伊豆クレイル乗車記(ランチ料理の体験)

●参考になりましたら、シェアしていただけるとサイト運営の励みになります!

ランチコース料理も美味しい、伊豆クレイルの最高の旅

伊豆の旅をさらに魅力的にした、伊豆クレイルという列車


※既に運行が終了し、車両自体も廃車されています。


JR東日本・東海道線の小田原駅から、伊豆半島を南下して伊豆急行の終点駅、伊豆急下田駅までを結ぶ新たなレストラン列車が、伊豆クレイルです。2016年から運行が始まって、たちまち大人気となってチケットの予約が極めて困難な状態になっています

今回(2016年10月)、ようやくチケットを取り、始発駅の小田原駅にやってきました。伊豆クレイルと一緒に、記念撮影します。この列車、元常磐線の特急スーパーひたち号です。

かつてビジネスマンだったときにこの車両にはだいぶお世話になりましたが、まさか伊豆クレイルのような観光列車に改造されることになるとは、夢にも思いませんでした・笑。

伊豆クレイルと記念撮影


さて伊豆クレイルの旅、天候が改正に近かったこともあって、大変に楽しめました。やはり伊豆の旅は晴れの日に限ります。運を天に任せて、さあ伊豆クレイルに乗ってみませんか? 今回の伊豆クレイルのランチコースの旅、次の通りレビューしてみましたので、参考にしてみてください。

チケット入手困難な伊豆クレイルの予約方法
伊豆クレイルの車内はこんな感じ
伊豆クレイルのランチ料理を完全公開
伊豆クレイルからの素晴らしい車窓風景





チケット入手困難な伊豆クレイルの予約方法


まず最も苦労するのが、チケットの入手です。上記、JR東日本の公式サイトで予約するのではなく、びゅうプラザに出向いて、係員に伊豆クレイルに乗車したい旨伝えて、その場で空席の有無を全て確認してもらうと良いでしょう。

JR東日本のえきねっとでも予約できますが、どうにも使いにくいので、僕はいつもびゅうプラザを利用しています。「伊豆クレイルが満席か、じゃあ東北エモーションなら空席あるかな? それも一杯。・・・じゃあフルーティアふくしまは?」というようなチケットの取り方が出来るのも、びゅうプラザだからこそです。行先が全く異なりますけどね・笑。

それと、伊豆クレイルのランチやスイーツコースはそれぞれ、びゅうの旅行商品としての扱いです。3か月に1回、向こう3か月分が売り出されますので、売り出しのタイミングをあらかじめびゅうプラザに聞いておいて、発売と同時に予約を取ってもらう事も出来ます。今回は私はこの方法でチケットを入手しました。

伊豆クレイルのパンフレット


上記のように。3か月に一度、パンフが新しくなります。当然、例えば12月時点で12月に乗車しようと思っても、満席です。チケットが売り出される9月より前の時点でびゅうプラザに相談に行くことが、確実なチケット入手の最善の道ですね。

という事で、チケットをゲット。複数日程で入手に当たってもらって、第一希望の日に決まりました。乗車券(指定券込み)、及び食事のチケットが発見されて、後日宅配便で到着しました。

伊豆クレイルの乗車券と料理のチケット


予約が出来てしまえば、もう旅の半分が終わったも同然です。指定された日に、在来線を乗り継いで、小田原駅に降り立った次第です。小田原駅では伊豆クレイルの歓迎ムードが、そこかしこに感じられました。

小田原駅の階段に描かれた伊豆クレイル


伊豆クレイルに乗車するお客さんには、専用ラウンジが設けられています。嬉しいですね。ただし中に入ると、乗車する人員よりも少ない人数しかさばけない空間なので、座れない人も多いです。

小田原駅の伊豆クレイル専用ラウンジ


専用ラウンジでは、こんなグッズも無料で配られています。ミニファイルは乗車券と同時に送られてきたので、頂く必要はありませんが。伊豆クレイルの模型も展示されていて、これから乗車する列車がどんな雰囲気なのかを掴むことが出来ます。

専用ラウンジでもらえる伊豆クレイルのグッズ
(ミニうちわ、メモ帳、ミニクリアファイルです。メモ帳が結構な出来ですよ。)


専用ラウンジからは、小田原城がよく見えます。大河ドラマの真田丸効果で、今年は小田原城も大いににぎわいました。帰路、私たちも小田原城見物をしました。近い距離なので、観光しやすいです。

伊豆クレイル専用ラウンジから見る小田原城


そうそう、どちらかと言うと往路のランチコースに比べると、復路のスイーツコースのほうが空席が出るようです。ランチの料理にこだわる事が無い場合、あるいは旅程によっては、復路を選んだ方が確実性が増しますね。


 


伊豆クレイルの車内はこんな感じ


以下の動画は、小田原駅に伊豆クレイルが入線する時の様子です。別の電車と同時に写していますので、動画を早送りしていただくと、伊豆クレイルが出てきます。




4両編成の電車が到着してしばらくすると、記念撮影のお客さんがたくさん現れます。

小田原駅入線後の伊豆クレイル


乗車の案内がされると、車内に入ります。歓迎の横断幕が嬉しいですね。華やいだ雰囲気の電車に乗るだけで、なんだか特別な日だという感慨が湧いてきます。

伊豆クレイルを歓迎するスタッフたち


私たちは今回、1号車のカウンター席を予約しました。海側の席を指定しました。海に向かって座れるつくりになっています。

伊豆クレイルのカウンター席


伊豆クレイルでは、私たち夫婦が着席したカウンター席のあるオープン型の車両(1号車)と、個室席の3号車が有ります。個室の2人部屋は1部屋しか無くて狭き門すぎるので、2人連れならば1号車が良いでしょう(できれば海側を指定したいです)。

2号車はラウンジ車です。後ほど説明するミニライブが行われたり、4号車の、食事利用無しで伊豆クレイルに乗車するお客さんが、軽食などを購入できるようになっています。食事としては、サンドイッチを販売しています。

伊豆クレイルの車内座席図・配置図


で、この伊豆クレイルが実際にどんな感じになっているのか、動画でご覧ください。私が車内を4号車から1号車の自分の指定座席に向かってウロウロと歩いてみた動画です。




こちらはラウンジで開かれた、ミニライブの様子です。ラウンジカーって、下手をすると何も使われない無駄な空間になりがちなのですが、こういう催しをやってくれると、足を運びますよね。




ラウンジカーに足を運んだついでに、つい余計なものを買い込むことにもつながりますけどね・笑。3つほど、買っちゃいました。

伊豆クレイルの販売カウンターで購入したお土産



伊豆クレイルのランチ料理を完全公開


では、待ちに待ったランチコースの料理を紹介します。着席すると、すでにお弁当箱がセットされています。箱の蓋は、おそらく箱根の寄せ木細工ではないかと思います。食事券をお姉さんに渡すと、すぐに蓋を開けて、その蓋を持っていかれてしまうので、もっと細工を見たかったなあ。

伊豆クレイルのランチコースのお弁当箱


中身は、このようになっています。蓋の上に乗っている「ようこそ」の紙の裏側が、お品書きになっています。お品書きと合わせて、ご覧ください。2016年の秋のランチメニューです。

和のお弁当箱ではありますが、中身はフレンチです。東京目黒の「モルゾー」のオーナーシェフ、秋元さくらさんの監修との事。女性シェフです。お店のほうにも、行ってみたいなあ。

伊豆クレイルのランチコースの料理

伊豆クレイルのランチコースのメニュー


では、1品ずつ見てまいりましょう! 丸いのは、伊豆野菜を詰めた若鶏のバロティーヌと言って、鶏肉に詰め物をして筒状に巻いたものだそうです。「美味い!」・・・食べた事ないので、美味いとしか表現できない・笑。

それと、ピペラードを詰めたコンキリオーニ。何度聞いても忘れる名前です・笑。トマトや玉葱、赤ピーマンなどを炒め煮した料理がピペラード、貝殻状のパスタをコンキリオーニと言うらしいです。ま、ラタトゥイユのような味わいです。




小山町産金太郎マスと秋ナスのキッシュです。まさかニジマスが入っているとは思いませんでした。食べても分からないくらい、洋風な仕上がりです。日本人ならこういう風な料理には、絶対にしませんよね。塩焼きにしてドーン、みたいな。




南伊豆温泉メロンと生ハムのオードブル・ピクルス添えです。これは分かりやすい味。生ハムも美味しいけど、野菜が体に染み込んでいく感じがします。




串にさしてあるのは、箱根山麓豚と伊豆産原木椎茸のピンチョス・照り焼きマスタードソースです。ピンチョスとは、色んな食材を串刺しにしたおつまみだそうです。生ハムと合わせて、地ビールがグイグイ進みます。

そして駿河湾産釜揚げシラスの入ったブランダッド。ブランダッドとは、塩鱈とジャガイモを潰して混ぜたものだそうです。それにシラスが乗っているんですね。ピンク色が可愛いです。




南伊豆獲れ伊勢海老と長芋の冷静フラン。これは伊勢海老の濃厚な味わいが絶妙です。丼いっぱいにして食べたいですよ・笑。フランというのは、洋風茶碗蒸しの事です。




ローストビーフ・たっぷりキノコのドゥミグラスソースです。デミグラスソースじゃなくて、「ドゥミグラスソース」ですからね、カッコいいです。これが一番、食べなれた味でしたね。




ドリンクは、箱根の地ビールか伊豆のサイダーか、どちらか選べます。ここまでは、食事料金に含まれています。それ以上をオーダーすると、追加料金になります。

伊豆クレイルのランチコースの飲み物


ちょうど、東海道本線屈指のビュースポットである根府川駅にて、展望を楽しむための(&他の列車の退避だと思う)停車が有ります。こんな風に海を見ながら料理とお酒を楽しんでいると、かつての東海道ブルートレインの食堂車を思い出して、なんだか胸にこみ上げるものがあります(鉄道ファン以外の人は、この部分は「??」と思ってスルーして下さい)。

伊豆クレイルのランチ料理と地ビールと海の景色


伊豆クレイルも伊豆半島に差し掛かって、伊東線に入ると、早々と仕上げのデザートが運ばれてきます。重厚な器が出来てきたので、てっきり和のスイーツかと思ったら・・・。

伊豆クレイル・ランチコースのデザート


ピーカンナッツの入ったしっとりガトーショコラ伊豆みかんのプリンでした。それにコーヒーが添えられています。これがもう、美味しくて美味しくて!

ガトーショコラの濃厚な味わいに対して、プリンは割合甘さ控えめのあっさり味。2つのバランスが取れているので、食事の後の「別腹」として、苦も無くお腹に吸い込まれていきました。少し前に乗車したフルーティアふくしまより断然美味いというのが、夫婦共通の意見でした。

伊豆クレイルのランチコースのスイーツとコーヒー

伊豆クレイルのランチコースのガトーショコラとみかんプリン


以上が、伊豆クレイルのランチコースの料理の全紹介でした。もう、大満足。シーズンごとに4回、料理内容が入れ替わりますから、一度乗車したとしても、また乗りたくなる不思議な乗り物です。

また、往路はランチコース、伊豆急下田から小田原に戻る復路はスイーツコースになるので、往復で楽しむのも良いでしょう(ただし、腹がパンパンに膨れると思われます)



伊豆クレイルからの素晴らしい車窓風景


伊豆クレイルは、とにかく太平洋の大海原を存分に眺める事の出来る、絶景路線を走ります。車内で沿線見どころガイドのパンフレットが貰えますので、どの辺がビュースポットで、徐行運転や一時停車があるのか、確かめながら楽しみたいですね。

とりわけ海に近い部分の景色を二か所、動画に撮っておきました。1つ目は写真でも紹介した根府川駅付近景色、2つ目は伊豆急下田駅近くの海岸線ギリギリを走って、遠く伊豆大島まで展望できる地点です。






伊豆クレイル旅は、この車窓風景と絶品料理がセットになるからこそ、素晴らしいと思います。幸い今回のように晴れてくれたら、もう何も思い残す事はありませんね・笑。・・・という事で、伊豆急下田駅に到着。約2時間くらいです。実にリラックスできました。

伊豆クレイルを歓迎する伊豆急下田駅


駅に着くと、伊豆急行線を走る素敵な列車がそろい踏みとなりました。右から伊豆クレイル、真ん中が伊豆急行の黒船列車、左は特急スーパービュー踊り子です。

伊豆クレイルと黒船電車、スーパービュー踊り子


皆さんの伊豆クレイルの旅も、思い出多きものになるように、お祈りしております!


豪華列車運行開始!ザロイヤルエクスプレスの食事を往復とも完全公開


乗って楽しい列車旅

鉄道クレジットカード・鉄道ファン御用達のカード

地域から選ぶ

その他の特集コンテンツ