只見線の只見駅から小出駅まで、新潟県側を乗車

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只見線と代行バスの旅(その5):只見線・只見駅から小出駅まで乗車

主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。

昨年(2016年)12月、只見線を旅したのですが、会津若松から乗車したところ、倒木により只見~小出間が運休となり、会津川口から引き返すという事態になりました。無念でした。

このままでは成仏できません。(?) そこで2017年4月、余った青春18きっぷを利用して、再び只見線乗車にチャレンジしてきました。



ホームライナー静岡&熱海発黒磯行き・直通列車の旅
1日目に食べた駅弁
只見線・会津川口まで乗車
只見線・不通区間の代行バスの旅
⇒只見線・只見駅から小出駅まで乗車(←今ここ
小出から糸魚川まで北陸本線ルートで移動
大糸線・糸魚川駅から南小谷駅まで乗車
南小谷駅から名古屋まで帰宅
2日目に食べた駅弁




【乗車記録】

・只見9:30→小出10:43 キハ47-1518 2両


 


只見駅から再び列車の旅


只見駅では25分の待ち合わせで、小出行の列車に接続です。日中に只見線を全線乗車しようとすると、今回私が旅した会津若松6:00~小出10:43、上りでは小出 13:11~会津若松17:19の2行程が効率的です。ただし後者は、代行バスと列車の乗り継ぎ時間が短すぎるところが難点です。  

今日は早朝の出発とあって、小腹が空いてきました。先ほど、会津川口で「勝ロール」を入手したことですし、まだ朝ではありますが、小出行の列車内で「ビールと駅弁(?)」を実施することにします。しかしながら、駅前に商店はありません。そこで、駅手前の市街地で代行バス車内から物色しておいた商店までビールを買いに行くことにします。

駅から只見町役場前の交差点を左折した、国道252号線沿いのお店に向かいます。徒歩約5分、その間、只見高校野球部の生徒さんが「おはようございます!」と爽やかな挨拶とともにランニングで私を追い越していきます。

福島県立只見高校のホームページを拝見すると、重機によりグランドの除雪が完了したのが4月7日、しかし野球部は4月1日、2日と新年度の練習を始めていたそうです。

遅い春を待ちかねたようにランニングをする野球少年達に対し、朝からビールを求めて彷徨する私。このていたらくには、誠に恥じ入るばかりです。

ちなみに只見高校のこの3月の卒業生の進路は、進学31名、就職10名で、進学者はもちろん、就職される方も大半が地元を離れるようです。野球部の生徒さんの姿が重なり、心から応援をしたい気持ちです。(余計なお世話ですが…。)

只見の市街地
只見の市街地です。国道252号線を進むと小出(魚沼市)に至りますが、途中の六十里峠は例年11月中旬から5月中旬まで積雪により通行止めです。


只見駅横の空き地は雪捨て場となっていました。立山黒部アルペンルートの「雪の大谷」のミニ版といった感じです。

只見線のキハ47
9:15、小出発の列車が到着。ビールを優先させた結果、このような中途半端な写真しか撮ることができませんでした。

只見駅で発車待ちの小出行のキハ40とキハ47
先頭がキハ40-2023、後部がキハ47-1518です。会津川口~只見間が不通となるまでは、全線が郡山総合車両センター所属の車両で運行されていましたが、現在は只見~小出間は新津運輸区の車両で運行されています。

キハ47の国鉄の雰囲気濃厚な車内
後部のキハ47に乗車しました。新津運輸区のキハ40系の中には、ロングシート化改造された車両もある中で、この車両は原形を保っています。(終点の小出で撮影。)  


9:30発の小出行は、半数程度のボックス座席が埋まった程度のお客さんを乗せて発車。先ほどの代行バスの旅行者に加えて、地元の方の姿もあります。県を越えて、隣の魚沼市へは国道が冬期通行止めのため、只見線が唯一の交通機関となります。

只見発車後は、只見ダムが見えますが、すぐに長いトンネルに入ります。廃止された田子倉駅付近の一瞬を除いて、田子倉湖を眺めることはできません。また六十里峠もトンネルで通過します。



会津川口駅の駅弁「勝ロール」をいただく


首尾よくビールも入手できたことですし、ここで、会津川口駅売店で入手した「勝ロール」(500円)をいただくことにします。

会津川口駅の駅弁「勝ロール」の外観
金山町観光物産協会のホームページによると、民宿・食堂おふくろは、「数々のTV 番組で紹介された「カツカレーミックスラーメン」。ボリュームもさることながら味も格別で、ペロッと食べられちゃいます!」とのことで、知る人ぞ知る有名店のようです。

会津川口駅の駅弁「勝ロール」の中身
「勝ロール」です。トンカツを海苔巻きにした、他にない面妖な食べ物かと思っていただいてみると・・・これが実に美味い!ごはんの後にやってくるトンカツが、しっかりとした味ながら、しつこくなくて素晴らしいです。


予想外のおいしさに、海苔巻きひとつひとつを惜しむようにじっくりといただきました。これに掛け紙でも付ければ、立派な会津川口駅弁として成立すること間違いなし。やはり現場100回、こういう出会いがあるからこそ、旅に出なくてはなりません。旅の神様(???)、ありがとう!


 


新潟県に入り、終点の小出駅へ


只見線の県境付近の景色
県境を過ぎ、長いトンネルを抜けても、車窓風景は雪に覆われています。対岸の国道もまだまだ深い雪に埋もれています。4月になってもこの雪景色、鉄路の維持には厳しい条件であることは容易に想像できますが、こうして列車から眺められるとは素晴らしいことです。


車窓の川は末沢川で、破間川、魚野川を経て信濃川に合流します。大白川駅までは人煙稀な秘境です。昨年12月の乗車時には、只見~大白川間の倒木による列車運休で、会津川口から先は断念し引き返しました。この風景を眺めていると、地形や自然条件の厳しさを実感するとともに、並行道路もない状況では、復旧も容易ではないことがわかります。

入広瀬村自然活用センターと合築の大白川駅
入広瀬村自然活用センターと合築の大白川駅で、建物内には食堂もあるようです。ここで列車は3分停車。この時間には列車交換はないものの、只見線の新潟県側で唯一交換設備のある駅です。


乗降客のいなかった大白川駅を出発すると、再び無人地帯が続きます。この間には、2015年3月まで柿ノ木駅がありました。そして10:10到着の入広瀬駅は、旧入広瀬村の玄関口とあって、駅周辺や破間川の対岸は集落となっており、ここでは地元の方の乗車がありました。

この駅以降、旧守門村の中心街である越後須原駅など各駅で、1~2名の乗車があります。車掌さんから長岡までの乗車券を購入する方が何人かいらっしゃいました。この沿線から一番近い「都市」は、長岡になるのでしょう。

なお会津側もそうでしたが、只見線の車掌さんは比較的若い方が多い印象で、皆さんキビキビトよく動き、かつ親切丁寧なのがとても印象に残りました。

入広瀬駅到着直前の車窓風景
入広瀬駅到着直前の車窓風景。雪の中に建物が点在しています。

上条~越後須原間の車窓
上条~越後須原間の車窓です。建物が点在するようになり、雪は深いものの、会津側とはまた雰囲気の違う、伸びやかな感じのする風景です。

小出のひとつ手前の薮神駅
終点、小出のひとつ手前の薮神駅です。古いようにも見えますが、よく整備されていてそれを感じさせません。ここでは下車された方がいました。旧広神村の玄関口となる駅です。


10:43、終点の小出駅に到着します。旅行者の多くは11:10発の上り水上行のホームへ、地元の方は11:13発下り長岡行のホームへと別れたようです。

さて、今回は只見線の旅はほぼ雪景色の中でしたが、何度乗ってもいい素晴らしいものとなりました。北海道の鉄道は別格として、只見線の車窓風景は本邦第一級と言っても過言ではありません。

不通区間の上下分離方式での復旧を決めた地元の大英断には、「乗り鉄」の一人として素直に喜びたいところです。復旧の暁には、是非ともこの素晴らしい車窓風景を、最大限有効に活用していただきたいです。何より首都圏から比較的近いというのは強みです。

通勤通学での利用者に対する利便性は最優先ですが、観光客も気軽に楽しめる工夫が必要です。ロングシート車は止めていただくか、平日の朝夕限定とし、最大の市場である首都圏からの集客と、観光地である会津若松での宿泊の利便性を考慮すると、小出発午前10時~会津若松午後3時着、逆も会津若松午前10時発~小出着午後3時のダイヤがあるといいです。

更に、売店のある只見駅や会津川口駅では、長めの停車時間があると理想的です。特に会津川口駅は、ホームがそのまま素晴らしい展望台となりますので。更に欲を言えば、観光列車を期待します。

ダイヤの制約があるでしょうから、定期列車に指定席観光車両を増結する形で充分です。などと妄想をしつつ、全線開通後はもちろん、それまででも季節を変えて、再び乗車することを心に誓ったのでした。

小出駅に到着した只見線
小出駅に到着。ここもまだまだ雪が深いです。

小出、大白川、只見間のサボ
只見~小出間の列車はサボを使用しています。

小出駅の駅前広場
小出駅の駅前広場の一角のホテルOKABEは、上越線のトレインビューホテルです。


11:10発の水上行が到着します。今回の旅では、115系の姿を見ることはありませんでした。


⇒次・小出から糸魚川まで北陸本線ルートで移動


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