分とく山 特製海鮮幕の内(八戸駅)を食べた記録

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分とく山 特製海鮮幕の内(八戸駅・首都圏など)・・・吉田屋さんで一番美味いと思う

今回の駅弁は、当サイト管理人が日ごろ厳しめの評価をすることが多い八戸駅の駅弁業者の吉田屋さんにあって、別格の出来栄えを誇る駅弁だと思います。名称は、分とく山(わけとくやま)特製海鮮幕の内です。

分とく山とは、東京の西麻布にある日本料理の老舗だそうで、そこの野崎料理長さんが大変真摯な方だというので評判のようです。もちろん、腕前は「当然のこと」ですね。私も一度、そこに食べに行ってみたいなと、非常に興味が湧きました。

その野崎料理長さんと、駅弁屋の吉田屋さんがタッグを組んで作り上げたのが、この特製海鮮幕の内になります。「吉田屋さんが作って大丈夫なのかな?」と危惧しましたが、食べてみると驚き。この駅弁の完成度の高さは、半端ありません。

しかも「ここまで手が込んで1180円とは信じられない」という思いです。やたら高価な駅弁ばかり売り出してくる吉田屋さんとは、到底思えないほどでした・苦笑。

分とく山 特製海鮮幕の内


この駅弁、八戸駅でも売られていますが、これを食べる人の大半は、首都圏のデパ地下やスーパーの店頭で購入しているのではないでしょうか。私も所沢のスーパーで購入しましたが、八戸の現地でも販売されていますので、ちゃんと「駅弁」です。

八戸駅でも実際に売られている分とく山 特製海鮮幕の内


吉田屋さんは首都圏で駅弁を売る時、常に駅弁マークをパッケージに印刷しておりますが、この海鮮幕の内は敢えてマークを付けていません。もしかしたら、分とく山という名店のブランドと「駅弁」というマークが不釣り合いだという理由で、外されたのでしょうか。

でも、私はそういったものには全くこだわりが無く、駅でも売られている商品が、東京の、およそ駅弁屋とは無縁な消費者たちの手元に届けられるというだけで満足です。

さて、開封してみますと、このような駅弁です。大概の駅弁は開封した瞬間に、なぜかおおよその美味い不味いが分かってしまいます。この分とく山特製海鮮幕の内は、「これは今までの吉田屋の駅弁とは違うぞ!」という直感が走りました。

分とく山 特製海鮮幕の内


よく見ると、昆布で、ご飯2種類とおかずが仕切られています。このような所作は、完全に料理人の手によるものとしか思えません。しかも沢山の料理が全く隙を見せずに、おとなしく整然と並べられているのを見ているだけで、私はじんわりと感動を覚えてしまいました。

分とく山 特製海鮮幕の内


購入データ(今回、私が購入した時の記録です)
購入場所 所沢駅ビル内、ザガーデン自由が丘にて購入
購入日時 2018年3月23日、午後1時前に購入。
価格 1180円(税込み)
ラベル表示
分とく山 特製海鮮幕の内のラベル表示

製造 株式会社吉田屋
青森県八戸市一番町1-2-1
0178-27-4554
http://koutazushi.com/sb.cgi?cid=51


 


一流料理人が、駅弁業界の固定観念を取り払ったとさえ感じる出来栄え


それでは、分とく山 特製海鮮幕の内をもう少々細かく見て行きます。全体から詳細まで、動画でもご覧いただけます。そういえばお品書きは入っていなかったのは、唯一の残念な点でした。




まずは、ご飯から見て行きましょうか。まず目に飛び込んでくるのは、向かって右下の海鮮ご飯の部分です。蒸しウニ、カニフレーク、味付けイクラが醤油ご飯の上に品よく乗せられています。北国を代表する味覚を3種類とも入れてくるあたり、ツボを心得ていますね。




ウニのアップ。駅弁の蒸しウニですから腐敗しないように色々と処理されており、これだけでウニたっぷり駅弁などを食わされると閉口するのですが、このくらいの量だとウニの美味しさ以外はほとんど気が付きませんので、駅弁としては最適な盛り付けだと思いますね。




向かって左下は、白飯です。「いかにも」な黒ゴマではなくて白ゴマを振りかけたあたりが、料理人の仕業だなと思わせます。ご飯の炊き加減は瑞々しく、個人的にはあきたこまちのような気がしますが、果たしてどうなのでしょうか。




さて、感心しっぱなしだった料理の数々です。左上からまいります。厚焼き玉子、昆布煮、焼きイカ、きぬさや、海老煮、帆立串です。これら、全てが素晴らしいです。

海老煮は、食べる部分の殻が取り除いてあるという気の配りようです。殻付きの海老煮は食べる時に手が汚れるので、私は殻のまま食べる事もあるくらいです。殻無しは親切ですね。

玉子焼きは「うにかに入り」であり、一口食べると魚介のエキスが染み出してきて、厚焼き玉子としても破格の出来上がりになっています。こういう玉子焼きは大量に並べられると魚介の臭みが強すぎて気分が悪くなるのですが、この分量ではその様な事もなく、美味しいという感想だけです。

玉子焼きの隣に、昆布煮が数枚、置かれているのには感心しました。もしかしたら、出汁を取ったあとの昆布をカットしているのかなと思いました。そうであったとしても、昆布という食材はお酒の肴になりますし、よくぞ考え付いたなと思わせる一品です。

ちなみに、ご飯との「仕切り」に使われている昆布も同様に、食べる事ができます。食材を無駄なく全て食べきるというのは日本の文化でもありますし、心憎い演出だと思いました。




その一角に盛り付けられていた、味付け帆立串です。青のりをまぶしてあります。竹串が使われていて、料理屋で食べている雰囲気になります。ちょうどお酒を飲みながらこの駅弁を頂きましたので、このようなおかずは最高ですね。




同じく、酒の肴として感心した、黄身焼きイカです。イカの表面に卵の黄身を乗せて、軽く炙っているようです。「このような手の込んだ逸品が駅弁に入れられているのは奇跡に近い」と感じながら、意外と上品な味わいを楽しんだのでした。




この一角の奥の部分から真ん中よりに、イワシの蒲焼が盛り付けられていました。私はイワシも大好物なので、大喜びで頂きました。表面に胡椒をまぶしてあるからか、しっとりとした状態にもかかわらず適度に自己主張を感じる味わいであり、お見事でした。

隣の菜の花の胡麻和えは、箸休めに最適ですね。




最後、右上の部分です。黒く見えるのは茄子田楽、目立つのは鮭のハラス、そして長芋の梅酢漬けに味付けゴボウ、白和えです。




この部分は、何と言っても焼き鮭ハラスですね。脂のたっぷり乗ったハラスの美味しさに、ご飯がついつい進んでしまいます。このハラス、こぼれイクラととろサーモンハラス焼き弁当のハラスと共通だと思いますが、やはりこのくらいの分量が駅弁としては最適かもしれません。




吉田屋の駅弁は魚介の「専用」駅弁が多く、上の写真のハラスだったり、ウニだったりイクラだったり、あるいは玉子焼きだったりがドカンと盛り付けられる駅弁が多いです。

そして、どうにも工業製品的な味わいを感じることが多く、それぞれの具の出来を採点したとしたら、60点くらいにしかなりません。

しかし、そういった具をを小さく切り分けて、沢山の具と共に幕の内弁当に仕立て上げると、全体としてそれぞれが「高め合う」効果があるのか、今回のように80点はかたい仕上がりになります。

もちろん分とく山の総料理長が監修しているので、全体のバランスだったり、食材への工夫の度合いが別格すぎる事もあるのですが、やはり幕の内弁当の素晴らしいところは、そういう部分にあるのだと思います。

入れられたおかずをただそれだけで食べると全く大した事が無くても、それらが一堂に会して「相乗効果」を発揮すると、信じられない美味しさに化けるのが幕の内弁当の魅力なのです。

入っている食料は文明なれど、作り上げられた幕の内弁当は文化になります。野崎料理長は、恐らくそれを熟知したうえで、吉田屋に作らせたのだと思います。

吉田屋さんも、それを上手に製造工程に回してくれて、料理自体の相乗効果だけでなく、腕利きの料理人と老舗駅弁業者という、更なる相乗効果を獲得する事ができたのでした。

今回の分とく山 特製海鮮幕の内、吉田屋さんの中では、個人的にナンバーワンだと感じました。こんどまた、もう一度食べてみたいと思っています。東北の食材にこだわったというこの駅弁、お見事でした!

この駅弁が本来売られている、八戸駅周辺のトレインビューホテル

八戸駅周辺の、鉄道の見えるホテルの一覧です。宿の窓から往来する列車を見ながら食べる駅弁も、また美味しいですよ。

宿泊施設 見える路線 特 徴
ホテルメッツ八戸 東北新幹線・青い森鉄道・八戸線 八戸駅東口より直結。
コンフォートホテル八戸 東北新幹線・青い森鉄道・八戸線 八戸駅東口より徒歩2分。安いし朝食無料。
ユートリー・八戸地域地場産業振興センター 東北新幹線・青い森鉄道・八戸線 八戸駅東口より直結。
八戸プラザホテル(本八戸) 八戸線 本八戸駅より徒歩7分。
ホテルルートイン本八戸駅前 八戸線 本八戸駅目の前。
セレクトイン本八戸駅前 八戸線 本八戸駅目の前。


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