親子弁当(池田駅)を食べた記録

●参考になりましたら、シェアしていただけるとサイト運営の励みになります!

親子弁当(池田駅)・・・1905年登場のスーパーロングセラー鶏肉駅弁

今や人口がたったの6900人しかいない、北海道十勝地方の池田町。随分と寂れてしまった印象ですが、そんな所に、なんと明治時代の後期に誕生して、その当時の姿を今に伝える極めて貴重な「食文化継承の遺産」とも言えるロングセラー駅弁、親子弁当があります。

池田駅の駅名板


池田駅の構内で駅弁の立ち売りが行われていた頃には、当然池田駅で気軽に買う事ができましたが、今は、駅前のレストランよねくらで買い求める事になります。下の写真は、レストランよねくらのお店の前の看板です。

ここには同じく名物のステーキ弁当が存在しており、こちらは電話をすれば列車のドアのところまで持ってきてくれます。少し前までは、親子弁当については店内渡しでしか買えないという情報でしたが、今は列車まで持ってきてくれるという情報もあり、実際のところはどうなっているのでしょうか?

レストランよねくらの看板


今回は、電話予約をしてお店に受け取りに行きました。そしてそれを、国鉄型気動車のキハ40の鈍行列車に揺られながら釧路まで持ち運び、ホテルクラウンヒルズ釧路の部屋で食べる事にしました。

池田駅に停車中のキハ40系

親子弁当(池田駅)


キハ40の車内の様子と親子弁当をホテルで食べた時の様子は、以下の動画にも記しました。サクッと手短に確認したい場合は、動画をご視聴ください。国鉄時代の車両に明治時代からの駅弁とは、貴重すぎる組み合わせでしたね。




購入データ
購入場所 池田駅前のレストランよねくらにて購入。
購入日時 2018年6月24日、午後6時過ぎに購入。
価格 648円(税込み)
ラベル表記 ラベル表示はありませんでした。
製造販売 レストランよねくら
北海道中川郡池田町大通1丁目27番地
015-572-2032
http://restaurant-yonekura.com/





非常に甘~い鶏肉駅弁で、これはまさしく北海道民の味だ


改めまして、写真にてじっくりとご紹介していきます。ご覧のように、レトロ感満載の掛け紙を紐で十文字に結わいたスタイルで、これぞ明治から大正、昭和時代へと受け継がれた駅弁のスタイルです。

親子弁当(池田駅)


掛け紙を取り、蓋を外すと、このような猛烈にシンプルな鶏めし弁当が姿を現します。やはり今どき最高に珍しく、お弁当箱も蓋も、経木で出来ています。

経木とご飯が一緒になった独特の香りは、昔ながらの駅弁特有のものです。この香りを嗅ぐために、親子弁当を買ってみても良いとさえ思うくらい、懐かしい匂いです。

親子弁当(池田駅)


中身は、ご飯の上に玉子そぼろと鶏そぼろがやや少なめに無造作に盛り付けられていて、グリーンピースが軽く散りばめられており、脇に福神漬けが添えられています。

鶏そぼろと言っても、いわゆるよく見かけるような細かい鶏そぼろではなく、スライスした鶏肉の形状が分かるような、大きめのそぼろに仕上がっているのが特徴ですね。

親子弁当(池田駅)




そして味わってみた感想として、第一声は、「甘いなこれ!!」でした・笑。甘いだけでなくて、もう少々辛い感じもするのかなと思ったら、ひたすら甘い味付けが強いです。これぞ北海道民が好む味付けであり、「ああ、北海道に旅しているのだな」という感慨がジワジワと湧いてきました。

それと、思ったよりも鶏そぼろが固く仕上げてあるのも、意外でした。シコシコすると言うよりも、むしろカリカリとした部分も沢山あり、面白い歯ごたえだなと思いながら食べました。

親子弁当(池田駅)


この親子弁当、地元で小さな頃から慣れ親しんだ人は、大好物になるかもしれませんね。私は甘い味付けの食事は特に好むわけではないので、1回食べれば十分ですが、好きな人は異様に愛着を感じる駅弁になるような気がします。

親子弁当の断面です。甘すぎるくらいの味付けの鶏肉とは反対に、玉子そぼろのほうはかなりあっさりと味付けられていて、ご飯も含めてのバランスは上手に取れている印象でした。余計な湿気を適度に吸ってくれる経木のおかげで、ご飯とおかずが良い塩梅に慣れていたようにも感じられました。




さて、このレトロな駅弁を食べたら、やはり同じく池田駅のレストランよねくらの名物、バナナ饅頭を食べておきたくなります。

十勝出身の妻は、このバナナ饅頭の事を、「おばあちゃんの家に行ったら出てくるようなイメージのお菓子」と言っていましたが、まさしくそんな雰囲気です。実はこれも、親子弁当とほぼ時を同じくした明治時代に販売開始となったものですから、お菓子の「おばあちゃん」と言えるでしょうね。

バナナ饅頭

バナナ饅頭


妻に言わせると、十勝と言ったら六花亭以外は考えられないとの事ですが、私はバナナ饅頭が大好物になりまして、ヨックモックのシガール、東京のひよこ饅頭に次いで、一生食べたいお菓子にランクインしています。

池田駅を通りがかる事があれば、あるいはドライブで池田のワイン城に観光に行く事などがあれば、ぜひ明治時代の親子弁当とバナナ饅頭を食べてみて欲しいと思います。

どうしてなのか分かりませんが、親子弁当とバナナ饅頭を食べている時は、時間がゆっくりと過ぎるような気がします。世の中での競争などを全て忘れて、のんびりと好きなように、それらを味わっていたいと思います。


乗って楽しい列車旅

鉄道クレジットカード・鉄道ファン御用達のカード

地域から選ぶ

その他の特集コンテンツ