越後長岡喜作弁当(長岡駅)を食べた記録

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越後長岡喜作弁当(長岡駅)・・・リピートしたい美味しさ、ただし説明は必要

当サイト管理人は、全国各地に乗り鉄に出かけている中で、昔から何故か訪問する事がほとんど無かったのが、新潟県です。したがって、新潟の駅弁には馴染みが無く、特に長岡駅の駅弁は食べた事が一度もありませんでした。(越後長岡海鮮花火弁当の外注生産分を食べた事がある程度)

が、それでは駅弁のファンとしてはアカンという事で、新潟から東北にかけての乗り鉄の折に長岡駅で下車して、長岡で人気ナンバーワンと言われる越後長岡喜作弁当を予約して購入した次第です。




在来線の改札口を出たところに、駅弁業者の池田屋さんの立ち売り売店がありました。非常に手作り感満載の売り場です。池田屋さんは「規模拡大ではなくてむしろ徹底的に縮小して生き残りをかける」と何かの記事で読んだことがあり、なるほど、こういう事かと納得した気持ちです。




越後長岡喜作弁当を買い、乗車したのはE129系電車です。すっかり新潟県の主力の新型車両となっており、都会の雰囲気と全く違いがありません。JR東日本は、管内全てにこのような座席を配置するようです。クロスシートであるだけ、ありがたいとも言えますね。




ただ、どうもここでは駅弁を食べる気にはなりませんから、新津で下車してホテルにて頂くことにしています。そしてこの越後長岡喜作弁当、実に風情があって素晴らしい外観ですね。気に入りました。

しかし一体、喜作弁当とはどのような意味なのか、どんなコンセプトの駅弁なのか、そしてこのデザインもどのような意味が有るのか、はたまたお品書きも中には入っておりませんから、一体全体、この駅弁は何であるのか、全く分からないのが非常に残念です。




予約すると、このように駅弁屋の若女将が手書きのメッセージを書いてくださいます。このお心遣いは大感動ですし、接客にあたる若女将の明るい雰囲気も良く、「ああ、また買いに来たいな」と強く感じました。

それだけに、買い求めた駅弁がどのようなものなのかちっとも分からない中で黙々と食べるのは、かなりモヤモヤとした気分であったのも事実です。池田屋さんはホームページもかなりイマイチですから、駅弁そのものに、何らかの説明書きを入れて頂くと親切なのになと思います。




購入データ(今回、私が購入した時の記録です)
購入場所 長岡駅の改札外の駅弁売り場にて購入。
購入日時 2018年7月14日、午後4時くらいに購入。
価格 1050円。
ラベル表示
製造販売 株式会社池田屋
新潟県長岡市今朝白3-13-14
0258-33-2430
https://ekiben-no-ikedaya.shopinfo.jp/pages/1799681/menu





長岡の駅弁で最も売れているだけあって、素直に美味しい駅弁だ


さて、越後長岡喜作弁当についての改善点を記したところで、肝心の味の方の感想を書いてみたいと思います。E129系電車の中で越後長岡喜作弁当を写したところや、ホテルに行ってから開封したところを、下の動画に記録してあります。




今回、池田屋さんの駅弁売り場のすぐ後ろに日本酒の専門店がありましたので(本ページ後段でご紹介)、そこでワンカップやおつまみも買って、新津駅前でビールも買って、お酒と共に越後長岡喜作弁当をたっぷりと楽しみました。いい感じでしょ。




お品書き
・長岡産米のご飯
・神楽南蛮鶏団子
・焼き塩鮭
・玉子焼き
・きんぴら蓮根
・油揚げとぜんまい煮
・なす味噌漬け
・しょうが味噌漬け
・椎茸煮
・梅干し
・笹団子


メインの肉のおかずは、神楽南蛮鶏団子です。椎茸煮やきんぴら蓮根を添えて。実は私、肉団子は好みではないのですが、なぜかこの肉団子は予想外に非常に美味しく感じられて、パクパク食べてしまいました。鶏肉本来の味覚が、実に良く出ていますね。

それと、神楽南蛮とは一体なんぞやと思って食べている最中にネットで検索したところ、長岡野菜にも指定されているピーマンの大きさに近い唐辛子の事なのだと知りました。(こういうの、お品書きなどに書いてもらわないと困りますね)

そしてその神楽南蛮で味付けをしてほんのりとピリ辛に仕上げていて、思ったよりもさっぱり感のある食味となっています。真夏の暑い日にも、美味しく頂けるような気がします。




メインの魚料理は、焼き鮭です。てっきり鮭の焼き漬けかなと思って食べたら、違っていました。ちょうど脂身の少ない部位に当たったのかもしれません。少々硬くてパサついた食感でした。うちの妻は、魚はパサパサ感のあるものが好みなので、そういう人には良いかもしれません。




油揚げとぜんまいの煮物です。長岡で90年以上続く豆腐店の油揚げを使用しているとの事。そういった食材を使っての地産地消駅弁は、旅人にとって最高に嬉しいです。




何気なく食べていて「ん!?」と箸が止まったのが、漬物です。茄子や生姜の味噌漬けなのですが、駅弁の漬物にしてはやたらに美味いのです。不思議に感じて検索したところ1831年創業「越後みそ西」の味噌漬けとの事で、老舗の味を賞味する事ができるのでした。

やはり、こういった部分は説明して頂かないと、一般の人はただ単に食べるだけで、美味しさの印象付けという点で不利になりますよね。こんなにも素晴らしい駅弁なのですから、絶対に解説は必要です。




そして、素晴らしいといえば、長岡産のコシヒカリを使ったご飯です。新潟県で売られている駅弁のご飯は絶品だというのが最近の私の考えで、ここ長岡の池田屋さんのライスも、唸るような美味しさでした。写真でも、一粒一粒が輝いていて、どう見ても美味しそうだなと分かりますよね。

このような美味いコメに、地元の食材を使って丁寧に手作りされたおかずを合わせているのですから、美味しくない訳がありません。大いに満足して、完食いたしました。




そして嬉しい事に、デザートとして笹団子が入っていました。本物の笹にくるまれた団子を食べて、満福&大いに幸せ、といった気分になったのでした。




さて、駅弁と共に楽しんだ日本酒ですが、長岡駅の「長岡銘品の館ぽんしゅ館」にて買っています。越後の日本酒が勢ぞろいしており、壮観でした。多くの観光客が商品を購入していました。ガイジンさんが日本酒を真剣に選んでいる姿も、印象的でした。




ワンカップ酒のコーナーも、このようにあります。カラフルであり、見ているだけでも飽きないですね。さんざん悩んで、鉄道ファンだという事から、「長岡駅名板」が描かれたお酒を買ったという訳です。




さて最後に、「そういえば、喜作ってどういう意味だ??」と思って、やはりネットで(いちいち)調べたところ、永橋喜作さんという、池田屋さんの創業者の名前を駅弁に名付けているそうです。これなどはもう、想像しても全く分からない事なので、やはり説明が必要ですよね(しつこい)。

ちょっとしたうんちく話しから始まって、中に入れられている地元の食材の話し、そして駅弁自体のこだわりなどを語っていただくと、旅が何倍も味わい深くなると思いますし、池田屋さんの印象が強く刻み込まれるはずです。

今回食べたお弁当が大変に気に入ったので、これからも池田屋さんの駅弁を、わざわざ長岡駅で途中下車するめんどくささを乗り越えながらも、食べ続けて行こうと思いました。ご馳走さまでした(^^♪


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