志ぐれ茶漬(亀山駅)を食べた記録

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志ぐれ茶漬(亀山駅)・・・いつ消滅してもおかしくない「幻の駅弁」

関西本線の亀山駅。ここに、いつ消滅してもおかしくないような駅弁が存在するのは、以前から知っていました。しかし新幹線や特急で全国を旅していると、ローカル列車しかやってこないような亀山駅には、足が遠のくものです。

今回、久しぶりに青春18きっぷで関西本線に乗車しようと思いました。となるとすぐに思い浮かべるのは、亀山駅の駅弁で、いとう弁当店さんが細々と調製している志ぐれ茶漬です。

ただし、2019年2月現在、休止中のようです。再開した時のために、本ページの情報を残しておきますので、どうぞご覧になってください。

亀山駅のJR東海の駅名板


かねてから恋い焦がれていた幻の駅弁をようやく調達して、亀山駅の雰囲気に浸りながら、亀山駅のホームで志ぐれ茶漬を頂きましたので、その記録を残しておきます。

なお、お茶漬けなので、写真のように別途、お茶も付きます。本体は900円、お茶は100円です。お茶無しでも買えますが、とうぜんお茶を入れた方が美味いので、お茶は必須です。(ご家庭でお召し上がりの時は、自宅でアツアツのお茶を入れて食べると良いです。)

志ぐれ茶漬(亀山駅のいとう弁当店)の外観とお茶


志ぐれ茶漬の掛け紙が、紐と割りばしで隠れていたので、改めてもう1枚撮っておきます。非常に歴史を感じさせる駅弁の掛け紙ですね。コレクターならば、手元に保存しておきたくなるのではないでしょうか?

ちなみにこの掛け紙、写真には載せてませんが、端っこに民謡の歌詞のようなもの、「桑名の殿様、時雨で茶々漬、ヨーイトナー」などの謎の文字羅列が記載されていて、ますますコレクションとしてユニークなものだと思いました。

志ぐれ茶漬(亀山駅のいとう弁当店)の掛け紙


(2017年1月6日、亀山駅前のいとう弁当店で購入。お茶と合わせて1000円。)





調製元のいとう弁当店に、志ぐれ茶漬を取りに行く


このお茶漬け駅弁、かつては亀山駅でも売られていましたが、今は駅前のいとう弁当店の店内のみの取り扱いになります。

平日や土曜日が営業日で、私が訪問したのは金曜日だったので、問題は無いとは思われましたが、1月6日と正月明けだし、関東からわざわざ買いに行ってまさかの臨時休業なんかだとシャレにならないので、予め電話予約して行きました。(電話番号は本ページ下段)

電話の受け答えを聞くに、「こりゃ~かなりの田舎の店舗だな」と直感しましたが、現地に行ってお店を見たらご覧の通りで、昭和時代から時間が止まっているとしか思えないような佇まいでした。

亀山駅のいとう弁当店の外観


このいとう弁当店の位置は、動画をご覧になった方がすぐに理解できます。下記をご覧ください。




駅弁が存在すると知らなかったらまず入らないようなお店の前に来ると、矢印の通り、たいへん古い「駅弁の案内」のようなものが貼り付けられているのを見つけて、店内に入りました。

亀山駅のいとう弁当店の店頭


店内の様子は、あえて写真には撮りませんでした。一言で言うと、昭和時代の中期から時が止まっている、とだけ申しましょうか。腰の曲がったおばあちゃん二人が店内を切り盛りされていて、「ああ、もしもの事があったら、この駅弁はヤバいな」と思わせるに十分でした。

店内は暗く、目を凝らすと、なお一層暗い奥の部分に喫茶スペースがあり、店内で志ぐれ茶漬を頂く事も出来ます。が、店内で食べると普通に丼によそられて配膳されますので、「駅弁」を食べたい人は、持ち帰りをすべきです。

駅弁以外には、おにぎりやサンドイッチなどが売られていました。

志ぐれ茶漬(亀山駅のいとう弁当店)の案内表示


上記は、店内に貼られていた志ぐれ茶漬の案内表示です。亀山駅到着時間が分かれば改札口までお持ちしますと書かれていますが、あのおばあちゃん達に駅まで茶漬けを持って行かせるのは忍びない事なので、皆さんもいとう弁当店まで取りに行ってくださいね。


参考東海地方における鉄道の見えるホテル一覧





志ぐれ茶漬、お茶漬けにして食べたら、超美味しかった!!


待ちに待った志ぐれ茶漬。亀山駅構内に入って、JR西日本の関西本線が発着するホームのベンチに移動して、そこで開封しました。ようやく願いが叶う瞬間です。蓋を取ると、ホカホカのご飯の上にアサリの佃煮が乗っかっています。

海苔がたくさんかかっていて、紅ショウガの赤が印象的です。素朴なたくあんの黄色と共に、合成着色料独特の色鮮やかさは「ニッポンの食べ物だなあ~」との印象を抱かせます。

志ぐれ茶漬(亀山駅のいとう弁当店)の中身


が、よく見るとケシカラヌ事に、「のりたま」のようなものが振りかけられているではありませんか。「これはアカン!」と思いました。なぜかというと、ふりかけは「ふりかけ」としての味わいが非常に強く、駅弁の具の味を台無しにしてしまうからです。

かつて秋田駅であきたこまち釜めしを食べた時にこれをやられまして、せっかくの美味しいおかずがぶち壊しになっていて、大いに嘆いた事を思い出しました。

志ぐれ茶漬(亀山駅のいとう弁当店)の拡大写真


恐る恐る、まずはメインの、桑名産の高級志ぐれとご飯の部分を頂きます。うん、このアサリは佃煮として美味しいですね。味が濃いので、白いご飯が進みます。というか、思ったよりもしょっぱいです。酒の肴にしたい気分になります・笑。これは茶漬け向きの佃煮ですね。

志ぐれ茶漬(亀山駅のいとう弁当店)のアサリのしぐれ煮


で、「まずはこのまま半分食べて」と思いましたが、思った通り、「のりたま」が強烈な味を主張して、高級高級志ぐれが極めてチープな味に貶められます。「これはマジでアカン、しかもしょっぱいし!」と断念、ただちにお茶をぶっかける事にしました。(動画をご覧ください。)




お茶は、容器に淹れてもらった分は、全てピッタリと駅弁容器に収まりました。お茶を入れると、雰囲気がまた変わりますね。駅弁がお茶漬けになった瞬間、亀山駅のホームで一人、感動を味わってしまいました。「あー、これはいいな!」と。

志ぐれ茶漬(亀山駅のいとう弁当店)に亀山茶を注いだ状態


こりゃたまらん、という事で、スックと立ち上がって黄色い線の内側のところまで来て、ホームの様子、レールの様子、駅全体の雰囲気などを眺めながら、立ち食いしました。

スプーンが付いていないので、箸で工夫しながらご飯と汁をズズズズーっと音を立ててかっこみます。美味い!!美味い!!これは信じられない!なんて美味さなんだ!!! 正直言って、さきほどののりたまの化学調味料感がすっかり無くなり、純粋なお茶漬けとして楽しめます。

しぐれ煮のしょっぱさもお茶が中和してくれて、濃さとして申し分のない状態になります。アサリ志ぐれと海苔と紅ショウガとご飯を、化学調味料が溶け込んでマイルドになったお茶の汁と共に、みるみるうちに食べて飲んでいきます。

食べ終わるまで、わずか数分でしたね。途中で止める事ができないほど、美味しかったです。そして何だろう、かなりの「懐かしさ」のようなものを感じる味です。食べ終わると、ほっこりとした満足感に包まれました。亀山まで来てよかった。

志ぐれ茶漬を一気に食う


さて、お茶の容器が残ります。これは持ち帰って、自宅でしばらく使いたい容器ですよね。まだ残りの旅程が立て込んでいたので、今回は捨てちゃいましたが・苦笑。(この数日後に信州の小淵沢駅に行って、お茶の土瓶を購入したから良いのです。)

昔の特急に乗って駅弁を食べると、この容器でお茶を提供されたのを思い出します。懐かしいものではありますが、変にビニールの風味が出るので、好きではなかったことも思い出しました。

志ぐれ茶漬(亀山駅のいとう弁当店)のお茶の容器


超絶にお気に入りになった志ぐれ茶漬を速攻で食べ終わり、1時間近く時間を持て余した後に、関西本線を西に向かう気動車に乗り込みました。1本前はクロスシート車だったのですが、僕が乗車した際はロングシートでした。しかし、ローカル線の旅を堪能しました。

関西本線、JR西日本の気動車


以上、亀山駅の駅弁、いとう弁当店さんの志ぐれ茶漬についてでした。亀山駅付近には亀山ストーリアホテルというトレインビューホテルもあるので、しこたまお酒を飲んだ後に志ぐれ茶漬で〆るというのも魅力的です。

(タクシー利用で5分強のところにある、ホテルルートイン亀山インターホテルルートイン第2亀山インターカンデオホテルズ亀山を利用すると、JR西日本区間の関西本線をトレインビューでき、気動車を見る事ができます。)

あるいは名古屋駅の駅弁を買ってきてそれでビールなどを楽しみ、翌日の朝食として志ぐれ茶漬を食うというのも一案ですね。

もしも名古屋圏に住んでいたら、大阪方面や紀州路への旅の途中に亀山駅に立ち寄れるでしょうから、何度も志ぐれ茶漬を賞味できることでしょう。小腹がすいた時などにもちょうど良く、もっと多くの人に楽しんでもらいたい駅弁と言えます。



いとう弁当店のお店情報

営業日:平日と土曜日、日曜日は定休日
電話番号:0595-82-1225

いとう弁当店の入居する雑居ビル


店舗は上記のように、2019年2月現在も休止中です。再開になるかどうか、経営している人もご高齢ですし、そもそもこの駅前ビル自体がもう相当な築古物件です。なかなか厳しいものがあります。


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