日光埋蔵金弁当(東武日光駅)を食べた記録

●参考になりましたら、シェアしていただけるとサイト運営の励みになります!

日光埋蔵金弁当(東武日光駅)・・・SL大樹日光埋蔵金弁当でメジャーな存在に

日光埋蔵金弁当と言えば、日本一豪華で高価な駅弁として、一部のマニアの間では有名な存在です。そのお値段はなんと18万円。日光彫の入れ物が極めて高価なためであり、今でも容器が出来次第の販売という扱いです。

とうぜん、18万円の駅弁など買えませんから、その安価バージョンがいくつか販売されています。安いと言っても中身は価格以上の出来栄えであり、素晴らしい駅弁と言えます。ここでは日光埋蔵金弁当について、以下の項目に分けてご紹介しましょう。

SL大樹日光埋蔵金弁当・これによってこの駅弁がメジャーな存在に
SL大樹日光埋蔵金弁当プレミアム・SL容器が欲しくなってしまう
元祖日昇堂日光本店で、スイーツ抹茶付き日光埋蔵金弁当を豪華な個室で頂ける!
これらの駅弁を売っている日光鱒鮨本舗や予約先の情報





SL大樹日光埋蔵金弁当・これによってこの駅弁がメジャーな存在に


2017年8月に運行が開始された、東武鬼怒川線のSL大樹。まさか東武鉄道がSLの運行を行うなどとは、夢にも思いませんでした。いまだに当サイト管理人はSL大樹には乗る事ができていないのですが、そのSL運転に合わせて登場したのが、SL大樹日光埋蔵金弁当です。

ご覧の通り、黒い容器(発泡プラスチック製)が縦に長く、二段重ねになっています。この形を見て、私がすぐに連想したのは、茨城県水戸駅の駅弁、印籠弁当です。リンク先を見て頂くと、かなり似ているのがお分かりになると思います。

というのも、大樹とは将軍の別称・尊称で、SL大樹のヘッドマークは徳川家の葵の御紋を連想させるデザインになっており、そこから印籠を想起させる駅弁のデザインとしたようです。色が黒いのは、SLのイメージも含まれています。




ちなみに、上記はSL大樹ではなくて、東武鉄道の350系の特急きりふりの車内です。昭和レトロな雰囲気が満載の車両であり、リクライニングしない座席の背中のテーブルをパタンと手前に引っ張り出して、そこにSL大樹日光埋蔵金弁当を置いたのでした。




さて、SL大樹日光埋蔵金弁当を開封してみます。金色の掛け紙が誇らしげですが、それよりも、SLの石炭をくべるシャベルを模したスプーンが入れられているのが極めてユニークであり、嬉しいです。



お品書き ・特製ちらし寿司
・日光高原牛のしぐれ煮
・揚巻ゆばと野菜の炊き合わせ
・最高級ますの一塩
・れんこんのきんぴら
・鱒のだんご
・漬物けっこうづくめ
ラベル表示  
(金ぴかの掛け紙なので、何が書いてあるのか見えないという・苦笑)


SL大樹日光埋蔵金弁当を食べているところは、まずは動画にてご覧下さい。




以前に食べた日光埋蔵金弁当のご飯が「ゆばと舞茸の炊き込みご飯」だったのに対し、SL大樹バージョンのご飯はちらし寿司となっています。埋蔵金と書かれた玉子焼きのインパクトが凄いです。付属のスプーンを使う事で、埋蔵金を探すかのような楽しみがあります(^^♪






いわゆる普通の日光埋蔵金弁当に比べて、何となくおかずは簡略化されている印象です。ゆば、ますの塩焼き、牛しぐれ煮がメインのおかずです。




ゆばの駅弁は日光や宇都宮駅界隈で散見されますが、この駅弁を作る日光鱒鮨本舗のゆば料理が圧倒的に美味しいです。ゆばらしい自然な風味を活かす事ができています。




そして、この業者はますを調理させたら日本で3本の指に入るくらいのハイレベルさです。「最高級ますの一塩」というネーミングの通り、ますの淡白で上品な美味しさが分かりますね。

個人的には、このますの料理には、ちらし寿司よりも炊き込みご飯のほうが合うなと思っているので、「従来」の日光埋蔵金弁当のほうが好みでもあります。

同じく、SL大樹版では日光鱒寿司が入っていません(⇒参考:日光鱒寿し)。日光鱒鮨本舗はあれが最高レベルに美味しいので、それを省略してしまったのは残念でございました。




とは言え、東武日光駅(加えて鬼怒川温泉駅、下今市駅)で売られている駅弁の中ではかなり上位の美味しさである事は間違いないですし、人気も圧倒的です。

そして、2019年2月9日からは、その上位版のお弁当として、「SL大樹日光埋蔵金弁当PREMIUM(プレミアム)」が販売されています。SL大樹のC11形207号機を模した駅弁容器自体が極めてインパクトが大で、中にご飯と石炭ラスクが入っています。これについては次の項にて。

(2018年12月29日の13時半に、東武日光駅の東武アクセスにて購入、1350円)





SL大樹日光埋蔵金弁当プレミアム・SL容器が欲しくなってしまう


こちらが、SL大樹日光埋蔵金弁当プレミアムです。容器が複雑になったためでしょうか、1750円と言う、なかなかの良いお値段がします。これを子供などにねだられたら、親としてはたまったものではありませんね・笑。

SL大樹日光埋蔵金弁当プレミアム


しかし、C11の姿を見ていると、よく作ったものだなあと感心します。

SL大樹日光埋蔵金弁当プレミアム


どうやって食べるのかと言うと、SLの車体の上と下に分離します。すると、お手拭きやらスコップやらが出てきます。スコップの下の発泡スチロール容器に、ご飯が入っています。

SL大樹日光埋蔵金弁当プレミアム


この通り。ちらし寿司とラスクの組み合わせです。一見すると、ご飯が大変に少ないように感じられます。食べてみると、割合に中身が詰まってはいますが、育ち盛りには少ないかもしれません。

SL大樹日光埋蔵金弁当プレミアム


お品書き ・特製の酢飯
・日光高原牛のそぼろ
・ニジマス(ハラミ)のそぼろ
・日光産ゆば
ラベル表示 SL大樹日光埋蔵金弁当プレミアムのラベル表示


いちおう、日光埋蔵金弁当プレミアムを食べたところは動画にも納めておきましたので、ご覧ください。





日光高原牛のそぼろ、ニジマスのハラミのそぼろ、日光ゆばから成るちらし寿司です。








埋蔵金弁当プレミアムだけの、プレミアムな金色スプーンを使って食べます。シンプルなちらし寿司かと思いきや、椎茸、かんぴょう、そして水菜を刻んで酢飯に混ぜ込んでいて、これがご飯の上に乗ったそぼろなどとよくマッチしていて、さすが、日光鱒鮨本舗さんは違うなと唸りました。




そして、食べ進めると、中から栗の甘露煮と埋蔵金の文字が刻印された玉子焼きが出てきました。大判小判のイメージでしょうか。遊び心も最高です。食い散らかしたような美しくない映像である事については、謝罪致します。




食後は、石炭をイメージしたラスク。これがまた、非常にサクサクとして美味しいのです。しっとりとした酢飯を食べた後に、カラッとしたラスク。食感のあまりの違いに目を見張りますね。そして、より駅弁を食べた印象が深まります。お見事です。




この日光埋蔵金弁当プレミアム、ご飯部分の発泡スチロール容器と、ラスクのフィルムを捨ててしまえば、SL容器は一切汚れる事無く、カバンにそのまま閉まって持ち帰れます。この点の設計も秀逸です。スプーンは、入っていたフィルムを捨てないで、そこに入れて持ち帰るようにしましょう。

SL大樹日光埋蔵金弁当プレミアム


SLスプーンも含めて、食べ終わった後も継続して楽しめる容器ですから、鉄道ファンではなくても、つい手が伸びてしまいますよね。日光鬼怒川エリアに旅する機会があれば、ぜひ日光埋蔵金弁当を手に入れて、楽しい旅行をしたいと思います。

(2020年4月26日、東武ストアみずほ台店の駅弁販売にて購入、1750円)



元祖日昇堂日光本店で、スイーツ抹茶付き日光埋蔵金弁当を豪華な個室で頂ける!


ところで、「金額18万円の日光埋蔵金弁当」(下の写真・日光鱒鮨本舗さんのHPから拝借)とそん色ない日光埋蔵金弁当を食べさせてくれる、隠れ家的な空間があります。それが、東武日光駅から徒歩15分程度のところにある元祖日昇堂日光本店です。




いくらなんでもそんなお金はありませんので、通常は東武日光駅受け取りで、1550円の予約制の「通常バージョン」の日光埋蔵金弁当を買う事になります。(下の写真・こちらも調製元のHPから拝借)




しかし!豪華版に限りなく近い日光埋蔵金弁当を、日昇堂さんで味わうことができるのです。しかも、素晴らしい個室を貸し切って、食べる事ができます。

ここでは、日昇堂で賞味した贅沢な日光埋蔵金弁当について、レビューします。日光でお昼ご飯を食べるときの、超穴場になりますから、ぜひおススメです

今回訪問した日昇堂でこの駅弁を食べるには、併設されたギャラリーで「予約ランチ」として頂かねばなりません。下記の通り、日光埋蔵金弁当の他に、スイーツやお飲み物が付いて、2500円です。(税込みだと2700円になります)

日昇堂のギャラリーの予約ランチとスイーツタイムの案内


日昇堂さんのギャラリー「日光ゆめのついそう」がどんな所なのか、日昇堂さんの入口からギャラリーまで動画で撮影しています。ギャラリー内部の様子も分かると思いますので、ぜひ参考にしてみて下さい。




写真でギャラリーの一部を切り取ると、こんな感じです。アンティーク食器がたくさん並べられていて、これらは全て売り物になっています。カタログを見ると数万円から数十万円の超高級のマイセンの食器が、ズラリと並んでいて壮観です。

食器が好きな女性(男性でもいいが)ならば、このギャラリーに足を踏み入れた瞬間に、小躍りしたくなるような空間ですね。

元祖日昇堂日光本店のギャラリーのアンティーク食器


ほら、こんな感じで、めちゃめちゃ女性が好きそうでしょ? 私は今回、妻と一緒に日光埋蔵金弁当を食べに来たわけですが、妻はこれを見て大喜びでした。

外は日光への観光客で大賑わいでしたが、一歩店内の、奥のギャラリーに足を踏み入れると、そこは別空間で、非常に「静かな日光」を堪能できました。

元祖日昇堂日光本店のギャラリーのマイセンの食器


なお、この個室で日光埋蔵金弁当を頂くには、前日までに日昇堂に電話予約を入れる必要があります。予約先電話番号や住所など、以下の通りとなります。

電話:0288-53-0534 (駅で受け取る時の電話番号ではありません)
住所:栃木県日光市上鉢石町1038・元祖日昇堂日光本店


(東武日光駅・・JR日光駅から、歩いておよそ15分~20分程度です。東照宮や輪王寺のちょっと手前側になります。日昇堂で食事をしてから日光見物と言うのもなかなか良いです。)




個室に入って待つこと10分くらい、豪華な入れ物が運ばれてきました。あまりの存在感に、これを見た時は口をポカリと開けてしまいましたよ・笑。このお弁当箱こそ、数万円は下らないだろうと思われる、日光彫りです。

18万円の日光埋蔵金弁当も、同じく日光彫りの容器に入っていますから、それとほぼ同じ雰囲気を味わうことができます。

元祖日昇堂日光本店さんで食べる日光埋蔵金弁当の外観


存在感のある豪華な弁当箱を開けてみました。しかも、なんとみそ汁付きです。日光名物、ゆばのお味噌汁になります。そしてゆばと舞茸の炊き込みご飯が温かい! 私たちの到着を待って炊き上げて下さったのか、舞茸の香りもかぐわしい、なんとも感動的な御弁当でした。

駅弁が、このように「衣装」を変えるだけで、ここまで絢爛豪華ないでたちになるとは、大発見です。開けた瞬間、「ここに来てよかった!」と心の底から感じました。

元祖日昇堂日光本店で食べる日光埋蔵金弁当
(ヤフートラベルの駅弁コラムに掲載したのと同じ写真です)


下記、この豪華・日光埋蔵金弁当を開封してみた動画です。雰囲気をつかめます。




こちらは日光鱒ずし。日光埋蔵金弁当を製造している、日光鱒鮨本舗の代表作です。笹に包まれて、二切れ入っていました。鱒の他に、ご飯の間にゆばがサンドイッチされています。この日光鱒ずしが極めて美味しくて、富山のますのすしを上回る味とさえ思えます。

日光埋蔵金弁当の日光鱒すし


ゆばと言えばこちら。玉子焼きかと思いきや、揚げ巻きゆばです。ゆばの淡白な味わいを堪能できます。ゆばを駅弁にすると(例えばその後に食べたゆばちらし寿司など)、ゆばに必要以上に濃厚な味付けをしてしまうので、ゆば本来の味覚を損なうんですよね。これは、そんな事はない。

日光埋蔵金弁当の揚げ巻きゆば


おかずは、上記の揚巻ゆばの他、ますの塩焼き、日光高原牛のしぐれ煮、鶏手羽煮物、魚団子さんしょ味噌焼、玉子焼き、れんこんのきんぴら、日光こんにゃく、椎茸の煮物、けっこう漬です。大満足です。お味噌汁があるので、とても駅弁とは思えないです。

日光埋蔵金弁当のおかず


食後は、タイミングを見計らって、スイーツが運ばれてきます。超絶に美味い杏仁豆腐と、蒸しケーキとらくがんと抹茶のセットです。日光埋蔵金弁当のような和食を食べた後には、甘いものがよく合います。美味しいスイーツを少量ずつ上品に頂いて、極楽な気分ですね。お盆も、日光彫りです。

元祖日昇堂日光本店のギャラリーの予約ランチのスイーツと抹茶


6人掛けのテーブルに私たち夫婦2人だけが占領して、アンティーク食器や風流な庭を見ながら、日光の喧騒とは別世界の不思議な空間を楽しみます。

元祖日昇堂日光本店のギャラリーの雰囲気


抹茶セットを感謝の気持ちとと共に平らげ、もうおしまいかと思っていたら、そのあとにマイセンの食器に入れられた挽き立てのコーヒーが出てきて仰天しました・笑。しかもラスク付きです。このラスクがまた超美味くて、パクパク食べてしまいました。

元祖日昇堂日光本店のギャラリーの予約ランチの最後のコーヒー


以上が、日光埋蔵金弁当を元祖日昇堂日光本店のギャラリーを貸し切って、予約ランチとして頂いた時の記録です。まさに大人の空間で食事をすることが出来て、非常に良かったです。妻も大満足。

ここは非常に穴場的なところなで、しかもお客を強引に集めるような宣伝は一切しておらず、この日は私たち夫婦以外にお客さんの予約は無いとの事で、「どうぞゆっくりしていって下さい」と気を利かせて下さいました。

それにしても、日光埋蔵金弁当の変幻自在ぶりには驚かされました。普通に東武日光駅で受け取れる駅弁だったり、それが今回のように味噌汁付きでスイーツセット付きで印象が変わったり、さらには18万円バージョンも有ったり、・・・凄いです。

次回は、普通の駅弁として、東武線に乗車しながら日光埋蔵金弁当を食べたいと思いました。東武日光駅には、他にもたくさんの駅弁があるので、ひとまずはそれらのコンプリートを目指して、それが終わったらまた、日光埋蔵金弁当を食べたいなと思います。

(2016年5月15日、元祖日昇堂日光本店にて予約して食事。税込み2700円)



これらの駅弁を売っている日光鱒鮨本舗や予約先の情報


以下、調製元の日光鱒鮨本舗さんの情報と、お弁当の予約先の電話番号などを掲載します。お弁当の予約は、東武商事にて行います。

連絡先等の情報
会社名 日光鱒鮨本舗株式会社
住所 日光市中宮祠2480番地
(工場・事務所は日光市大室1830-150)
0288-26-6550
http://www.masuzushi.com/commodity/index.html
予約先電話 03-3623-0387(東武商事での予約となります
HP http://www.tobushoji.co.jp/service/shop/shop-meal/

状況によって、全てのラインナップが揃っていない事がありますが、その時はホームページの記載が優先されます。



乗って楽しい列車旅

鉄道クレジットカード・鉄道ファン御用達のカード

地域から選ぶ

その他の特集コンテンツ