九尾すし(宇都宮駅)を食べた記録

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九尾すし(宇都宮駅)・・・本当の駅弁としての復活を切に願う

かつて、東北本線の黒磯駅には駅弁が売られていました。しかし私は、それを食べた事がありません。2005年に調製元のフタバ食品さんが駅弁事業から完全撤退して、二度と食べる事が出来ない状態になりました。2005年と言えば平成17年ですから、つい先日の事のように思えます。

しかし、その後に「復刻版」として再び販売が開始されたという情報を以下のウェブサイトでキャッチして、買いに行きたくてウズウズしていました。
http://ekibento.jp/kan-kuroiso1.htm

サイトによると、なんと昭和天皇も九尾すしを召し上がっていたのですね。「皇室御用達」だったとは、知りませんでした。かつての「本当の」九尾すしの写真も掲載されていますので、ぜひ上記のウェブサイトを、まずはご覧いただきたいと思います。



そして、復刻版は、東北自動車道の上河内サービスエリア下り線と、宇都宮駅の駅ナカで売られています。上の写真は宇都宮駅の駅ナカのショップ「とちびより」さんの店頭で撮影したものです。

下の段の黄枠の中にも駅弁が置いてあって、これらも絶品駅弁と言えます。いっその事、宇都宮駅の松廻家さんの駅弁売り場で売って欲しいくらいです。以下、以前に見かけた店頭の案内表示です。

九尾釜めしと九尾すしの説明書き


なお、今回宇都宮駅で九尾すしを購入した時の少し前に、東北自動車道の上河内サービスエリア下り線の売店で、九尾釜めしを買う事ができました。その時に食べた感想は、以下の動画に記録しておりますので、あわせてご覧ください。(この時は、石巻線の女川駅前のホテル・エルファロの室内で食べております。)

私は個人的には、圧倒的に九尾すしのほうが上出来だと思います。釜めしも素朴で美味しかったのですが、九尾すしに比べると、あまりにも普通すぎます。どれほど九尾すしが素晴らしいのかは、次の項以降に記してありますので、そちらもご覧ください。




九尾すしの外観です。尻尾が九つに分かれた空想上の生き物の狐を描いた、実にレトロな外観です。この掛け紙を持ち帰るだけでも、大いに価値がありますね!

九尾すし


購入データ
購入場所 とちびより
宇都宮駅ビル「パセオ」の2F、GRANDMARCHE内
028-627-8420
https://www.utsunomiya-sk.com/paseo/shop/0106
営業時間 8:00~21:00 (無休)
価格 880円(税込み)・・・2018年9月9日の購入価格
ラベル表示
製造 フタバ食品株式会社
宇都宮市市川向町1-34
028-621-4014
https://www.futabafoods.co.jp/

ホームページには、駅弁の事は一切か書かれていません。こんな素晴らしい価値を提供しているのですから、もっとアピールしても良いと思うのですが・・・。

でも、フタバ食品の主力の商品の売上高からしたら、九尾すしや九尾釜めしの売り上げなど、無視しても良いほどなのだとは思います。





これほど特徴的なお寿司駅弁は、他には無いと思えるほどの傑作


待ちに待った、九尾すしとの対面です。シンメトリーな感じの見た目です。狐をイメージしているという話しですが、そう見えるかな?

九尾すし


でも、全国の駅弁のお寿司の中では、圧倒的にユニークではあります。この駅弁を最初に考案した人の、遊び心を感じますね。

九尾すし


食べてみます。まず一番驚いたのが、チーズのお寿司です。これはもう、日本全国のお寿司駅弁の中で飛びぬけて特徴ある存在と言え、わざわざ宇都宮駅まで来て食べる価値が大有りでしょう。

九尾すし


半分をそのままで、残り半分にお?油をかけて頂きました。酢飯とチーズの相性の良さに感激しました。昔に、よくこのようなチーズ寿司を思いつきましたね。駅弁屋としては、かなりイノベーティブな出来事だったと思います。




チーズ寿司の「反対側」に入っているのは、チャーシューです。これも、お寿司駅弁としてはあり得ない寿司ネタであり、極めて今風に表現したら、「マジ卍!」という感じでしょうか・笑。当時の調理人のぶっ飛び度合いに、真面目に驚きます。

九尾すし


狐の顔の上の方に位置する、スモークサーモンの寿司も、素晴らしいです。サーモンの身が比較的分厚くて、噛み応えがあって濃厚な味わいです。

九尾すし


狐ですから、お稲荷さんは欠かせません。稲荷寿司は濃い目の甘辛のお揚げに包まれています。




お稲荷さんは2種類あって、下記の酢飯は五目風になっていますね。芸が細かいです。




巻き寿司は、河童巻きです。キュウリのサクサク感は他の寿司ネタとのバランス感が取れていて、ベリーグッドです。




かんぴょうと玉子焼きも一緒にした海苔巻きです。でんぶのピンク色も鮮やかに、巻き寿司は奇をてらわずに、直球勝負で来た感じです。




ガリはちょこんと。大満足なお寿司駅弁なのでした。




食べ終わって、まさしく「狐に化かされた」かのような感覚になりました。ここまで圧倒的な存在感を放つ駅弁を食べたのに、今では普通には入手しにくくて、幻のような存在になっているのですから。

宇都宮駅の駅ナカのショップにおいては、平日も販売されますが、1日5個にも満たない販売個数です。サービスエリアでも毎日売られているようですが、鉄道旅行でそこに行く訳には参りませんから、九尾すしを食べる難易度は全国的に見てもかなり高いと言って良いでしょう。

しかし、わざわざこれを食べるためだけに、旅をするのも良いと思います。宇都宮~黒磯~新白河あたりの駅及びその周辺で売って下さると、非常にありがたいのですが、何とかならないでしょうかね。難しいとは思いますが、商品が素晴らしすぎるだけに、つい期待してしまいますね。


参考関東地方における鉄道の見えるホテルの一覧


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