元祖牛肉弁当（米沢駅）を食べた記録

駅弁屋さんが事業から撤退するケースが相次ぐほど、全国の駅弁を取り巻く環境は良くないです。そんな中で、米沢という決して事業運営上恵まれているとは言い難い駅で、２社がガチンコ勝負を繰り広げているのが、新杵屋（しんきねや）さんと松川弁当店さんです。

全国的に、２社の駅弁屋さんが競い合う駅では、駅弁の種類やクオリティが明らかに上昇して、はるか首都圏にまで販路を求めて経営努力を重ねるようで、米沢の２つの駅弁屋さんも同様です。

米沢駅では、毎日交互に売り場を変えて、それぞれの業者さんに不利にならないように公平に競争しているみたいです。

今回、写真奥、改札口近くに出店していた新杵屋さんの「元祖牛肉弁当」を買い求めました。「牛肉どまん中」があまりに有名ですが、日常的に東京で買い求められるために、敢えて米沢でしか見かけないようなものを選んでみました。




実を言うと、牛肉系ではない駅弁が欲しかったんですよね。でもどういうわけか、プラットフォームに黒い牛が鎮座しているからなのか知りませんが、新杵屋さんも松川弁当店さんも、両者ともに肉系弁当しか品ぞろえしていなかったのは残念でした。他のメニューもきちんと売ってほしいです。




売り場であれこれ品定めしている最中は、売り場のオジサンからしきりに牛肉どまん中と、その派生商品である「みそ味」「しお味」「カレー味」を勧めてくるので、そんなのはうんざりだと思い、だったら一番安い牛肉弁当という事で、今回のセレクトとなりました。




元祖牛肉弁当を開けてみたところは、下記の動画に撮っています。駅のベンチに座って、のんびりと頂きました。






一番安い牛肉系弁当ではありますが、食べてみてビックリ、超美味しいです。あれこれ悩まなくても、米沢駅で一番安い牛肉弁当で、もう十分ではないでしょうか？

甘辛く煮付けた牛肉、さすが国産和牛だけありますね。米国やオーストラリア産の牛肉とは、肉質が違うようです。その美味しい和牛の旨みを逃さない調理になっていて、感心しました。

付け合せも、牛肉があまりに美味しくてガツガツと食べてしまって疲れる顎を休ませるのにちょうど良い、サッパリしたものも配されていて、好ましいです。




いずれ牛肉どまん中も食べたいと思いますけども、飾り気のない、昔からの味わいを楽しめる元祖牛肉弁当も、なかなか良いものです。

（2015年9月27日、米沢駅で購入。900円）

米沢駅前の、鉄道の見えるホテル

米沢駅で唯一の鉄道の見えるホテルは、東横イン米沢駅前になります。管理人が実際に宿泊した時に見た、鉄道の様子が分かります。山形新幹線、奥羽本線、米坂線を見ることができます。

この駅弁を購入した駅弁屋さんのホームページ