大井川鉄道のSL列車に乗車、オハ35系旧型客車などを楽しむ

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祝!復活!!井川線の旅(その4):大井川鉄道のSL列車に乗車

主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。

土砂崩落のため不通となっていた大井川鐵道井川線接岨峡温泉~井川間は、2017年3月11日から運転を再開、これを記念して(?)早速乗車することにしました。



復旧した大井川鐵道井川線に乗車
秘境駅尾盛駅が凄い
ここも凄い・奥大井湖上駅で下車
⇒大井川鉄道のSL列車に乗車(←今ここ
新金谷駅でSLの方向転換や留置車両を見物

参考大井川鐵道の新金谷で蒸気機関車を見物(2019年の記録)





トーマス号シーズンでなければ、予約なしで簡単にSL列車に乗車できる


大井川鐵道といえば、蒸気機関車です。トーマス号は予約なしでは乗れないでしょうし、連休や紅葉シーズンもどうかわかりませんが、経験上、当日でも空席があることが多く、今日も発車直前ながら、予約なしで14:53発のSL急行券を入手することができました。

大井川鉄道のSL急行券
客車6両の後ろから2両目の5号車、ボックス席を占有することができました。

E102号電気機関車
SL列車の最後尾にはE102号電気機関車が連結されています。西武鉄道から譲渡された E31形の整備が開始され、今年度(2017年度)中の営業運転を目指すとのことで、E10形2両とED500形1両、計3両の旧型電気機関車の去就が気になります。


肝心な蒸気機関車は後程ご紹介するとして、大井川鐵道SL列車最大の魅力は旧型客車でしょう。先頭1号車のお座敷客車を除いた5両が国鉄型のオハ35系で揃えられています。

なお、最後尾6号車は無人、私の乗車した5号車は個人客が多く3分の1程度の乗車率、他の客車には団体客の姿もありました。

オハフ33-215の車内
6号車オハフ33-215の車内。近代化改造されていない点が雰囲気満点です。私が旅人となった頃、国鉄の旧型客車は最後の活躍をしていましたが、乗ったのは近代化改造されたスハ43系でした。


参考大井川鉄道のトレインビュー・川根温泉ホテル





昔に、オハ35系の旧型客車に乗車していたという記録


・・・記憶というものは曖昧で、適当ですね。現役時代のオハ35系に乗っていた記録が拙宅資料庫から発掘されました。


富山9:16→直江津11:38の第235列車は客車列車でした。(1984.3.27 直江津)

オハ33-2555の車内
その折、しっかりとオハ33-2555に乗っています。

熱塩駅の駅名版
更に翌日には、今は無き、日中は走らない日中線に乗車し… (1984.3.28)

オハ35系(熱塩駅にて)
当然のようにオハ35系に乗っていました。 (1984.3.28 熱塩)

DE10けん引の旧型客車(熱塩駅にて)
折り返し、熱塩17:01発の喜多方行です。

日中線のオハフ46
終焉間近の日中線でした。


・・・で、国鉄時代の旧型客車に乗った記憶はあるものの、オハ33にも乗っていたとはすっかり忘却の彼方でした。 そしてもちろん同じ車両ではないものの、30年以上が過ぎた今日、再びオハ33に乗車することが出来るとは、感激です。「鉄の神様」と大井川鐵道様に感謝申し上げるとともに、生きていて良かったと感じる瞬間でもあります。



オハ35-149の旧型車両を楽しむ


オハ35-149の外観
私が乗車した5号車は、ノーヘッダーが特徴のオハ35-149でした。

オハ35-149の車内
博物館にある文化財級の車両に乗ることが出来るのは、本当に幸せなことです。 蒸気機関車牽引でなくても、800円の急行券を支払って乗る価値は十分あります。 そして30年以上前、ナウなヤングであった頃の記憶が蘇ります。大井川鐵道様の心意気に再度感謝しつつ、私の半生は「鉄道」とともにあることよのう…と実感した次第です。

オハ35-149の放送装置
車端部天井の箱は放送装置です。

オハ35-149の灰皿
禁煙ですが、灰皿が残っています。

オハ35-149の洗面所
ボタンを押している間しか水(あるいはお湯)が出ないという、不便な洗面台も懐かしいです。

オハ35-149の窓枠とビール
またまたビールをいただきます。木製の窓枠が実にいいです。窓両側の取っ手を押しつつ持ち上げれば窓を開けることが出来ますが、車内放送でわざわざ開け方のレクチャーがありました。昨今、窓の開く列車のほうが珍しいので仕方ないですね。なお、無煙炭を使用していることから、トンネルに入るときでも窓を閉める必要はないとのことでした。



大井川鐵道のSLの旅はいいぞ


家山駅周辺は桜の名所だそうで、開花に合わせて今年も3月25日から4月9日まで、新金谷~家山間にSLやELのプッシュプルの客車による臨時急行が運行されました。

しかし臨時急行の運転が昨日で終了した本日、4月10日時点で満開のようで、こればかりは自然相手で難しいところです。 私としては車窓からお花見を楽しむことが出来て、得した気分です。

家山駅で、SL越しの桜の花
家山駅では5分間停車。ここで降車する団体客の姿もありました。ホーム有効長の関係で、機関車正面から撮影することは不可能でした。

お花見ができる家山駅構内
家山駅で車窓からお花見です。


ところで乗車中、車掌さんから5号車の暖房は効きが悪いので、6号車に移っていただいても結構です、との案内がありました。特に寒いとは感じませんでしたが、折角なので6号車オハフ33-215に乗ってみます。同じオハ35系なので、車内に大きな違いは感じられませんでしたが、確かに暖房がよく効いています。

乗り心地は全く問題ありませんが、車齢70年以上とあって、老朽化による不具合の発生は避けられないようです。あと、最後尾6号車の後ろには電気機関車が連結されています。この機関車の釣掛モーター音を楽しむことも可能で、違いのわかる皆様にはおススメです。

大井川鉄道の旧型客車の旅
いつまで楽しむことができるのか、旧型客車の旅。14系客車4両が営業運転を開始すると、最古参オハ35系から置き換えられることでしょう。


トンネル通過時、ほのかな明かりの車内は、まさに「銀河鉄道の夜」です。「けれどもほんとうのさいわいは一体何だろう。」とジョバンニは言いましたが、私には今この瞬間が「さいわい」です。


16:09、SL列車終点の新金谷駅に到着。10分の待ち合わせで金谷行普通列車が発車しますが、16:20頃からSLの転車台ショーが「開催」されるため、金谷行には乗らず、構内の転車台へ向かいます。

余談ですが、駅待合室には数人の高校生の姿がありました。駅から800m程のところにある県立金谷高校の生徒さんでしょうか。

「乗ること」自体が目的となっている大井川鐵道は、経済学的に言うところの「根源的需要」に支えられていますが、移動手段としての「派生的需要」もあることを(当然ではありますが・・・)実感しました。



【乗車記録】

・千頭14:53→新金谷16:09 オハ35-149 6両


新金谷駅でSLの方向転換や留置車両を見物


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