極めて価値の高い京都鉄道博物館扇形車庫に感動

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奈良線と京都鉄道博物館(その6)・・・京都鉄道博物館・扇形車庫に感動

主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。今回は、103系の置き換えが始まった奈良線と京都鉄道博物館の旅です。

近鉄&京阪乗り継ぎで名古屋から京都へ
奈良線は丹波橋駅付近の撮影地で撮影
京都駅弁、懐かしの「萩乃家」を訪ねる
梅小路公園で京都市電に乗車
京都鉄道博物館・本館を訪問した記録
⇒京都鉄道博物館・扇形車庫に感動(←今ここ


本館等で静態保存されている車両は、その両数や種類の多さとともに展示方法に工夫されているものもあり、非常に見応えがありました。

京都鉄道博物館の公式サイト・アクセスなどはこちら


 


京都鉄道博物館は扇形車庫を見学して、初めて価値が有る


しかし、何といっても最大の見所は、「梅小路蒸気機関車館」時代から継続されている蒸気機関車の動態保存です。「SLスチーム号」との愛称で往復約1㎞の区間を往復しており、体験乗車できるのも変わっていません。体験乗車用の客車が、以前の遊園地風から渋めの客車に置き換えられたのは素晴らしい点です。

そして「SLスチーム号」の運転終了後に、蒸気機関車への石炭補充等の作業及び入庫のため転車台を使用します。わたくし個人的にはこれこそが、京都鉄道博物館最大の見所であり、展示物であると確信しております。

「梅小路蒸気機関車館」時代には、ホームページで使用される機関車が公表されており、だいたい約2週間程度での交代となっていたように記憶していますが、京都鉄道博物館となってからは、「当日、当館インフォメーションでご確認ください。」とのことで、事前の公表はされていないようです。

「梅小路蒸気機関車館」時代は4台の機関車が「SLスチーム号」に使用されており、その全てを見たいがために何回も訪れたものですが、事前の公表がなくなってしまった点は非常に残念です。

本館からの連絡通路から眺めた扇形車庫
本館からの連絡通路から眺めた扇形車庫。「梅小路蒸気機関車館」時代にはこのアングルで眺めることはできなかったので、とても新鮮です。そして、扇形庫と転車台の様子もよく観察できます。

京都鉄道博物館の8620形8630号機
「SLスチーム号」に使用される動態保存機である8620形8630号機。大正生まれです。今日は屋外に留置。

京都鉄道博物館のC56形160号機
こちらも「SLスチーム号」に使用される動態保存機であるC56形160号機。「SL北びわこ号」等、本線でも活躍しています。

つばめマークがカッコイイ鉄道博物館のC62
先に梅小路公園から見物したとおり、本日の「SLスチーム号」は大型旅客用機関車C62形2号機が担当。デフのつばめマークがカッコイイです。他に動態保存機はC61型2号機があります。

SL第2検修庫ではD51形200号機が整備中
SL第2検修庫ではD51形200号機が本線復帰に向けて、整備されています。

京都鉄道博物館で整備中のC57形1号機
「SLやまぐち号」でお馴染みのC57形1号機も、春の運転再開に向けて扇形庫で整備中です。


「SLスチーム号」は15:30出発までの運行が原則のようですが、本日はお客さんが多いためか、16:00発が最終便です。

そして最終便が戻ると、客車を切り離し、機関車はゆっくりと転車台へ進入します。生きている蒸気機関車を目の当たりにすると、「圧巻」の一言です。しかもC62とあっては、想像以上の迫力で、この「転車台ショー」を見るだけでも、京都鉄道博物館に訪れる価値がありましょう。

転車台に進入するC62
転車台に進入するC62、この迫力は感動モノです。(2017.1.29 16:16)

転車台に乗ったC62
全長21mのC62に対して、転車台の長さがギリギリです。センチ単位での停車位置を要求されるのでは…素晴らしい運転技術です。(2017.1.29 16:17)

C62-2
「SLスチーム号」のりば横の留置線で、石炭ガラの回収や石炭の補充、給水等の作業が行われます。ここでも「生きている」蒸気機関車を間近に観察することができます。


整備が完了すると、再び転車台で回転されて、留置線へ回送されます。 (2017.1.29 16:34)

蒸気に包まれる京都鉄道博物館のC62
バックで留置線へ。大迫力です。やはり蒸気機関車はいいですね。(2017.1.29 16:36)


今日は屋外に留置されます。ちなみにC62後ろの建物が「SL第2検修庫」で、その前にある連絡通路から扇形庫と転車台が俯瞰できます。(2017.1.29 16:37)


この「転車台ショー」は何回見物しても感動します。重ねて申し上げますが、これを見るだけでも訪れる価値があります。今日は残念ながら小雨模様の中でしたが、以前に訪れた時に遭遇した、夕方の斜光に輝く蒸気機関車の美しさは、筆舌に尽くしがたい感動がありました。

充当される機関車が事前にわからないのは残念ですが、今日は時間の都合上、ジオラマを見ることもできなかったこともあり、是非ともまた訪れたいです。梅小路蒸気機関車館時代に入出場口として利用されていた旧二条駅舎が、今は出口及びミュージアムショップとなっています。

だがしかし!ミュージアムショップは身動きが取れないほどの混雑。閉館時間間近によるものでしょうが、博物館の規模に対して、ちょっと狭いような気がしました。財布の紐が大きく緩んでいた私ですが、余りの混雑に店内への潜入はあきらめて、撤収します。買う気満々の客を取り逃がすとは、もったいないことです。

お店の拡張は難しい気がしますが、テーマパークなどではそこら中、ショップだらけです。これを参考にすると、ここ京都鉄道博物館も館内に小規模でもいいので、いくつかショップがあってもいいように感じました。

京都鉄道博物館の旧二条駅舎
出口は旧二条駅舎です。目の前にバス停ができて、非常に便利になりました。しかし帰るお客さんでバス停は長蛇の列。雨脚が強くなってきましたが、往路同様、歩いて京都駅に向かうことにします。


 



しまかぜ弁当を食べながらアーバンライナーで帰宅


京都駅に着いたのは午後5時。東海道本線で名古屋に向かっても、2時間半もあれば到着することでしょう。しかし今日は、大阪難波から近鉄特急に乗らなくてはなりません。・・・ので、大きな違和感を持ちつつ、下り網干行の快速列車に乗車します。

大阪駅(梅田)で地下鉄に乗り換えて大阪難波へ行き、19時発の近鉄アーバンライナーで名古屋へ帰ります。

昼食難民となった私、大阪難波駅で入手した豪華幕の内「しまかぜ弁当」を車内でいただき、昼食兼夕食としました。なお、この「しまかぜ弁当」、大阪難波駅販売分は淡路屋製で、近鉄名古屋駅で販売されているのは松浦商店製です

今回食した大阪版は、蛸の煮物があったりして、淡路屋総戦力投入的な様相で、誠に美味しくいただきました。後者の名古屋版はまだ食していないので、いつか食べ比べてみたいものです。

淡路屋のしまかぜ弁当
「しまかぜ弁当」(淡路屋・1240円)です。肝心な中身の写真はありません。列車は結構混んでいて、隣の席は妙齢の女性。いきなり一眼レフを取り出して、弁当の写真を撮る勇気がありませんでした。小心者なのです・・・。

大阪難波駅に停車中の近鉄特急アーバンライナー
大阪難波駅から近鉄特急アーバンライナーに乗車。


ということで、名古屋から京都へ行くのに、大阪経由という非効率な旅となりましたが、久々に乗った京阪特急はその快適さに感動し、初めての京都鉄道博物館も梅小路蒸気機関車庫部分を中心に、期待を裏切らないものがありました。

今回は時間が足りなく、少々駆け足での見物となってしまったこともあり、また再訪する予定です。 そう、また行きたくなるような旅こそ、素晴らしい旅の結果を物語っているのではないでしょうか。


【乗車記録】

・京都17:08→大阪17:50 クハ222-2082 8両
・梅田18:28→なんば18:37 1719 8両
・大阪難波19:00→近鉄名古屋21:10 21101 6両




京都駅周辺の鉄道の見えるホテル


京都鉄道博物館を訪問した際に利用したい、鉄道の見えるホテルの一覧です。これ以外、大阪市の鉄道の見えるホテル近畿地区の鉄道の見えるホテルのページも、あわせて参考にしていただければと思います。

宿泊施設 見える路線 特 徴
リーガロイヤルホテル京都 JR東海道本線、山陰本線、東海道新幹線、近鉄線 京都駅徒歩7分のシティホテル、京都で2番目に鉄道が良く見える。
都シティ近鉄京都駅 JR東海道本線、山陰本線、東海道新幹線、近鉄線 日本で、ベスト10に入るのではないかと思えるほどの鉄道ビュー。特におすすめ。
都ホテル京都八条京都 東海道新幹線、東海道本線 京都駅八条東口(新幹線側)より徒歩2分。鉄道ビュー良好で安い。
ホテル京阪京都 東海道新幹線、東海道本線 京都駅八条東口(新幹線側)より徒歩1分、地下道も直結、駅前なのに安い。


(今回の旅はこれでおしまい)


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