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まいたけ弁当(天竜二俣駅)・・・これぞ駅弁本来の姿だと思うと感動が大きい
天竜浜名湖鉄道は、鉄道グルメの宝庫です。途中駅が様々な駅舎グルメの拠点となっており、食べ鉄や飲み鉄には至高の路線と言って良いでしょう。
そして、天竜浜名湖鉄道の本社のある天竜二俣駅には、駅弁が存在します。3種類ある中で、ここでは「主力商品」と言っても良い、まいたけ弁当をご紹介しましょう。
三ケ日みかんのような柑橘類の里で、あるいは沿線には茶畑も広がる中、まいたけ弁当とはかなり意外な感じがしますが、実は静岡県は、舞茸生産では全国2位のシェアを誇ります。1位はもちろん新潟県で、約6割のシェア。そしてその次が静岡県で、約1割のシェアなのだそうです。
浜松市北区や天竜区では舞茸農家がいらっしゃったり、あるいは近接する菊川市には、キノコ栽培で有名な企業のホクトが、舞茸の生産をしています。舞茸のような安くて美味しい食材に注目するとは、よく考えたなあと感心します。
ところで、駅弁の掛け紙には、天竜二俣駅の構内にある、転車台が描かれています。手作り感のあふれるイラストですね。このイラストとほぼ同じ角度から見た、実際の転車台の様子が、以下です。
転車台や扇形車庫は登録有形文化財に指定されており、1940年(昭和15年)の国鉄二俣線の開業時に建造されて、今なお現役です。土日祝に転車台の見学ツアーが開催されますので、ぜひご覧になると良いでしょう。
下記、左側の木造建物は運転区事務室・運転区休憩所で、これらも現役であり、登録有形文化財です。駅構内の全体が、歴史的建造物といった感があります。
そして、転車台の見学が終わったら、ぜひとも駅の改札口で販売されている、まいたけ弁当を買い求めて欲しいと思います。私鉄の駅弁は、極めて貴重です。転車台などと共に、駅弁文化も今に伝えようとしている天竜浜名湖鉄道の心意気には、頭が下がる思いです。
なお、まいたけ弁当以外にも、「紅の助六弁当」が売られている事が多いようです。他には鰻どんこ弁当なるウナギ駅弁もありますが、こちらはほとんど入荷しないとの事で、ほぼ、予約限定駅弁の扱いになっています。
まいたけ弁当は土日祝に10個前後、紅の助六弁当は3個とか4個の入荷に留まりますので、とにかく、駅で弁当の姿を見かけたら、速攻で買い求められることをお勧めします。
さて、まいたけ弁当の調製元である有限会社きよみさんですが、数年前までは、上記の画像でお知らせした場所で、食事を摂る事もできたようです。今は仕出し弁当のみの対応になっているようで、その一環として、天浜線の駅弁を手掛けているようです。
以前の料理屋さん時代の写真を見ると、大変に洗練されて美味しそうな食事を出していたので、今現在、まいたけ弁当の評判が非常に高いのも頷けますね。私もこれを開封して、内容の充実ぶりにはすっかりと感心してしまいました。
細かく見て行きます。まず、何と言っても舞茸の炊き込みご飯が素晴らしいです。恐らく、有限会社きよみの地元でもある北遠まい茸センター産の舞茸を使用した、醤油風味の効いた、ややコッテリとした舞茸ご飯を楽しむ事が出来ます。
ご飯に入っている舞茸の量も、極めて良心的な多さです。変に細かくカットされておらず、ざく切りの舞茸なので、キノコの味わいをたくさん感じられます。
次に、舞茸を使った天ぷらも素晴らしい。もちろん、揚げたてではないので、その点は不利だと思いますが、その分、具の大きさと種類で完全に補っています。
実はこのまいたけ弁当を食べた翌々月に、高崎駅の上州舞茸弁当を頂いたのですが、舞茸ご飯も舞茸の天ぷらも、明確にこちらの天竜浜名湖鉄道の駅弁の方が上を行くなと感じました。
天ぷらは、季節によって内容が大きく変わります。今回の天浜線の訪問は4月。ちょうど春先でしたから、山菜の天ぷらが山盛りで感動しました。こちらは、タラの芽の天ぷらです。
そしてこれはふきのとうの天ぷら。これ以外にもこごみの天ぷらが入っており、ここまで山菜が豊富な駅弁は、他に例が無いのではないでしょうか。今は駅弁の季節感もずいぶんと薄れてしまった時代なので、この点で大いに感動した訳であります。(もっとも、舞茸は本来は秋の食べ物だろうというツッコミは脇に置いておく事にします。)
天ぷらを食べるのに、ふき味噌が添えられていたのも素晴らしい。天ぷらに付けるだけでなく、ご飯に付けても美味しく頂けます。この駅弁、凄すぎますね。なお、ふき味噌の下に、わさび漬けも入っています。天ぷらの脂っこさが、わさび漬けで中和されます。ミニトマトも、嬉しい一品です。
そして更に、天ぷらやふき味噌、わさび漬けの下から、焼き鮭としゅうまいまで出てきたのには驚きました。どれだけ盛りだくさんなお弁当なのでしょう!!
焼き鮭は、ふっくら柔らかめの仕上がりでした。鮭の脂分が美味しくて、皮まで全て頂きました。しゅうまいは、この駅弁では貴重な肉料理です。舞茸ご飯とも、ピタリと合います。
肉料理と言えば、肉団子も入っていました。煮物の陰に隠れています。煮物は、椎茸、人参、ゴボウ、さやえんどう、蒟蒻、そして竹輪です。玉子焼きが添えられています。上品な味わいの煮物であり、流石、元々は料理屋さんだっただけの事はあります。盛り付けも美しい。
最後に、デザートです。この部分は、オレンジやイチゴが入る事もありますが、私が買った時は、以下の2種類、三色団子と桜餅でした。ご飯やおかずの量が多めなので、そこに更に2種類のデザートまで食べると、これはデブ一直線ですね・笑。でも、やめられません。
以上、4月度に購入したまいたけ弁当のレビューでございましたが、以下、2017年8月に購入した際のまいたけ弁当も載せておきましょう。掛け紙が、今のデザインと異なっています。
天ぷらも、夏場という事もあって、カボチャなどの夏野菜になっていますね。季節を変えてこの駅弁を楽しむ事が出来るのが、非常に高評価です。いつも同じ中身のまいたけ弁当だと思うでしょうが、春夏秋冬で内容を変えて、工夫を凝らしている訳です。
これこそが駅弁本来の姿だと思いますので、そういう点でも、本当に素晴らしい駅弁なのです。できれば、天竜浜名湖鉄道に乗車して、奥浜名湖でも眺めながら、ボックスシートでまいたけ弁当を食べたいなと、そんな事を考えたりしました。
そして、天竜浜名湖鉄道の本社のある天竜二俣駅には、駅弁が存在します。3種類ある中で、ここでは「主力商品」と言っても良い、まいたけ弁当をご紹介しましょう。
三ケ日みかんのような柑橘類の里で、あるいは沿線には茶畑も広がる中、まいたけ弁当とはかなり意外な感じがしますが、実は静岡県は、舞茸生産では全国2位のシェアを誇ります。1位はもちろん新潟県で、約6割のシェア。そしてその次が静岡県で、約1割のシェアなのだそうです。
浜松市北区や天竜区では舞茸農家がいらっしゃったり、あるいは近接する菊川市には、キノコ栽培で有名な企業のホクトが、舞茸の生産をしています。舞茸のような安くて美味しい食材に注目するとは、よく考えたなあと感心します。
ところで、駅弁の掛け紙には、天竜二俣駅の構内にある、転車台が描かれています。手作り感のあふれるイラストですね。このイラストとほぼ同じ角度から見た、実際の転車台の様子が、以下です。
転車台や扇形車庫は登録有形文化財に指定されており、1940年(昭和15年)の国鉄二俣線の開業時に建造されて、今なお現役です。土日祝に転車台の見学ツアーが開催されますので、ぜひご覧になると良いでしょう。
下記、左側の木造建物は運転区事務室・運転区休憩所で、これらも現役であり、登録有形文化財です。駅構内の全体が、歴史的建造物といった感があります。
そして、転車台の見学が終わったら、ぜひとも駅の改札口で販売されている、まいたけ弁当を買い求めて欲しいと思います。私鉄の駅弁は、極めて貴重です。転車台などと共に、駅弁文化も今に伝えようとしている天竜浜名湖鉄道の心意気には、頭が下がる思いです。
なお、まいたけ弁当以外にも、「紅の助六弁当」が売られている事が多いようです。他には鰻どんこ弁当なるウナギ駅弁もありますが、こちらはほとんど入荷しないとの事で、ほぼ、予約限定駅弁の扱いになっています。
まいたけ弁当は土日祝に10個前後、紅の助六弁当は3個とか4個の入荷に留まりますので、とにかく、駅で弁当の姿を見かけたら、速攻で買い求められることをお勧めします。
購入データ | |
---|---|
購入場所 | 天竜二股駅の改札口。 |
購入日時 | 2020年4月11日の正午ごろ。 |
価格 | 1000円(税込み) |
ラベル表示 | 掛け紙は「舞茸弁当」となっているのに、 ラベルでは「まいたけ弁当」と表示されています。 |
製造 | 有限会社きよみ(外観は下記) 浜松市天竜区山東2958-1 053-926-3588(ホームページはありません) |
販売 | 天竜浜名湖鉄道営業課 053-925-2276(予約はこちら、9:00~17:00) https://www.tenhama.co.jp/goods/ 食べログでの評価を確認する場合はコチラ |
季節によって中身が変わるので、春夏秋冬、いつでも楽しめる駅弁
さて、まいたけ弁当の調製元である有限会社きよみさんですが、数年前までは、上記の画像でお知らせした場所で、食事を摂る事もできたようです。今は仕出し弁当のみの対応になっているようで、その一環として、天浜線の駅弁を手掛けているようです。
以前の料理屋さん時代の写真を見ると、大変に洗練されて美味しそうな食事を出していたので、今現在、まいたけ弁当の評判が非常に高いのも頷けますね。私もこれを開封して、内容の充実ぶりにはすっかりと感心してしまいました。
お品書き | |
---|---|
・舞茸の炊き込みご飯 ・野菜の天ぷら ・焼き魚(鮭) ・しゅうまい ・蒲鉾 |
・玉子焼き ・煮物 ・ミニトマト ・デザート(あるいは果物) |
細かく見て行きます。まず、何と言っても舞茸の炊き込みご飯が素晴らしいです。恐らく、有限会社きよみの地元でもある北遠まい茸センター産の舞茸を使用した、醤油風味の効いた、ややコッテリとした舞茸ご飯を楽しむ事が出来ます。
ご飯に入っている舞茸の量も、極めて良心的な多さです。変に細かくカットされておらず、ざく切りの舞茸なので、キノコの味わいをたくさん感じられます。
次に、舞茸を使った天ぷらも素晴らしい。もちろん、揚げたてではないので、その点は不利だと思いますが、その分、具の大きさと種類で完全に補っています。
実はこのまいたけ弁当を食べた翌々月に、高崎駅の上州舞茸弁当を頂いたのですが、舞茸ご飯も舞茸の天ぷらも、明確にこちらの天竜浜名湖鉄道の駅弁の方が上を行くなと感じました。
天ぷらは、季節によって内容が大きく変わります。今回の天浜線の訪問は4月。ちょうど春先でしたから、山菜の天ぷらが山盛りで感動しました。こちらは、タラの芽の天ぷらです。
そしてこれはふきのとうの天ぷら。これ以外にもこごみの天ぷらが入っており、ここまで山菜が豊富な駅弁は、他に例が無いのではないでしょうか。今は駅弁の季節感もずいぶんと薄れてしまった時代なので、この点で大いに感動した訳であります。(もっとも、舞茸は本来は秋の食べ物だろうというツッコミは脇に置いておく事にします。)
天ぷらを食べるのに、ふき味噌が添えられていたのも素晴らしい。天ぷらに付けるだけでなく、ご飯に付けても美味しく頂けます。この駅弁、凄すぎますね。なお、ふき味噌の下に、わさび漬けも入っています。天ぷらの脂っこさが、わさび漬けで中和されます。ミニトマトも、嬉しい一品です。
そして更に、天ぷらやふき味噌、わさび漬けの下から、焼き鮭としゅうまいまで出てきたのには驚きました。どれだけ盛りだくさんなお弁当なのでしょう!!
焼き鮭は、ふっくら柔らかめの仕上がりでした。鮭の脂分が美味しくて、皮まで全て頂きました。しゅうまいは、この駅弁では貴重な肉料理です。舞茸ご飯とも、ピタリと合います。
肉料理と言えば、肉団子も入っていました。煮物の陰に隠れています。煮物は、椎茸、人参、ゴボウ、さやえんどう、蒟蒻、そして竹輪です。玉子焼きが添えられています。上品な味わいの煮物であり、流石、元々は料理屋さんだっただけの事はあります。盛り付けも美しい。
最後に、デザートです。この部分は、オレンジやイチゴが入る事もありますが、私が買った時は、以下の2種類、三色団子と桜餅でした。ご飯やおかずの量が多めなので、そこに更に2種類のデザートまで食べると、これはデブ一直線ですね・笑。でも、やめられません。
以上、4月度に購入したまいたけ弁当のレビューでございましたが、以下、2017年8月に購入した際のまいたけ弁当も載せておきましょう。掛け紙が、今のデザインと異なっています。
天ぷらも、夏場という事もあって、カボチャなどの夏野菜になっていますね。季節を変えてこの駅弁を楽しむ事が出来るのが、非常に高評価です。いつも同じ中身のまいたけ弁当だと思うでしょうが、春夏秋冬で内容を変えて、工夫を凝らしている訳です。
これこそが駅弁本来の姿だと思いますので、そういう点でも、本当に素晴らしい駅弁なのです。できれば、天竜浜名湖鉄道に乗車して、奥浜名湖でも眺めながら、ボックスシートでまいたけ弁当を食べたいなと、そんな事を考えたりしました。