鹿ノ谷駅を再訪して、その時刻表を見て愕然と

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道央道北・乗り鉄の旅(その1):鹿ノ谷駅の時刻表が物語る夕張支線の現状

主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。

昨年(2016年)11月、JR北海道から「当社単独で維持することが困難な路線」として、13線区が発表されました。半ば予想された展開とは言え、こうなると乗りたくなる浅はかな私。2017年3月、宗谷本線などへの「乗り鉄」の旅に出掛けました。



⇒鹿ノ谷駅の時刻表が物語る夕張支線(←今ここ
夕張市内を歩く
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鹿ノ谷駅の時刻表(2017年3月改正後)
現在の夕張支線は、わずか5往復にさ減便されています。


2018年末に当地を再訪した記録もアップしております。以下も、あわせて参考にして下さい。

参考鹿ノ谷駅で夕張支線を撮影
参考路線バスで南清水沢駅・清水沢駅へ





千歳空港、南千歳、追分を経由して


2017年3月17日(金)、中部国際空港から出発。 8:15発の新千歳行スカイマークは割引運賃「いま割」により7510円で、新幹線で名古屋から東京に行くのよりも大幅に安いです。これでは新幹線で北海道という選択肢はなくなります。

また、LCCでは座席指定料金やクレジットカード支払手数料等のオプションがありますが、スカイマークではこれらが運賃に含まれているところが魅力です。

ジェットスターから眺める御嶽山と富士山
遠くに富士山と、手前に噴煙をあげる御嶽山を眺めて空の旅。


3連休は明日からですが、春休みとあってか満席の盛況。快適な飛行の後、新千歳空港には定刻9:55の到着。機内持ち込みの手荷物だけの私は素早くJR駅へ向かい、10:15発の快速列車に乗車、次の南千歳で下車。

早速、ホームの売店で駅弁を購入。新千歳空港駅のホームでも弁当の販売があるのですが、どうもそちらは「空弁」も兼ねているようなので、私は南千歳駅ホームの「㈱まるい弁当」を贔屓にしています。例によって迷うほど、多くの種類の駅弁が販売されています。

しかし、先客の海外の方は、弁当を購入するのではなく、列車の乗り場を販売員の方に尋ねています。これもいつもながらの光景で、弁当の販売より案内業務の方が多いように思え、気の毒な事です。しかも案内用に番号を書いた自作の表まで用意されていて、頭が下がります。

ここで待っていれば夕張行が到着するのですが、始発の千歳から乗車したいので時間がなく、ちょっと焦りましたが、無事駅弁を購入することができました。

普通列車で隣の千歳まで移動、10:38当駅始発の夕張行に間に合いました。始発の千歳から乗車したのは、昨年3月に同じ列車に乗車したところ、旅行者で意外に混んでいたためですが、今日はガラガラで拍子抜け。昨年3月は急行「はまなす」の終焉間近、そのついでに夕張へという方がいたのかも知れません。

参考千歳駅前の鉄道の見えるホテル・千歳ステーションホテル

南千歳駅ホームの、まるい弁当さんの駅弁売り場
案内業務の方が多い(?)、南千歳駅ホームの駅弁売店。

南千歳駅・駅弁売り場の商品
全部、食べたくなります。

千歳駅に停車中の夕張行きキハ40
千歳10:38発夕張行はキハ40の単行。札幌方面行のホームから発車します。

千歳、夕張間の列車サボ
最近ではサボも珍しくなりました。

千歳駅発車後の車内の様子
発車間際でも閑散とした車内。この後、南千歳で大半のボックス席が埋まりました。

ほっきめし(南千歳駅・苫小牧駅の駅弁)
昨年もいただきましたが、なかなか内地ではお目にかかれない食材なので、ついつい手が出ます。南千歳駅で購入した「ほっきめし」(㈱まるい弁当・1050円)を車内で食します。

追分駅に停車中のキハ40
追分で12分間停車。降りられるお客さんが多く、空きボックス席が目立つようになります。

スーパーとかち3号
追分駅で帯広行「スーパーとかち3号」を先に通します。後追いで撮影。(2017.3.17 11:13)

旧東追分駅付近を通過
追分駅を発車すると信号所となった旧東追分駅付近を通過します。線路脇の機械室に何となく見覚えがあるものの、ホームや跨線橋は跡形もなく撤去されているようです。

川端駅で交換待ち停車するキハ40
川端駅で7分程の交換待ち停車。この駅は周辺に集落があるので、まず安泰でしょう。まだまだ雪が深いですが、比較的暖かな晴天となりました。(2017.3.17 11:32)





いよいよ夕張支線へ、そして鹿ノ谷駅を再訪


昨年3月に廃止された十三里駅がやはり跡形もなく撤去されているのを車窓から確認し、11:59発の新夕張から夕張支線に入ります。

まず最初の停車駅、沼ノ沢で地元の方が下車、次の南清水沢で南千歳から乗車されたビジネスマン2名が下車されました。この辺りは、谷間で坂道ばかりの鹿ノ谷駅~夕張駅付近と違い、多少ながら平地があり、シチズン等の工場もあります。

夕張市まちづくりマスタープラン(平成24年3月策定)によれば、清水沢地区を中心としたいわゆるコンパクトシティを目指すそうで、「清水沢地区の都市拠点の形成にあたっては、学校が集中立地し、既に市営住宅や道営住宅の再編・集約化が進められ、今後の公共施設等の再編・集約化のための活用地が多く存在する南清水沢地区を対象とします。」とのこと。

既に市内の小学校~高等学校は南清水沢付近の各1校に統合され、この周辺が今後の夕張市の中心となることでしょう。

この列車の閑散とした車内の様子を見る限り、昨年のダイヤ改正で運行本数が半減されたうえに、地元夕張市が廃線を受け入れたのも止むを得ないように感じました。12:22着の鹿ノ谷駅で下車、帰りは夕張駅から乗車することとし、それまで市内を散策してみることにします。

鹿ノ谷駅に停車中の夕張行きキハ40
素早く跨線橋を駆け上り、下車したばかりの夕張行列車を撮影します。ちなみに乗降客は私だけでした。(2017.3.17 12:23)

鹿ノ谷駅を発車した夕張行きキハ40
振り返り、同じ列車を後追い撮影。夕張が谷間の町であることがわかります。かつては夕張鉄道が並走していたそうですが、積雪でその跡はよくわかりません。ちなみに、本日の夕張の積雪は、67㎝、最高気温2.5度、最低気温▲2.1度でした。

夕張から鹿ノ谷駅にやってきたキハ40
終点の夕張では8分の停車で折り返します。14分後に鹿ノ谷駅を発車する千歳行を同じ場所から撮影。 (2017.3.17 12:35)

鹿ノ谷駅に停車中の上りのキハ40
鹿ノ谷駅停車中。単行ながらも上下列車で停車位置が違います。

鹿ノ谷駅を発車して清水沢駅に向かうキハ40
鹿ノ谷駅を発車して、谷間を清水沢へ向かいます。

鹿ノ谷駅の外観(2017年3月)
風格のある駅舎。私は終点の夕張駅よりこの鹿ノ谷駅に魅力を感じます。

鹿ノ谷駅のホーム
先程の写真は、奥の跨線橋(人道橋)から撮影しました。「曇時々晴」で列車の来ない時に限って晴れます。

鹿ノ谷駅の待合室
誰もいない広い待合室、もちろん暖房はありません。

鹿ノ谷駅の時刻表(2016年)
・・・なんと!昨年3月のダイヤ改正までは、豪華9往復でした。2016年3月に撮影した時刻表です。まさか1年後に再び鹿ノ谷駅を降り立つことになろうとは。鹿ノ谷駅好きな私です 。

鹿ノ谷駅の駅前
鹿ノ谷駅前です。静かで人影はありませんでした。




【乗車記録】

・名鉄名古屋6:13→中部国際空港6:51 6236 6両  
・中部国際空港8:15→新千歳空港9:55 (スカイマーク)  
・新千歳空港10:15→南千歳10:18 クハ721-5101 6両  
・南千歳10:27→千歳10:30 クモハ731-213 3両  
・千歳10:38→鹿ノ谷12:22 キハ40-1786 1両


⇒次・夕張市内を歩く


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