山陽本線トワイライトエクスプレスに乗車した時の記録はこれ
トワイライトエクスプレスツアーの各行程などについてを、それぞれ別々のコンテンツとして記述しています。細かくご覧になりたい人は、下記のリンクからお好みのページをご覧ください。
⇒トワイライトエクスプレスツアー(ロイヤル)体験談トップページ
⇒博多・吉塚うなぎ屋のランチはこんな感じ
⇒二日市温泉・大丸別荘に宿泊した口コミ体験談
⇒山陽本線トワイライトエクスプレスに乗車した時の記録(本ページ)
⇒食堂車「ダイナープレヤデス」での全食事の写真付き解説
下関駅を出発、期待は高まるが・・・
さて、山陽本線を走る「特別なトワイライトエクスプレス」の入線シーンです。この時点で、トワイライトエクスプレスツアー自体がイマイチだなと思いつつも、すごく胸が高まりました。一度は乗りたかったトワイライトエクスプレスに、ようやく乗れる。夢が実現する瞬間ですからね。
下関駅の発車ホームには、駅員が10mに1人の割合で配置され、黄色い線の外側に出る人が事故を起こさないように、細心の注意を払っていました。列車を走らせるだけで、とても神経を使う事なんだなと思わせる事例でしたね。
さて出発したトワイライト、実は車内放送が楽しみでした。期待を上回る何かがあるんではないだろうかと思って。山口百恵の「いい日旅立ち」の音楽がかかるものかとばかり思っていましたが・・・。
で、発車してたったの10分で新下関に到着、いきなり「紙芝居」をやるからサロンカーに来て下さいとのこと。鉄道ファンにとっては、夢心地になってしばらく列車に揺られていたいところです。とても紙芝居など見たくないので、妻に行ってきてもらいました。
内容は、「普通」と言ってました・笑。下関市民の方々のご厚意なので文句を言うのはためらわれますが、特別なトワイライトにふさわしい出し物なのかどうか、どうも疑問符が付きます。というかこの間、30分近く新下関に停車していて、鉄道ファンにとっては退屈以外の何物でもありませんでした。
そして新下関をようやくに発車したところで、すぐにランチが始まります。ただちに食堂車「ダイナープレヤデス」に移動、今回の旅は、食堂車とそのスタッフの素晴らしい働きぶりに、完ぺきに救われたと思います。
おそらくトワイライトエクスプレスの食堂車のは、世界の鉄道の中でもトップクラスだと思います。食堂車については、別のページで食事の数々を写真と共に案内しますので、どうぞ参考にしてください。
⇒食堂車「ダイナープレヤデス」での全食事の写真付き解説
トワイライトエクスプレスツアーへの不満?・乗車券類が全く無い
ときおり今回の旅行の不満を書かせていただきますね・笑。まず第一に、乗車券類が全く無いので、鉄道ファンとしては乗った気にならないんですよ。
当日、二日市温泉・大丸別荘から下関駅に向かうバスの車内で配られたのが、この紙です。これが乗車券の代わりになるのですけど、こんな紙切れ一枚では、到底満足できません。
どうやって改札を通り抜けるのかと思ったら、団体様ご一行という事で、駅員のいる窓口の前を、ゾロゾロと通過するのでありました。そうそう、これも頂きました。けれども、日付も個室の番号も何も記されていない「記念乗車証」を貰っても、嬉しさは半分に減りますよ。
一般の人にとっては、どうでも良い事なのかもしれません。しかし鉄道ファンとしては、大変複雑な胸の内と言える出来事でした。。。
光駅と柳井駅で長時間停車
新下関での一件以来、この後も都度何かがあるのかとビクビクして過ごしていると、果たして光駅と柳井駅で長時間停車がありました。
光駅では地元の特産品が、駅のホームで売られていました。当方はそのようなものに興味はなく、列車の外に出れるのがうれしいという事で、記念撮影しました。
続いて柳井駅。ここでは1時間半くらい停車しましたかね。希望者は柳井市の市民ボランティアの方から、柳井市の観光案内を受けるとのことで、1時間くらいのお散歩的なコースで、白壁の町、柳井を案内してもらいました。
まあそんなに楽しい訳ではありませんが、車内にいてもやる事が無いし、食堂車でしっかり食べてお酒も沢山飲んだりすると、全く腹が減らないことから、柳井散歩は渡りに船でした。
歩いてみると思ったよりも風情のある街で、けっこう楽しめました。1人35万円のコースだという事を思い出さなければ、十分楽しめるものとなっています・笑。それにしても、もしも雨降りだったら、光駅も柳井駅もちっとも楽しめないわけで、その場合はいったいどうするんだろうか???
トワイライトエクスプレスツアーへの不満②・運行予定が全く分からない
鉄道ファンにとって衝撃的だったのは、下関で出発の放送をして以来、主要駅に何時何分に到着して、そして出発するのか、一切案内が無かったことです。(敦賀から米原駅までの担当の車掌のみ、それを放送していました)
そういうのが無いにもかかわらず、主要駅では必ず停車していましたし(ドアは開かない)、思ってもいない小さな駅で1時間も停車していたりして、もう何が何だか分かりません・笑。
というか、列車が時刻通り運転されているのかどうかも、サッパリ分からないのですから、全く落ち着きませんでした。せめて運行予定表くらい、個室に配ってほしいなと思いました。
写真は、この日の夕刻に瀬戸駅に停車した時に撮ったものです。瀬戸駅にしばらく止まって外に出れるというのは、直前まで知らされませんでした。実に困ります。(ま、もはや外に出ても何もやる事ないんですけどね)
なお、旅行会社の添乗員からも、そのような説明はほとんどありませんでした。だいたい運行ルートでさえ、米原を経由して敦賀に行って、湖西線を通って京都着と聞いていましたが、その逆でしたからね・笑。
鉄道ファン以外の人にとっても、落ち着かなかったと思いますよ。新下関でいきなり紙芝居をやってから、その後はどこでどのような催しが開かれるのか、一切わからないんですから。
で、結局、柳井で散歩した以外は一切の催しがありませんでしたから、鉄道ファンじゃなかったとしたら、いったいこの旅行の何が楽しいのか?と憤る人もいるかもしれません。
ディナー後は、淡々と列車は走り、そして福山駅で6時間もの睡眠停車
わざわざ添乗員に確認したところ、倉敷駅を通過するのは朝7時過ぎとの事。という事は、広島駅を夕刻に通過してから猛烈にノロノロ運転をしないと、そんな時間に倉敷を走ることはできません。
果たして夜中の12時過ぎに福山駅に停車して、そこで翌朝6時過ぎまで睡眠を確保するための停車となりました。私は車掌に念のために確認したから良いものの、一般の人にとってはまるでミステリートレインに乗車しているような感覚になった事と思います。
ただ、深夜帯に差し掛かってから、部屋の明かりを全て消灯して、流れる夜の景色をのんびり見ているのは、寝台列車ならではですね。
ちょうどそのころ尾道駅を通過して、夜の瀬戸内海をトワイライトエクスプレスの個室から眺めた時の光景は、なかなか忘れ得ぬ思い出になりました。
なお、山陽本線のトワイライトエクスプレスは、頻繁に海沿いを通ります。できれば地図帳を用意して、どの部分で海の近くを通るのか、確認しながら乗車すると良いと思います。こんな感じで海沿いをたくさん走ってくれますので、しっかり眺めないと損です。
⇒このツアーは、阪急交通社のTOPページより「トワイライトエクスプレス」と検索ください
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