三江線・全駅訪問の旅(その4)・・・川戸駅とその付近で列車を撮影影

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三江線・全駅訪問の旅(その4)・・・川戸駅付近で列車を撮影~口羽駅

主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。

今年度末での廃止が決まった三江線、昨年(2016年)9月に乗車した折、今更ながらその車窓風景の素晴らしさに感動しました。そして、ほぼ乗降客のいない途中の小さな駅の佇まいも良い雰囲気で、是非とも全駅に降り立ちたいと思った次第です。

しかし、仕事も家庭もある私、列車で全駅を訪問することは日数的に不可能で、止むを得ずレンタカーで訪れることにしました。なお、この翌日には三江線列車に乗車、更に翌々日は伯備線で途中撮影しながら帰宅しましたが、それはまた別記事でご紹介します。





(都度、この地図を拡大したり縮小したりして、本文中の三江線の駅の位置を確認して頂くと、より理解が深まると思います。)





三江線全駅訪問・・・・各駅の様子は、以下の通りになります


今回は、既に訪問したことのある浜原、粕淵石見川本、そして明日訪問予定の江津本町と、両端の三次、江津を除いた29駅に行きます。

以下、リンクをクリックすると、その駅などを紹介した部分にジャンプできるようにしておきます。興味のある駅を確認して頂ければと思います。本ページでは下記の22番から28番までを掲載しています

1:徒歩で移動、粟屋~尾関山間の鉄橋で421D列車を撮影【7:30】
2:尾関山駅訪問【7:40】
3:備北バス三次小学校7:53発のバスで三次駅に戻り、レンタカー三次店出発【8:52】
4:粟屋駅で923D列車撮影【9:00~9:13】
5:香淀駅【9:40】
6:作木口駅【9:50】
7:江平駅【9:58】
8:「江の川カヌー公園さくぎ」で424D列車撮影【10:10~10:47】
9:伊賀和志駅で再び424D列車撮影【11:00~11:05】
10:宇都井駅【11:15~11:25】
11:石見都賀駅【11:50】
12:石見松原駅【12:00】
13:潮駅【12:11】
14:沢谷駅【12:29】
15:明塚駅【12:45】
16:石見簗瀬駅【12:58】
17:乙原駅【13:11】
18:竹駅【13:18】
19:木路原駅【13:25】
20:因原駅の江津側鉄橋で426D列車を撮影【13:40~13:53】
21:因原駅【14:00
22:鹿賀駅【14:16】
23:石見川越駅【14:26】
24:田津駅【14:36】
25:川平駅【14:53】
26:千金駅【15:05】
27:川戸駅とその付近で列車を撮影【15:25~15:50】
28:国道261号線と主要地方道浜田作木線を経由して口羽駅へ【口羽駅17:00】
29:香淀駅付近の鉄橋で列車を撮影【17:30~17:45】
30:式敷駅【17:50~18:00】
31:信木駅【18:05】
32:所木駅【18:12】
33:船佐駅【18:19】
34:長谷駅【18:30】~三次市街到着【18:50】




22:鹿賀駅


次の鹿賀駅までは営業キロ3.1㎞、三江線沿いの県道を行くか国道261号線にするか迷いましたが、安全側を優先し対岸の国道を走行します。集落と耕地の広がる鹿賀集落は、対岸の国道とは立派な道路橋で結ばれています。残念ながら、三江線廃止後も代替バスの運行に支障はなさそうです。

鹿賀駅の駅舎と駅前
何とも長閑な鹿賀駅へのアプローチ。背後には数軒の人家があります。

鹿賀駅
江の川と駅との間には耕地が広がります。

鹿賀駅の駅名板
18駅目、あと11駅です。



23:石見川越駅


次の石見川越駅へは三江線に並走する県道を通行しました。狭い道ですが、通行量が少なくほとんど対向車も来ないので、問題なし。ちなみに石見川越駅の近くにも、対岸の国道に渡る2車線の道路橋があります。

石見川越駅の駅舎
小さな木造駅舎が残る石見川越駅です。1931年(昭和6年)の開業、1934年(昭和9年)に石見川本まで延伸されるまでは終着駅でした。

石見川越駅
緑に囲まれた石見川越駅ホームです。

石見川越駅の近くの郵便局
右側の森の中(?)に線路があります。昨年の乗車時の記憶として、周辺に郵便局しかない謎の駅という印象でしたが、江津寄りに集落があることを「発見」しました。

石見川越駅の駅名板
19駅目、あと10駅です。





24:田津駅


そのまま県道を約3㎞走行し、隣の田津駅へ。山際の狭い場所に駅がありますが、実は江の川と山の間には広々とした田園地帯が広がっています。

田津駅の駅待合室と集落
左側の人家の裏は、広々とした耕作地です。

田津駅
道路から階段を上ると、駅のホームです。大きめの待合室があります。

田津駅の駅名板
20駅目、あと9駅です。



25:川平駅


田津駅の隣は川戸駅ですが、列車撮影の都合で後回しとして、先に更にその次の川平駅を訪問します。距離があるので対岸に渡り、国道261号線を経由します。

この田津の集落から対岸に渡る橋は、車一台が通れる幅しかない狭さで、途中で行き違いはできません。また橋の入口には、スクールバスの通過予定時刻が記された看板がありました。

川戸駅から800mほど南にある桜江小学校、中学校のスクールバスと思われます。三江線廃止後の通学の便がどうなるか心配でしたが、既にスクールバスが運行されていて、安心しつつも寂しい現実です。

河戸~川平間の営業キロは6.9㎞と、三江線北部区間としては長めです。小さな集落にも駅を設置している三江線ですが、地図を見るとやはりこの間に集落はなさそうです。

川平駅の駅舎と駅前広場
川平駅です。集落の中にあり、駅前広場と木造駅舎がある駅らしい駅です。江津~川戸間は1930年(昭和5年)の開業、川平駅もこの時に設置されました。

川平駅
列車交換設備は1999年(平成11年)に撤去されたそうですが、ホームや路盤は整備(?)されているのか、綺麗に残っています。

川平駅の内部
駅舎内も美しい状態でゴミひとつ落ちていません。地元の方々によるものでしょうか、清掃が行き届いています。こういう駅には、本当は列車で降り立ってみたいものです。

川平駅の駅名板
21駅目、あと8駅となりました!



26:千金駅


川平駅のある集落からは対岸の国道へ通じる道路橋がありますが、それを最後にして、河口の江津まで橋はありません。次の千金駅には県道を走行することになりましたが、狭い部分が多く難儀しました。

更に駅へは県道から南に曲がり、田んぼの中を、自動車1台がギリギリ通行できる幅の農道を進みます。この間約400mでしたが、軽自動車で良かったと痛感しました。 終点の江津に近いものの、さすが秘境駅ランキング44位の駅だけあって、簡単には到達できませんでした。

三江線に並行する道路
三江線に並走する県道です。対向車には要注意です。

千金駅
千金駅です。この先線路は、トンネルを抜けて次の川平駅に続いています。駅の横に民家があり、周囲には他に2軒ほどの家がありました。

千金駅の駅名板
22駅目、あと7駅です。



27:川戸駅とその付近で列車を撮影


江津15:15発三次18:59着の429D列車は、三江線全線の車窓をほぼ明るい内に車窓を楽しむことのできる数少ない列車です。川戸駅の発車は15:45、まずは駅を訪れてから、撮影地を物色してみます。

前述のように千金駅付近には対岸に渡ることのできる橋はなく、県道で川平集落に戻り、そこで道路橋で江の川を渡り、対岸の国道261号線で川戸駅に向かいます。なお、江津本町駅は、明日、三江線列車の旅を楽しんだ後に訪れる予定です。

川戸駅の駅前の様子
島根県邑智郡桜江町の玄関口であった川戸駅。現在は江津市に合併されましたが、駅周辺は市街地となっており、駅前旅館もあります。昨年乗車した時、この駅で地元の方がまとまって下車されたのを覚えています。

川戸駅の駅舎
駅舎の半分、旧事務室部分は図書館として利用されています。

川戸駅
列車交換設備は、川平駅と同じ1999年(平成11年)に撤去されました。

川戸駅の駅名板
23駅目、あと6駅です。


撮影を予定している列車の到着が近づいて来ました。駅の前後は、西側が田畑ですが東側は建物が多く、撮影ポイントとしては今一歩です。そこで先ほど江の川を渡った桜江大橋の対岸に移動して、川岸を走る列車を撮影することにします。北西に向かって撮影するため、順光となるのは午前中と思われますが、今日はまだ曇天なので気になりません。

川戸駅に到着する三次行429D列車
間もなく川戸駅に到着する三次行429D列車です。この列車、昨年の乗車時は単行でしたが、本日は2両での運行です。しかしこうした米粒系写真は、晴天の順光でないと絵になりませんね。…とは言え、午前中の下り列車は朝6時台の1本のみです。 (2017.5.13 15:44)

江津行426D列車の運転台横から見た江の川(川戸駅)
同じ場所を、翌日乗車した江津行426D列車の運転台横から撮影。晴天だとまた印象が異なります。桜江大橋は右手後方です。(2017.5.14 14:25)



28:国道261号線と主要地方道浜田作木線を経由して口羽駅へ


これで三江線北部区間の巡礼は完了、南部区間に残る7駅を訪問しつつ宿泊予定の三次市まで戻ることにします。

まずは口羽駅を目指します。カーナビに相談すると、そのまま国道261号線を走り、因原から三江線と別れて南下、途中で左折し主要地方道浜田作木線(県道7号線)で荷メ峠を越えるルート(約50㎞)をおススメされました。列車ですと約1時間半のところ、約1時間で到着する予定です。

江の川を眺めながら国道261号線の駐車帯で休憩
川戸から因原に向かう途中、江の川を眺めながら国道261号線の駐車帯で休憩。やっと昼食(入手済みのコンビニおにぎり)をいただくことができました。自動車は機動性抜群が故に、詰め込み過ぎて非常に忙しい旅となってしますのが難点です。 さて、こうして休憩をしつつ安全運転で走行し、因原駅裏の「道の駅」に立ち寄ったところ、先ほど撮影をした429D列車に追いついてしまいました。…ちょっと複雑な気分です。

山陰、国道261号線沿いの田園風景
国道261号線は因原から南下し、川本町から邑南町に入ります。途中、断魚渓という名勝がありましたが、今日は時間がないのでトンネルで通過、このルートは石見交通バス「石見銀山号」や石見川本からの邑南町営バス(おおなんバス)が運行されています。上の写真は邑南町の旧石見町井原付近の国道261号線沿いの風景。今頃になって晴れてきましたが、中国地方中山間部らしい美しい風景です。 なお、邑南町は石見町、瑞穂町、羽須美村が平成の大合併により誕生した町で、島根県内で最も面積が広い町だそうで、人口は約1万人です。


国道から主要地方道浜田作木線(県道7号線)に入り、東に走ります。この辺りは旧瑞穂町域です。


峠を含めて2車線の整備された県道を快調に走行し、集落をいくつか過ぎると旧羽須美村の中心部に至ります。そこから短いトンネル(宮尾山トンネル)を抜けると、口羽駅のすぐ南側の陸橋を通過していました。

口羽駅は昨年の三江線乗車の途中、列車交換待ちの停車時間中に降り立っており、今回は省略する予定でしたが、すぐ横を通ったことから、急遽左折して立ち寄ることにしました。

口羽駅の駅舎
口羽駅の待合室です。昨年9月に訪れた時には、椅子があるだけの素寒貧とした室内でしたが、今回は手作りの案内図やら写真が貼られ、賑やかになっていました。(写真は撮り忘れました…)左側の陸橋が主要地方道浜田作木線(県道7号線)の道路橋です。昨年乗車時、交換する列車の撮影時には大変目障りな陸橋だと憤慨(笑)しましたが、今回は大変お世話になり、申し訳ありませんでした。 また、三次方面に備北交通のバスが運行されていますが、駅前には入らず、「口羽駅三叉路」バス停が最寄りのようです。

口羽駅のホーム
左側の山の向こう側が旧羽須美村の中心部で、役場(現在は邑南町役場の支所)や小学校があります。

口羽駅の駅名板
24駅目、あと5駅です。先が見えてきました。


三江線・全駅訪問の旅(その5)


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