伊予灘ものがたりにツアーで「食事なし」で乗車した時の体験談

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伊予灘ものがたり・ツアーで食事なしの恨みを忘れるなよ

ようやく、人気の「伊予灘ものがたり」に乗車することができました


JR四国のレストラン列車、伊予灘ものがたりが大人気です。以前から乗りに&食べに行きたいと思っていましたが、都合の付く日にどうしても予約が取れず、指をくわえて見るだけの状態でした。

しかしそんなある日、阪急交通社のツアーを使って、四国のレストラン列車2本を乗りつくすという贅沢なプランを発見、直ちにツアーの申し込みをしたのでした。

レストラン列車・四国まんなか千年ものがたりをツアーで乗車した体験はコチラ


海の見える下灘駅に停車中の伊予灘ものがたり
(写真は下灘駅、2019年の再度の乗車の時の写真)


で、四国まんなか千年ものがたりでは大変美味しい食事を頂くことができましたので、今回の伊予灘ものがたり・道後編についても、当然、美味しいスイーツを堪能できると思ってました(道後編はスイーツ列車なのです)。

しかし、その期待は完全に裏切られました。伊予灘ものがたり・道後編のツアーがどんな感じだったのか、どうぞ本ページを参考にして頂いて、ツアーに注意して頂ければと思います。(2017年5月29日に乗車しました)


(伊予灘ものがたり・道後編が始発駅の八幡浜駅に到着。伊予灘の夕日や、当地の柑橘類をイメージするカラーリングが見事ですね。)


【目次】

伊予灘ものがたりの予約方法
伊予灘ものがたりの車内外の様子と、沿線の見所など
道後編で食べたスイーツやおつまみなどを全公開
⇒追記:2019年に「食べ物付き」で乗車した記録

伊予灘ものがたりの公式サイト





伊予灘ものがたりの予約方法


伊予灘ものがたりに乗車して食事を楽しむには、乗車の1か月前から、全国のみどりの窓口でグリーン券を購入しなくてはなりません。人気の列車ですから、のんびりしていると希望の日程の予約が取れない可能性が有ります。

同時に食事付きで乗る人が大半でしょうから、同じくみどりの窓口か全国の旅行会社で、食事予約券も取る必要が有ります。私の場合は今回はそれを避けて、阪急交通社でツアーを利用しました。

ちなみに最近は、阪急交通社と同時にクラブツーリズム・鉄道の旅のツアー特集ページを見る事も多いです。両者を見比べて、気に入った旅行に申し込むことが有ります。(2017年秋に近鉄特急しまかぜに乗った時のツアーはクラブツーリズムです。)





伊予灘ものがたりの車内外の様子と、沿線の見所など


さて、伊予灘ものがたり・道後編の食事についてのお話に行く前に、まずは伊予灘ものがたりのビューポイントや、途中駅での様子を記しておきましょう。どうぞ参考にして下さいね。

まずは道後編の始発駅、八幡浜駅です。人口が3万5000人ほどの街の、玄関口です。ちなみに八幡浜から九州の別府などにフェリーも出ていますので、鉄道などと船を組み合わせて、四国・九州旅行を計画してみても面白いでしょう。

八幡浜駅の外観


入線して、道後編のスイーツなどの支度をしている列車の前で、記念撮影です。

伊予灘ものがたり


車内を覗くと、カウンターの上に、道後編のスイーツが準備されています。当然これを食えるものかと思ってました・笑。手前側のコーヒーカップが、とてもいい感じですね(^^♪

伊予灘ものがたり道後編の食事の用意


出発の10分ほど前に、ドアが開いて乗り込むことができます。アテンダントのお姉さんは、気軽に写真撮影に応じてくれます。

伊予灘ものがたりの美人のアテンダント


指定された座席に着きます。阪急交通社のツアーは、乗車の直前まで座席の番号が分からないので、鉄道ファンとしては不満が募りますね。ちなみにこの座席は山側であり、伊予灘の海原が見えるのとは逆の位置です。ちょっと残念。ま、仕方ないですけどね。

伊予灘ものがたりの車内


さて、伊予灘ものがたり・道後編の出発です。発車してからの車内放送をお聞きになりたい人は、以下の動画をご覧ください。




伊予灘ものがたりの車内の様子を確認したい人は、こちらの動画も参考になると思います。




伊予灘ものがたり・道後編では、途中、伊予灘の夕日が実に見事な下灘駅に停車して、駅の内外をウロウロする時間が設けられています。

下灘駅の駅名板


下灘駅ではアテンダントさんが、乗客のリクエストで写真係に変身します。ホームからの海の眺めが見事で、しばし海に見入る人もおられます。

伊予灘ものがたりが停車した下灘駅の様子


駅前には「下灘コーヒー」の移動販売車の姿も見られました。コーヒーや紅茶、ミカンジュースや地ビールなどを買うことができます。伊予灘ものがたり・道後編で飲み物を注文しないで、ここでコーヒーなどを買うというのも一つの手ですね。

駅前の下灘コーヒーの移動店舗


下灘駅には、傾斜になったベンチが設けられていて、カップルで並んで座ると、自動的にピタリと身体がくっついてしまう、らぶらぶベンチなるものがありました。記念撮影です・笑。

下灘駅のらぶらぶベンチ


という事で、伊予灘ものがたり・道後編の沿線の見所を、超簡単に編集した動画を貼り付けておきますので、こちらを見て頂くと雰囲気が分かると思います(走行シーンのみ)。進行方向右側に大洲城、左側に伊予灘の海の景色です。




車内には、道後編に乗車した記念プレートが有ります。プレートと一緒に、アテンダントさんに写真を撮ってもらいました。こういうの、とても思い出に残りますね! あ、ちょうど海側のテーブルに空席がありましたので、席を移動させてもらっています。

伊予灘ものがたり道後編の記念プレート


伊予灘ものがたりの車内に置いてあった、ゆるキャラの「みきゃん」です。可愛いです。持って帰りたくなります・笑。(ダメですよ、そんなことしたら)

伊予灘ものがたりの車内のみきゃん(ゆるキャラ)


今回の乗車では、ちょっとしたお土産をいただきました。道後温泉の入浴剤です。

伊予灘ものがたり道後編のお土産


もう一つ、何とも言えない、オリジナルミニタオルも・笑。

伊予灘ものがたり道後編のお土産


と、そんなこんなで楽しんでいると、2時間20分の乗車時間はあっという間に経ちます。終点の松山駅到着の車内放送をお聞きになりたい人は、次の動画を再生ください。アテンダントのお姉さんが、テーブルに挨拶に来てくれまして、おもてなしの心遣いが嬉しかったですね。




終点の松山駅にて。夕日に照らされる伊予灘ものがたりです。実物を見ると、とても良い色合いなんです。ぜひ現地で、見て欲しいなと思います。

伊予灘ものがたり道後編が松山駅に到着


松山駅では、本当はもうちょっと撮影したりして余韻を楽しみたかったのですが、阪急交通社のツアーコンダクターは、先を急ぎます。列車目当てでツアーに来ている客だという事を、理解しているのかしていないのか・・・。鉄道ファンじゃないと、ちょっと通じないかもしれませんね。後ろ髪を引かれる思いで、・・・道後温泉に連れていかれました・苦笑。





道後編で食べたスイーツやおつまみなどを全公開


さて、問題の「食い物」ですよ。伊予灘ものがたり・道後編に乗車と言えば、普通はその車内で、これを食べるのが「常識」です。

公式サイトから拝借した画像で、道後編のスイーツプレートです。てっきりこれを味わえるものかと思ってました。「アフタヌーンティー・森のともだち農園」です。これ食べないと、道後編に乗った意味が半減します。

伊予灘ものがたり道後編のメニュー


しかし!阪急交通社のツアーでは、これが1つ出たきりでした。ココナッツクリームの白あんとパイナップルのチーズケーキです。これが運ばれてきた時、私の頭の中は「???」となりました。

ココナッツクリーム白あんとパイナップルのチーズケーキ


そしてコーヒーが運ばれてきた時に、アテンダントさんに「私たちって、これで終わりですか?」と伺ったら、「はい、そうです」と言うではありませんか!!

ハッキリ言って、ムカつきました。阪急交通社に。道後編に乗車して、所定のコーススイーツを頂けるのかそうでないのか、ちゃんとツアー旅程に記述すべきじゃないですかね?

ちなみに今回、私たちと同じくご夫婦で参加していた鉄道ファンの方も、「てっきりちゃんとしたものが来るのかとばかり思ってました」と、かなり落胆していました。僕はこういうの、説明不足を通り越して、詐欺に近いと思いましたよ。

落胆したご夫婦は、東北は仙台からのご旅行だそうです。私らは埼玉からの旅行で、遠方からはるばる伊予灘ものがたりに乗って「餌無し」の恨みは大きいですからね。

というか、JR四国も、そんな団体旅行は止めにしてもらえないですかね。伊予灘ものがたりは食事までセットになって、初めて顧客満足度が最高レベルに達しますからね。単品ケーキだけ出して「ハイおしまい」というのでは、あまりにお寒い顧客対応です。




と、かなり強い口調で申し上げたのは、やはり食い物の恨みは怖いんですよ・笑。でも、あのケーキそのものは美味しかったなあ。愛媛のパン屋さん「プチパリ」が作るケーキで、チーズケーキが苦手な僕も、信じられないくらいにパクパク食べて一気に無くなりました。

ケーキと言えば思い出すのが、福島県の磐越西線を走るフルーティアふくしま号ですが、そこで出されたケーキよりも、ずっと美味しかったな(^^♪

で、ケーキを食べてしまっても、あと1時間半以上も何も食べるものがありません。それは勘弁してくれという事で、ここから色々と注文しました。まずは、地酒飲み比べセット(1000円)です。

左から「大辛口」(文字通り辛口)、真ん中は「初雪盃」(やや辛口)、右は「山丹政宗」(やや辛口)をセレクトしました。私ら夫婦は甘口が苦手なので、辛口を選びました。

「甘口は苦手」と言ってるのに甘口を飲ませてきた民宿まるやすの恨みを思い出して、夫婦で盛り上がりました。だいたいどこに行っても、食べ物でムカッと来た事は、本当に「思い出」になって、思い返して笑い話がはずみますね・苦笑。

で、この地酒が美味いのなんの!! 夫婦で「旨い!!ナニコレ???」とワーワー言いながら飲みました。酒の肴は、二名煮(350円)です。煮物ではなくて、パリパリサクサクの小魚です。こんな日本酒に合う乾き物は他に無し、というくらいの濃厚な美味しさで、大感動でした。

地酒飲み比べセットと、おつまみの二見煮


本当はね、「牛川料理長こだわり彩りおつまみ」というのをオーダーしたかったのですが、「ごめんなさい、売り切れです」という事で、(また恨み)、キッシュ(500円)をオーダー。本来的にはフランス料理なのですが、美味い日本酒には何でも合います。

伊予灘ものがたりのキッシュ


併せて、八幡浜名物のじゃこ天(350円)を。これもまた、美味しくてねえ。

谷本蒲鉾のじゃこ天


甘いものをもう1つ食べようという事で、苺のロールケーキを頼んだら、「ごめんなさい、売り切れ」。。。。マジか。。。。うーん、どうしようかなと思って、「霧の森大福」とセットになった、和菓子セット(1000円)を注文しました。

霧の森大福とらくがん(伊予灘ものがたり道後編)


こしあんと生クリームが口の中でとろける絶品大福に、抹茶のセットセットですよ。らくがんも添えられています。日本人に生まれて幸せ~~、と思いながら頂きました。

伊予灘ものがたりの抹茶セット


妻はドリンクをもう一杯。カクテル・セイントローズグラス(800円)です。ブルガリア産のバラの花から抽出したローズエキスのノンアルコールドリンクです。上品な香りがふくよかに広がる、最高に贅沢な飲み物でした。「こんなものが列車内で味わえるとは!」と感動です。

カクテルセイントローズグラス(伊予灘ものがたり)


うん、いい匂い~。

ローズスパークリング


ほどよく酔っぱらったころ合いに、綺麗なお姉さんがお土産物の車内販売に来ました。写真を撮らせてもらったら、お土産を買わないわけにはいきません・笑。というか、お姉さんが可愛くて、イチコロでした。

伊予灘ものがたりの車内販売と可愛いアテンダント


ふだん、車内販売でグッズを買う事は皆無な私が、珍しくマグネットを買ってしまいました・笑。450円です。

伊予灘ものがたりのマグネット


以上が、伊予灘ものがたり・道後編の乗車記です。

アフタヌーンティー・森のともだち農園を味わう事は叶いませんでしたが、アテンダントさんの接客の質がとても高く、大変居心地の良い観光列車でしたね。アラカルトで注文した一品ものやドリンクも全て最高に美味しいものであり、総じてかなり満足度の高い旅になりました。

伊予灘ものがたりは2往復4コースの料理が設定されているので、今後は道後編以外のコースに乗車してみたいとの希望を持ちました。

という事で、皆さん、阪急交通社だったり、旅行会社のツアーで伊予灘ものがたりに乗車する場合は、食事がちゃんと付くのかどうか、事前に確認するようにしましょう。食事なしの恨みは怖いぞ!



追記:2019年に「食べ物付き」で乗車した記録


さて、あれから○○年、食べ物の恨みを晴らすべく、2019年11月に、伊予灘ものがたりの大洲編(朝食)と、伊予灘ものがたりの八幡浜編(ランチ)に乗車しました。そして、「食べ物付き」として乗車して、ようやく願いが叶った感があります。

その時の様子は、以下の2本の動画にまとめてありますので、ぜひあわせて参考にしていただければ幸いです。最高のおもてなしが評判の伊予灘ものがたり、リピーターが多いという話は大変に納得できるものでした。また乗りに行きたいです。

伊予灘ものがたり大洲編・モーニングの食事の様子を全紹介
伊予灘ものがたり八幡浜編の食事(フランス料理松花堂弁当)が最高!


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