遠州鉄道のモハ25の特別運行の撮り鉄&乗り鉄旅行記

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遠州鉄道のモハ25の特別運行を撮影して、釣り掛け駆動の音を楽しむ乗車旅

主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。2016年(平成28年)8月6日(土)、特別運行が行われた遠州鉄道モハ25に乗車及び撮影をしてきました。同時に、天竜浜名湖鉄道の東ルートにある貴重な駅舎、原谷駅も訪問しました。


遠州鉄道最後の釣り掛け駆動電車となった30形モハ25号、夏休みの土曜日に実施された特別運行は西鹿島10:36発からの3往復です。天竜浜名湖鉄道で10:11に到着すると、既に西鹿島駅の構内にはモハ25号はスタンバイしており、鉄道趣味の方が何名か活動をされています。私も早速、撮影です。

西鹿島駅で留置中のモハ25号
西鹿島駅で留置中のモハ25号電車。駅の外から撮影。(2016.8.6 10:13)


【今回の旅は、2ページになります】

天竜浜名湖鉄道の原谷駅(登録文化財)を探訪
⇒遠州鉄道のモハ25の特別運行に乗車&撮影(←今ここ





モハ25の撮り鉄&乗り鉄を楽しむ


乗車はのちほどにして、まずは走行写真を撮影すべく10:24発の1本前の列車に乗り移動します。遠州鉄道沿線の多くは住宅地であり、数少ない開けた場所もしっかりとフェンスが設置されており、なかなか好撮影地がありません。

遠州鉄道西鹿島駅
西鹿島駅。


さぎの宮~自動車学校間の田園地帯は中でも数少ないお立ち台(撮影地)ですが、列車から中途半端に離れているような気がして、今回はモハ25の湘南顔を正面勝ちに撮影すべく、さぎの宮駅で撮影をすることにします。

さぎの宮~自動車学校間のモハ27の撮影地
参考までに。さぎの宮~自動車学校間の田園地帯で撮影をするとこんな感じです。写真は 2015年1月のモハ27号のさよなら運転時のものです。(2015.1.27 10:27)

30形の最終増備車両、モハ51号
30形の最終増備車両、モハ51号が来ました。最近は予備車的存在で、日中の運行はとても珍しいです。今日は30形祭りか!と期待しましたが、残念ながらこの後、すぐに入庫してしまいました。(2016.8.6 10:49)

モハ25号
さぎの宮駅を発車した新浜松行モハ25号。交換設備はありますが、通常、列車交換はなく、上下列車とも西側(写真左側)の線路を使用します。なお、さぎの宮~自動車学校間のお立ち台は多くの皆さんで賑わっていましたが、ここは私ひとりでした。(2016.8.6 10:55)


次の折り返し西鹿島行はどこで撮影しても逆光となります。やむを得ず、高架駅の曳馬で後追い撮影をします。

曳馬駅でモハ25を後追い撮影
曳馬駅で後追い撮影。上島以南は高架化されています。(2016.8.6 11:20)


今日も暑い一日です。熱中症予防(?)も兼ね、ここで撮影は一段落して、今度は乗車を楽しむことにします。小林まで行き、反対方向、新浜松行のモハ25号による列車をキャッチ。「モハ25+クハ85」の編成、まずは新浜松寄りの電動車であるモハ25に乗ってみます。

釣り掛け駆動独特のモーター音ですが、1978年製とあって乗り心地は悪くなく、快適で古さは感じません。そして、発電制動を常用しているとのことで、減速時にも吊り掛け駆動の音が出るのは特筆すべき点です。

遠州鉄道は車掌さんが乗務しています。無人駅があることから、駅での集札等、キビキビと動かれている姿は快いものです。ワンマン運転が流行りの昨今においても車掌乗務を貫く点、電車の自社発注を貫く点(地方私鉄では大手私鉄の譲渡車両が幅を利かせています。)など、独自の発展を遂げている遠州鉄道。地方私鉄を訪ねる楽しみを感じさせてくれます。

この列車内で、鉄道趣味の方が車内の撮影をしていました。これはNGです。観光列車やイベント列車ならまだともかく、断りもなく他人に写真を撮られるのは不快に思う方も多いことでしょう。鉄道趣味が白眼視されないためにも、公共の場ということを意識したいものです。

新浜松に停車中のモハ25
新浜松まで乗車、折り返し西鹿島行に再び乗車します。


●遠州鉄道の各駅の位置は、下記の地図を拡大・縮小してご確認ください


【乗車記録】

・西鹿島10:24→さぎの宮10:42 1506 2両
・さぎの宮11:06→曳馬11:12 2004 2両
・曳馬11:32→小林11:49 2004 2両
・小林11:54→新浜松12:20 25 2両
・新浜松12:24→西ケ崎12:42 85 2両


 


西ケ崎駅で、大正15年製のED28も撮影


西ケ崎駅で下車したのは、1925年(大正15年)製の電気機関車ED28を撮影するためです。・・・が、しかし、保線用車両が留置され、正面からの撮影は不可能(これは仕方がありません。)、側面もまだ日が回っていませんでした。

西ケ崎駅に留置中の電気機関車ED28
正面順光、側面はまだまだ。(2016.8.6 12:44)

西ケ崎駅の留置線にて
西ケ崎駅の留置線にて。(2016.8.6 12:48)


モハ25号、最後の一往復の新浜松行を助信で駅撮りします。同業者5名程、4両分のホームのうち屋根のない2両分の部分で、比較的ゆったりと撮影できます。

助信駅で遠州鉄道の1000形を撮影
助信駅で、まずは1本前の1000形を撮影。架線柱の影が顔にかかってしまいました。(2016.8.6 13:13)

湘南顔のモハ25
この湘南顔、とても癒されます。秀逸なデザインです。午後順光となる場所は、ここ助信駅や遠州病院前駅といった駅撮りしか思い浮かびません。

遠州鉄道のED28-2
しつこいようですが、もう一度、西ケ崎に行きました。今度は側面も順光です。 (2016.8.6 13:43)


まだ早い時間ですが、夕方所用があるため、天竜浜名湖鉄道と遠州鉄道の小旅行はここまで。のんびりとした車窓風景と各所に点在する登録文化財、天竜浜名湖鉄道は是非とも今度はゆっくりと旅したいものです。駅舎を利用したレストランなどのグルメも見逃せません。

そして、遠州鉄道。日中でもお客さんが多く、浜松市の町の勢いを感じました。こちらもまたモハ25のみならず、モハ51号が運行される機会がありましたら、また訪れたいものです。


【乗車記録】

・西ケ崎12:50→助信13:02 1001 2両
・助信13:30→西ケ崎13:42 1006 2両
・西ケ崎13:50→新浜松14:08 2101 2両
・浜松14:20→豊橋14:54 クモハ313-14 4両
・豊橋15:03→名古屋15:58 クモハ313-5010 6両


(今回の鉄道旅行記はこれでおしまい)

2017年再訪・引退予定の遠州鉄道30形(モハ25)が、特別運行の最中に故障


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