稚内駅周辺を徘徊したり、かつての稚内駅を回想したり

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道央道北・乗り鉄の旅(その12):稚内駅周辺を徘徊

主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。

昨年(2016年)11月、JR北海道から「当社単独で維持することが困難な路線」として、13線区が発表されました。半ば予想された展開とは言え、こうなると乗りたくなる浅はかな私。2017年3月、宗谷本線などへの「乗り鉄」の旅に出掛けました。



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⇒稚内駅周辺を徘徊(←今ここ
宗谷本線の車窓・絶景と秘境駅を眺めながら(その1)
宗谷本線の車窓・絶景と秘境駅を眺めながら(その2)
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現在の稚内駅と、20年前の稚内駅、急行列車などを回想


ノシャップから9:20発のバスに10分程乗ると、稚内駅前に到着します。約20年振りに訪れた稚内駅、2011年(平成23年)に駅舎が新築されて少し南に移動したようで、駅前広場も広く整備されました。なかなか本題である宗谷本線に乗車できませんが、まだ時間があるので駅周辺を徘徊してみます。

稚内の北防波堤ドーム
稚内の観光名所である「北防波堤ドーム」です。1936年(昭和11年)竣工、旧樺太航路の発着場だったそうです。その昔訪れた時には、ここにSLが静態保存されていた記憶がありますが、塩害腐食により解体されてしまいました。

稚内駅付近から見る宗谷岬方面
宗谷湾の向こうに、宗谷岬方面を望むことができました。

北防波堤ドームに停泊中のかつての利礼航路
利礼航路は、現在はもう少し南側、駅の近くにターミナルがあります。(1996.7)

新築になった稚内駅の外観
現在の稚内駅は、駅前再開発ビル「キタカラ(KITAcolor)」(2011年竣工)として、道の駅や映画館などと同居しています。旧駅舎は写真の右側にあったようですが、跡地は駅前広場として整備され、線路も少し短縮されました。

旧、稚内駅の駅舎
国鉄的な雰囲気だった旧駅舎です。(1987.8.24)

札幌駅で撮影した14系の急行利尻
1982年から1991年の間は14系客車で運行されていた急行「利尻」。札幌から稚内までは400km近くあり、意外に長距離なため、夜行列車は便利な存在で多くの旅行者で賑わっていました。私も急行「利尻」に乗って、稚内駅に降り立ったのでした。(1987.8.23 札幌駅で撮影)

14系急行利尻の稚内行き方向幕
14系客車の方向幕。旅情満点でした。

北海道周遊券(1987年)
当時、北海道を旅するうえでの必須アイテム、「北海道周遊券」。学生の特権で10泊11日の長い旅でしたが、半分は車中泊でした。「浜頓別」「松前」「陸別」などの下車印が懐かしいです。(1987.8)

キハ400系の急行利尻(札幌駅)
1991年にキハ40改造のキハ400+14系寝台車に置き換えられました。その後、 2000年には座席車がキハ183系となり特急化、2006年に臨時列車となり、 2007年の運行を最後に宗谷本線の夜行列車は消えてしまいました。夜行列車の旅人たちは、どこへ行ってしまったのでしょうか。 (1996.7.3札幌駅で撮影)

稚内駅で発車を待つキハ400の急行「サロベツ」(1996年)
稚内駅で発車を待つ急行「サロベツ」。当時の宗谷本線の優等列車は全て急行列車で、他に「宗谷」「礼文」そして夜行の「利尻」が各1往復運転されていました。(1996.7.6)

稚内駅のみどりの窓口
そして現在の稚内駅。再開発ビルの隅に「みどりの窓口」と改札口があります。駅施設はビルの「おまけ」のように見え、肩身が狭そうです。

稚内駅のホーム
駅舎改築時に1面2線から1線のみのホームになりました。再開発ビルの2階は映画館等ですが、駅の展望スペースも設けられています。列車は南稚内駅に回送のうえ整備されるので、ホーム在線中の列車を見ることのできる機会は少ないようです。

稚内駅来駅証明書
駅の窓口では来駅証明書を発売中。D型硬券入場券と通常のB型硬券入場券のセットです。

稚内駅の入場券
来駅証明書の裏面と、B型硬券入場券です。

バスコレ「路線バス乗り継ぎの旅」(函館・宗谷岬編)


再開発ビル内には、JR駅より広く、係員の方も多い宗谷バスの案内カウンターがあります。営業時間は5:40~18:00、21:30~23:00と夜行バスの発着を意識した時間となっており、これなら安心して夜行便を利用することができます。

ここでついつい、バスコレ「路線バス乗り継ぎの旅」(3000円)を買ってしまいました。量販店やネットで購入すれば、もっと安いのは承知のうえ、「稚内で買った」というエピソードこそが大切なのです。(???)

稚内駅でP氏と合流。トレインビューホテル研究の第一人者であるとともに、駅弁研究家としても知られるP氏。稚内駅弁を予約の上で6種購入していただきました。そして、氏の研究に資するべく、これから始まる列車旅の中で手分けして食することにします。

駅弁は、実に11種類も販売されていました。「道の駅」が併設されており、鉄道利用者以外の需要もあるのでしょうが、一時期絶滅の危機にあったことを念頭に置くと、この充実ぶりは驚きです。

催事専用駅弁(?)などが横行する昨今、実際に駅で11種類が販売されているのを現認できた稚内駅弁の健闘ぶりは、まさに奇跡的であり、非常に嬉しいことです。実際には旭川駅弁の稚内支店的存在のようですが、内容は稚内オリジナルなので、細かいことは気になりません。

さて繰り返しになりますが、この旅の一番の目的は宗谷本線を普通列車で旅する事。ここに至るまで、寄り道をしつつも充実した旅でしたが、いよいよ本命である宗谷本線の旅が稚内駅から始まります。



稚内駅と南稚内駅周辺のトレインビューホテル&旅館の一覧


稚内サンホテル 宗谷本線 稚内駅徒歩2分、最北端のトレインビューホテル。
ホテル宗谷(南稚内駅) 宗谷本線 南稚内駅目の前30秒。
稚内グランドホテル(南稚内駅) 宗谷本線 南稚内駅から徒歩3分程度。
旅館いわ木(南稚内駅) 宗谷本線 南稚内駅から徒歩3分程度。
稚内さかえホテル(南稚内駅) 宗谷本線 南稚内駅から徒歩5分程度。


⇒次:宗谷本線の車窓・絶景と秘境駅を眺めながら(その1)


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