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2018年4月、調製元業者の倒産によって一度は失われた松山駅弁の醤油めし。昭和35年に登場した、60年弱に渡るロングセラー商品でした。しかし有り難い事に、調製元のレシピを引き継いで、岡山駅の業者が醤油めしを復活させました。下記は、一度姿を消した時のツイート。
松山駅から駅弁が失われて、当サイト管理人も大いに落胆したものです。製造元が倒産するのですから、基本的にはビジネス的な旨みが大きい訳ではない事が想像できます。
でも、敢えて火中の栗を拾うかのような松山進出を果たしてくれた、岡山の業者「みよしの」さんには感謝しかありませんね。みよしのさんは高松駅の駅弁も復活させてくれた「四国の駅弁救世主」であり、大いに評価したいと思います。
さて、復活した醤油めしを食べるために、わざわざ四国にまでやってきました。サンライズ瀬戸のシングルデラックスに乗車して四国は高松に渡り、今回の旅行の「初駅弁」に、醤油めしを選びました。かつては松山駅だけの販売でしたが、復活後は高松駅でも売られています。
そして醤油めしを買って徳島駅に移動し、眼下にトレインビューが広がるホテルクレメント徳島にチェックインし、室内にて気動車群を眺めながら、舌鼓を打った次第です。
そういえば、徳島は(沖縄を除いて)日本全国で唯一、駅弁の存在しない駅ですから、出来ましたらみよしのさんはもう一足伸ばして頂いて、徳島での駅弁復活もお願いしたいですね。
さて、復活した醤油めしを見てみましょう。下記に2枚の写真を並べます。1枚目が復活版で、2枚目は以前のものです。微妙に、細部が異なっているのが分かります。
●復活した醤油めし
●以前の醤油めし
まず、以前は掛け紙方式だったものが、復活版は厚紙利用に変わっています。鶏肉、蓮根、筍、椎茸、山菜、漬物、サクランボをご飯の上に乗せているスタイルには、変化は無いようです。
一方で、副菜的に添えられていた里芋煮、高野豆腐、切り干し大根などは無くなりました。それについては残念ではあるものの、無い方が見た目としては洗練されていますし、復活版のほうが以前の醤油めしよりも20円安い780円で復活したとなれば、十分に納得できます。
味覚の方は、満足しました。復活した醤油めしには「鈴木弁当店監修」の文字が刻印されており、レシピを引き継いでいる事をさりげなくアピールしています。その部分も含めて、今回の醤油めしを食べてみたところは動画に収めておきましたので、ご覧下さい。
おかずの部分は、どれも素直に美味しく頂けました。全く問題無し。
1つだけ大きく異なっている点がありました。それは、炊き込みご飯ではなくなっているという点です。以前は、人参や蒟蒻、そして鶏肉まで含めて炊き込んでいたと思うのですが、ご飯と具がセパレートされています。
それによって、確かにかなり美味しいご飯ではあるものの、動画の中でも話している通り、こってりした味わいは、以前よりも少なくなっている印象です。鶏肉から出る脂分が、以前はもっと濃かったように思います。
一方で、今回はややあっさり目に変化したものの、そのほうがお好みだという人もいらっしゃるはずですから、新たなファンの獲得に期待したいと思いました。
個人的には、高松駅で販売が開始された点が嬉しいです。高松は四国の出入り口ですから、四国旅行の帰途に、高松で気軽に醤油めしを購入できるようになり、買う機会が増えるのではないかなと思いました。
さて、こちらは以前の醤油めしの記録です。鈴木弁当店さんの「名作」ですから、記録として残しておきましょう。以下のように、掛け紙を使って輪ゴムで止めるスタイルで売っていました。
その掛け紙は、方言の伊予弁を番付表にしたユニークなもので、今風ではないデザインが良いですね。既に記したように醤油めしの登場は昭和35年であり、存在自体がレトロなのですから。以前の醤油めしを開封したところは動画にも撮っておきましたので、以下をご覧ください。
この駅弁の一番の特徴は、何と言っても濃口?油で炊き込まれた醤油ご飯です。醤油に含まれたアミノ酸のまろやかな味わいを非常に強く感じられて、ご飯だけでパクパク食べる事が出来てしまいます。
醤油のご飯なのに決して濃い味という訳ではなく、それでいて鶏の脂のこってり感を強く感じる、非常に複雑な味わいが、この炊き込みご飯の大きな特徴でした。これを最初に炊いた人は「神がかっている」とさえ思いました。
今回復活した醤油めしは、ここだけの話でございますが、以前の鈴木弁当店の醤油めしには到底敵うものではなく、個人的には昔を強く懐かしむ結果になったという事は、記しておきましょう。かつての味は、もう再現できないのです。
醤油めしの上に乗るのは、錦糸卵と椎茸煮や山菜です。サクランボが添えられているから、見た目のアクセントになり、可愛いですね。
更に、タケノコ、レンコン、鶏肉煮、蕪のお漬物が乗っていて、これらの全てが醤油めしとベストマッチします。あらゆるおかずが極めてご飯と良く馴染みます。したがって、常に「美味いな~」と感心しながら食べる事になりました。
副菜の高野豆腐、里芋煮、切り干し大根です。このようなおかずを見ていると、昭和の中期に作られた駅弁だなあという懐かしさを強く感じます。レトロな客車にでも乗っているかのような、そんな懐かしさが満載の駅弁なのです。
何度食べても決して食べ飽きない、日本人にとっては「標準食」のような醤油めし。本当に美味しかったな。・・・ごちそうさまでした(^^♪
⇒参考:四国における鉄道の見えるホテル一覧
醤油めし(松山駅・高松駅)・・・販売の再開!変わらない伝統の美味しさ
岡山の三好野さんが製造する、復活版の「醤油めし」を食べてみた
2018年4月、調製元業者の倒産によって一度は失われた松山駅弁の醤油めし。昭和35年に登場した、60年弱に渡るロングセラー商品でした。しかし有り難い事に、調製元のレシピを引き継いで、岡山駅の業者が醤油めしを復活させました。下記は、一度姿を消した時のツイート。
今日の愛媛新聞より。
— ぽちまる (@pochi_maru) 2018年4月4日
JR松山駅の駅弁、姿消す。
名物の「醤油めし」が・・・ pic.twitter.com/1e4pBxBWEu
松山駅から駅弁が失われて、当サイト管理人も大いに落胆したものです。製造元が倒産するのですから、基本的にはビジネス的な旨みが大きい訳ではない事が想像できます。
でも、敢えて火中の栗を拾うかのような松山進出を果たしてくれた、岡山の業者「みよしの」さんには感謝しかありませんね。みよしのさんは高松駅の駅弁も復活させてくれた「四国の駅弁救世主」であり、大いに評価したいと思います。
さて、復活した醤油めしを食べるために、わざわざ四国にまでやってきました。サンライズ瀬戸のシングルデラックスに乗車して四国は高松に渡り、今回の旅行の「初駅弁」に、醤油めしを選びました。かつては松山駅だけの販売でしたが、復活後は高松駅でも売られています。
そして醤油めしを買って徳島駅に移動し、眼下にトレインビューが広がるホテルクレメント徳島にチェックインし、室内にて気動車群を眺めながら、舌鼓を打った次第です。
そういえば、徳島は(沖縄を除いて)日本全国で唯一、駅弁の存在しない駅ですから、出来ましたらみよしのさんはもう一足伸ばして頂いて、徳島での駅弁復活もお願いしたいですね。
さて、復活した醤油めしを見てみましょう。下記に2枚の写真を並べます。1枚目が復活版で、2枚目は以前のものです。微妙に、細部が異なっているのが分かります。
●復活した醤油めし
●以前の醤油めし
まず、以前は掛け紙方式だったものが、復活版は厚紙利用に変わっています。鶏肉、蓮根、筍、椎茸、山菜、漬物、サクランボをご飯の上に乗せているスタイルには、変化は無いようです。
一方で、副菜的に添えられていた里芋煮、高野豆腐、切り干し大根などは無くなりました。それについては残念ではあるものの、無い方が見た目としては洗練されていますし、復活版のほうが以前の醤油めしよりも20円安い780円で復活したとなれば、十分に納得できます。
味覚の方は、満足しました。復活した醤油めしには「鈴木弁当店監修」の文字が刻印されており、レシピを引き継いでいる事をさりげなくアピールしています。その部分も含めて、今回の醤油めしを食べてみたところは動画に収めておきましたので、ご覧下さい。
おかずの部分は、どれも素直に美味しく頂けました。全く問題無し。
1つだけ大きく異なっている点がありました。それは、炊き込みご飯ではなくなっているという点です。以前は、人参や蒟蒻、そして鶏肉まで含めて炊き込んでいたと思うのですが、ご飯と具がセパレートされています。
それによって、確かにかなり美味しいご飯ではあるものの、動画の中でも話している通り、こってりした味わいは、以前よりも少なくなっている印象です。鶏肉から出る脂分が、以前はもっと濃かったように思います。
一方で、今回はややあっさり目に変化したものの、そのほうがお好みだという人もいらっしゃるはずですから、新たなファンの獲得に期待したいと思いました。
個人的には、高松駅で販売が開始された点が嬉しいです。高松は四国の出入り口ですから、四国旅行の帰途に、高松で気軽に醤油めしを購入できるようになり、買う機会が増えるのではないかなと思いました。
購入データ(今回、私が購入した時の記録です) | |
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購入場所 | 高松駅の改札口の目の前(改札外)の高松駅弁当店にて購入。 |
購入日時 | 2018年11月27日、午前9時半頃に購入。 |
価格 | 780円(税込み) |
ラベル表示 | |
製造 | 株式会社三好野 岡山市中区桑野131-6 088-200-1717(ここに電話しても四国内の予約は出来ません) |
販売 | ●松山駅の場合 キヨスク松山銘品館 愛媛県松山市南江戸1丁目14-1 電話:089-934-2161(松山で予約の際の電話番号) |
●高松駅の場合 株式会社ステーションクリエイト東四国・高松弁当店 香川県高松市浜ノ町8-24 電話:087-823-3092(高松で予約の際の電話番号) |
以前の醤油めしの記録・・・「決して飽きない」神がかった味わいだった
さて、こちらは以前の醤油めしの記録です。鈴木弁当店さんの「名作」ですから、記録として残しておきましょう。以下のように、掛け紙を使って輪ゴムで止めるスタイルで売っていました。
その掛け紙は、方言の伊予弁を番付表にしたユニークなもので、今風ではないデザインが良いですね。既に記したように醤油めしの登場は昭和35年であり、存在自体がレトロなのですから。以前の醤油めしを開封したところは動画にも撮っておきましたので、以下をご覧ください。
この駅弁の一番の特徴は、何と言っても濃口?油で炊き込まれた醤油ご飯です。醤油に含まれたアミノ酸のまろやかな味わいを非常に強く感じられて、ご飯だけでパクパク食べる事が出来てしまいます。
醤油のご飯なのに決して濃い味という訳ではなく、それでいて鶏の脂のこってり感を強く感じる、非常に複雑な味わいが、この炊き込みご飯の大きな特徴でした。これを最初に炊いた人は「神がかっている」とさえ思いました。
今回復活した醤油めしは、ここだけの話でございますが、以前の鈴木弁当店の醤油めしには到底敵うものではなく、個人的には昔を強く懐かしむ結果になったという事は、記しておきましょう。かつての味は、もう再現できないのです。
醤油めしの上に乗るのは、錦糸卵と椎茸煮や山菜です。サクランボが添えられているから、見た目のアクセントになり、可愛いですね。
更に、タケノコ、レンコン、鶏肉煮、蕪のお漬物が乗っていて、これらの全てが醤油めしとベストマッチします。あらゆるおかずが極めてご飯と良く馴染みます。したがって、常に「美味いな~」と感心しながら食べる事になりました。
副菜の高野豆腐、里芋煮、切り干し大根です。このようなおかずを見ていると、昭和の中期に作られた駅弁だなあという懐かしさを強く感じます。レトロな客車にでも乗っているかのような、そんな懐かしさが満載の駅弁なのです。
何度食べても決して食べ飽きない、日本人にとっては「標準食」のような醤油めし。本当に美味しかったな。・・・ごちそうさまでした(^^♪
購入データ(今回、私が購入した時の記録です) | |
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購入場所 | 松山駅の改札口を入った正面やや左側、ホーム上の鈴木弁当店の簡易売店。 |
購入日時 | 2017年9月26日、お昼ぐらいに取り置きを予約して夕方前に受け取り。 |
価格 | 800円(税込み) |
販売 | 有限会社鈴木弁当店(既に廃業) 愛媛県伊予郡松前町浜752-6 089-984-2100 |
⇒参考:四国における鉄道の見えるホテル一覧