衣浦臨海鉄道の「DD51国鉄色」の撮影会レポート

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衣浦臨海鉄道の「DD51国鉄色」の撮影会に行ってきました

主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。

衣浦臨海鉄道は愛知県の衣浦港を挟んで2路線を有する貨物専用鉄道で、国鉄色DE10タイプの機関車が活躍していることで人気があります。 自社機関車の検査時等にDD51が入線することはよく知られていますが、今回は乗務員の訓練ということでDD51が入線し、ついでに撮影会が実施されるとのことで、出動しました。





本ページと共に、衣浦臨海鉄道碧南線で貨物を撮影のページもあわせてお読みください。





DD51国鉄色の撮影会の模様


2017年4月22日(土)~24日(月)の3日間、JR武豊線東浦~碧南市(貨物駅)間の碧南線では毎日、同東成岩~半田埠頭(貨物駅)間の半田線では23日を除く2日間の貨物列車がDD51となり、碧南市駅では列車到着後に撮影会が実施されるとのことで、私は4月23日(日)に出掛けました。

衣浦臨海鉄道の碧南市駅は名鉄三河線の終点、碧南駅から徒歩約15分の場所にあります。碧南線の貨物列車はフライアッシュ輸送(白ホキ)で1.5往復が大府直通で運転されています。

時刻は次のとおりで、5570列車がDD51(JR貨物)とKE65(衣浦臨海鉄道)の重連、5571列車がDD51単機、5573列車はKE65の単機だそうです。DD51は5571列車として大府到着後、そのまま半田埠頭行の貨物列車を牽引します。


【碧南線貨物列車時刻】

5570列車(平日)東浦8:49~碧南市9:04
5570列車(土休日)東浦8:32~碧南市8:47
※この間、DD51は碧南市~東浦間で訓練運転
(22、23日は4往復、24日は3往復)

5571列車 碧南市11:15~東浦11:30
5573列車 碧南市14:23~東浦14:38



今回は碧南市への列車到着後に撮影会が開催されます。列車の到着前までに碧南市駅車止め付近に集合とのこと、今日は日曜日なので、8:47の列車到着前までに現地入りすることとし、8:07着の列車で名鉄碧南駅に降り立ちました。

碧南市駅は、名鉄碧南駅から西方向、碧南海浜水族館の国道247号線を挟んだ向かい側(西側)にあります。そして車止めは、国道247号線の浜町交差点付近にあり、現地に到着すると次のような案内板が掲出されていました。

衣浦臨海鉄道の碧南市駅構内での撮影会の注意書き

碧南市駅の構内の撮影会の案内図
案内板に添付されていた構内図です。右が南、左が北方向で東浦駅方面となります。


8時半頃、現地に到着すると既に三脚が立ち並んでいました。中央のサイロが碧南市駅、奥が東浦駅方面、右に国道247号線が並走しています。

DD51国鉄色・衣浦臨海鉄道の碧南市駅にて
三岐鉄道東藤原を出発し、富田、稲沢、大府を経由して碧南市駅下り本線に着き、一旦停車した列車が入換を開始します。国鉄色重連DCに大型の白ホキを連ねた列車は迫力があります。(2017.4.23 8:54)

DD51国鉄色と重連
列車は車止めの手前で停止し、折り返します。(2017.4.23 8:55)

衣浦臨海鉄道の碧南市駅でのDD51撮影会の撮り鉄
列車は後退すると、撮影隊も一緒に大移動です。走行写真を撮影してから、車で移動してきたのか、急に人が増えました。すぐ近くに碧南市臨海公園の駐車場があるので、車でも便利です。(2017.4.23 8:56)

撮影会の碧南市駅構内
ここで係員の方からの入構許可合図を待ちます。(2017.4.23 8:57)

DD51国鉄色の撮影会に群がる撮り鉄
合図とともに人がなだれ込み、撮影開始です。9:15の入替作業開始までには退去とのことで、急がなければなりません。(2017.4.23 9:01)

撮影会で撮影したDD51国鉄色
早速編成写真を撮影、正面が完全順光ではありませんが、それは贅沢というものです。国鉄色DD51を撮影できる機会は、めったにありません。特に愛知機関区では…というか、JR貨物では、この853号機が稼働している最後の国鉄色DD51となってしまいました。


少し横から撮影、顔の背後に鉄塔がかかってしまいました。この時は、そのような事を考慮している余裕はありませんでした。


撮影者は増える一方、しかし退去時間が迫っています。(2017.4.23 9:09)

DD51国鉄色を利用した構内入れ替え作業
予告通り、9:15に撮影会はお開きとなり、入替作業が始まりました。DD51はこの後、碧南市~東浦間で訓練運転、KE65は白ホキの入換作業を行います。 (2017.4.23 9:20)  





DD51国鉄色の訓練運転を少しだけ撮影


次にDD51が牽引する5571列車大府行の発車は11:15、それまでの1時間50分程です。片道15分で往復30分、3往復ですと1時間半は必要で、折り返しや連結作業等を考慮すると、カツカツのダイヤです。

私は徒歩であるうえに、「お立ち台」(撮影場所)をよく知りません。しかも本日は所用のため、昼までには撤収しなくてはなりません。

そこで以前も撮影したことがある「碧インター西」付近にある、衣浦臨海鉄道で最も有名な「お立ち台」に行ってみることにします。ここから北へ向けて約1.2㎞を歩きます。

DD51国鉄色での衣浦臨海鉄道の訓練運転
折り返して単機で訓練運転が行われます。(2017.4.23 9:21)  


さて、「お立ち台」に着くと先客数名。訓練運転列車の正確な運転時刻はわかりませんが、往復30分程度と推定されるので、間もなく通過することでしょう。

衣浦臨海鉄道の撮影地
撤収時に撮影した「お立ち台」の様子。右側のガードレール付近からの撮影が一般的です。主のいない脚立がいくつか置かれています。明日朝のDD51撮影に備えて、場所を確保されているのでしょうか。その熱意には頭が下がります。

DD51国鉄色(衣浦臨海鉄道)
「お立ち台」に到着後、程なくしてDD51訓練列車がやって来ました。今日はお天気が良く、無防備に「ポワン」としていたので、慌ててカメラを構えます。 (2017.4.23 9:49)

DD51国鉄色(衣浦臨海鉄道)
来た来た!と思ったら、向かって右側にある標識の手前で停車。(2017.4.23 9:50)

DD51国鉄色(衣浦臨海鉄道)
3分程停車した後、折り返していきました。本線上で折り返すとは意外でした。この路線はタブレット閉塞ですが、信号の取り扱いがどうなのかは素人にはよくわかりません。(2017.4.23 9:53)

DD51国鉄色(衣浦臨海鉄道)
2往復目の訓練列車は予想よりも早く、20分後にやってきました。学習能力がない私、今回も完全に気が緩んでいて、またまた慌ててカメラを構えます。(2017.4.23 10:13)

DD51国鉄色(衣浦臨海鉄道)
今回も2~3分停車して折り返します。この時期、この時間になると完全順光になります。なので、5570列車(碧南市着平日9:04、土休日8:47)をここで撮影する場合、夏場は正面に陽が回らず、完全順光になるのは日の短い季節です。 (2017.4.23 10:14)

名鉄三河線6000系
帰り道、新川町駅で下車して、名鉄三河線6000系を少しだけ撮影しました。 (2017.4.23 11:02)


DD51の訓練運転はもう1回到着し、11:15発の白ホキを大府まで牽引しますが、他に撮影場所もわからないので、ここで撤収します。ここからは最寄りとなる名鉄三河線の碧南中央駅まで歩きます。

貴重な国鉄色DD51を堪能できて、満足な半日でした。このような素晴らしい機会をご提供いただき、衣浦臨海鉄道様には感謝の念で一杯です。

一般の旅客鉄道でしたら、こうしたイベントは直接乗客増に結び付くとともに、会社のイメージアップとなり、結果的に経営に貢献することでしょう。

しかし、貨物専用鉄道に対して、この感謝の念をどう伝えたらいいのか、もどかしいところです。個人的にコンテナを依頼するワケにもいかないですし。

撮影会入場料とか撮影会協力寄付金でもあれば喜んでお支払するのですが、会計処理上問題があるのか、他に余り例がないですね。グッズでもあれば、無駄に余分に購入させていただくところでした。

貨物列車的視点で見ると意外に面白い名古屋圏の鉄道。この衣浦臨海鉄道もその一翼を担っています。普段のKR65重連も十分に魅力的で、自宅から半日で往復できることもあり、また撮影に訪れたいと思った次第です。



追加情報


関西本線臨8072列車に「DD51-853」が運用

ところで関西本線臨8072列車に「DD51-853」が運用されているのを、6月1日に確認しました。たまたま居た近鉄八田駅ホームからの撮影で、何とも中途半端な写真ですが、臨時列車に格下げとなり(72列車→臨8072列車)、運転状況が心配でしたが、「DD51-853」ともども健在で安心しました。

この少し前、塩浜行臨8075列車をDD51が単機で牽引している姿も見ることが出来ました。こちらは3月のダイヤ改正後、DF200が所定となっているので、いつまでDD51の活躍が見られるのか気になります。


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