ムーンライトながらに乗車して、名古屋から箱根に移動

●参考になりましたら、シェアしていただけるとサイト運営の励みになります!

箱根登山鉄道の撮影記(その1)・・・ムーンライトながらに乗車して箱根まで移動

主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。今回は、10月以来再びとなる箱根登山鉄道の旧型電車撮影の旅です。

⇒ムーンライトながらに乗車して箱根まで移動(←今ここ
大平台駅のスイッチバックで撮影


(名古屋駅に到着する臨時快速「ムーンライトながら」東京行。)


参考箱根登山鉄道を訪問、2017年2月引退の110号などの駆け足撮影記録


 


「ムーンライトながら」で出発


青春18きっぷの旅の強い味方、臨時快速「ムーンライトながら」。名古屋在住の私がよく利用する上り列車のこの年末年始(2016年~17年)の運転期間は、12月23日~1月3日(大垣発基準)です。1月3連休の9日まで運転されるといいのですが、こればかりは仕方ありません。

例によって目的地は決まっていませんが、指定券を手配してみました。ところが、12月28日、29日、1月1日、2日発分は1か月前の昼休みの時点で、既に満席。たまたま仕事で名古屋駅に1か月前の午前11頃に寄ることができたため、12月30日発の指定席を入手することができました。

さすがに大晦日夜~元日に家を空けるわけにはいきません。必然的に夜行日帰りとなってしまいますが、これも仕方ありません。2016年12月30日、名古屋駅から23:20発「ムーンライトながら」東京行に乗車。

ムーンライトながら号の車内


ビールとおつまみ持参、年齢のためか最近はお手洗いに行く回数が多いので、「ムーンライトながら」に乗車の際は通路側座席を選びます。今日も満席らしいですが、その一方、毎度のことながら、終点まで1両に数席ほど空席があるのが気になります。

ところで今回の旅の目的地は「箱根」。10月に旅した折に、天気が今一歩だったための再チャレンジです。「ムーンライトながら」は小田原駅には停まりません。(仮に停まったとしても早すぎますが・・・。)横浜まで行き、折り返すことにします。

横浜駅に到着した上りのムーンライトながら(12月末)
早朝4:40着の横浜駅で下車します。停車時間は1分ですが、早着気味なのか、余裕で反対側ホームに回って撮影をすることができました。


さて東京駅なら「ムーンライトながら」到着時に構内の一部コンビニが既に営業を開始していますが、さすがに横浜駅改札内外のコンビニは営業していません。駅前まで出ればコンビニもあったことでしょうが、時間もないのですぐに下り東海道本線で小田原に行きます。

大みそかの早朝6時ころの小田原駅
早朝6時頃の小田原駅、まだ闇の中です。なお駅弁売店は通常午前6時からの営業のようですが、大晦日の今日は7時からの営業。残念ながら駅弁による朝食とはなりませんでした。


【乗車記録】

・名古屋23:20→横浜4:40 モハ184-214 10両
・横浜4:54→小田原5:51 サハE233-3022 15両






登山電車、ケーブルカー、ロープウェイを乗り継いで大涌谷へ


本日は2016年12月31日、世間は大晦日です。一応、我が家では「紅白歌合戦」を家族そろって見るのが恒例となっており、それまでに名古屋へ普通列車で帰らなくてなりません。案外時間はありませんが、ここ小田原から箱根登山鉄道の旅と大涌谷へ向かうことにします。

箱根登山電車・箱根登山ケーブルカーの1日乗車券
登山電車だけの一日乗車券はありません。しかしながら、小田原~(登山電車)~強羅~(ケーブルカー)~早雲山の片道が1090円ということを考慮すると、なかなかお値打ちです。




参考箱根湯本駅のトレインビューは湯本富士屋ホテル


小田原6:28発、箱根湯本で乗り換え、7:00発の強羅行に乗車します。列車は3両編成ですが、早朝でさすがにお客さんは少なく、何とボックスを占領(?)することができました!

いつもいつも、通勤電車並みに混雑しているというイメージのある箱根登山鉄道箱根湯本~強羅間、座ってじっくり車窓を楽しむのは初めてかも知れません。

箱根登山鉄道の1000形「ベルニナⅡ」
乗車したのは1000形「ベルニナⅡ」。1984年製で、登場時の塗装に復元されています。

1000形「ベルニナⅡ」の車内のボックスシート
車内は4人掛ボックスシートです。

箱根登山鉄道の急カーブ
冬枯れの山中を行きます。急カーブが登山電車らしいです。本当に箱根登山鉄道の車窓を堪能したのは初めてと思われ、とても楽しい30分余りの乗車でした。

箱根登山鉄道の108号
私が乗車した列車の次の列車は旧型車3連でした。冬場のこの時間帯は、まだ車両に陽はあたりません。強羅駅にて。(2016.12.31 7:58)


強羅駅からはケーブルカーに乗車、別料金となりますが、ロープウェイで大涌谷へ行きます。ロープウェイの営業開始は午前9時、時間があるので、4か所あるケーブルカーの途中の駅のうち「公園上駅」で途中下車してみました。

周囲に宿泊施設があるのか、ここから乗車されるお客さんもいます。 傾斜のある特異なホームをウロウロした後、再び早雲山行に乗車します。ケーブルカーは1時間に3~4本の運行なので、比較的便利です。

箱根ケーブルカー公園上駅
箱根ケーブルカー公園上駅。待合室があり、両側のホームから乗降できます。


(普段の週末の箱根ケーブルの後方展望。乗客ですし詰めです。子供が泣きわめいたりします。)


早雲山駅からはロープウェイに乗り換え。午前9時からの営業で、既にお客さんの列ができておりましたが、9時5分頃、ゴンドラに乗車することができました。

箱根ロープウェイのゴンドラから仙石原を望む
今日は快晴!箱根ロープウェイのゴンドラから北側の仙石原方面を望みます。前回、10月に訪れた時は霧の中で全く視界がありませんでしたが、こんなに素晴らしい展望があったとは!!私が今頃言うことでもないのですが、箱根は何度も訪れる価値のある観光地ですね。


8分程の乗車で大涌谷駅到着。ゴンドラからも見えていたのですが、大涌谷駅周辺からは富士山を望むことができます。 快晴の今日の富士山は、まさに完全無欠です。何故でしょうか、富士山を見ると非常に得したような気分になるのは。

大涌谷付近から富士山を望遠
望遠レンズで「完全無欠」な富士山。神々しくて思わず拝みたくなります。

箱根の大涌谷
大涌谷です。立ち入り規制は解除されて久しいですが、17時から翌朝9時までの立ち入りは規制されています。

大涌谷から芦ノ湖を望む
眼下に芦ノ湖を望みます。ここからロープウェイで湖畔の桃源台に行き、遊覧船に乗るのが定番コースです。今回の私の旅は登山電車乗車が目的なので、再び強羅駅に戻ります。

箱根ロープウェイ
こうして外から眺めると…高所恐怖症でなくとも、乗るのがちょっと怖くなります。



早雲山駅職員の「神」対応に感激!


不惑を過ぎて久しい私ですが、まだまだ未熟で悩みも多い日々。特にこの12月は昼行燈窓際社員ながら、仕事を中心に悩みを抱えたまま大晦日を迎え、そのまま旅に出掛けているという始末。

完全無欠な富士山を眺め、多少気分は晴れたものの、まだまだ「曇時々晴」な感じで、早雲山駅でケーブルカーの改札開始を待ちつつ、鉄道グッズコーナーをぼんやりと見ておりました。

その時、年配の駅員さんがやって来て、「今、一番のおススメは110号の模型です。わざわざ県外から買いに来るお客さんもいらっしゃって、とても好評なんですよ。」 ・・・と、おっしゃいます。

グッズを販売している鉄道会社は多くありますが、熱心におススメされるのは珍しいことです。しかも決して押しつけがましい言い方ではなく、自社に対する愛着や製品に対する自信のようなものを感じましたので、迷わず1個(1700円)購入させていただきました。

箱根登山鉄道のモハ2形110号の鉄道コレクション
2月で引退となる110号鉄道コレクション。事業者特注品で、箱根以外で入手できるのかはわかりません。


そして、10:06発車のケーブルカーの改札が始まり、一日乗車券を提示して改札口を通ろうとしたところ、先ほどの駅員さんがいらっしゃって、「お子さんにどうぞ。」と電車のカードを渡されました。余りにさり気なく自然体だったので、私は「ありがとうございます・・・。」と言うのが精一杯でしたが、後々になって、深い感動に包まれ思わず目頭が熱くなりました。

単にグッズ購入のお礼という意味だったのかも知れませんし、まさか私の各種悩みをご存知なワケはないでしょうが、曇りがちだった心が、すっと晴れていきました。

この駅員さんは私にとって神様? これぞまさしく「神対応」ではありませんか! そして実際に年明け以降、抱えていた悩みが解決したり、小さくなっていきました。

この駅員さんのお陰で、私の気持ちが前向きになったということもあるでしょうが、本当に私の中では感謝感激の気持ちで満員御礼です。箱根登山鉄道で開運!素晴らし過ぎます!!

駅員さんがそうした対応ができるのは、仕事に対する愛着と誇りがあり、何より会社内の雰囲気も良いからと想像されます。

景色や温泉だけでも十分一流ながら、さらに箱根登山鉄道の存在が箱根の価値を高めている・・・というか、箱根登山鉄道のない箱根は魅力半減です。 感謝の意味も込めて、これからまた季節を変えて、何度でも訪れたいものです。


いただいたのはこのカード。裏面には電車の解説付き。お子様向けなので、 大人は決して、おねだりしないように!

箱根登山鉄道のグッズ
ちなみに強羅駅で撮影したグッズの一部です。他にプラレールもあって、お子様から大人向きまでグッズが揃っています。

早雲山駅のケーブルカー
「神対応」駅員さんのいる早雲山駅から、ケーブルカーで山を下ります。

強羅駅にて箱根登山鉄道
再び強羅駅で登山電車を撮影。編成全体に日が当たっていますが、右側面が弱いです。もう少し早い時間だと完全順光になるのでしょうか。なかなか、編成写真を撮るのが難しい箱根登山鉄道です。(2016.12.31 10:33)


⇒次:大平台駅のスイッチバックで撮影


乗って楽しい列車旅

鉄道クレジットカード・鉄道ファン御用達のカード

地域から選ぶ

その他の特集コンテンツ