そのままの状態でお弁当箱に入っているため、ちょっとパサパサした状態でした。サンドイッチをお弁当として提供するときには、いつもその問題に直面します。ラップに巻けばよいのですが、手間がかかりますし、難しいですね。

小さなカップに入っているのは、海老とアボガドのサラダです。「定番の海老とアボガドのコンビニバルサミコオニオンを加えました」との事です。アボガドがペースト状になっていて、ボイルした海老を付けて食べます。フレンチらしくて、実に良い。

最後に、彩りフルーツ添えです。「最後のお口直しにフルーツを添えました」との事。全て大変美味しく頂けまして、大いに満足しました。箸で食べるフレンチ、最高ですね。

そうそう、ワインのことも。北信濃ワインバレー列車では、食事付きの乗客が乗車する3号車の中央部に、ワインカウンターが設置されていました。

ワインを中心とした、飲み物のメニューです。本当は地ビールを飲みたかったのですが、ワインバレー列車という事で、ひたすらワインを飲みました。

ワインは、座席に配置してあるワイングラス(安全のため、プラスチック製ですが)を、バーカウンターに持っていって、お姉さんにワインを注いでもらいます。こんな感じで、ワインを入れてくれます。思ったより少量ですが、その代わり色々と飲み比べできるようになっています。

ワインの味は、メニューを見てもよく分かりません。そんな時はカウンターのお姉さんに相談すると、味の違いなどを教えてくれるので、選びやすくなります。と言っても、大半のものを飲んだので、どれでも良かったのですが・笑。
長野駅発車前に、ワインと共に記念撮影です。後ろに、元営団地下鉄日比谷線の車両が写っています。長野電鉄は東京圏の様々な列車が現役で走っているので、大変楽しいですね。

気持ちよく飲んで、車窓風景などを眺めてボーっとしていたら、車内販売が回ってきました。実は今回、もう1つ買いたい(食べたい)ものがあったので、「待ってました!」と言ったところです。

ちょっとピントがズレてしまいましたが、車内販売の「おしながき」です。

私が狙ったのは、エリンギにぎり寿司(信州みそ味)です。売り切れてたらどうしようと思いましたが、車内はガラガラで、何の心配もなく購入できました。というか、乗客の数が少ない事のほうが、よほど心配になりました・涙。

のんびり弁当とエリンギにぎり寿司と、ワインを添えて写真をパチリ。いい感じです。

蓋を開けて・・・、

パクリと食べます。エリンギの食感がアワビのようだとは聞いておりましたが、確かにそう思えますね。面白い。ほんのり味噌味が付いていて、酢飯も含めて、ちょっとつまむのに最高の味です。

途中で、ワインに酔い過ぎたらヤバいと思って、ソフトドリンクを飲みました。バーカウンターでは水やお茶が無いので、アルコール以外はこのぶどうジュースを飲むしかありません。ミネラルウォーターを切らしていたので、ちょっと失敗しました。

が、・・・ぶどうジュースが濃厚で、ポリフェノールたっぷり感があって、美味しくゴクゴク飲みました。アルコールが飲めない時は、ワインバレー列車であっても、このぶどうジュースをたくさん飲むと良いですね。
今回の北信濃ワインバレー列車、4人連れの中年のおっちゃん(若干、「鉄分」が入っていました)が、実に楽しそうに飲み食いしていました。飲み放題ならば、一人旅よりも友達と一緒のほうが楽しいと思います。
湯田中の温泉に行く際の選択肢として、ワイン飲み放題の列車というのも、とても面白いと思います。当然、鉄道ファンじゃなくても楽しめますので、お勧めです。
北信濃ワインバレー列車は、とにかく車内でのんびりとワインや食事を楽しむのが良いのでありますが、車内にトイレがありません。という事で、長野駅を発車してから、途中駅の小布施駅にて、10分ほどのトイレ休憩があります。

のんびり号の形に折りたたまれた乗車案内があって、時刻や車内販売のお品書き、ワイナリーの案内などが記載されています。他に、北信州おすすめ観光マップなども貰えます。

湯田中の手前、信濃竹原駅では、駅舎を見るための停車が行われます。長野電鉄の開業当時の超レトロな駅舎が残されており、北信濃ワインバレー列車の到着に合わせて、中に入って見学ができるようにしてくれています。

駅舎の中の運賃表を見ると、なんと、既に廃止された木島駅や屋代駅方面の路線が描かれていました。懐かしいなあ。私は両方の路線とも乗っておりますが、今にして思えば、もっとたっぷりと乗っておけばよかったと後悔しています。

信濃竹原駅に停車中の、北信濃ワインバレー列車です。何度見ても、小田急ロマンスカーです・笑。

停車中、女性の運転士さんが、特別に、二階建てになっている運転席を見せて下さいました。とてもフレンドリーな感じの社員さんで、鉄道ファンにとっては嬉しいサービスです。
なお、運転席内の写真は、ネットにアップしないでくださいとの事でしたので、どんな感じの運転席なのかは、どうぞ北信濃ワインバレー列車に乗って、確かめて見て下さいね。

北信濃ワインバレー列車、長野駅を発車してから、途中の観光案内放送などを聞きながら、終点の湯田中駅に到着です。動画にて、ご覧ください。終点到着前に「展望席」に座席移動をして、ロマンスカーの前面展望も楽しみました。楽しかったなあ。(ちょっと車内放送がくどいです・苦笑)
終点の湯田中駅です。ここから白根火山だったり、志賀高原の各地に路線バスが伸びています。冬だったら、温泉につかるニホンザル、いわゆるスノーモンキーを見るのも情緒があって楽しいかも。私も一度、見てみたいです。

湯田中からの、折り返しの北信濃ワインバレー列車です。見た感じ、往路はほとんどお客さんがいなかったようでした。先行き不安だ~~~。
以上、北信濃ワインバレー列車の乗車体験でした。長野電鉄では、ワイン列車以外にも、夏にはビアトレインが運行されます。2017年は中華料理が提供されるようです。みんなと一杯やりながら汽車旅をする・・・・、めちゃめちゃ魅力的ですね!

⇒レストラントレイン&食堂車の体験談ページに戻る
通常はレストラン列車に乗るときは愛妻を連れてゆくのですが、一人で乗車しても彼女の機嫌があまり損なわれなさそうな列車には、一人で乗りに行きます。今回本ページでご紹介する北信濃ワインバレー列車「のんびり号」、そしてその翌日に乗車したべるもんたなどは、一人旅です。

上の写真は、長野電鉄長野駅にて、北信濃ワインバレー列車「のんびり号」のプレートを持って、記念撮影したところです。北信濃ワインバレー列車に乗車した際の様子は、以下のリンクからご覧いただけます。どうぞ参考にして下さい。
【本ページの目次・お好きなところをご覧ください】
⇒北信濃ワインバレー列車「のんびり号」の予約方法
⇒北信濃ワインバレー列車「のんびり号」の車内の様子
⇒北信濃ワインバレー列車「のんびり号」食事&ワイン
⇒北信濃ワインバレー列車「のんびり号」・途中駅などでの光景
北信濃ワインバレー列車「のんびり号」の予約方法
北信濃ワインバレー列車に乗車するには、予約が必要です。JRではなくて長野電鉄という私鉄なので、JRのみどりの窓口では買うことができませんので、注意してください。詳細は、以下のPDFをご覧ください。電話にて、予約を入れる事になります。
⇒北信濃ワインバレー列車の予約案内PDF
私が乗車した際、1人旅なのに「4人席を申し込んでも良い」との事で、他の人の迷惑にならないかかなり悩みましたが、結果からすると満席でもなかったので、4人席の1人占めで正解でした。1人席にすると車端部の座席になり、湯田中行きでは目の前に壁が来て圧迫感があります。
なお、4人席を1人で使用しても、4人分の料金が取られる訳ではありません。1名のBOX席料金7000円を支払うだけです。この席、2名で使っても1人7000円で、3人あるいは4人だと6000円ですから、1人で4人掛けBOX席を利用すると、お得なのか申し訳ないのか、妙な気分になります。
予約して入金を済ますと、以下の通り専用の乗車券・指定券が送られてきて、記念になります。乗車券のほかに、3号車車内の見取り図もありました。

今回、乗車してみると、土日でもかなり空いていた印象なので、ちょっと心配になってしまいまいました。団体旅行でも入れたほうが良いような気がします。そうすれば、例えば
乗車ルートは、長野駅から湯田中駅までです。折り返しの長野行きも、北信濃ワインバレー列車として運行されますので、帰りの便に乗車するのも良いでしょう。

(ぜんぜん関係ないですが、電話予約の時、社員さんがのんびり号の事を「元レッドアローの車両」と言っていました・笑。私の頭の中は大混乱しました。ロマンスカーの間違えですね。なはは。)
【参考:長野駅周辺の鉄道の見えるホテル】
ホテルメルパルク長野 | 北陸新幹線、飯山線、しなの鉄道 | シングルルームの方が良く見える。部屋が広くて非常に快適。 |
---|---|---|
チサングランド長野 | 北陸新幹線、飯山線、しなの鉄道 | 在来線側が良く見える。長野でトレインビューに泊まるなら第一候補。 |
北信濃ワインバレー列車「のんびり号」の車内の様子
では、その「元小田急ロマンスカー」の車両を「動態保存」している、北信濃ワインバレー列車に乗車します。送られてきた案内に従って、所定の時間に、長野電鉄の地下駅に行きます(JRの長野駅からほぼ直結しています)。
今度乗る湯田中駅行きの特急は、通常よりも大幅に時間のかかる「のんびり号」である事が表示されています。改札口では、郵送されてきた乗車券を見せて、中に入ります。

階段を降りると、目の前に、北信濃ワインバレー列車「のんびり号」が停車していました。

私は関東民ですから、この車両が小田急ロマンスカーとして運転されていた時に何度か乗車しています。まさか長野に来て「小田急」に乗れるとは、実に不思議な感覚になります。まだピカピカであり、とてもお古には見えません。長野電鉄がしっかりとメンテナンスしているのだと思います。

一人、興奮しながら、車内に入ってみました。車内の様子は、動画をご覧ください。
北信濃ワインバレー列車「のんびり号」食事&ワイン
肝心の、ワインと料理のご紹介です。私が着席した座席です。こんな感じに向かい合わせになっていて、ワインバレー列車専用のテーブルがセットされています。既にテーブルには、お弁当が用意されていました。

「のんびり弁当」と記載されていて、「掛け紙」が紐で結んでありました。専用の箸も本格的で、気分が高揚してきます。長野ホテル犀北館が調製したお弁当のようで、実はこれ、フランス料理のお弁当なのです(^^♪

持ち上げてずっしりと重かったので、「果たして中身は?」と期待して開けてみたところ、箱の中にはぎっしりと、美味しいものが詰め込まれていました!!思わずニヤケました。

メインに相当すると言っても良いでしょう、信州産鶏肉のつくね風ハンバーグです。「鶏つくねを洋風ハンバーグ仕立てに。信州産キャベツを洋風漬物に仕上げました」との事。

つくねを照り焼き風に食べている印象です。タレはこってりなのに、食べ終わると割とあっさりしている感じ。つくねにしては、きめが細かくて食感が良かったですね。

鶏肉料理は、もう1種類あります。信州産鶏肉のバロティーヌごぼうのコンソメ煮添えです。「ごぼうをコンソメで柔らかく煮込んで、信州産鶏肉のバロティーヌに添えました」との事。フランス料理なので、味の表現が難しいです。とても美味しいとだけ書いておきます(^◇^)
鶏肉の下の部分にチラッと写っているのは、信州きのこと帆立貝のフリカッセです。「北信濃産のきのこと帆立貝を特性バターでソテーしました」との事で、鶏肉のバロティーヌと一緒に食べると、バター味が肉に絡んで、大変美味しく頂けます。ごぼうを食べて、口の中がさっぱりします。

次、トマトとモッツァレラチーズのピンチョスです。串にささっています。「さっぱりしたトマトとモッツァレラチーズを生ハムで巻きました」というおつまみですね。
ピンチョスの周りには、生野菜に見えてそうではない、彩野菜のコンソメ煮がたっぷり。「信州野菜を中心に和牛のコンソメで柔らかく炊き上げました」との事。彩りも良く、そして本当に柔らかく、とても消化に良さそうです。コンソメ煮の上品な味が、ほのかに感じられます。

ピンチョスとは、小さなパンを用いる料理だと思うのですが、ここではパンはありません。そんな事より、これを一気に食べると、生ハムとトマトとチーズが渾然一体となって、最高に美味いです。美味いというか、ワインにめっちゃ合いますよね。

パンは、サンドイッチが付いていますから、ピンチョスに付けなくても良いのですね。信州ハムと小布施有機卵のサンドイッチです。「信州産のハムと北信濃小布施の有機卵をサンドイッチにしました」との説明です。
サンドイッチは、そのままの状態でお弁当箱に入っているため、ちょっとパサパサした状態でした。サンドイッチをお弁当として提供するときには、いつもその問題に直面します。ラップに巻けばよいのですが、手間がかかりますし、難しいですね。

小さなカップに入っているのは、海老とアボガドのサラダです。「定番の海老とアボガドのコンビニバルサミコオニオンを加えました」との事です。アボガドがペースト状になっていて、ボイルした海老を付けて食べます。フレンチらしくて、実に良い。

最後に、彩りフルーツ添えです。「最後のお口直しにフルーツを添えました」との事。全て大変美味しく頂けまして、大いに満足しました。箸で食べるフレンチ、最高ですね。

そうそう、ワインのことも。北信濃ワインバレー列車では、食事付きの乗客が乗車する3号車の中央部に、ワインカウンターが設置されていました。

ワインを中心とした、飲み物のメニューです。本当は地ビールを飲みたかったのですが、ワインバレー列車という事で、ひたすらワインを飲みました。

ワインは、座席に配置してあるワイングラス(安全のため、プラスチック製ですが)を、バーカウンターに持っていって、お姉さんにワインを注いでもらいます。こんな感じで、ワインを入れてくれます。思ったより少量ですが、その代わり色々と飲み比べできるようになっています。

ワインの味は、メニューを見てもよく分かりません。そんな時はカウンターのお姉さんに相談すると、味の違いなどを教えてくれるので、選びやすくなります。と言っても、大半のものを飲んだので、どれでも良かったのですが・笑。
長野駅発車前に、ワインと共に記念撮影です。後ろに、元営団地下鉄日比谷線の車両が写っています。長野電鉄は東京圏の様々な列車が現役で走っているので、大変楽しいですね。

気持ちよく飲んで、車窓風景などを眺めてボーっとしていたら、車内販売が回ってきました。実は今回、もう1つ買いたい(食べたい)ものがあったので、「待ってました!」と言ったところです。

ちょっとピントがズレてしまいましたが、車内販売の「おしながき」です。

私が狙ったのは、エリンギにぎり寿司(信州みそ味)です。売り切れてたらどうしようと思いましたが、車内はガラガラで、何の心配もなく購入できました。というか、乗客の数が少ない事のほうが、よほど心配になりました・涙。

のんびり弁当とエリンギにぎり寿司と、ワインを添えて写真をパチリ。いい感じです。

蓋を開けて・・・、

パクリと食べます。エリンギの食感がアワビのようだとは聞いておりましたが、確かにそう思えますね。面白い。ほんのり味噌味が付いていて、酢飯も含めて、ちょっとつまむのに最高の味です。

途中で、ワインに酔い過ぎたらヤバいと思って、ソフトドリンクを飲みました。バーカウンターでは水やお茶が無いので、アルコール以外はこのぶどうジュースを飲むしかありません。ミネラルウォーターを切らしていたので、ちょっと失敗しました。

が、・・・ぶどうジュースが濃厚で、ポリフェノールたっぷり感があって、美味しくゴクゴク飲みました。アルコールが飲めない時は、ワインバレー列車であっても、このぶどうジュースをたくさん飲むと良いですね。
今回の北信濃ワインバレー列車、4人連れの中年のおっちゃん(若干、「鉄分」が入っていました)が、実に楽しそうに飲み食いしていました。飲み放題ならば、一人旅よりも友達と一緒のほうが楽しいと思います。
湯田中の温泉に行く際の選択肢として、ワイン飲み放題の列車というのも、とても面白いと思います。当然、鉄道ファンじゃなくても楽しめますので、お勧めです。
北信濃ワインバレー列車「のんびり号」・途中駅などでの光景
北信濃ワインバレー列車は、とにかく車内でのんびりとワインや食事を楽しむのが良いのでありますが、車内にトイレがありません。という事で、長野駅を発車してから、途中駅の小布施駅にて、10分ほどのトイレ休憩があります。

のんびり号の形に折りたたまれた乗車案内があって、時刻や車内販売のお品書き、ワイナリーの案内などが記載されています。他に、北信州おすすめ観光マップなども貰えます。

湯田中の手前、信濃竹原駅では、駅舎を見るための停車が行われます。長野電鉄の開業当時の超レトロな駅舎が残されており、北信濃ワインバレー列車の到着に合わせて、中に入って見学ができるようにしてくれています。

駅舎の中の運賃表を見ると、なんと、既に廃止された木島駅や屋代駅方面の路線が描かれていました。懐かしいなあ。私は両方の路線とも乗っておりますが、今にして思えば、もっとたっぷりと乗っておけばよかったと後悔しています。

信濃竹原駅に停車中の、北信濃ワインバレー列車です。何度見ても、小田急ロマンスカーです・笑。

停車中、女性の運転士さんが、特別に、二階建てになっている運転席を見せて下さいました。とてもフレンドリーな感じの社員さんで、鉄道ファンにとっては嬉しいサービスです。
なお、運転席内の写真は、ネットにアップしないでくださいとの事でしたので、どんな感じの運転席なのかは、どうぞ北信濃ワインバレー列車に乗って、確かめて見て下さいね。

北信濃ワインバレー列車、長野駅を発車してから、途中の観光案内放送などを聞きながら、終点の湯田中駅に到着です。動画にて、ご覧ください。終点到着前に「展望席」に座席移動をして、ロマンスカーの前面展望も楽しみました。楽しかったなあ。(ちょっと車内放送がくどいです・苦笑)
終点の湯田中駅です。ここから白根火山だったり、志賀高原の各地に路線バスが伸びています。冬だったら、温泉につかるニホンザル、いわゆるスノーモンキーを見るのも情緒があって楽しいかも。私も一度、見てみたいです。

湯田中からの、折り返しの北信濃ワインバレー列車です。見た感じ、往路はほとんどお客さんがいなかったようでした。先行き不安だ~~~。
以上、北信濃ワインバレー列車の乗車体験でした。長野電鉄では、ワイン列車以外にも、夏にはビアトレインが運行されます。2017年は中華料理が提供されるようです。みんなと一杯やりながら汽車旅をする・・・・、めちゃめちゃ魅力的ですね!

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