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無法松弁当(小倉駅)・・・小説「無法松の一生」を駅弁で再現した遊び心に感動
私が乗り鉄に目覚めたのは、今から30年以上前の中学生の頃です。この頃に鉄道雑誌などを見ていて、無法松弁当なる不思議な駅弁を知りました。当時は変わった形の駅弁は他にはなかなか無かったので、妙に脳裏にこびりつくようにして、一度も食べずに今に至ります。
今回私は、JR九州のスイーツトレイン「或る列車」に乗りに、九州にやってきました。山陽新幹線から下車して、宿泊した地が、小倉でした。小倉ときたら無法松弁当。ついに無法松弁当を買い、そして食べることができると、大いに楽しみにしてこの地までやってきたのです。
無法松弁当は既に30年以上も売られているロングセラーなのですが、同様に、やはり数十年にわたって活躍する、国鉄型の415系電車も忘れてはなりません。無法松弁当と415系は実によく合うなあと、しばし眺めていたのでした。
こちらは、売り場の様子。新幹線の改札口内の駅弁売り場でです。一番右側に、一緒に購入した小倉御弁当・響があり、その左隣に無法松弁当が置いてありました。
さてこの無法松弁当、不思議なのは、駅弁の上下に架けられた黒い紐です。ユニークですよね。これ、この駅弁がイメージする小説(映画)、無法松の一生に登場するキャラクターが、腰に弁当を結わえ付けるシーンを表現しているらしいです。
私は無法松の一生という作品は見たことはありませんが、今(遅い!)調べてみたところ、こんな作品のようです。世界の三船敏郎が主役とあらば、いずれ一度は見ておきたいです・・・。
紐が付いていても、この駅弁を購入して食べるまでの間に、この紐を活用する実務的な意味合いは皆無なので、見た目でも不思議ですし、紐を持って駅弁を持ち上げてみても実に不思議なのです。
※2019年12月時点では、以下のように、若干外観が変わっている事を確認しています。
無法松弁当が実際にどんな雰囲気の駅弁なのか、動画で見たほうが分かりやすいかもしれません。動画を見ることができる環境の方は、まずはこれをご覧ください。
開封してみます。駅弁容器は、竹を割ったイメージとの事で、緑色の駅弁容器がまた、面白い雰囲気を出しています。お料理の内容は、容器の蓋に書かれていました。
見た目、実に渋くて、いかにも昔から存在していた駅弁、と言う風です。嬉しくなってしまいました。一品一品、お品書きと照合してから食べる幸せを味わいます。
まずは焼き鳥。この駅弁は、酒と共に頂くのが良さそうです。タレの味わいが濃厚で、鶏肉はプルプルとして脂分が多く、冷めても美味しい焼き鳥です。
食材が無造作に置かれているかと思いきや、そうではありませんね。栗の甘露煮が目立ちます。上述の焼き鳥と共に、「素朴な逞しさ」を表現しているのだそうです。
無法松が小倉の祇園祭で太鼓を打って人々を魅了したシーンは、特製蒲鉾と、その上に乗った、バチをイメージしたごぼうで表現されているようです。ユニークですが、食べてしまえばどうという事もありません・笑。
ご飯は、山菜おこわです。これがまたもっちりしていて、冷めていてもとても美味しいのです。「腹がふくれて、銀杏ときくらげを混ぜて、力強く」というイメージのようです。
おこわの上に乗っている食材たちは、先ほどの太鼓とそのバチを除けば、無法松が友人を訪ねる際、手土産としてよく持参していた海の幸や山のものを表しているのだそうです。
メインのおかずの部分に戻ります。じんだ煮鯖です。じんだ煮とは全く知らない単語ですが、鯖の糠味噌炊きの事を言うようです。ぬか漬けにされた鯖を、その後、煮魚にしたもので、北九州に来た時にしか味わえない、まさに郷土の味です。
北九州駅弁さんの調製する駅弁には、これが入れられていることも多くて、最近では今年(2017年)2月に食べた九州物語にも、じんだ煮が入れられていました。
味わいを表現するのは至難の業なのですが、煮付けとしては非常に濃厚な味わいだと言えます。ぬか床に一度入れていますから、魚臭さは全くありません。
きゅうりをぬか漬けにすると独自の味わいが付加されるのと同様、鯖に旨み成分というのか、糠味噌独特の味が添加されていて、実に奥深い味を感じるのであります。ただし、味はけっこう濃いので、酒が進みます・笑。体に悪いな・笑。
30年来の願いが叶った無法松弁当。今回は、トレインビューホテルのステーションホテル小倉にて頂きました。眼下にJR九州の列車たちを見下ろしながら、何という贅沢なのでしょう。待ち焦がれていた甲斐があったというものです。
この日は、駅弁を食べたのちに、少し電車で移動して、新日本三大夜景を見ることができるスポットに足を伸ばしました。そこで不思議な乗り物に遭遇して大いに楽しみましたので、あわせてそちらもご覧ください。動画にてご紹介します。
⇒玄界灘に沈む夕日を、皿倉山スロープカーの山頂駅から迫力展望
今回私は、JR九州のスイーツトレイン「或る列車」に乗りに、九州にやってきました。山陽新幹線から下車して、宿泊した地が、小倉でした。小倉ときたら無法松弁当。ついに無法松弁当を買い、そして食べることができると、大いに楽しみにしてこの地までやってきたのです。
無法松弁当は既に30年以上も売られているロングセラーなのですが、同様に、やはり数十年にわたって活躍する、国鉄型の415系電車も忘れてはなりません。無法松弁当と415系は実によく合うなあと、しばし眺めていたのでした。
こちらは、売り場の様子。新幹線の改札口内の駅弁売り場でです。一番右側に、一緒に購入した小倉御弁当・響があり、その左隣に無法松弁当が置いてありました。
さてこの無法松弁当、不思議なのは、駅弁の上下に架けられた黒い紐です。ユニークですよね。これ、この駅弁がイメージする小説(映画)、無法松の一生に登場するキャラクターが、腰に弁当を結わえ付けるシーンを表現しているらしいです。
私は無法松の一生という作品は見たことはありませんが、今(遅い!)調べてみたところ、こんな作品のようです。世界の三船敏郎が主役とあらば、いずれ一度は見ておきたいです・・・。
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紐が付いていても、この駅弁を購入して食べるまでの間に、この紐を活用する実務的な意味合いは皆無なので、見た目でも不思議ですし、紐を持って駅弁を持ち上げてみても実に不思議なのです。
※2019年12月時点では、以下のように、若干外観が変わっている事を確認しています。
無法松弁当が実際にどんな雰囲気の駅弁なのか、動画で見たほうが分かりやすいかもしれません。動画を見ることができる環境の方は、まずはこれをご覧ください。
購入データ | |
---|---|
購入場所 | 小倉駅の新幹線の改札口内の駅弁売り場「駅弁処」にて購入。 |
購入日時 | 2017年6月17日、午後3時半ころに購入。 |
価格 | 880円(税込み) |
ラベル表示 | |
製造・販売 | 北九州駅弁当株式会社 福岡県北九州市小倉北区下富野3丁目11-6 093-531-0036 https://www.k-ekibento.co.jp/item/ekiben.php (ウェブサイトには、一部の駅弁しか掲載されていませんね) |
30年来の望みが叶った、期待にたがわぬ味と遊び心に感動
開封してみます。駅弁容器は、竹を割ったイメージとの事で、緑色の駅弁容器がまた、面白い雰囲気を出しています。お料理の内容は、容器の蓋に書かれていました。
お品書き | |
---|---|
・山菜おこわ ・焼き鳥 ・じんだ煮鯖 ・筍煮 ・高野豆腐 ・たたきごぼう |
・イカ煮 ・椎茸煮 ・キャラブキ ・栗の甘露煮 ・花麩 ・蒲鉾 |
見た目、実に渋くて、いかにも昔から存在していた駅弁、と言う風です。嬉しくなってしまいました。一品一品、お品書きと照合してから食べる幸せを味わいます。
まずは焼き鳥。この駅弁は、酒と共に頂くのが良さそうです。タレの味わいが濃厚で、鶏肉はプルプルとして脂分が多く、冷めても美味しい焼き鳥です。
食材が無造作に置かれているかと思いきや、そうではありませんね。栗の甘露煮が目立ちます。上述の焼き鳥と共に、「素朴な逞しさ」を表現しているのだそうです。
無法松が小倉の祇園祭で太鼓を打って人々を魅了したシーンは、特製蒲鉾と、その上に乗った、バチをイメージしたごぼうで表現されているようです。ユニークですが、食べてしまえばどうという事もありません・笑。
ご飯は、山菜おこわです。これがまたもっちりしていて、冷めていてもとても美味しいのです。「腹がふくれて、銀杏ときくらげを混ぜて、力強く」というイメージのようです。
おこわの上に乗っている食材たちは、先ほどの太鼓とそのバチを除けば、無法松が友人を訪ねる際、手土産としてよく持参していた海の幸や山のものを表しているのだそうです。
メインのおかずの部分に戻ります。じんだ煮鯖です。じんだ煮とは全く知らない単語ですが、鯖の糠味噌炊きの事を言うようです。ぬか漬けにされた鯖を、その後、煮魚にしたもので、北九州に来た時にしか味わえない、まさに郷土の味です。
北九州駅弁さんの調製する駅弁には、これが入れられていることも多くて、最近では今年(2017年)2月に食べた九州物語にも、じんだ煮が入れられていました。
味わいを表現するのは至難の業なのですが、煮付けとしては非常に濃厚な味わいだと言えます。ぬか床に一度入れていますから、魚臭さは全くありません。
きゅうりをぬか漬けにすると独自の味わいが付加されるのと同様、鯖に旨み成分というのか、糠味噌独特の味が添加されていて、実に奥深い味を感じるのであります。ただし、味はけっこう濃いので、酒が進みます・笑。体に悪いな・笑。
30年来の願いが叶った無法松弁当。今回は、トレインビューホテルのステーションホテル小倉にて頂きました。眼下にJR九州の列車たちを見下ろしながら、何という贅沢なのでしょう。待ち焦がれていた甲斐があったというものです。
この日は、駅弁を食べたのちに、少し電車で移動して、新日本三大夜景を見ることができるスポットに足を伸ばしました。そこで不思議な乗り物に遭遇して大いに楽しみましたので、あわせてそちらもご覧ください。動画にてご紹介します。
⇒玄界灘に沈む夕日を、皿倉山スロープカーの山頂駅から迫力展望