三陸鉄道南リアス線に乗車、お客の少なさに先行き不安

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震災後、初めて訪れる三陸の旅(その5)・・・三陸鉄道南リアス線に乗車

主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。

忘れもしない東日本大震災、この2018年3月で7周年を迎えます。その被災地である三陸地方は幾度となく旅した地ですが、震災以来、初めて訪れましたのでその模様を報告します。



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⇒三陸鉄道南リアス線に乗車(←今ここ
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石巻線で女川まで・津波被害の駅前などを見る
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仙石東北ラインに乗車してから名古屋に帰還





三陸鉄道南リアス線に乗車


釜石からは久々の「鉄道」に乗車です。乗車する三陸鉄道南リアス線は、盛~吉浜間の国鉄盛線と未開業であった吉浜~釜石間を引き継ぎ、1984年(昭和59年)に開通しました。

震災後は、まず2013年(平成25年)4月に盛~吉浜間か復旧し、2014年(平成26年)4月に吉浜~釜石間が復旧して、南リアス線としては全線で運転が再開されました。

三陸鉄道の釜石駅は有人駅ですが、北リアス線に比べて観光色は薄いようで、売店や物販コーナーはありません。券売機で、盛まで1080円の切符を購入して、入場します。

JR釜石駅とホテルフォルクローロ三陸釜石
右側がJR釜石駅の駅舎で、左に隣接してトレインビューのホテルフォルクローロ三陸釜石があります。そして駅前の道路を挟んで反対側には、新日鐵住金釜石製鐵所、ホテルの更に向こうには、かつて名物だった橋上市場の代替施設である「サン・フィッシュ釜石」があります。晴天に恵まれましたが、内陸部では大雪とのことで、東北本線一ノ関~盛岡間は運休。その影響で10:11発盛岡行快速「はまゆり4号」も運休、JRの駅前~駅舎には代行バスを待つお客さんの列ができていました。

釜石駅に停車中のキハ58系
キハ58系が主力だった頃の釜石駅ホームに停車中の列車です。現在、釜石線の快速・普通列車はキハ110系で運行されています。(1989.3.6)

釜石駅の立ち食い蕎麦の、めかぶそば
駅舎内にはコンビニと、立ち食いそば屋があります。本日はスケジュールがタイトであり駅弁の販売駅も行程中になさそうなので、立ち食いそば屋で少し早めの昼食とします。宮古駅の立ち食いそば屋も朝から営業していましたが、大都市の駅を除いて、駅そば屋は減少傾向にある中で、有難い存在です。そして、ここでいただいた「めかぶそば」が実に美味しくて、(失礼ながら…)驚きました。

三陸鉄道釜石駅(イオンタウン釜石駅)
2015年4月からイオンが命名権を取得して、「イオンタウン釜石駅」となっています。ちなみに、津波による浸水は赤矢印の位置までだったため、駅舎の流失や倒壊は免れ、JR釜石線は翌月から全線で運行を再開しています。

釜石駅に停車中の三陸鉄道
釜石10:55発の盛行に乗車。三陸鉄道の釜石駅は1面1線の行き止まり構造ですが、山田線宮古~釜石復旧の暁には、多くの列車が南リアス線との直通運転となり、JRホームからの発着となることでしょう。

南リアス線の乗客
しかしこの列車、釜石駅発車時点で乗客は我々2名の他、4名のみ。さすがに先行きが心配になります。もちろん、海側(進行方向左側)のシートに座ります。


釜石駅を発車直後の車窓から、右奥が釜石港、左手にイオンタウン釜石があり、釜石の中心街はさらに左奥です。この辺りは津波の被害があったのか、造成工事が行われています。(2018.2.18 10:56)


大船渡市に入った吉浜付近では、新しい防潮堤が完成していました。徐行区間が多く、まさかの「観光徐行」ではなく…強風による運転規制のための徐行でした。(後で案内放送がありました。) (2018.2.18 11:19)

三陸駅で停車中の南リアス線の列車
列車交換のため、三陸駅で数分の停車。ここでも大規模な防潮堤が建設されていました。 (2018.2.18 11:24)


甫嶺駅付近でも防潮堤が建設され、水門の工事が行われていました。複雑な海岸線を描く美しい海、今日は穏やかな表情を見せていて、津波の脅威が襲ったことは、すぐには想像できません。なお北リアス線乗車時と同様に、清掃が行き届いており、また車両が新しいこともあるでしょうが、窓ガラスが綺麗でストレスなく車窓を堪能することができました。 (2018.2.18 11:32)

恋し浜駅の駅名板
「愛の磯辺」、恋し浜(旧小石浜)駅です。日中の列車はここで3分の停車時間がありますが、本日は徐行運転による遅延のため、すぐに発車です。どのような「恋人の聖地」的な設備があるのか興味があったので少々残念、しかしここでP氏と愛を語っても仕方がないので良しとしましょう。(2018.2.18 11:36)


甫嶺駅で1名、綾里駅で家族連れなど数名のお客さんを迎えて、11:50に終点の盛駅へほぼ定刻で到着しました。1時間弱の旅、トンネルが多いことをあらかじめ覚悟し過ぎていたせいか、予想より多く車窓を楽しめた印象です。



【乗車記録】

・釜石10:55→盛11:50 36-706 1両



盛駅周辺を徘徊


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