地鶏めし（松本駅）を食べた記録

ここでは、特徴が有るような無いような不思議な趣の駅弁、地鶏めしをご紹介したいと思います。松本駅の駅弁になります。調製業者は、地元松本のイイダヤ軒さんです。

まず、地鶏めしというネーミングは、特徴無しです。どこにでもあるような名称ですから、普通なら言われても3分すれば忘れてしまうでしょう。

でも、この掛け紙の恐ろしくレトロな雰囲気は特徴的だと言えます。昭和初期のような雰囲気を感じますが、登場したのは平成時代になってからのようです。

そして、掛け紙に「彩りさわやか無農薬新鮮野菜添え」と書かれている部分は、大いに特徴ありだと思います。書かれている通り、駅弁には珍しく、生野菜がかなり多めに添えられているのです。




「4月10日は駅弁の日」と書かれているのは、駅弁好きにとっても特徴ありと言えます。これが記された駅弁は、豊橋駅の駅弁「毎月0のつく日は駅弁の日」くらいしか思い浮かびません。数ある松本のイイダヤ軒の駅弁の中で、どうして地鶏めしだけこれが書かれているのかは謎です。




それでは、特徴が有るような無いような不思議な地鶏めしの中身について、動画にてご覧ください。

購入データ（今回、私が購入した時の記録です）
場所	松本駅構内の「駅弁あずさ」にて。
日時	2019年10月28日、午後5時過ぎに購入。
価格	870円（税込み）・・・ただし12月2日現在、イイダヤ軒のウェブサイトでは900円となっており、値上げされたようです。
ラベル表示
製造	有限会社イイダヤ軒 長野県松本市中央1-2-3 0263-32-2319 http://www.iidayaken.co.jp/ekiben.html
販売	松本駅構内「駅弁あずさ」 長野県松本市深志1-1-1 0263-36-3170

無個性なようで、食べ終わる頃には何故か脳裏に焼き付くような駅弁です

全国各地で鶏めし弁当と言えば、白飯の上に鶏肉煮や照り焼き、あるいは鶏そぼろがドーンと乗った駅弁をイメージします。例えば、高崎駅の鶏めし弁当などはその代表格でしょう。

ところがそこに、生野菜がたくさん添えられていて、その量はおおかたの予想よりもかなり多めであろうところに、開封した際にある種の困惑を覚えます。鶏めし弁当に対するステレオタイプな頭からすると、本体部の鶏めしに対して、レタスの生野菜サラダの違和感がMAXなのです。




しかも、新鮮野菜とは言っても、野菜として入れられているのはレタスだけであり、小淵沢駅の高原野菜とカツの弁当とは違って、拍子抜けする感じも否めません。野菜のほかには、赤とさかと呼ばれる海藻と、寒天が添えられています。

赤とさかも寒天も海藻ですから、そういう意味ではレタス海藻サラダとも言えますので、新鮮野菜添えと銘打っても良いのかもしれませんね。とはいえ、野菜がたくさん入るのは嬉しい事です。




和風ドレッシングも入っていました。全部かけるとレタスや海藻の淡白な味など消え失せて、ドレッシングを食べているような味覚になりますので、ほんのわずかにとどめておきましょう。




さて、本来は主役である鶏めしです。「地鶏めし」と称するからには、長野県産の地鶏を使っているのでしょうか。メインは、鶏の照り焼きです。野菜を多めに入れるよりも、鶏肉をたくさん食べたい気分にもなってきますね・笑。




むね肉を使っているそうですが、脂の乗り具合はもも肉としても通用しそうなほどです。むね肉特有のパサつきが無く、それでいてもも肉のような脂っこさも無く、中庸で広く親しまれそうな味わいなのでありました。




そぼろは、やや濃い目に味付けされていて、同じ程度の分量が盛り付けられている錦糸卵と一緒に食べると、ちょうど良い味わいになるのではないかと思います。




鶏めし弁当としてはかなり美味しいと思うので、もっと鶏肉を食べたいと思いつつも、新鮮野菜を食べると、箸休め的には最高だなと感じます。特徴が有るのか無いのか分かりにくい駅弁ではありますが、食べてしまえば、かなりユニークな鶏めしである事は間違いありません。ミニトマトを1つでも入れてくれたら、ほとんど完璧に近いかもしれないと思いながら、美味しく食べ終わったのでした。

この近辺の篠ノ井線や大糸線沿線の、鉄道の見えるホテル

この駅弁を購入した松本駅。市内に位置するトレインビューホテルと、その沿線のホテルです。ホテルモンターニュ松本が一番のおすすめですね。駅弁買ったらただちに食べられるし。

ホテルモンターニュ松本	中央本線	松本駅徒歩すぐ。コンビニが無い出口のため、駅構内のコンビニ利用の事。
ホテルルートインコート安曇野豊科駅南	大糸線	駅から歩いてわずか。観光の拠点にも最適。