ふく寿司(新山口駅・広島駅))を食べた記録

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ふく寿司(新山口駅・広島駅)・・・改善された新しいふく寿司が美味しい(^^♪

2023年・リニューアルしたふく寿司を食べる


下関と言えば、フグ。そしてそのフグを駅弁で食べるならば、ふく寿司です。下関ではフグの事をフクと言いますので、駅弁もふく寿司です。ふく・・・可愛い音感です(^^♪

ふく寿司の外箱のデザイン


このふく寿司、本来は下関駅の駅弁で、1989年、記念すべき平成元年に登場した駅弁です。2024年で35周年を迎えるロングセラーとなります。下関駅や小郡駅の駅弁屋さんの廃業による紆余曲折を乗り越えて、今では広島駅弁当さんが製造して、新山口駅で販売しています(広島駅でも販売)。

本来の下関駅や新下関駅では駅弁は売っておらず、下関から離れて新山口駅や広島で購入するという不思議な事になっておりますが、レシピが引き継がれただけでもありがたいと言えます。

リニューアルしたふく寿司


ただし、レシピが引き継がれたふく寿司は、2022年にいつの間にか姿を消してしまい、終売かとささやかれていました。もうダメかと思っていた2023年1月に、ひょっこりと販売が再開になったのが、上の写真のふく寿司です。

中身は今の人の味覚に合うように改良され、酸っぱかったフグの酢漬けが、フグのから揚げに変更されたのが大きな違いです。フグのから揚げはふく寿司の販売停止期間中に売り出された、ふく福飯に入れられていたものと同じです。

ふく福飯(広島駅弁当)


フグの出汁で炊いたご飯の上に、フグの天ぷらと唐揚げが乗っている駅弁で、個人的にはふく寿司よりもこちらのほうが好きでしたが、このふく福飯が販売停止となり、その代わりに、ふく寿司がリニューアルして復活したようです。

今回は、およそ6年ぶりにふく寿司を購入して食べました。から揚げ以外の顕著な変更点は、とびこがイクラのしょうゆ漬けに代わっていた点です。また、中華風わかめが茎わかめのしょうゆ漬けになっています。

ふぐ皮のポン酢しょうゆ漬けは、酢飯の上に直接乗せる方式から、フードケース使用に代わりました。そうそう、新たにガリも添付されるようになりましたね。盛り付けの全体像は、次の項の以前のふく寿司の写真とも見比べてくださいませ。

リニューアルしたふく寿司の盛り付け


外観は、外箱が変更なしなので変わりは無いのかと思いきや、フィルム包装する前に使用していた、十文字のゴム紐が省略されました。この点も、次の項と見比べてみてください。また、確かにフィルムで包むと意味が無いですものね。それと、お値段が870円から1200円に大幅値上げです。

単純な値上げではここまで上げきれないでしょうから、一時販売休止からの大幅リニューアルとすることで、値上げをスムーズに実行したという風にも見ることができます。個人的にはこの程度の値段はインフレを伴う経済成長のためには何ら問題ないと思っています。むしろしっかりと利益を取って、販売を継続してほしいと思います。

リニューアルしたふく寿司の外観


今回のふく寿司、広島県の山陽本線の旧線トンネルを探訪しつつ、線路わきでくつろぎながら食べています。当サイト管理人がどんな感じで駅弁を楽しんでいるのか、時間のある方はどうぞ眺めてみてください。当サイト管理人の素の姿です・笑。




購入データ(今回、私が購入した時の記録です)
場所 広島駅直結の駅ナカ「ひろしま銘品館」の中の広島駅弁当の店舗。
日時 2023年10月25日、午前9時ころに購入。
価格 1200円(税込み)
ラベル表示 ふく寿司のラベル表示
製造 広島駅弁当株式会社
広島市東区矢賀5-1-2
082-286-0181
http://www.ekibento.co.jp/special/list.php

相変わらずふく寿司はホームページには掲載されていません。何故? ちなみに以前食べた、2017年当時も掲載が有りませんでした。





以前のふく寿司・・・・強い酸味と闘う駅弁


さて、こちらは2017年に購入した、リニューアル前のふく寿司です。この時は新山口駅で購入、下関駅に移動してから、歴史を感じさせるプラットホームで、九州から乗り入れてくる電車を見ながら、駅のベンチで食べました。

ふく寿司の外観


表面のフィルムを取ると、可愛らしいふくの顔が(^^♪ この駅弁、以前は家族4人旅行で寝台特急はやぶさ号の乗り納めに行った時に、夜が明けてからの山陽本線の区間で、駅弁販売に乗り込んできた駅弁屋の車内販売員さんから買い求めて、食べた記憶があります。


寝台特急はやぶさ号の車内で食べた時の味を思い出して、「あの時は酸っぱいだけの駅弁だと思ったけど、今日はどう感じるだろうか?」などと考えながら、開封したのでした。懐かしの再会です。

フグと言ったらギネス並みに薄く盛り付けられた姿を思い浮かべるのですが、そもそもあんな風に薄っぺらくカットする必要は無い訳で、ふく寿司に盛り付けられているフグの酢漬けの厚手のボリューム感には感心したのでした。

ふく寿司


ふくを箸でつまんで、食べてみます。果たして・・・・うーん、酸っぱい。以前に食べて記憶に残っている酸っぱさと、全く同一です。ふくは淡白過ぎるほどの味わいの魚なので、いくら厚手に切っていてもここまで酸味があると、味覚など全くありません・苦笑。

でも、「駅弁だからこれでいいよね」と思いながら、酢飯と一緒に食べました。駅弁でふくを食べられるだけでも幸せです。ましてや、下関駅で食べるなんてのは、簡単には出来ないのですし。思いのほかシコシコとした食感を、十分に楽しみました。

ふくの身だけでなく、皮も酢漬けにされて入っています。が、こちらは泣きたくなるほどのごく少量であり、やはり酸味も強く、味なんて全然分かりません・笑。これも、ふくを食べているんだと言い聞かせながら、量の多い錦糸卵と一緒に、モグモグ。

ふく寿司の、フグの皮の酢漬け


ふく寿司には、ふくの他には錦糸卵と、海老の酢漬け、とびこ、椎茸煮が、酢飯の上に乗っています。酢飯のボリュームと具材のバランスが悪く、余りがちになるのを必死にコントロールして食べるのがコツですね・笑。

ふく寿司の海老やとびこ、錦糸卵や椎茸煮


全体に酸っぱさが際立つ中、ウニクラゲはアクセントになりました。酸味を除去してくれて、ご飯にもピッタリであり、何かホッとする部分もあります。この部分は大量に入っていると逆に閉口してしまうので、少量をチョコっと食べる程度でちょうど良いですね。

中華風ワカメはまさしく口直し的な味わいであり、これ単体では味も見た目も出来合いのチープなものではありますが、酸味の強いお寿司を食べ続ける中では、非常に貴重な一品になっていると思います。

酢飯の部分をアップの写真で。錦糸卵の下には、でんぶがうっすらと乗っています。酸味と共に、甘みも伝わってくるのはホッとしますね。

ふく寿司の、酢飯の上のでんぶ


以上、本来は下関の駅弁であり、今は新山口駅の駅弁、ふく寿司を食べた感想でした。お値段も手ごろであり、好感の持てる駅弁となっています。(2017年当時です)

なお、九州に渡ってすぐの所、小倉駅には、冬季限定ですがふくめしがあります。次回、関門海峡に関連する旅をしたら、ふくめしも食べておきたいなあと思います。(2023年時点では残念ながら終売)

以下、この時に下関駅で動画に撮影しておいた、ふく寿司の開封動画です。駅弁の雰囲気を感じていただけるかと思います(^^♪




購入データ(今回、私が購入した時の記録です)
場所 新山口駅のお土産街道新山口店にて購入。新幹線改札口を入る目の前(改札外)のお土産屋さんの中の駅弁売り場です。
日時 2017年8月30日、午前11時に購入。
価格 870円(税込み)・・・意外と安くてビックリ
ラベル表示 ふく寿司のラベル表示





ふく寿司の外観の変遷・・・3代のふく寿司の記録


さて、そんなふく寿司ですが、当サイト管理人の友人である名古屋の撮り鉄氏が、ふく寿司の蓋の貴重な記録を保持していましたので、ご紹介します。なかなか素晴らしいです。

まず、1999年3月21日の記録から。下関駅や新下関駅で販売されていた「ふく寿司」の製造会社であった下関駅弁当㈱は、2010年(平成22年)に、小郡駅弁当㈱に吸収合併されました。下関駅弁当㈱が健在だったころの「ふく寿司」パッケージです。

下関駅弁当時代のふく寿司


続いて、その小郡駅弁当㈱が継承した「ふく寿司」のパッケージです。新山口駅でも購入することができるようになった一方で、下関駅では土休日のみの販売となっていました。(2015年1月18日)

小郡駅弁当時代のふく寿司


最後に、2018年3月25日の記録。2015年5月以降は広島駅弁当㈱が製造販売しています。お値段は870円(税込)で、新山口駅の他、広島駅でも販売しています。下関駅では、今は入手する事ができません。

広島駅弁当時代のふく寿司


以上のような変遷を記録しておくと、歴史の立会人になりますね。そして歴史を刻むほど、以前の記録には価値が出てきます。乗り鉄や撮り鉄のついででも良いので、鉄道に関連した様々な事象を撮っておく事をお勧めしたいです。



下関駅の「鉄宿」はここ!


下関駅の周辺には、2軒の「鉄宿」(鉄道の見えるホテル)があります。ホテルウィングインターナショナル下関下関駅西ワシントンホテルプラザになりますので、お好みでセレクトして下さい。


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