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汽車弁当(新大阪駅)・・・本命が売り切れで代替えで買ったものの、美味しすぎた
新大阪駅で駅弁を買おうと、在来線のコンコースにある大型の駅弁売り場「駅弁にぎわい」に立ち寄りました。ここは関西圏の駅弁を中心としながら、北海道や九州の駅弁も取り扱うなど、品揃えが全国規模であり、常に多くのお客さんで賑わっています。まさに「にぎわい」です。
しかし、私の目当てはただ一つ。今から10年前の2010年に倒産、大阪から消え失せてしまった名ブランド、「水了軒」の駅弁を買う事でした。1975年(昭和50年)に販売され、倒産時点では35年のロングセラーだった八角弁当が、一番の目的でした。
倒産して廃業するのかと思っていた水了軒ですが、すぐに調製工場とブランドを岐阜県大垣市の食品製造会社が買い取り、2年後の2012年には大阪に再び株式会社水了軒を設立、10年間で完全に態勢を立て直しています。
そして、今ではそのブランド力を徹底的に活かして、駅弁にぎわいの一角を完全に占有するまでの怒涛の販売攻勢を行っています。水了軒は、指名買いが入るほどの人気ブランドなのです。恐らくここ数年の間に一気に大復活したと思われ、まさにあっけにとられる思いです。
そのおかげで、ご覧の通りお目当ての八角弁当は赤い矢印の通り売り切れ御免。これ以外に眼中に無かった私はかなり意気消沈をしたものの、黄色の枠のところにある汽車弁当なるものを見つけて、雰囲気に引かれて購入致した次第です。
掛け紙を十文字にフィルムで留めて割りばしを挿入するスタイルです。掛け紙には汽車弁当とは書いておらず、「?車辨」となっています。となると、以前の水了軒時代にも売られていた由緒ある駅弁なのかなと思って調べたところ、駅弁資料館によると、2000年の販売開始との事でした。
駅弁としてはちょうど10年が経過したところで倒産によって失われて、それが八角弁当同様に復活を遂げたという事になりますね。ただし、お弁当の名称は?車辨ではなくて汽車弁当となりました。その方が販売する上で分かりやすいという事なのかもしれません。
(絵柄としては、どうして通天閣なのでしょうね。汽車弁当なのに肝心の汽車が描かれておらず、代わりに通天閣というのは不思議です。)
なお、これと同じネーミングのお弁当として、大井川鉄道の汽車弁当があります。全く同一の名称になるので、何だか不思議な気分ではありますが、大阪と大井川とでは全く別の世界ですから、実用上は何も問題はありません。
ところで、水了軒の駅弁を再び食べる事が出来る嬉しさのあまり、何と、全体写真を1枚も撮らないまま食べてしまいました。全体像をご覧になりたい人は、以下のツイートの写真を参考にして下さい。
あるいは、YouTube動画には記録しておきましたので、こちらを見て頂けるとお分かりになると思います。味わいに関しては動画で喋った事が全てなので、文章を見なくても済むかもしれません・笑。
すみません、写真は全体のごく一部分を撮影したものだけになります。私がこういう単純ミスをするのは、興奮気味の時に多いです・笑。しかも下の写真、高野豆腐も半分食べた状態で写していますね。
おかずの半分は煮物で占められており、この煮物が上方らしい薄口の味わいであり、関東のコテコテの野暮な醤油味とは違って、実に上品で、素材の味をしっかりと味わう事が出来ます。
動画で改めて見て頂くと分かると思うのですが、煮物の切り方なども形が大変に美しく、丁寧に仕事をしておられるなと感じます。煮物を脇役的に配置しているのではなくて、しっかりと主役の演技をさせているなと思いますし、京都は萩乃家の幕の内弁当とも非常に似通った雰囲気があります。
焼き鮭も、一口齧ってから写真を撮ってますね。ダメだなあ・笑。
鶏肉煮です。これも、煮物の一角でもありますね。他のおかずが全体的に薄味の中、鶏肉は割合に濃い目となっており、味覚的に目立ちました。もちろん、大変美味しい。
ご飯は、比較的柔らかめの炊き加減です。西日本らしいとも言えます。ただし、豊橋駅の幕の内のようにベトベトな訳ではなく、味の劣化も起こしておらず、これは水了軒さんの好みの炊き加減なのかもしれません。今度、また確認してみようかと思います。
個人的に気に入ったのは、豆料理です。ご覧の通り、駅弁に入れられる煮豆としては、全国で最も美しいと思いました。可愛らしさもあり、思わず見惚れます。4種類の豆が使われているのでしょうか。手の込んだ事だと思います。
以上のように、色々と感心しながら食べていたところ、気が付くとあっという間に完食です。今どき珍しい、全体が経木製のお弁当箱になっており(経木風の紙容器だとは思いますが)、掛け紙と合わせたレトロ感が何とも言えませんね。
・・・食べ終わってから全体写真を撮るという。今回の件で、すっかり水了軒の大ファンになりましたので、大阪に行ったら必ず一食は食べたいと思います。かつての水了軒の倒産後、大阪の駅弁は神戸の淡路屋に牛耳られていましたので、再び面白いことになって来ましたね。
淡路屋さんも良いのですが、個人的には、少々「工業製品」的な味わいを感じるので、今後は水了軒の駅弁を買う事が多くなるような、そんな予感がしています。
しかし、私の目当てはただ一つ。今から10年前の2010年に倒産、大阪から消え失せてしまった名ブランド、「水了軒」の駅弁を買う事でした。1975年(昭和50年)に販売され、倒産時点では35年のロングセラーだった八角弁当が、一番の目的でした。
倒産して廃業するのかと思っていた水了軒ですが、すぐに調製工場とブランドを岐阜県大垣市の食品製造会社が買い取り、2年後の2012年には大阪に再び株式会社水了軒を設立、10年間で完全に態勢を立て直しています。
そして、今ではそのブランド力を徹底的に活かして、駅弁にぎわいの一角を完全に占有するまでの怒涛の販売攻勢を行っています。水了軒は、指名買いが入るほどの人気ブランドなのです。恐らくここ数年の間に一気に大復活したと思われ、まさにあっけにとられる思いです。
そのおかげで、ご覧の通りお目当ての八角弁当は赤い矢印の通り売り切れ御免。これ以外に眼中に無かった私はかなり意気消沈をしたものの、黄色の枠のところにある汽車弁当なるものを見つけて、雰囲気に引かれて購入致した次第です。
掛け紙を十文字にフィルムで留めて割りばしを挿入するスタイルです。掛け紙には汽車弁当とは書いておらず、「?車辨」となっています。となると、以前の水了軒時代にも売られていた由緒ある駅弁なのかなと思って調べたところ、駅弁資料館によると、2000年の販売開始との事でした。
駅弁としてはちょうど10年が経過したところで倒産によって失われて、それが八角弁当同様に復活を遂げたという事になりますね。ただし、お弁当の名称は?車辨ではなくて汽車弁当となりました。その方が販売する上で分かりやすいという事なのかもしれません。
(絵柄としては、どうして通天閣なのでしょうね。汽車弁当なのに肝心の汽車が描かれておらず、代わりに通天閣というのは不思議です。)
なお、これと同じネーミングのお弁当として、大井川鉄道の汽車弁当があります。全く同一の名称になるので、何だか不思議な気分ではありますが、大阪と大井川とでは全く別の世界ですから、実用上は何も問題はありません。
ところで、水了軒の駅弁を再び食べる事が出来る嬉しさのあまり、何と、全体写真を1枚も撮らないまま食べてしまいました。全体像をご覧になりたい人は、以下のツイートの写真を参考にして下さい。
#駅弁#汽車弁当#水了軒 pic.twitter.com/OxAkuhdit1
— 犬の天使 写真断捨離中 (@Tetutaro12sai) December 24, 2019
あるいは、YouTube動画には記録しておきましたので、こちらを見て頂けるとお分かりになると思います。味わいに関しては動画で喋った事が全てなので、文章を見なくても済むかもしれません・笑。
購入データ | |
---|---|
購入場所 | 新大阪駅の駅弁にぎわいで購入。 |
購入日時 | 2019年11月12日の正午頃に購入。 |
価格 | 980円(税込み) |
ラベル表記 | |
製造 | 水了軒株式会社 大阪市淀川区野中北1-16-16 06-6150-4137 http://www.suiryoken.co.jp/shidashi.html 商品ページへのリンクですが、別に駅弁という訳ではないようです。駅弁とそれ以外のお弁当の区別など、消費者には有っても無くても良いのでしょう。 |
これぞ上方の正当な幕の内弁当の一種であるという満足感
すみません、写真は全体のごく一部分を撮影したものだけになります。私がこういう単純ミスをするのは、興奮気味の時に多いです・笑。しかも下の写真、高野豆腐も半分食べた状態で写していますね。
おかずの半分は煮物で占められており、この煮物が上方らしい薄口の味わいであり、関東のコテコテの野暮な醤油味とは違って、実に上品で、素材の味をしっかりと味わう事が出来ます。
動画で改めて見て頂くと分かると思うのですが、煮物の切り方なども形が大変に美しく、丁寧に仕事をしておられるなと感じます。煮物を脇役的に配置しているのではなくて、しっかりと主役の演技をさせているなと思いますし、京都は萩乃家の幕の内弁当とも非常に似通った雰囲気があります。
焼き鮭も、一口齧ってから写真を撮ってますね。ダメだなあ・笑。
鶏肉煮です。これも、煮物の一角でもありますね。他のおかずが全体的に薄味の中、鶏肉は割合に濃い目となっており、味覚的に目立ちました。もちろん、大変美味しい。
ご飯は、比較的柔らかめの炊き加減です。西日本らしいとも言えます。ただし、豊橋駅の幕の内のようにベトベトな訳ではなく、味の劣化も起こしておらず、これは水了軒さんの好みの炊き加減なのかもしれません。今度、また確認してみようかと思います。
個人的に気に入ったのは、豆料理です。ご覧の通り、駅弁に入れられる煮豆としては、全国で最も美しいと思いました。可愛らしさもあり、思わず見惚れます。4種類の豆が使われているのでしょうか。手の込んだ事だと思います。
以上のように、色々と感心しながら食べていたところ、気が付くとあっという間に完食です。今どき珍しい、全体が経木製のお弁当箱になっており(経木風の紙容器だとは思いますが)、掛け紙と合わせたレトロ感が何とも言えませんね。
・・・食べ終わってから全体写真を撮るという。今回の件で、すっかり水了軒の大ファンになりましたので、大阪に行ったら必ず一食は食べたいと思います。かつての水了軒の倒産後、大阪の駅弁は神戸の淡路屋に牛耳られていましたので、再び面白いことになって来ましたね。
淡路屋さんも良いのですが、個人的には、少々「工業製品」的な味わいを感じるので、今後は水了軒の駅弁を買う事が多くなるような、そんな予感がしています。
お品書き | |
御飯 煮物(鶏肉、こんにゃく、かぼちゃ、高野豆腐、椎茸、筍、ヒロウス、人参) いんげん だし巻き玉子 |
鮭の塩焼き 煮豆 なます しば漬け 蒲鉾 |