桜島灰干し弁当(鹿児島中央駅)を食べてみた記録

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桜島灰干し弁当(鹿児島中央駅)・・・ここでしか食べられない「灰干し」が貴重

鹿児島中央駅の改札口の近くに、お土産物コーナーの「鹿児島銘品蔵」があり、その一角に駅弁の売り場があります。鹿児島という街の大きさからすると、驚くほどに駅弁の品ぞろえが充実しており、見ているだけでも楽しい場所です。

鹿児島中央駅の駅弁売り場


本ページでは、赤い矢印の部分の桜島灰干し弁当をご紹介します。この時に同時に購入した、鰹一本釣り弁当(青印)も並んでいます。1枚の写真では収まりがつかない品数が陳列されていますので、ぜひ鹿児島に来た折には、様々な駅弁を楽しんでいってください。




さて、手にした桜島灰干し弁当は、やや小ぶりな駅弁です。「桜島灰干し」なる、今まで耳にした事のない単語に興味を示したわけです。「鹿児島新名物」とも書かれています。どんな駅弁なのか、次の項をご覧ください。

桜島灰干し弁当


購入データ
購入場所 鹿児島中央駅の鹿児島銘品蔵にて購入。
購入日時 2018年8月28日、午後4時くらいに購入。
価格 750円
ラベル表示 桜島灰干し弁当のラベル表示
製造 株式会社樹楽
鹿児島県姶良市加治木町木田2344-4
電話:0995-73-3812
http://rakuraku-cs.jp/

この会社さんは、鹿児島で食育事業などを行う企業です。駅弁屋さんとしてはユニークな存在ですね。
販売 鹿児島銘品蔵
電話:099-812-7666
http://www.ekimachi1.com/kagoshima/floor/kioskmeika1

営業時間は、7:00~21:00です。





魚の灰干しだけではない、肉も玉子もぜんぶ美味しいのに驚いた


さて、この駅弁は、第6回フードアクションニッポンアワード2014で食文化賞を受賞したそうです。農林水産省が後ろ盾の催しで、国産農産物の消費拡大に寄与する事業者を表彰するもののようです。ちなみにこの年は、横川駅の峠の釜めしも入賞しており、駅弁としてはダブル受賞になっています。

桜島灰干し弁当

お品書き
・ご飯
・桜島灰干し(ぶりの塩麹焼き)
・寅焼(玉子焼き)
・桜島鶏の柚子胡椒焼き
・鶏のから揚げ
・豚のしぐれ煮
・椎茸旨煮
・きんぴら
・花蓮根甘酢漬け
・青味
・梅干し


さて、その「桜島灰干し」とは何ぞやという事ですが、文字通り桜島の火山灰を非常に多くの工数をかけて殺菌して、そこにセロファンや不織布でくるんだ海産物を入れて余計な水分を少しずつ抜き、魚の旨みを熟成するといった方法のようです。
http://rakuraku.shop-pro.jp/?mode=f1

自然災害の元凶を、人間の知恵で、美味しい食べ物作りの土台にしてしまうのですから、頭が下がります。しかも樹楽さんでは更にひと手間かけて塩?で下ごしらえしているとの事ですから、否応なしに期待感が高まります。

桜島灰干し弁当


という事で、まずはお弁当の中央部分に盛り付けらている、ぶりの塩麹焼きを食べてみました。私、個人的にぶりが好きなので、ラベル表示を見て食べるのを楽しみにしていたのでした。

初体験の灰干しの味はというと、・・・「これが干物とは全く信じられない!」という驚きの味わいなのでした。干物って、もっと魚肉が引き締まって硬めになるはずなのに、灰干しは十分な柔らかさを保っています。それなのに干物のような味覚を感じます。まさしく「新食感」ですね。

塩麹焼きならではの旨みと魚本来の旨みが合わさり、更には焼き目がしっかりとしていて、想像以上にぶりが美味しすぎて、実に困惑しましたね・笑。

ぶりの灰干し塩麹焼き


続いて、桜島灰干し弁当の右側に行きましょう。この部分には、肉料理が盛り付けられています。小さい容器にギュッと閉じ込めてあるので、3種類の肉料理が判別つきません。




1つずつ取り出してみますと、最初に鶏のから揚げです。駅弁の定番的なおかずですね。ぶりの塩麹焼きを食べた後では、肉なのに逆にあっさりと感じるから不思議です。




鶏肉については、こちらの桜島鶏の柚子胡椒焼きが最高ですね。ほんのり辛くて美味い。お酒を飲んでいたら、これ以上ないほどのアテになります。




続いて豚肉。鹿児島県産の豚肉を、しぐれ煮にしています。しぐれ煮は味が濃いのに、鶏の柚子胡椒焼きのインパクトがあるので、これまた豚肉がマイルドな味に感じる不思議さです。




そして、お弁当の左側に目線を振ります。玉子焼きと花蓮根といんげんの色合いがきれいですね。




そしてこの玉子焼きは、虎焼きという名称で、何とも特徴的な外観です。敢えて焦げ目をつけながら巻いていき、まさしく虎の模様に仕上がっていますね。

この駅弁屋さんは、焼き色を付けるのが非常に上手ですね。肉、魚、そして玉子焼きそれぞれを、きっちりと焼いています。

灰干しと共に初めて食べる虎焼きも、私は個人的に大変気に入りました。このような玉子焼きは、いわゆる普通の駅弁屋さんには、なかなか出来ないと思います。

少量を手作りで仕上げてゆくスタイルの樹楽さんだからこそできる技であり、駅弁ファンとしてはわざわざ鹿児島まで出かけないと、食べる事が出来ない憎い味わいです。




最後に、ご飯です。各種のおかずの美味しさがご飯に浸み込んでいて、美味しいです。肉や魚だけでなく、きんぴらごぼうや肉厚でジューシーな椎茸煮などから出る出汁の美味しさなどもミックスされており、ご飯を単独で食べても美味しく感じました。




以上の内容を、動画にも記録しておきましたので、もう少々、桜島灰干し弁当の雰囲気を確認してみたい場合は、こちらも合わせてご覧ください。




この桜島灰干し弁当は、価格も750円とリーズナブルです。こんなに美味しくて満足できて750円とは、首都圏の感覚からしたら信じられません。でも、求めやすい価格で提供していくのも、この会社の心意気なのでしょうね。

そんな努力の甲斐が凝縮された駅弁を、はるばると鹿児島まで食べに出かけるのも、鉄道ファンとして大変な喜びだと感じます。

参考この駅弁を食べた鉄宿は・・・東横イン鹿児島中央駅西口


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