只見線の乗り鉄を楽しんだ記録

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祝!復旧決定!!只見線の旅…でも途中まで(その3):只見線の乗り鉄の旅

主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。今回は、車両の置き換えが始まる福島交通電車の撮影と、只見線18きっぷの旅です。

名古屋から福島まで移動
福島交通を撮影
⇒只見線の乗り鉄の旅(←今ここ
会津鉄道の乗り鉄旅
ホームライナー浜松で関東~豊橋~名古屋まで豪華クロスシート





只見線から名古屋までの乗り鉄ルートを大発見


2011年7月の豪雨被害により不通が続いている只見線会津川口~只見間について、福島県と沿線7市町の只見線復興推進会議検討会は12月26日、「上下分離方式」を採用して鉄路による復旧を図る方針を決めたとのこと。(河北新報オンラインニュースによる。)

会津若松駅で発車を待つ423D会津川口行
会津若松駅で発車を待つ423D会津川口行。

参考駅前フジグランドホテル(磐越西線、只見線、会津鉄道の見えるホテル)


JR東日本の地元説明会資料は、「バス転換でバラ色の未来的」な内容であり、私も「鉄道旅行ファン」として鉄道の復活を望んでいましたが、利用状況を考慮するとなかなか難しいとも感じていただけに、これは誠に嬉しいニュースです。

JR東日本の正式決定はこれからのようですが、復旧見込みである2020年度を楽しみに待ちたいです。なお、約81億円と見込まれている復旧費はJR東日本が27億円、残りを福島と会津地域17市町村が負担するそうです。

生活路線という側面も大切にしつつ、素晴らしい車窓風景を楽しめる工夫があると観光客を呼び込むことが出来で、その費用対効果を高めることができるのではないでしょうか。豪華列車ではなく、まずは純粋に車窓を楽しむことが出来る車両とダイヤが欲しいところです。

前置きが長くなりました。現行ダイヤで会津若松から小出まで明るい内に乗車しようとすると、会津若松6:00発~小出10:43着か、会津若松7:37発~小出16:55着のどちらかとなります。当日中に18きっぷで名古屋まで帰ることを条件にすると、前者以外に選択の余地はありません。

で、その経路を考えてみました。参考までに只見線以外の経路もありますが、色々と考えるのは旅の前の楽しいひとときです。

経由 会津若松発 名古屋着 距離 特色
郡山、東京経由 6:36 19:42 657㎞ やはり幹線の電車は早い
只見線、高崎、東京経由 6:00 21:43 738㎞ 高崎からグリーン車に乗ればとても楽。沼津から名古屋もクロスシートの旅。
新津、長岡、糸魚川、松本経由 6:45 22:22 564㎞ 遠回りのようで、距離は一番短い
只見線、長岡、糸魚川、松本経由 6:00 22:22 567㎞ 只見線と大糸線を一日で楽しめる


只見線~飯山線の経路も考えましたが、越後川口での待ち時間が長いうえ、長野での接続が悪く、その日のうちに普通列車で名古屋へ到達することはできませんでした。

意外にも、「只見線~長岡~直江津~糸魚川~大糸線~中央西線」の経路でも名古屋へ帰れることを「発見」。大糸線非電化区間に明るいうちに乗車できます。こいつは素晴らしい!ということで、このルートで名古屋へ向かうことにしました。



美術館図書館前駅の南側の撮影地にて撮影


2016年12月12日(月)、まだ暗い会津若松駅へ向かい、6:00発会津川口行に乗車します。




だがしかし!!車内で発車を待っていたところ、駅員さんが車内をまわり「只見~小出間は倒木のため午前中は運転見合わせです。」と告げるではありませんか!!!

人生と旅にサプライズは付き物。これだから人生と旅はやめられません。 ・・・が、発車まで数分、これからどうしましょうか。

急いで時刻表と「相談」すると、このまま乗車し、会津川口で折り返しても、会津若松経由で当日中に名古屋への帰宅が可能とわかりました。これを担保として、そのまま乗車することにします。

早朝6:00とあっては、まだ真っ暗です。平日とあって高校生の姿も見えますが、車内はガラガラです。薄ら明るくなってきた6:37到着の会津坂下では、列車交換待ちのため6分停車。駅には高校生が続々と集まり、到着した会津若松行は豪華4両編成でした。

会津坂下駅に到着したキハ40
会津坂下駅に到着。ここで列車交換待ちのため、しばらく停車。

会津坂下駅の外観
高校生が集まってくる、早朝の会津坂下駅。有人駅です。


6:58発の会津柳津駅付近からは、沿線に雪が見られるようになります。車窓も山深くなり鉄橋も多くなります。こうなると、もう車窓から目が離せなくなります。

何度も申し上げる通り、只見線の乗車は初めてではないのですが、これほど素晴らしい車窓風景であったことは迂闊にも、久しく忘れていました。

ところで、只見から先の状況を車掌さんに聞いてみましたが、やはり午前中の列車の運休は変わりないようです。それでは、代行バス運行の可能性も確認しましたが、今のところその予定はないそうです。(・・・後で気が付いたのですが、只見から福島と新潟の県境にある国道252号線六十里越峠は冬期閉鎖中につき、無理な相談でした。)

なお、これは帰宅後に発見したのですが、只見駅と会津鉄道会津田島駅との間にバスが運行されています。これは「只見町観光まちづくり協会」によるツアーバスで、事前申し込みが必要ながら、元旦を除いて1名から運行、所要1時間20分、片道1500円で3往復運行とのことで、なかなか利用価値があるのではないでしょうか。

難点は事前申し込み制であり、残念な点はPRがあまりなされていないところです。

詳細こちら↓  
http://www.tadami-net.com/access/bus-timetable.html


滝谷駅付近の車窓
滝谷駅付近の車窓。

会津宮下駅の外観
福島県大沼郡三島町の中心地にある会津宮下駅です。ここでも列車交換待ちのために 8分程停車。

会津宮下駅でのキハ40列車交換
会津宮下駅での列車交換。会津若松行は2両編成でした。


終点、会津川口には8:04に到着。十数名程の高校生の他は数人の旅行者。皆さん仕方なく折り返すようで、8:15発只見行の代行バスにお客さんの姿はなさそうでした。





会津川口駅付近を散策して、会津若松まで引き返す


折り返し会津若松行の発車は8:40。私は先に進むべきかどうか悩みましたが、ここは安全確実な方法を選択し、会津若松まで戻ることとし、その発車まで駅周辺を散策することにしました。

会津川口駅到着したキハ40形気動車
会津川口駅到着。

会津川口駅ホームからの風景
会津川口駅ホームからの風景。ホームに居ながらこの絶景、只見線の車窓風景は全国最上級です。

会津川口駅の外観
JAと合築の会津川口駅。中央に停車しているのが、只見駅行代行バスです。 駅舎内では小さな売店が営業しています。パンやおにぎりも売っていました。

会津川口駅の大芦(大沼郡昭和村)行きのバスの停留所
駅前にバス停がありました。終点の大芦(大沼郡昭和村)までは、所要約50分。 ちょっと乗ってみたい気がします。

大芦(大沼郡昭和村)行きの会津バス
ちょうど大芦行バスが到着しました。1日3往復、でもお客さんの姿は無し。少し前の会津バス(会津乗合自動車)らしいトップドアです。・・・乗ってみたいけど、乗りません。

会津川口駅前の国道252号線にて只見線を撮影
会津川口駅前の国道252号線を少し歩いた場所から撮影。駅近くでこのような写真が撮れるとは、只見線恐るべし。


会津川口~只見間の代行バスに乗ることは今回できず、復旧される見込みとなったものの、後ろ髪を引かれる思いながら、会津川口8:40発の列車で引き返します。

復路はもちろん高校生の姿はなく、少しずつお客さんを乗せながら会津若松には 10:34到着。久々に乗った只見線。平日朝の列車は高校生で賑わっており、特に会津若松口では大切な生活の足となっていることを実感しました。

また車窓風景の素晴らしさも今更ながら、再発見しました。全線復旧後はもちろん、その前にも再訪したいものです。 そして全線復旧の暁には、只見線の素晴らしい車窓を存分に楽しめるような車両やダイヤを期待します。

早戸駅停車中の只見線の車窓
早戸駅停車中の車窓。同じ道を引き返しましたが、その車窓風景には全く飽きることはありませんでした。


【乗車記録】

・ 会津若松6:00→会津川口8:04  キハ40-526 2両
・会津川口8:40→会津若松10:34 キハ40-526 2両


⇒参考:磐越西線のフルーティアふくしまに乗車した記録

⇒続き:会津鉄道の乗り鉄旅


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