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かれい川・・・この駅弁は「素晴らしい」、私もわざわざ食べに出かけたほどです
2015年12月19日に、特急「はやとの風」の車内販売で購入して食べて以来、すっかり虜になってしまった駅弁が、百年の旅物語・かれい川です。九州駅弁グランプリにて第4回から6回まで連続グランプリを受賞した名物駅弁です。2015年に「はやとの風」に乗車した時は、妻と一緒でした。
はやとの風号が運行される区間は、右の図の通りです(JR九州のHPから拝借)。2019年現在ははやとの風は土日祝日のみの運行に減便されていますので、注意が必要です。
途中、嘉例川(かれいがわ)駅を通るのが分かると思います。この駅で、「百年の旅物語・かれい川」が、やはり土日祝日のみで販売されています。
特急はやとの風は嘉例川駅に数分間停車するので、国の登録有形文化財に指定された嘉例川駅の駅舎を見学する事が出来ます。(出発時にはきちんと発車の合図がなされるので、乗り遅れの心配はありません。)
お恥ずかしながらワタクシ、嘉例川駅がこれほどまでに素晴らしいところだとは、全く知りませんでした。単に、田舎の駅としか思っていませんでしたので。
したがって、下車して何となく駅舎を見た瞬間、かなり驚きました。何と、明治36年の開業当初から残る駅舎だそうで、「こんな古いものがよくぞ残っていたなあ」と。
下の写真は、2015年に訪問した時のものです。
この駅舎の待合室に相当するスペースで販売されているのが、この駅弁なのです。「森の弁当・やまだ屋」さんが、2004年に販売開始となった駅弁を、守っています。嘉例川駅の雰囲気と溶け込んでおり、これほど自然な形で駅弁販売をされている場所を、私は他に知りません。
この駅で売られている駅弁は、「かれい川」と称されたり、あるいは百年の旅物語かれい川の1種類だけだと思っている人がほとんどでしょうが、実はそれ以外の駅弁も販売しています。このページでは、以下の項目に分けて、嘉例川駅の駅弁についてご紹介します。
⇒百年の旅物語かれい川・・・嘉例川駅の「メジャー」な駅弁
⇒花の待つ駅かれい川・・・嘉例川駅弁の第二段として販売されたお弁当
⇒かれい川の駅弁の購入方法まとめ(嘉例川駅&特急はやとの風の車内販売)
⇒その他の嘉例川駅のお弁当や写真など
まず最初に、ほとんどの人が連想する「百年の旅物語かれい川」についてのレビューから参りましょう。2019年に、嘉例川駅を再訪しました。再び特急はやとの風に乗車して、今回は嘉例川駅で途中下車して、駅の雰囲気に1時間強、浸りました。
こちらが、2019年に再訪した嘉例川駅です。今回は一人旅での訪問です。梅雨空で、小雨がしっとりとしていて情感溢れる嘉例川駅でしたね。
そしてそこで再開したのが、この駅弁です。前回訪問時と、外観上の変化は無いようです。掛け紙に使われる黒色が外観を引き締めていますし、それを結わく紐の持つ雰囲気と嘉例川駅の情感には、共通する何かがあるような気がします。
また、掛け紙の黒は、特急はやとの風の漆黒のボディにも通じますよね。地元に存在するすべての観光資源を持ち寄って、ここまでアート作品のような商品が出来上がるのは素晴らしい事です。
4年ぶりに食べた、百年の旅物語かれい川です。このすぐ直下に以前のかれい川の写真を記しますが、中身も、全く変わっていないようです。この駅弁は最上級の出来上がりなので、変に変わる必要はありません。嘉例川駅が明治時代から変わらぬ姿を見せてくれているように、百年の旅物語かれい川も百年二百年と、このままの姿でいて欲しいですね。
(こちらが、2015年に食べた時の百年の旅物語かれい川の中身です。)
食べた感想です。おかずからご飯まで、全ての食品が完ぺきに美味しいという駅弁は、ハッキリ言ってレアだと思います。そのくらい、クオリティが高い。
どれも最高に美味いのですが、ガネの旨さは秀逸です。これだけをひたすら食べていたい気持ちになりました。そして喜連川コロッケ。こんなに優しい味のコロッケは、生まれて初めてです。
こちらは、2015年当時に食べた時のガネです。ガネとはカニの訛った言葉で、カニに似た外観からガネというようになったそうです。現代人の私には、全く蟹には見えないのですが・笑。
ガネの「外側」です。こんがりきつね色が食欲をそそります。要はサツマイモのかき揚げな訳ですが、ご飯にも合うし、それ単体で食べても食事の代わりになるほどの凄い食べ物です。
椎茸のようなありふれた食材でも同様です。駅弁で食べる椎茸は煮込み過ぎで、しいたけの味わいを損なう事もままあります。が、かれい川に入っている椎茸は、まるで別物と感じますね。
真っ黒な椎茸の上に、さやいんげんの鮮やかな緑色を配置している様は、まるで芸術作品のような趣さえ感じますね。他では見た事が無い工夫です。
このご飯もまた、美味しくてね。椎茸の出汁が良く出ています。変に甘く味付けされている訳ではないので、おかずとの相性は抜群すぎます。
副菜も、とても副菜と称して良いのかどうか迷うようなものばかりです。左から、スセと呼ばれる酢の物、千切り大根と蒟蒻の煮物、茄子の味噌田楽です。駅弁で茄子が入るのは珍しいですね。そして、手作りだと分かるような茄子の味わいに、じんわりとした感動がありました。
東京で食べる、給食のような味わいの駅弁とは大違いです。「どうにかしてもう一度、この駅弁を食べたい」「今度はあの素晴らしい嘉例川駅舎で購入して、駅構内で食べたい。」・・・2015年当時に抱いた思いを、2019年に果たす事が出来ました。
以下、駅弁を食べた時の事を短い動画にまとめています。あわせて、ご覧いただければ幸いです。喜連川駅の様子を動画でも知りたい人は、次の「花の待つ駅かれい川」の項の動画をご覧下さい。
こちらは、知る人ぞ知る嘉例川駅弁です。2013年に登場して、既に6年間が経過しています。私が初めてかれい川を購入した際に店頭で見かけて、ずっと気になっていた駅弁です。2019年の再訪の折に電話予約をして、「確実な入手」をする事が出来ました。
そして、嘉例川のホーム側にある古めかしいベンチに座って、花の待つ駅かれい川を頂きました。誰もいない静寂なる空間かと思ったら、ひっきりなしに車でお弁当を買いにくるお客さんがいらっしゃって、案外賑やかなる嘉例川駅なのでした。
外観は、ややくすんだ萌黄色です。「花の待つ駅」とは、どういう由来のネーミングなのか、そこはよく分かりません。掛け紙に記されている写真からしても、春真っ盛りという雰囲気ではありませんし。
説明書きにも「嘉例川駅においでになる人たちへ1年を通してお花のおもてなしをしたいという嘉例川の先人達からの想いを薩摩の郷土料理に詰め込んだお弁当に仕上げました。」と記されているのですが、意味としては分かりませんよね・苦笑。
でも、そんな事は良いのです。嘉例川駅に来て、初めて対面する駅弁がある。それだけで九州にわざわざやってきた価値があるというものです。
開封してみると、既にご紹介した「百年の旅物語かれい川」のほうが、完成度が高いような気はしないでもありません。「花の待つ駅かれい川」は、ご飯の部分とおかずの部分が明確に分けられているのが特徴です。それによって、多少寂しい感じに見えなくもありません。
薩摩の名物であるガネは、こちらにも入れられています。サイズは多少、小さめですね。
卵焼きが入っているところに、「花の待つ駅かれい川」らしさが現れています。甘めのシンプルな卵焼きであり、この駅弁が従来のかれい川よりも、更に地に足のついた日常的な食べ物に近いことを表しているような気がします。
黒米のご飯の脇には、中に梅肉の入った里芋の揚げ物が入っていました。もっちりとしながらもサッパリとした不思議な味覚です。ご飯の上には、生姜の佃煮が乗っています。佃煮といっても、霧島産の生姜と言うのがユニークですね。
そして、「つけあげ」と称する、地魚のすり身も美味しかったな。
こうやって見てみると、盛り付けが非常に難しそうな事が分かりますね。バランスが崩壊するギリギリのところで踏みとどまっている感があります。中でも、デザートのお団子の置き場所は特に難しいのではないかと思いました。
けせん団子という、シナモンの香りのするけせんの葉で包んで蒸したお団子が美味しいです。坂本龍馬の夫婦をイメージして、さつま芋と紫芋の2つをくっつけていて、可愛らしいですね。
さて、喜連川駅の様子も含めて、花の待つ駅かれい川を食べた時の模様を動画に記録しておきました。以下、どうぞご覧下さい。雨の中、特急はやとの風が嘉例川駅を発車するシーンから始まります。
嘉例川駅の駅弁を購入する際の情報を、この項でまとめます。小さな駅弁業者なので、お間違えの無いようお願いしますね(^^♪ 売れる時は、1日100個くらいは販売になるようですね。元々は、妙見温泉の観光協会が企画して、オーディションの末に百年の旅物語かれい川が誕生したようです。
特急はやとの風の車内販売でも、土日祝日の運転時は、百年の旅物語かれい川を買い求める事が出来ます。ただし、数に限りがあるので、確実な入手は上記の赤字の通り、予約するのが良いですね。下の黄色い枠の部分、車内販売のワゴンに駅弁が置いてありますね。
2両編成のはやとの風の車内は、こんな感じです。1両目と2両目で、車内の色調が異なります。前回はこの列車の中で、百年の旅物語かれい川を食べています。水戸岡デザインの素晴らしい車内で駅弁を食べたり、あるいは文化財の嘉例川駅のベンチで食べたり、もう思い残す事はありません・笑。
はやとの風の車内販売のメニューも、掲載しておきましょう。百年の旅物語かれい川の案内も乗っています。美味しい飲み物も一緒に買って、観光列車の旅を楽しみたいですね(^^♪
ところで、嘉例川駅の森の弁当「やまだ屋」さんは、2種類のかれい川駅弁のほか、次のような商品も販売しています。2019年に再訪した時には、「生姜と栗のおむすび」が最後の1個、残っていました。ちょうどお昼過ぎのタイミングです。
買っておけば良かったと、今更ながら後悔。ただしこのおむすびのご飯は、花の待つ駅かれい川のご飯と同じですから、食べたも同然です。おにぎりの他には、今回は売り切れでしたが梅と里芋のごま団子も売られるようです。これも、花の待つ駅かれい川に入っています。
名物の「ガネ」も、別売りで買う事が出来ます。これだけを買ってゆく人もチラホラおられます。ガネの向こうには、予約客用のお弁当が置いてあるのが見て取れます。
ちょっとびっくりしたのは、駅構内の案内を色々と見ていたら、「かれい川山里弁当」なる掲示がありました。もしかしたらこんな幕の内弁当も売り出したのかと思って、売り場の山田さんに聞いてみたところ、これは駅前(行けば場所はすぐ分かります)の「ふれあい館(物産館)」にて売られるものとの事で、森の弁当「やまだ屋」さんとは全く別との事でした。
日曜日のみ、午前9時からの販売となり、売り切れ次第、終了となります。次回、嘉例川駅を訪問する事があれば、これを買ってみたい衝動に駆られています。
駅弁とは関係ありませんが、以前は、にゃん太郎という猫ちゃんが、嘉例川駅の駅長的な存在っったようですね。お疲れモードとの事で、最近は嘉例川に来る事は無くなってしまったようです。
当サイト管理人は、嘉例川駅に来る時は熊本・人吉側から南下して訪問しています。しかし、その逆に鹿児島方向から北上して、嘉例川駅弁を食べた後に吉松駅でもう1つの人気の観光列車の「いさぶろう・しんぺい」に乗り換えて、人吉を目指すのも楽しいものです。
日本で数少ない、スイッチバック駅やループ線の雄大な眺めを楽しむ事が出来ます。高いところから霧島連山を見渡しながら、「かれい川」に舌鼓を打つのも思い出に残ると思います。
はやとの風号が運行される区間は、右の図の通りです(JR九州のHPから拝借)。2019年現在ははやとの風は土日祝日のみの運行に減便されていますので、注意が必要です。
途中、嘉例川(かれいがわ)駅を通るのが分かると思います。この駅で、「百年の旅物語・かれい川」が、やはり土日祝日のみで販売されています。
特急はやとの風は嘉例川駅に数分間停車するので、国の登録有形文化財に指定された嘉例川駅の駅舎を見学する事が出来ます。(出発時にはきちんと発車の合図がなされるので、乗り遅れの心配はありません。)
お恥ずかしながらワタクシ、嘉例川駅がこれほどまでに素晴らしいところだとは、全く知りませんでした。単に、田舎の駅としか思っていませんでしたので。
したがって、下車して何となく駅舎を見た瞬間、かなり驚きました。何と、明治36年の開業当初から残る駅舎だそうで、「こんな古いものがよくぞ残っていたなあ」と。
下の写真は、2015年に訪問した時のものです。
この駅舎の待合室に相当するスペースで販売されているのが、この駅弁なのです。「森の弁当・やまだ屋」さんが、2004年に販売開始となった駅弁を、守っています。嘉例川駅の雰囲気と溶け込んでおり、これほど自然な形で駅弁販売をされている場所を、私は他に知りません。
この駅で売られている駅弁は、「かれい川」と称されたり、あるいは百年の旅物語かれい川の1種類だけだと思っている人がほとんどでしょうが、実はそれ以外の駅弁も販売しています。このページでは、以下の項目に分けて、嘉例川駅の駅弁についてご紹介します。
⇒百年の旅物語かれい川・・・嘉例川駅の「メジャー」な駅弁
⇒花の待つ駅かれい川・・・嘉例川駅弁の第二段として販売されたお弁当
⇒かれい川の駅弁の購入方法まとめ(嘉例川駅&特急はやとの風の車内販売)
⇒その他の嘉例川駅のお弁当や写真など
百年の旅物語かれい川・・・嘉例川駅の「メジャー」な駅弁
まず最初に、ほとんどの人が連想する「百年の旅物語かれい川」についてのレビューから参りましょう。2019年に、嘉例川駅を再訪しました。再び特急はやとの風に乗車して、今回は嘉例川駅で途中下車して、駅の雰囲気に1時間強、浸りました。
こちらが、2019年に再訪した嘉例川駅です。今回は一人旅での訪問です。梅雨空で、小雨がしっとりとしていて情感溢れる嘉例川駅でしたね。
そしてそこで再開したのが、この駅弁です。前回訪問時と、外観上の変化は無いようです。掛け紙に使われる黒色が外観を引き締めていますし、それを結わく紐の持つ雰囲気と嘉例川駅の情感には、共通する何かがあるような気がします。
また、掛け紙の黒は、特急はやとの風の漆黒のボディにも通じますよね。地元に存在するすべての観光資源を持ち寄って、ここまでアート作品のような商品が出来上がるのは素晴らしい事です。
4年ぶりに食べた、百年の旅物語かれい川です。このすぐ直下に以前のかれい川の写真を記しますが、中身も、全く変わっていないようです。この駅弁は最上級の出来上がりなので、変に変わる必要はありません。嘉例川駅が明治時代から変わらぬ姿を見せてくれているように、百年の旅物語かれい川も百年二百年と、このままの姿でいて欲しいですね。
(こちらが、2015年に食べた時の百年の旅物語かれい川の中身です。)
入っていたお品書きには、以下のような事が記されていました。 | |
---|---|
ご飯 | 竹林に囲まれた嘉例川駅をイメージし、霧島市の棚田で取れた「ひのひかり」に地元嘉例川の松下実雄さんが原木栽培した「しいたけ」と竹の子を炊きこみました。 |
ガネ | 鹿児島県特産の紅さつまの天ぷらです。野菜の水分だけで作り、揚げました。ガネ=鹿児島弁で蟹のことをガネと言います。上げあがった形が蟹に似ている所からこの名前がついたとされています。 |
千切り大根の煮物 | 嘉例川の豊富な野菜の中から、千切り大根と蒟蒻の煮物です。 |
みそ田楽 | 茄子と南瓜を香ばしい手作りの麦味噌で田楽に仕上げました。 |
スセ(酢の物) | 大根と人参をさっぱりと仕上げました。 |
喜連川コロッケ | 地元のしいたけ、竹の子を混ぜ込んだ満腹コロッケです。 |
食べた感想です。おかずからご飯まで、全ての食品が完ぺきに美味しいという駅弁は、ハッキリ言ってレアだと思います。そのくらい、クオリティが高い。
どれも最高に美味いのですが、ガネの旨さは秀逸です。これだけをひたすら食べていたい気持ちになりました。そして喜連川コロッケ。こんなに優しい味のコロッケは、生まれて初めてです。
こちらは、2015年当時に食べた時のガネです。ガネとはカニの訛った言葉で、カニに似た外観からガネというようになったそうです。現代人の私には、全く蟹には見えないのですが・笑。
ガネの「外側」です。こんがりきつね色が食欲をそそります。要はサツマイモのかき揚げな訳ですが、ご飯にも合うし、それ単体で食べても食事の代わりになるほどの凄い食べ物です。
椎茸のようなありふれた食材でも同様です。駅弁で食べる椎茸は煮込み過ぎで、しいたけの味わいを損なう事もままあります。が、かれい川に入っている椎茸は、まるで別物と感じますね。
真っ黒な椎茸の上に、さやいんげんの鮮やかな緑色を配置している様は、まるで芸術作品のような趣さえ感じますね。他では見た事が無い工夫です。
このご飯もまた、美味しくてね。椎茸の出汁が良く出ています。変に甘く味付けされている訳ではないので、おかずとの相性は抜群すぎます。
副菜も、とても副菜と称して良いのかどうか迷うようなものばかりです。左から、スセと呼ばれる酢の物、千切り大根と蒟蒻の煮物、茄子の味噌田楽です。駅弁で茄子が入るのは珍しいですね。そして、手作りだと分かるような茄子の味わいに、じんわりとした感動がありました。
東京で食べる、給食のような味わいの駅弁とは大違いです。「どうにかしてもう一度、この駅弁を食べたい」「今度はあの素晴らしい嘉例川駅舎で購入して、駅構内で食べたい。」・・・2015年当時に抱いた思いを、2019年に果たす事が出来ました。
以下、駅弁を食べた時の事を短い動画にまとめています。あわせて、ご覧いただければ幸いです。喜連川駅の様子を動画でも知りたい人は、次の「花の待つ駅かれい川」の項の動画をご覧下さい。
購入データ(2019年6月時点のデータです) | |
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購入場所 | 2015年:特急はやとの風の車内販売にて 2019年:喜連川駅の駅弁販売にて |
購入日 | 2015年12月19日及び2019年6月2日 |
価格 | 2015年:1080円(税込み) 2019年:1200円(税込み) |
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花の待つ駅かれい川・・・嘉例川駅弁の第二段として販売されたお弁当
こちらは、知る人ぞ知る嘉例川駅弁です。2013年に登場して、既に6年間が経過しています。私が初めてかれい川を購入した際に店頭で見かけて、ずっと気になっていた駅弁です。2019年の再訪の折に電話予約をして、「確実な入手」をする事が出来ました。
そして、嘉例川のホーム側にある古めかしいベンチに座って、花の待つ駅かれい川を頂きました。誰もいない静寂なる空間かと思ったら、ひっきりなしに車でお弁当を買いにくるお客さんがいらっしゃって、案外賑やかなる嘉例川駅なのでした。
外観は、ややくすんだ萌黄色です。「花の待つ駅」とは、どういう由来のネーミングなのか、そこはよく分かりません。掛け紙に記されている写真からしても、春真っ盛りという雰囲気ではありませんし。
説明書きにも「嘉例川駅においでになる人たちへ1年を通してお花のおもてなしをしたいという嘉例川の先人達からの想いを薩摩の郷土料理に詰め込んだお弁当に仕上げました。」と記されているのですが、意味としては分かりませんよね・苦笑。
でも、そんな事は良いのです。嘉例川駅に来て、初めて対面する駅弁がある。それだけで九州にわざわざやってきた価値があるというものです。
開封してみると、既にご紹介した「百年の旅物語かれい川」のほうが、完成度が高いような気はしないでもありません。「花の待つ駅かれい川」は、ご飯の部分とおかずの部分が明確に分けられているのが特徴です。それによって、多少寂しい感じに見えなくもありません。
入っていたお品書きには、以下のような事が記されていました。 | |
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ご飯 | 地元で取れた黒米と栗をたきこみ霧島産生姜の佃煮を載せました。 |
ガネ | さつま芋と人参とニラと生姜の入った天ぷらです。鹿児島の代表的な郷土料理です。・・・・「百年の旅物語かれい川」と表現が異なっていますね。 |
卵焼き | 昔なつかしいお母さんの甘い卵焼きです。 |
酢ごぼう | ごぼうをさっぱりした酢ごぼうにしました。 |
里の味 | 里芋とさっぱりとした梅の果肉といただく郷土料理です。 |
鳥の煮付け | 鹿児島の美味しいさつま赤どりの中に野菜をまぜ込み嘉例川の香り高い原木椎茸と一緒に煮付けました。 |
つけあげ | 仮定で味わう地魚のすり身のつけあげです。 |
デザート・けせん団子 | 霧島に新婚旅行に訪れた龍馬とおりょうさんをイメージしてシナモンの香りのするけせんの葉でさつま芋と紫芋の団子をはさみ蒸しあげたお団子です。 |
薩摩の名物であるガネは、こちらにも入れられています。サイズは多少、小さめですね。
卵焼きが入っているところに、「花の待つ駅かれい川」らしさが現れています。甘めのシンプルな卵焼きであり、この駅弁が従来のかれい川よりも、更に地に足のついた日常的な食べ物に近いことを表しているような気がします。
黒米のご飯の脇には、中に梅肉の入った里芋の揚げ物が入っていました。もっちりとしながらもサッパリとした不思議な味覚です。ご飯の上には、生姜の佃煮が乗っています。佃煮といっても、霧島産の生姜と言うのがユニークですね。
そして、「つけあげ」と称する、地魚のすり身も美味しかったな。
こうやって見てみると、盛り付けが非常に難しそうな事が分かりますね。バランスが崩壊するギリギリのところで踏みとどまっている感があります。中でも、デザートのお団子の置き場所は特に難しいのではないかと思いました。
けせん団子という、シナモンの香りのするけせんの葉で包んで蒸したお団子が美味しいです。坂本龍馬の夫婦をイメージして、さつま芋と紫芋の2つをくっつけていて、可愛らしいですね。
さて、喜連川駅の様子も含めて、花の待つ駅かれい川を食べた時の模様を動画に記録しておきました。以下、どうぞご覧下さい。雨の中、特急はやとの風が嘉例川駅を発車するシーンから始まります。
購入データ(2019年6月時点のデータです) | |
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購入場所 | 喜連川駅の駅弁売り場にて |
購入日 | 2019年6月2日 |
価格 | 1200円(税込み) |
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かれい川の駅弁の購入方法まとめ(嘉例川駅&特急はやとの風の車内販売)
嘉例川駅の駅弁を購入する際の情報を、この項でまとめます。小さな駅弁業者なので、お間違えの無いようお願いしますね(^^♪ 売れる時は、1日100個くらいは販売になるようですね。元々は、妙見温泉の観光協会が企画して、オーディションの末に百年の旅物語かれい川が誕生したようです。
購入データ(2019年6月時点のデータです) | |
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販売時間 | 土日祝日のAM10時半から販売。 |
製造 | 鹿児島県霧島市隼人町小田1672-2 森の弁当「やまだ屋」 |
電話番号 | 090-2085-0020・・・基本的に、予約は受け付けていません。が、私が花の待つ駅かれい川を買う際には、電話予約が可能でした。電話は、あくまでも花の待つ駅かれい川を買う時だけにしておきましょう。(もしかしたら繁忙期には予約不可となるかもしれません。家族経営である旨、理解しましょう。) |
予約方法 | JR九州のみどりの窓口、駅旅行センター、JR九州旅行支店にて「駅弁引換券」を購入して、特急はやとの風の車内で引き換えることも可能です。 |
ホームページ | 公式サイトはありませんので、食べログでの情報をコチラからご覧下さい。 |
特急はやとの風の車内販売でも、土日祝日の運転時は、百年の旅物語かれい川を買い求める事が出来ます。ただし、数に限りがあるので、確実な入手は上記の赤字の通り、予約するのが良いですね。下の黄色い枠の部分、車内販売のワゴンに駅弁が置いてありますね。
2両編成のはやとの風の車内は、こんな感じです。1両目と2両目で、車内の色調が異なります。前回はこの列車の中で、百年の旅物語かれい川を食べています。水戸岡デザインの素晴らしい車内で駅弁を食べたり、あるいは文化財の嘉例川駅のベンチで食べたり、もう思い残す事はありません・笑。
はやとの風の車内販売のメニューも、掲載しておきましょう。百年の旅物語かれい川の案内も乗っています。美味しい飲み物も一緒に買って、観光列車の旅を楽しみたいですね(^^♪
その他の嘉例川駅のお弁当や写真など
ところで、嘉例川駅の森の弁当「やまだ屋」さんは、2種類のかれい川駅弁のほか、次のような商品も販売しています。2019年に再訪した時には、「生姜と栗のおむすび」が最後の1個、残っていました。ちょうどお昼過ぎのタイミングです。
買っておけば良かったと、今更ながら後悔。ただしこのおむすびのご飯は、花の待つ駅かれい川のご飯と同じですから、食べたも同然です。おにぎりの他には、今回は売り切れでしたが梅と里芋のごま団子も売られるようです。これも、花の待つ駅かれい川に入っています。
名物の「ガネ」も、別売りで買う事が出来ます。これだけを買ってゆく人もチラホラおられます。ガネの向こうには、予約客用のお弁当が置いてあるのが見て取れます。
ちょっとびっくりしたのは、駅構内の案内を色々と見ていたら、「かれい川山里弁当」なる掲示がありました。もしかしたらこんな幕の内弁当も売り出したのかと思って、売り場の山田さんに聞いてみたところ、これは駅前(行けば場所はすぐ分かります)の「ふれあい館(物産館)」にて売られるものとの事で、森の弁当「やまだ屋」さんとは全く別との事でした。
日曜日のみ、午前9時からの販売となり、売り切れ次第、終了となります。次回、嘉例川駅を訪問する事があれば、これを買ってみたい衝動に駆られています。
駅弁とは関係ありませんが、以前は、にゃん太郎という猫ちゃんが、嘉例川駅の駅長的な存在っったようですね。お疲れモードとの事で、最近は嘉例川に来る事は無くなってしまったようです。
当サイト管理人は、嘉例川駅に来る時は熊本・人吉側から南下して訪問しています。しかし、その逆に鹿児島方向から北上して、嘉例川駅弁を食べた後に吉松駅でもう1つの人気の観光列車の「いさぶろう・しんぺい」に乗り換えて、人吉を目指すのも楽しいものです。
日本で数少ない、スイッチバック駅やループ線の雄大な眺めを楽しむ事が出来ます。高いところから霧島連山を見渡しながら、「かれい川」に舌鼓を打つのも思い出に残ると思います。