かに寿し(浜坂駅)を食べた記録

●参考になりましたら、シェアしていただけるとサイト運営の励みになります!

かに寿し(浜坂駅)・・・伝統の駅弁が復活したのは喜ばしいことだが・・・

山陰本線の浜坂駅、あるいは昨今は浜坂駅前の店舗で細々と販売されていた浜坂のかに寿しが、60年余りの歴史に幕を閉じて、2019年に販売が終了となる予定でした。

ところが、知る人ぞ知る存在でもある駅弁を消す訳にはいかないという事で、駅弁文化を後世に伝えたいという思いから、神戸の駅弁業者の淡路屋さんがレシピを継承して、2019年以降は浜坂の名を冠した神戸の駅弁として継続販売される事になりました。

ちなみに、山陰本線の浜坂駅とは、このような駅です。完全にローカル線駅に転落しており、ここで駅弁を販売する事自体が、今風の言葉で言えば無理ゲーです。この場所での製造を終えるとか、神戸で継続して売るという選択肢は、ビジネスとしては極めて真っ当な選択に落ち着いたことになります。




ところで、私は浜坂のかに寿しなる駅弁は、今まで食べた事がありませんでした。鉄道で行くには辺鄙な場所となってしまった浜坂に、駅弁だけを目的として訪問するのは、旅の効率が著しく悪いからです。

したがって、今回のかに寿し復活のニュースを聞いたときは、東京駅での販売も視野に入れるとの事でしたから、「近いうちに賞味できるぞ、これは楽しみで仕方がない」と思ったものですが、期待感が高すぎたのか、実際に食べた感想としては、かなりガッカリしたというのが率直なところです。

かに寿し


浜坂のかに寿しを実際に食べたシーンは、以下の動画をご覧ください。必ずしも「賛同」しながら食べている訳ではない雰囲気は、伝わってくるかもしれません。




購入データ
購入場所 新宿駅の駅弁屋頂で購入。
購入日時 2019年10月18日の午後2時に購入。
価格 1100円(税込み)
ラベル表示
かに寿しのラベル表示
製造 株式会社淡路屋
神戸市東灘区魚崎南町3-6-18
078-431-1682
http://www.awajiya.co.jp/
全ての駅弁が載っている訳ではありません。


なお、掛け紙には山陰本線浜坂駅、明治44年創業(有)米田茶店と記されておりますが、既に記したように製造は淡路屋となっています。米田茶店は閉店です。





冷静に味わうと褒められたものではないが、伝統という意味では意義がある駅弁


改めて写真で見てみます。かに寿しを開封したところです。外観も中身も、ほぼ完全に近いような復活を遂げていると思われます。その点は、素晴らしいことだなと思います。

かに寿し


しかし、しばらく中身を眺めてみれば、いくつもの駅弁を食べ続けている私からすると、疑問に感じるところがいくつも出てきます。その疑問箇所を写したのが、下の写真です。

蟹と言うのは、実に淡白な食べ物です。特にここで使われるベニズワイガニなどはその最たるものであり、そんな上品な食べ物を、いくら見た目の問題が理由だろうとは言え、紅ショウガと一緒に食べさせるのはいかがなものかと感じてしまいますね。

かに寿し


その隣の昆布煮と奈良漬にも閉口します。紅ショウガも含めたこの3種類の食べ物の味が最も際立っており、完全にベニズワイガニの味を殺してしまっているとしか思えませんでした。

こういう品のない駅弁は田舎に多く、食べる人の事を考える、あるいは普段の自分の仕事に対して常に自問自答を繰り返していたら、こういう食べ物にはならない筈だと思いました。




蟹の部分は美味しいので、本当に勿体ないことだと思います。蟹は高価ですから、錦糸卵が多くなるのは仕方が無いと言えますね。

かに寿し


やはり味が濃い目の椎茸煮に関しては最小限に抑えられていて、それは良いと思いました。

かに寿し


錦糸卵の下のは、魚肉のおぼろが乗せられていました。これも甘過ぎて蟹の味を邪魔する存在のような気はしますが、大量に入っている訳ではないので、これも良しとしましょう。




今回、このページで書いてあることは、あくまでも当サイト管理人の主観で有ります。私であっても、小さい時からこの駅弁を食べ慣れていたとしたら、これを「美味しい」と言って喜んで食べる事でありましょう。

また、山陰本線のキハ47のボックスシートに揺られて、山陰海岸の風光明媚な眺めに接した場合、かに寿しが何倍も美味しい味として認知される可能性もあります。

駅弁はそういう食べ物ですから、今回のように、山陰の駅弁を東京で買って自宅で冷静沈着に食べるというのは、全く邪道な食べ方であるとも言えます。

美味しいと感じる駅弁は、人それぞれです。自分の中で最高の駅弁を見つけて頂いて、末永くそれと付き合うのが一番かもしれませんね。たまたま、浜坂のかに寿しは、自分にとって「そういうものではない」というだけの事であります。

もしかしたら、浜坂駅で実際に売られていた時代は、今回とはずいぶんと味わいが異なっていた可能性も無いとも言えません。今回のような「復活駅弁」は、以下のように、全国にもいくつかあります。でも、「何だかそれじゃない」感が漂う駅弁も多いのも事実です。

復刻鳥めし(東京など首都圏各駅)
醤油めし(松山駅・高松駅)
ふく寿司(新山口駅・広島駅)
博多名物かしわめし(博多駅)・・・これはかなり美味しいと感じた。


もっとも、それはそういうものなのかもしれません。首都圏において、外注の弁当工場で製造された地方の有名駅弁はいくつもあります。北海道は厚岸のかきめし摩周の豚丼などは似て非なるものだと思いますし、長岡駅の池田屋の越後長岡海鮮花火弁当も全く別物でした。

したがって、「そういうものだ」と割り切って頂くのが一番だろうなと思います。有名駅弁の伝統が、今も細々とながらも伝わったことに意義があるという事になります。


乗って楽しい列車旅

鉄道クレジットカード・鉄道ファン御用達のカード

地域から選ぶ

その他の特集コンテンツ