きぬ巻時雨ずし(吉野口駅)を食べた記録

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きぬ巻時雨ずし(吉野口駅)・・・純朴そのものの、今どき珍しい駅弁

日本の鉄道の乗り鉄と駅弁の食べ歩きをする中、一度は行ってみたかった駅が、奈良県の吉野口駅です。吉野口駅は、JR和歌山線の各駅停車と近鉄吉野線の交差する駅ですが、かなり鄙びた駅で、駅弁が存在すること自体が奇跡のような場所です。

今回この駅の駅弁業者、柳屋さんを訪問して、全国ではほとんど売られる事の無いきぬ巻時雨ずしを買ってきました。以前から、ここを直接訪問して買ってみたかった駅弁なので、素直に嬉しいです。

きぬ巻時雨ずしの外観


外観は上記のような感じで、包装紙から駅弁の容器を抜き取って並べて写真を撮ったのが、下記になります。歴史を感じさせる外観で、うん、いい感じですね。

きぬ巻時雨ずしの包装用紙と駅弁の容器


駅弁の箱を見ると、明治44年創業と書いてあります。企業がこの年から存続しているなんて、凄い事です。同時にこの年から、あの鮎ずしが売られていたわけで、ますます凄いなあと思います。


(2017年1月6日、吉野口駅で購入。480円。)





きぬ巻時雨ずしは、まさに「シンプルイズベスト」だ


待ちに待ったきぬ巻時雨ずしです。今回は吉野口で購入して、和歌山線に再び乗車して、和歌山市内のホテルランドマーク和歌山にて、お酒と共に頂きました。

蓋を開けると、とろろ昆布に巻かれた押し寿司が姿を現しました。箱の中に、きぬ巻時雨ずしが10個、整然と並んでいます。

きぬ巻時雨ずしの中身


海苔で巻いた駅弁ならば全国で飽きるほど見かける中、とろろ昆布で巻きずしというだけで、かなりの希少価値が有りますね。とろろ昆布の美しい文様に、思わず見惚れました。とろろ昆布のお寿司は東日本では見かける事は無く、西日本の食文化だなと、旅情も感じます。

とろろ昆布の模様が美しい、きぬ巻時雨ずし


吉野口駅の駅弁屋さんの店頭に掲示されていた、説明書きです。ふむふむ、なるほど。

きぬ巻時雨寿司の店頭の案内掲示


早速、食べてみます。このきぬ巻時雨ずし、名前の通り、アサリのしぐれ煮のお寿司です。時雨煮とは、元々三重県の桑名のハマグリの佃煮の事を指し、ハマグリがすっかり「高級料理」となってしまった昨今では、アサリの佃煮の事を時雨煮と言います。

実はこの日のお昼にも、ワタクシ、亀山駅の駅弁「志ぐれ茶漬け」を食べたばかりであり、まさか1日に2食連続で時雨煮の駅弁を食すことになるとは、思ってもいませんでした。と同時に、桑名の時雨煮が関西の食文化の一端であることを、強く印象付けられました。

きぬ巻時雨ずしの断面とアサリのしぐれ煮


食べてみますと、まずとろろ昆布の味わいをストレートに感じ、その後に時雨煮の濃厚な味わいがジワジワと口の中に広がる感じです。亀山駅でも時雨煮は「しょっぱいな~~」と感じた通り、ここでもかなり、時雨煮の存在感がありましたね。

亀山駅弁ではしぐれ煮のしょっぱさをお茶漬けにして和らげましたが、ここ吉野口駅弁は酢飯ととろろ昆布で美味い具合に「誤魔化し」てます・笑。

そしてこの味わいは素朴そのものです。今どきの人は、ここまで純朴な味の料理を生み出すのは、けっこう難しいのではないでしょうか。ご年配の人はこの駅弁を食べると、故郷に帰ってきたかのような懐かしさを感じるのだと思います。

ただしワタクシは関東人でして、ややしょっぱい時雨寿司を10個連続平らげるのは少々飽きが来たので、吉野口駅を代表する柿の葉寿司を同時に頂く事で、味に変化を付けました。

吉野口駅の柿の葉寿司


きぬ巻時雨寿司10巻プラス、柿の葉寿司3個を頂く事で、ちょうど良い分量となりました。柿の葉寿司も含めて、日本酒とよく合う駅弁ですね。この至高の取り合わせは、外人さんにはとても理解できない味覚だと思います。日本人に生まれて良かったと、心底思える瞬間でした。

きぬ巻時雨ずし


改めて写真を眺めると、・・・うん、これはお土産にしても喜ばれそうだなと思いました。奈良県の吉野を観光した際には、ぜひきぬ巻時雨寿司をお土産に購入してはいかがでしょうか。



この駅弁屋さんの公式ホームページ情報

http://yanagiya.ekiben.or.jp/

駅弁屋さん、柳屋さんの独自のホームページが無いので、代わりに上記を掲載しておきます。

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