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桃太郎の祭りずし(岡山駅)・・・柔らかな酢飯が全てを美味しく包む駅弁
広島からの帰途、岡山でこだま号からのぞみ号に乗り換えた際に購入したのが、岡山駅のロングセラー駅弁である、桃太郎の祭りずしです。2回目の購入になりますね。
●実際に開けてみた動画はこちら。桃の形の容器が可愛い。
見た目、本当にお祭りのように華やかな印象ですよね。実は、以前食べたときは(大学生の頃)、酸っぱいだけで美味しくない駅弁、と言う感想でした。不味いのにどうして今でも売れているのか?という疑問を持ち続けていたのは、函館駅の鰊(にしん)みがき弁当と同じパターンです。
今回もう一度食べてみた感想は、「思ったより美味しいな」です。酢漬けにされた鰆やままかり、小鯛やたこは、確かに今食べても、酢がきつすぎると思います。
ですが、これは駅弁の宿命で、購入した人がいつ食べるのか分からないのですから、必要以上に酢を効かせるというのは、やむを得ないのかなと思いました。その代わり、酢飯が相当に甘い味わいに調整されていて、酸っぱい魚と調和がとれるようにできているのだと分かって、納得しました。
も貝や穴子煮も美味しく、センターに陣取っている海老煮は味だけでなく見た目も豪華で、なかなか堪能させていただいた駅弁になりますね。
パッケージの裏側には、祭りずしのネーミングの由来が書かれています。てっきり祭りずしとは、岡山のちらし寿司の一般的な名称かと思いましたが、駅弁屋さんの三好野本店さんが名付けたものが、広く親しまれた結果なんですね!
ネーミングの由来以外にも、岡山の駅弁の事始めが説明されていて、食べた後にお茶を飲みながらそのうんちくを読ませてもらって、まさに二度美味しい駅弁なのでした。
(2015年6月11日、岡山駅で購入。1000円)
桃太郎の祭りずしの上位版と言えるのが、祭ずし匠です。実は私、桃太郎の祭りずしは、若干チープな印象を受けるのですよね。どうも、妙な印象を受けていたのですが、今回買った祭りずし匠の外観はそれと異なり、大人のデザインで好ましいです。
赤と黒で、「和のシックさ」を醸し出している感じがします。外箱を取ったところにあるプラスチック容器も黒が基調で、桃太郎の祭りずしと全く印象が異なります。
お品書きとしては、次の通りになります。色んなものが入っているので、いかにもお祭り気分になりますね。蓋を開けた時に、まず華やかなお弁当だなと感じる事でしょう。
・錦糸卵 ・えび煮 ・卵焼き ・ままかり酢漬け ・穴子煮 ・椎茸煮 ・筍煮 ・鰆(さわら)酢漬け ・も貝煮 ・菜の花醤油漬け ・いいだこ煮 ・人参煮 ・紅ショウガ ・蓮根酢漬け
桃太郎の祭りずしと違い、海老煮がまるまる二匹入っているので、豪華さが際立ちますね。ただし、海老を食べるには手で殻をむかないといけませんから、電車に乗って駅弁として食べる際には、けっこうめんどくさいと思います。殻をどこに置いておけば良いのか、と悩みますし。
祭りずし匠でユニークなのは、イイダコが煮物として入っている点でしょうか。小さいながらもこちらも丸ごと入っていますから、一瞬ギョッとします・笑。その隣にままかり酢漬けと、穴子煮です。
ままかりはちょっと酸っぱすぎるといつも思いますが、イイダコや穴子煮はその分甘めに味付けされていますので、バランスはとれていると思います。
続いて、ユニークながらも非常に地味な存在の、も貝です。も貝とは聞きなれませんが、地元の岡山で採れる貝だそうで、ばら寿司(岡山の寿司)に欠かせない食材なのだそうです。こういうのが入ってくると、地元のものを食べられる喜びがジワジワと湧いてきます。
鰆の酢漬けです。相変わらず酸っぱく、魚の本来の味が随分と無くなっているような気がします。でも実は祭りずし、酢飯の味がだいぶ柔らかで甘めに仕上げられていて、おかずの酸っぱさや甘辛さと実にちょうど良い塩梅になるのです。陰の主役は、その酢飯なんじゃないかと思います。
最後に、卵焼き。三好野の文字が「刻印」されていますね。変に甘すぎず、駅弁全体の調和を邪魔しない、良い味付けがなされています。・・・人参はちょっとイマイチかな・笑。
この駅弁、決して何かが際立った味覚を持っているわけではありません。が、目で見て、舌で味わった時に、全体としての納得感は、かなり素晴らしいものがあると感じました。
祭りずし匠の外箱に書いてある、「海の幸、山の幸を豊富に彩り美しく盛り込んだ、瀬戸内ならではの豪華なちらし寿司です」の言葉通りの駅弁に仕上がっていると思います。
欲を言えば、ちょっと錦糸卵で誤魔化しすぎている嫌いはあります。この地方の同様の「ばら寿司」と言えば、福山駅弁のばら寿司があり、思い返してもそちらの方が内容は上ですね。
この祭ずしはかなり気に行っていたのですが、既に終売のようです。通常版の祭ずしを止めて、こちらを継続販売して欲しいくらいです・苦笑。
(2017年2月18日、東京駅で購入。1300円)
●実際に開けてみた動画はこちら。桃の形の容器が可愛い。
見た目、本当にお祭りのように華やかな印象ですよね。実は、以前食べたときは(大学生の頃)、酸っぱいだけで美味しくない駅弁、と言う感想でした。不味いのにどうして今でも売れているのか?という疑問を持ち続けていたのは、函館駅の鰊(にしん)みがき弁当と同じパターンです。
今回もう一度食べてみた感想は、「思ったより美味しいな」です。酢漬けにされた鰆やままかり、小鯛やたこは、確かに今食べても、酢がきつすぎると思います。
ですが、これは駅弁の宿命で、購入した人がいつ食べるのか分からないのですから、必要以上に酢を効かせるというのは、やむを得ないのかなと思いました。その代わり、酢飯が相当に甘い味わいに調整されていて、酸っぱい魚と調和がとれるようにできているのだと分かって、納得しました。
も貝や穴子煮も美味しく、センターに陣取っている海老煮は味だけでなく見た目も豪華で、なかなか堪能させていただいた駅弁になりますね。
パッケージの裏側には、祭りずしのネーミングの由来が書かれています。てっきり祭りずしとは、岡山のちらし寿司の一般的な名称かと思いましたが、駅弁屋さんの三好野本店さんが名付けたものが、広く親しまれた結果なんですね!
ネーミングの由来以外にも、岡山の駅弁の事始めが説明されていて、食べた後にお茶を飲みながらそのうんちくを読ませてもらって、まさに二度美味しい駅弁なのでした。
(2015年6月11日、岡山駅で購入。1000円)
祭ずし匠・・・惜しくも販売終了
桃太郎の祭りずしの上位版と言えるのが、祭ずし匠です。実は私、桃太郎の祭りずしは、若干チープな印象を受けるのですよね。どうも、妙な印象を受けていたのですが、今回買った祭りずし匠の外観はそれと異なり、大人のデザインで好ましいです。
赤と黒で、「和のシックさ」を醸し出している感じがします。外箱を取ったところにあるプラスチック容器も黒が基調で、桃太郎の祭りずしと全く印象が異なります。
お品書きとしては、次の通りになります。色んなものが入っているので、いかにもお祭り気分になりますね。蓋を開けた時に、まず華やかなお弁当だなと感じる事でしょう。
・錦糸卵 ・えび煮 ・卵焼き ・ままかり酢漬け ・穴子煮 ・椎茸煮 ・筍煮 ・鰆(さわら)酢漬け ・も貝煮 ・菜の花醤油漬け ・いいだこ煮 ・人参煮 ・紅ショウガ ・蓮根酢漬け
桃太郎の祭りずしと違い、海老煮がまるまる二匹入っているので、豪華さが際立ちますね。ただし、海老を食べるには手で殻をむかないといけませんから、電車に乗って駅弁として食べる際には、けっこうめんどくさいと思います。殻をどこに置いておけば良いのか、と悩みますし。
祭りずし匠でユニークなのは、イイダコが煮物として入っている点でしょうか。小さいながらもこちらも丸ごと入っていますから、一瞬ギョッとします・笑。その隣にままかり酢漬けと、穴子煮です。
ままかりはちょっと酸っぱすぎるといつも思いますが、イイダコや穴子煮はその分甘めに味付けされていますので、バランスはとれていると思います。
続いて、ユニークながらも非常に地味な存在の、も貝です。も貝とは聞きなれませんが、地元の岡山で採れる貝だそうで、ばら寿司(岡山の寿司)に欠かせない食材なのだそうです。こういうのが入ってくると、地元のものを食べられる喜びがジワジワと湧いてきます。
鰆の酢漬けです。相変わらず酸っぱく、魚の本来の味が随分と無くなっているような気がします。でも実は祭りずし、酢飯の味がだいぶ柔らかで甘めに仕上げられていて、おかずの酸っぱさや甘辛さと実にちょうど良い塩梅になるのです。陰の主役は、その酢飯なんじゃないかと思います。
最後に、卵焼き。三好野の文字が「刻印」されていますね。変に甘すぎず、駅弁全体の調和を邪魔しない、良い味付けがなされています。・・・人参はちょっとイマイチかな・笑。
この駅弁、決して何かが際立った味覚を持っているわけではありません。が、目で見て、舌で味わった時に、全体としての納得感は、かなり素晴らしいものがあると感じました。
祭りずし匠の外箱に書いてある、「海の幸、山の幸を豊富に彩り美しく盛り込んだ、瀬戸内ならではの豪華なちらし寿司です」の言葉通りの駅弁に仕上がっていると思います。
欲を言えば、ちょっと錦糸卵で誤魔化しすぎている嫌いはあります。この地方の同様の「ばら寿司」と言えば、福山駅弁のばら寿司があり、思い返してもそちらの方が内容は上ですね。
この祭ずしはかなり気に行っていたのですが、既に終売のようです。通常版の祭ずしを止めて、こちらを継続販売して欲しいくらいです・苦笑。
(2017年2月18日、東京駅で購入。1300円)