あぶらぼうず伝説(小田原駅)を食べた記録

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あぶらぼうず伝説(小田原駅)・・・食べ慣れない食材が気軽に旅人の手に入る嬉しさ

小田原駅の駅弁業者の東華軒さんが、主としてJR東日本管内の駅弁を集めて行われる駅弁コンテストの「駅弁味の陣2019」に向けて新作として送り出した商品が、あぶらぼうず伝説です。個人的にあぶらぼうずなる魚は全く知識がなく、お弁当の外箱に記された説明書きを読み、初めて知りました。

曰く、「小田原のソウルフードとも言われている深海魚のあぶらぼうず。「白身魚の大トロ」の異名をもつほど脂がのった濃厚で美味しい魚です。小田原城下では、別名「おしつけ」と呼ばれています。この魚は、見た目と油の多さゆえに殿様が御殿女中に毒見を押し付けた事からこの呼び名になったと言われています。」と記されており、どこまで本当なのかは知る由もありませんが、この駅弁に対する関心はかなり強くなりますね。

あぶらぼうず伝説


それでも、いったいあぶらぼうずなる魚がどのようなものなのか、外箱を見ただけではピンときません。写真を探したところ、こういったものだそうで、クロウオとも言うのですね。



ツイ主さんによると、「全身に脂がドカーンと乗っている魚」との事で、駅弁業者の東華軒さんが言う「白身魚の大トロ」という表現も、あながち嘘ではなさそうです。

調べてみると、あぶらぼうずは深海と言う過酷な環境で生息する魚によくありがちな、身体に脂分をたっぷり含む生き物であり、特のこの魚は全体の約4割が脂分で占められているようです。

刺身にして食べるのが一番美味しいとの事ですが、脂が多すぎるため、人間の消化が上手くいかない人もいるようで、刺身としては1回につき三切れから四切れ程度を上限とする事が相応しいとされているそうです。

先ほどのTwitterのツイ主さんは「高級味噌かす漬けで販売」などとも呟いており、駅弁の表面には「味噌ゆう庵焼き」とも記されている事から、これはまさしく高級料理の味わいなのかもしれません。

普段はほとんど耳にしない深海魚ですし、当然、私もこれは初体験ですので、期待と不安が入り混じった感覚で食べた訳ですが、率直に感想を申し上げると、絶品でございました。




購入データ
購入場所 新宿駅の駅弁屋頂
購入日時 2019年10月18日、午後2時
価格 1300円(税込み)
ラベル表示 あぶらぼうず伝説のラベル表示
製造 株式会社東華軒
神奈川県小田原市西酒匂1-3-54
0465-47-1186
http://www.toukaken.co.jp/ekiben.html


ちなみに、この時はあぶらぼうず伝説と共に、かつての山陰本線は浜坂駅の駅弁で、2019年に神戸駅弁として復活を遂げた米田茶店のかに寿しと一緒に購入しています。かに寿しが想像よりもかなりパッとしない出来栄えだったので、あぶらぼうず伝説はその口直しに最適でした。


 


地味で存在感があまり無いように見受けられるが、実は意外な実力選手


改めて写真で見ても、あぶらぼうず伝説は良く出来た駅弁だと思います。流石に高級なあぶらぼうずを大量に使う訳にはいかないので、あぶらぼうずの味噌のゆう庵焼き以外には、ひじき煮、大根の塩漬け、梅干し、きくらげや昆布の佃煮、みぶ菜とわさびの醤油漬け、酢蓮根、錦糸卵、生姜の塩漬け、枝豆などのおかずを散らして、全体的なバランスをとっています。

あぶらぼうず伝説


やはり一番に目が行くのは、あぶらぼうずですよね。見た目からしてコッテリした感じです。

あぶらぼうず伝説


恐る恐る口にして見ると、言われた通り、脂の乗り具合は凄いものがありました。まるで銀むつを食べているかのような感覚になります。それぞれ深海魚なので、脂っこいのは似ていて当然なのかもしれません。(今は銀むつとは言わないで、メロと表記するのが一般的です)

個人的には、銀むつ(メロ)のほうがより上品な味わいだとは思います。でも、あぶらぼうずも似たようなものであり、知ってしまった以上はこれからも食べ続けたいと、強く願うような食品ですね。

あぶらぼうず伝説


あぶらぼうずの他には、小田原名物でもある梅干しが存在感を放っています。酢蓮根の上に盛り付けるのは、面白い発想です。あぶらぼうずが濃厚な味なので、梅干しが入ったとしても違和感がなく、むしろこの酸っぱさが格好の箸休めとなっています。




佃煮やひじき煮です。黒い食品が、真っ白なあぶらぼうずとの対比となっているようでした。昆布煮などは、下手に魚介類と一緒にすると、それを邪魔するばかりだったりするものですが、やはりあぶらぼうずの味が強いので、あまり違和感はありませんでした。




ご飯は、茶飯です。全体のバランスを考えると、白飯よりもだんぜん茶飯の方が合うように思われ、ご飯の部分も含めて、本当に良く出来た駅弁だと思いました。




ところで、脂分がコテコテ過ぎるのではないかと言うような駅弁ではありますが、実はとりたてて不健康な商品ではありません。例えば、崎陽軒の炒飯弁当と栄養表示を比較してみましたので、ご覧ください。

あぶらぼうず伝説 炒飯弁当
エネルギー 615kcal 746kcal
タンパク質 21.0g 26.4g
脂質 17.9g 21.8g
炭水化物 92.4g 110.8g
食塩相当量 3.5g 6.6g


脂分は17.9gであり、炒飯弁当よりも少ないです。炭水化物の量も少ないですし、塩分などは梅干しが入っていながら3.5gにしか過ぎず、炒飯弁当の半分しか入っていません。カロリーや塩分、あるいは太りやすさなどをあまり気にする事無く、美味しく頂ける商品と言う事になりますね(^^♪


 
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