静岡産牛すき弁当(新富士駅)を食べた記録

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静岡産牛すき弁当(新富士駅)・・・しっかりとした牛の食べ応えが醍醐味

鉄道旅行をする際に、新富士駅に下車する機会は、ほとんど無いと言って良いでしょう。在来線と交差する訳でもありませんから、新富士が「目的」では無い限り、降りる理由が無いからです。

新富士駅の駅弁が欲しいと思っても、わざわざそれだけのために下車する訳にはいきません。したがって、こだま号が新富士でしばらく停車する時に、駅のホームで買い求める事になります。

しかし、そんな事をやっていたらいつまでたっても新富士駅の駅弁を食べつくす事が出来ないので、今回は新富士駅で下車して、駅のホームで駅弁を買うだけにはとどまらず、製造業者の富陽軒さんの工場兼事務所にお邪魔して、お弁当を買い求めたのでした。




富陽軒の事務所で受け取った、静岡産牛すき弁当の外観です。古い時代の富士駅の写真がありましたので、それと一緒に撮影しています。

個人的に上手だなと思ったのは、単に牛すき弁当としないで、「静岡産」の文字を入れた点。「静岡牛」なるブランド牛が存在するのかどうかは知りませんが、仮に有ったとしたら、軽々にはそれを使う事は出来ません。

しかし、「静岡産」ならば問題ありません。静岡県産の牛肉には、全て静岡産と銘打つことができるのですから。そしてそう名乗る事で地域性も表現できますし、ルールに縛られる事もありません。




私が今までに食べてた事のある富陽軒さんの駅弁は、それほどありません。今まで、駿河ちらしずし竹取物語弁当幕の内弁当巻狩弁当の4種類を買い求めただけです。

したがって、今回の富陽軒さん訪問で静岡産牛すき弁当を購入するのは大いに楽しみでしたし、それが美味しかったので、勢い余って帰途、新富士駅で笹むすび鱒ずしを買い求める事にもつながりました。


購入データ
購入場所 株式会社富陽軒にて。
購入日時 2019年5月21日
価格 1080円
ラベル表示
製造 株式会社富陽軒
静岡県富士市松岡1190番地
0545-61-2835
http://www.fuyouken.com/ekiben_bento


 


すき焼き系の駅弁としては、「見本」と称して良いほどの出来上がり


静岡産牛すき弁当を開けてみます。あいにく曇りの日に蛍光灯の下で撮影したため、肉の写り具合が悪くて、美味しくなさそうに写ってしまいました。申し訳ありません。1080円で、この肉のボリュームは凄いですね。




色々と試行錯誤して、肉眼とほとんど同様に撮影できたのが、下の写真です。赤身リッチな牛肉と、グリーンピースの鮮やかな緑色が印象的です。この時に同行した、友人のきた@駅弁マニア氏によると(彼は大の富陽軒ファン)、以前よりも赤身の割合がかなり増えたように感じるとの事でした。




しかし、実際に食べてみると、赤身が多すぎるとは思えない仕上がりでした。ご覧の通り、脂の部分も適度に入り込んでおり、赤身の多い牛肉のような固さは全く無く、むしろ、変に柔らかすぎずにちょうど良い割合なのではないかと思います。

富陽軒さんによると、牛肉を調理するのは意外と難しく、例えば赤身の多い肉を煮すぎると固くなってしまうし、脂身が多い場合は溶けてしまうとの事で、その時々の肉質を見ながら調理する様は、まるで職人技と表現して良いかと思います。




肉の美味しさを引き立てるのが、すき焼きらしい具材のしらたきと玉ねぎです。牛肉の下に、たっぷりと盛り付けられていました。感心するのは、それらが必要以上に多すぎないところでしょうか。

牛肉のお弁当なのに、「牛肉以外」が多すぎる商品も、他社の駅弁ではいくつか見受けられる中、大変に良心的な牛肉弁当なのだなと感じます。




ご飯は敢えて静岡産にこだわらず、全国各地から美味しいお米を仕入れる事によって、安定的な品質でハイクオリティな米飯を実現しているのだそうです。今回は牛すき焼きのエキスを吸い込んだお米が秀逸で、食べていて感心しました。




副菜としては、厚焼き玉子に紅しょうがです。余計なものを入れず、これだけで必要十分です。




言う事なしの駅弁なのですが、若干、その存在として地味な感じがするのはどうしてでしょうか。個人的にあれこれ考えた末に達した結論は、外箱のデザインが地味過ぎるという事でした。

描かれているのは、牛の絵だけです。その牛肉がどれほど美味しいのかピンときませんし、静岡産と銘打っても静岡の美味しい牛肉と言う雰囲気は伝わってきません。横を向いただけの牛のイラストというのは、ちょっとどうなのでしょうね・笑。

この日はちょうど、一緒に同行した知人が富士山溶岩焼弁当を食べており、その外箱は非常に良いデザインであって、今後の方向性を示しているのではないかと思いました。

富陽軒
(きた@駅弁マニア氏と一緒に撮影)


さて、静岡産牛すき弁当を受け取る時に、富陽軒の製造の担当の方と会話する機会がありました。「どんな商品があったら楽しいのか」というテーマで少し話をした際に、「地元企業とタイアップした、例えば岩下の新生姜とりめしなどは非常に注目すべき駅弁だ」というお話しをさせて頂きました。

「なるほどそれは面白い!静岡と言ったらやきとり缶のホテイフーズさんが有名なので、ホテイの缶詰弁当を作ったらどうでしょう!?」といったアイデアが出たのですが、それからしばらくして、同じ静岡県内の東海軒さんが見事にそれを発売しまして、当方としては地団駄踏む思いであるとともに、「やるな!東海軒!」といった思いも抱いています。

駅弁業界の中では、なかなか上位クラスの美味しい駅弁を多数世に送り出してきた富陽軒さんとしては、ぜひ保守的にならずに、チャレンジし続けて欲しいと思います。

東京駅の駅弁屋祭での販売も、リクエストを出しておきました。やはり静岡の東海軒は、駅弁屋祭でいくつかのお弁当の販売を開始していますから、営業的な観点では、だいぶ先行してしまった印象があります。富陽軒さんの、次の一手に期待したいと思います。


 
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