信州牛弁当を食べた記録

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信州牛弁当(小淵沢駅)・・・牛肉駅弁としては日本最高レベルの1つです

日本全国の鉄道旅行をしていて何が嬉しいかと言ったら、やはり「全く予期していない美味しい駅弁」に会えた時でしょうか。今回が、そのケースでした。

小淵沢駅の丸政さんが調製する駅弁で、今回食べた信州牛弁当は、丸政さんの駅弁の中では、最も「気に留めていなかった」駅弁です。何故だかは分かりません。おそらく、牛肉の駅弁と言ったら米沢駅のイメージが強かったり、他の駅に気持ちが向いていたからなのだと思います。

それと、外観がこんな感じなので、駅弁マニアとしては特段、目を惹く外観にはなっていないというのも、理由に挙げられそうです。

丸政の信州牛弁当の外観


実は今回、主目的は甲州かつサンドであり、他の駅弁は買う予定はありませんでした。しかし甲州かつサンドがあまりにも美味しく、また私一人のために駅弁を1つ作らせてしまったのは申し訳ないと思って、他の駅弁も買おうかと考えたのです。

その時の売り場のツンデレ気味のお姉さんがとても美人でして、お顔を拝したら恥ずかしくなってしまって視線をうつむけたら、ちょうどお目の前にたまたま信州牛弁当があって、単にそれを注文したという次第です。食べたくて頼んだのではありません・笑。

(なお、この売り場は現在はありません。小淵沢駅の新築に伴って、丸政の駅弁販売箇所も完全に新しくなっています。)

小淵沢駅の丸政の駅弁売り場(デュオレール店内)


しかも会計する時に初めて、駅弁としては「高級」なお値段、1980円だと知って、ビックリしました。もちろんお姉さんの目の前で「交換」するなど恥の極みですから、根性と精神力で購入したという事なのでございます。

しかし、・・・もしもこのお姉さんが愛嬌振る舞ってニコニコするタイプだったら、キュン死して駅弁やら土産物やら不用意に購入してしまう恐れも大なので、不幸中の幸いでしたね・笑。(それでも今回、お茶の土瓶とか、余計に買ったりしてますけどね)





今まで食った中で最高級レベルの美味しい牛肉弁当、もっと知られて良い


では、信州牛弁当を食べた時の感想です。既に書いた通りで「小淵沢駅の牛肉の駅弁が有名だなんて、特に聞いた事ないなあ」と思って、特に何も期待感を持たずに、自宅で開封して妻と共に頂きました。開封した写真が、次の通りです。

説明書きが入っていて、「信州牛は旨みのもとである良質なアミノ酸を多く含み、不飽和脂肪酸が多いためその旨みを損なわないという特徴を持った和牛です。その信州牛を冷めても美味しくお召し上がりいただくために丸政秘伝のタレで味付けし直火で丁寧に焼きました。」とあります。

実物を見てみると、「ん?何という潔い牛肉弁当なのか」というのがまず第一の感想です。ご飯がまさに全く見えないほどの牛肉のボリューム感に圧倒されました。

丸政の信州牛弁当の中身


ほれ、見て下さいよ。食べようとして弁当箱を目の前に持ってくると、こんな感じで信州牛弁当が目の前に広がるんです。肉にほのかな焦げ色が付いていて、直火で焼いたとが分かりますね。

世の中には焼肉弁当と称して、どう見ても煮ているだけのような気がする駅弁も存在する中、紛れもなく焼肉系の駅弁と言えますね。期待感でワクワクしてきます。

丸政の信州牛弁当の炭火焼風の焼肉


そして一口食べた時の驚きは、凄まじいものがありました。妻と共に、「これ!めちゃめちゃ美味しくない??」と言い合って、あとはひたすらに食べるだけになりました。食べてるときは妻が終始無言、私はひたすら「美味い、美味い」と言い続けました。

直火で焼いた、炭火焼の風味が濃厚です。これ専用で、完成まで苦節7年という焼肉のタレがしっとりと肉の表面を覆っていて、絶品すぎます。タレで肉を台無しにするような焼肉弁当を作っている業者は、この信州牛弁当を見習うように。

丸政の信州牛弁当を食べる


というか、肉そのものが美味すぎるのではないでしょうか。と思って食後にホームページを見たら、「信濃のブランド和牛・りんごで育った信州牛の、牛肉格付け最高ランクのA5,A4等級の肉を使用」などと記載があって、「そりゃ美味いに決まってる!」と納得しました。

でも、いくら良質な肉でも、料理が下手な場合はやたら硬くなったり、ベタベタするだけになったり、ときおり脂身がそのまま固まっている駅弁などにも出くわしたりする中、この丸政の信州牛弁当は完璧な仕上がりです。

牛肉の質と調理の味に自信があるからなのか、余計な副菜は全く無くて、赤カブの酢漬けが二切れ入っているのみです。ここまで美味しい牛肉だと、本当に副菜は「邪魔な存在」でしかないので、もうこれで十分です。

丸政の信州牛弁当に添えられた赤かぶの酢漬け


信州牛弁当でさらに感心するのが、ご飯の上に敷かれたキャベツです。この上に牛焼き肉をドサッと乗っけているお弁当です。適度な量のキャベツが、決して肉の味を邪魔することなく、むしろ食感を高める事に成功しています。

これ、肉もごはんも冷めてしまっているにもかかわらず、ここまで美味しく感じる秘訣の一つになっているのではないでしょうか? キャベツ抜きの味を想像しながら食べたので、絶対にそう思いますね。

丸政の信州牛弁当の美味しさの秘密はキャベツにもある


以上、小淵沢駅の丸政さんの調製する絶品駅弁、信州牛弁当を食べた感想でした。食べ終わるまで、決して「停止」する事の出来ない、実に「困った」駅弁なのでした。終始無言で食べ続けた妻は食後に一言、「日本でベストファイブに入る駅弁ね」と呟いていたのが印象に残りました。

あ、冒頭の写真をもう一度見て頂きたいのですが、外観からすると、親しい人への「お土産」としても非常に喜ばれると思います。駅弁でお土産と言うと押し寿司がその代表格でしょうが、今後は小淵沢の信州牛弁当も、お土産として検討してみてはいかがでしょうか。

小海線の気動車

野辺山駅はJRの最高地点の駅


信州牛弁当を購入した直後、絶景路線で知られる小海線に乗車しました。この路線に乗り、車内で駅弁を食べたら、最高ですね。また旅に出たい気分です。




(2017年1月10日、小淵沢駅で購入。1980円)



この駅弁を購入した駅弁屋さんのホームページ

http://www.genkikai.org/ekibentou.html
小淵沢駅&茅野駅の駅弁屋さん、丸政さんの駅弁一覧ページです。他にも魅力的な駅弁が有りますので、ぜひ参考になさって下さい。新宿駅や甲府駅、八王子駅でも一部、販売しています。


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