なぜかふらりと行きたくなる紀州鉄道を撮り鉄

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紀州鉄道の撮影、KR301形気動車や各駅の様子など

主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。2016年(平成28年)8月21日(日)、久々に紀州鉄道に乗ってきましたので、その様子をお伝えします。


当初、前日8月20日の臨時快速「ムーンライトながら」に乗車して関東方面へ日帰り鉄旅行を予定していました。ところが天気予報は生憎の雨模様、どうもこの夏の関東地方はすっきりしない天気が多いようです。

紀州鉄道のKR301
(西御坊~市役所前間で。(2016.8.21 15:11))


急遽、指定券を払い戻し、変更した行先は紀州鉄道。全く逆方向ですが、天気も良さそうな上、しばらく訪れていないと、無性に乗りたくなる不思議な魅力が紀州鉄道にはあるのです。あと、常に先行きの不安もありますが・・・。





大阪の駅弁、「旅のにぎわい御膳」とビールにてスタート


まず、和歌山へは関空・紀州路快速に乗車。前4両が関西国際空港行、後4両が和歌山行なので、最後尾車両に乗車したところ、ラッシュ並みの混雑。USJへの乗換駅、西九条でも混雑に変化なし。天王寺でも混雑が続くので、前方の関西国際空港行車両に移ったら、座ることが出来ました。

そして日根野から再び和歌山行車両に戻ったところ、やはり大混雑。どうやら和歌山でアイドルグループのコンサートがあるようで、道理で若い女性が多いわけです。しかし、これでは復路も心配です。和歌山で乗り換えた御坊行はガラガラで、ここでビールと駅弁にします。


大阪駅で入手した「旅のにぎわい御膳」(淡路屋・1,000円)をビールとともにいただきます。


 


紀州鉄道を撮影


御坊には12:50着。前回来た時には改札口のあるホームに面した食堂で駅弁の販売があったのですが、今は食堂もろとも消えてしました。

さて、紀州鉄道の営業距離2.7キロのうち、多少なりとも周囲が開けた場所があるのは御坊~学門の1区間に限られます。今日は、早速この区間で撮影をします。




参考紀州鉄道のトレインビューホテルは、グリーンヒル御坊アネックスです。


紀州鉄道のKR301
紀州鉄道学門~御坊間で元信楽高原鉄道のKR301を後追いで撮影。今日も暑いですが、窓全開の車内はクーラーが作動していないのでしょうか。(2016.8.21 13:16)

学門駅近くにて紀州鉄道のKR301を撮影
折り返し西御坊行を先ほどより少し学門駅寄り撮影。(2016.8.21 13:27)

紀州鉄道のKR301
同じ列車をサイドから撮影。塗装のイメージは信楽高原鉄道のまま。(2016.8.21 13:27)

県道26号線近くにて紀州鉄道のKR301を撮影
更に学門駅寄りの県道26号線踏切付近で後追い撮影。(2016.8.21 14:15)

学門駅にて紀州鉄道のKR301を撮影
学門駅到着直前の西御坊行。この辺りから住宅密集地となります。(2016.8.21 14:30)

学門駅の外観
学門駅です。すぐ横に和歌山県立日高高校があります。



紀伊御坊駅にて記念切符の購入&構内の撮影


学門駅から、紀州鉄道としては唯一の有人駅である紀伊御坊駅までは徒歩数分。ここでは硬券や記念乗車券、グッズ類の販売が充実しています。窓口氏の応対が親切丁寧なので、入場券と片道乗車券のみ購入のつもりが、ついつい写真入往復乗車券やら巨大往復乗車券(A4サイズよりも大きく、お持ち帰りに気を遣いました。)も買ってしまいました。

そうしたところ、何と!「紀州鉄道創業50周年記念 開運釣鐘乗車券」を「おまけ」でいただきました!!  紀州鉄道、素晴らしい!紀州鉄道、万歳!!この御恩は一生忘れません!!!

特に仕事など、辛いことも多い日々ですが、紀州鉄道の存在、さらにこの「開運釣鐘乗車券」を心の支えにして生きていこうと、マジで思いました。

紀州鉄道の記念切符や硬券入場券
左下がB型硬券入場券、右下が「開運釣鐘乗車券」で昭和53年の発売です。

紀伊御坊駅の駅舎の外観
紀州鉄道紀伊御坊駅、近代的な駅舎です。

紀伊御坊駅の駅舎内部
駅舎内です。

紀伊御坊駅の窓口
窓口で各種硬券、記念乗車券を販売しています。

紀伊御坊駅のホーム
紀伊御坊駅のホームです。妙に広いホームに交換設備の名残を感じます。

紀州鉄道のキハ603
ホームから2009年までの主力車両である元大分交通キハ603を撮影。この時間(14:45)では、完全に逆光となってしまいます。

紀州鉄道のキテツ2など、構内に留置されている車両
貴重な2軸車両である元北条鉄道のキテツ1とキテツ2のうち、キテツ1は廃車予定です。 この場所では、午前中なら列車の走行写真を順光で撮れそうです。



自然の一部と化している西御坊駅


紀伊御坊駅から西御坊駅までは900m。ここも歩くことにします。 この辺りからは国道42号線が並行しており、ロードサイド店が並んでいます。しかし、国道から道路1本入ると狭い道路の住宅密集地で、そんな中を紀州鉄道の線路が通っています。

紀州鉄道の市役所前駅
市役所前駅です。

西御坊駅
西御坊駅です。手前の部分は明らかに傾いています。戸は開閉できるのでしょうか。

西御坊駅の駅舎内
割と小奇麗な駅舎内。自転車も置けます。

紀州鉄道の廃線跡
日高川への廃線跡にはレールが残っていました。

紀州鉄道西御坊駅
西御坊駅に列車が到着。周囲の風景に溶け込み過ぎ。


(別の日に撮影した西御坊駅の様子です)

西御坊駅の駅舎外観
市役所前駅側から撮影した西御坊駅。こちら側が表口(?)のようです。



西御坊から紀州鉄道に乗車


復路は列車に乗車します。西御坊15:45発の列車は、客は同業者1名と私の2名のみ。片道8分180円。途中の紀伊御坊で一般の方が乗り、御坊到着時点で3名でした。列車は駅間が短いため速度を上げることができず、力行とアイドリングを繰り返してゆっくりと走ります。

このKR301号は1995年(平成7年)から昨年2015年(平成27年)まで信楽高原鉄道でSKR301号として使用されていた車両です。信楽高原鉄道の勾配に対応するため、エンジンが高出力なのでしょうか。

平坦な2.7キロ、道路も整備されており、学生なら御坊駅まで自転車、勤め人なら自家用車あるいは御坊駅まで自家用車で家族が送迎といった方もいらっしゃるのではないでしょうか。鉄道としては営業距離が短すぎて、苦しいところです。

しかし、数年に一度しか訪れない私としては大げさではありますが、紀州鉄道に乗るとホッとして、心の洗濯がなされるような気がします。

紀州鉄道の本業はご存知のとおり不動産業で、おまけ的存在(?)の鉄道が早晩消えることはなさそうであるものの、現状を鑑みると末永い存続を祈らずにはいられません。とともに、変わらないようで、時々車両が更新されたりするので、目が離せませんし、そうした理屈は抜きで、また乗りたいものです。

和歌山の至宝である(???)紀州鉄道、単なる移動手段以上の存在意義を、何かもっと有効に活用する方策がないものでしょうか、・・・などと乗り換えた和歌山行JR線の車内で、ビールを飲みながら考えたのでした。

紀州鉄道KR301の車内
車内は豪華クロスシート。8分の乗車ではもったいない!けど、やはり冷房は作動していません。燃料節約か故障か?

紀州鉄道KR301を御坊駅にて撮影
御坊でJRに乗り換え。中間改札はありません。


下記、別の日の映像です。キテツ2の車内にて。紀州御坊駅~御坊駅間の前面展望です。





和歌山駅弁「柿の葉寿司」など


和歌山からの紀州路快速は、案の定、アイドルグループのコンサート第1部の終了と重なり、混雑しており、1本落として座ることができました。大阪からの新快速もいつも通り混んでいて、やっと駅弁とビールを楽しむことが出来たのは、京都で乗り換えた快速米原行の車内でした。


京都駅で新快速を降り、ビールを購入してから、快速に乗車。そこまでして飲みたいのか??

和歌山駅弁「柿の葉寿司」
まずは和歌山駅弁「柿の葉寿司」(780円・和歌山水了軒)をいただきます。


続いて同じく和歌山駅弁の「小鯛雀寿し」(1,080円・和歌山水了軒)を食します。何だか食べてばかりいるように見えますが、大食漢ではありません。でも、どちらも美味しくいただきました。


米原で乗り換えて、名古屋は22:41到着。片道6時間以上かけて、紀州鉄道の乗車は8分。でも満足な一日でした。自己満足にも程がありますが、「自己満足度の高い人生こそが良い人生である」と昔の偉い人は言っていた(…ような気がする…。)ので、これでいいのです。


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