いっこく野洲どりの照焼チーズカレー(宇都宮駅)を食べた記録

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いっこく野洲どりの照焼チーズカレー(宇都宮駅)・・・これは凄い!日本一のカレー駅弁

近ごろ、駅弁マニアの私が唸ってしまうような駅弁を連発しているのが、宇都宮駅の駅弁業者の松廼家(まつのや)さんです。それ以前は地味なお弁当ばかり出していた印象だったのに、何だかすっかり変わったようです。しかも、明らかに素晴らしい方向へ。

直近で驚いた駅弁と言えば、岩下の新生姜とりめし焼餃子ダブル弁当でしょうか。そして一番最近驚かされたのが、まさかのカレーライス駅弁、いっこく野洲どりの照焼チーズカレーです。

いっこく野洲どりの照焼チーズカレー


カレーライスの駅弁としては、超有名なところでは九州はの有田焼きカレーがあります。しかし、あちらはレンジで加熱して食べるのが前提であり、冷めた状態で食べるのはかなりイマイチな味です。

そもそも、カレーを冷えた状態で食べるなど、それは勘弁してほしいというのが素直な気持ちだと思います。したがって、カレーライスを駅弁にするなどと言う無謀な冒険は、ほとんどの業者がやらないでしょうし、たいていは失敗に終わるのではないかと思います。

・・・と思っていた私の目の前に突然現れたのが、いっこく野洲どりの照焼チーズカレーなのです。公式サイトには(いつもの如く)何も情報が載せられていませんので、一体どういう理由でこれを開発して販売する事になったのかサッパリ分からず、ただひたすら「松廼家(まつのや)、やるな!」と、店頭で一人唸るのでありました。

東京駅で購入して、埼玉の自宅に持ち帰って、食べるのが楽しみでした。松廼家がカレーライス駅弁をどう「料理」したのか、久しぶりに心躍る気分でした。食べた時の様子は動画にも撮っておきましたので、ご覧下さい。



購入データ
場所 東京駅の駅弁屋祭グランスタ店
日時 2019年5月22日、16時過ぎ。
価格 1000円(税込み)
ラベル表示 いっこく野洲どりの照焼チーズカレーのラベル表示
製造・販売 有限会社松廼家
栃木県宇都宮市駅前通り3-3-1
028-634-2426
http://www.ekiben-matsunoya.co.jp/original.html





「駅弁屋」としての誇り、そして技術の全てを投入して作られたのに違いない


この駅弁、外観も何かユニークですね。カレーライスをイメージする黄色を使っているのですが、その黄色もやや褪せた色合いであり、全体的に1980年代前半の、ニューウェーブ音楽が真っ盛りのころのイメージに近いのではないかと思います。

いっこく野洲どりの照焼チーズカレー


ほら、こんな感じに。何となく、似ていませんかね。こういったパッケージデザインにした理由も、当然ながら何もプレスリリースされていないので、不明です・笑。
http://koyabin777.hatenablog.com/entry/2018/08/22/183908より画像を拝借)




中身は、ご飯の上にカレーを控えめに乗せて、そこにチーズを乗せ、更にいっこく野洲鶏の照り焼きを置き、目玉焼きをドーンと被せています。ラベル表示だと、目玉焼きではなくて「目玉焼き風オムレツ」となっていますが、食べるとやはり目玉焼きです・笑。

そこに、ヤングコーンとオクラのバターソテー(ただ茹でただけではない!)、焼きミニトマトを添えています。これによって彩りも豊かになって、見た目からして極めて完成度の高い駅弁になっています。食べる前に何度かこのわっぱ状の紙容器を回転させて眺めて、感動さえしました。

半熟卵の目玉焼き


そして恐る恐る食べてみたカレーソース。チーズと共に頂きます。・・・と、生まれて初めて、冷めていても美味しいと思うカレーライスとの邂逅でした。これはお見事。

辛さはあまりありません。けれども、スパイスの香りは高く、チーズも一緒に食べるので、かなりマイルドな味わいになります。私は甘口のカレーはそんなに好きではないのですが、このカレーライスの香辛料の味はしっかりしているためか、むしろ好みの味わいだなと思いました。

いっこく野洲どりの照焼チーズカレーのカレーソースとチーズソース


カレーソースと共に食べたいのが、やはりいっこく野洲どりです。この鶏肉は松廼家さんが頻繁に使用する地元の栃木県の鶏肉で、駅弁としては「いっこく野州どり弁当」が有名です。岩下の新生姜とりめしも、いっこく野洲どりを使っています。

ここでも驚いたのが、単なる鶏肉煮として出すのではなく、わざわざ照り焼きにしているところです。カレーソースに照り焼きの相性の良さは、おもわず天を仰ぐほどです。この組み合わせは、もはや日本料理の新境地と言って良いでしょう。

いっこく野洲どりの照り焼き


ご飯です。カレーソースが控えめなので、カレーでびちゃびちゃになる事なく、ご飯はご飯の食感をきちんと主張しています。この塩梅だからこそ、鶏の照り焼きが、更に良いおかずになりますね。




そして、カレー、チーズ、照り焼き、ご飯などをしっとりとまろやかに「統合」するような存在が、この半熟卵の目玉焼きです。カレーに目玉焼きを乗せるだけでも、実はかなり合うのですよね。ただの目玉焼きではなくて、半熟卵にしたのがミソです。手をかけています。

半熟卵の目玉焼き


そして最後の驚きは、添えられた焼き野菜です。これらのお陰で、この駅弁がレストランの一品のレベルにまでグレードアップしています。ヤングコーンとオクラは、バターソテーですよ。食べて本当に驚きました。洋食屋さんも真っ青な腕前です。というか、よく考え付いたな。

トマトを焼いたのもあっぱれです。これ、下手をすると型崩れして悲惨になると思うのですが、ギリギリのところで耐えてます。そしてトマトを焼くからこそ感じる濃厚な酸味とほのかな甘み。駅弁としては本当に、感嘆するレベルです。

オクラとハニーコーンのバターソテー、焼きトマト


野菜を上手に盛り付けた事で、そしてカレーの上にチーズがたくさん乗っている事で、インド風と言うよりは、何となくヨーロピアンな味わいもするカレーライス駅弁となっています。

パッケージデザインがヨーロッパ発祥のニューウェイブ風になっている事から、私は余計にヨーロッパ風のカレーライスの味覚だなと感じてしまいました(^^♪

そうそう、忘れるところでした。これは駅弁のカレーライスです。開封した瞬間に、カレー臭が車内に、例えば東北新幹線はやぶさ号の中に充満したのでは、クレームをつける客もいそうです。

しかし、いっこく野洲どり照焼チーズカレーは、なぜかそんなに臭いがしないのです。スパイスの味が豊かなのに、カレーの臭いが強くない。これは、かなり試行錯誤した駅弁なのではないかとお見受けしました。駅弁屋としての技術の粋を集めた商品なのではないかと思います。

機会があれば再度食べてみたいし、できれば駅弁の好きな人全てに、いや、鉄道で旅をするあらゆる人に食べて頂きたい駅弁だと思います。日本におけるカレーの駅弁の最高峰だと思いますし、当面、これを上回るカレー駅弁は登場しないのではないか。そう思えるほどの傑作なのでした。


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