伯備線の備中川面で撮影して帰宅

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伯備線を乗り鉄&撮り鉄の旅(その2)・・・備中川面で撮影して帰宅

主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。

今年度末での廃止が決まった三江線、ほぼ全駅を車で訪問するという愚行を成し遂げた翌日は三江線列車に乗車、更に次の日は伯備線沿線で撮影をしながら各駅停車の旅を楽しみましたので、ご紹介します。






伯備線を乗り鉄&撮り鉄の旅(その1)本命は井倉鉄橋での撮影
⇒伯備線を乗り鉄&撮り鉄の旅(その2)備中川面で撮影して帰宅(今ここ





備中川面の撮影地で381系やくも号を撮影


井倉駅に戻ると既に列車到着の数分前、どうも私の旅は余裕がなくていけません。まさに「貧乏暇なし」といった感があります。12:04発の列車に井倉から乗車後は、2駅目の備中川面(12:18着)で下車します。2区間ながら営業キロは12.5㎞もあります。

伯備線の213系電車
井倉から備中川面までは213系2連の長船行(右)に乗車。日中の伯備線倉敷口は、213系のワンマン列車が中心です。


周辺は比較的大きな集落で、山間部から平野に近づいているように感じます。ここにも有名な「お立ち台」があります。駅から木野山駅方向へ約1㎞の所にある、これまた高梁川に架かる鉄橋が撮影場所です。昼過ぎから順光となりますが、残念ながら雲が広がって来てしまいました。

備中川面駅の駅舎


余談ながら・・・石州屋根瓦とベンガラ色の町並みの「吹屋ふるさと村」で知られる吹屋へのバスは、備中高梁からここ備中川面駅を経由するのですね。ここから吹屋まで約40分です。

私は20年ほど前に訪れましたが、当時から3往復の運転本数は変わっていません。山奥に出現する見事な町並みの吹屋、また行きたくなりました。

備中川面駅から吹屋までのバス時間

備中川面駅前を発車する吹屋発備中高梁行の備北バス
備中川面駅前を発車する吹屋発備中高梁行の備北バス。広島県三次市周辺で運行しているバスは、備北交通で別の会社です。

備中川面駅近くの鉄橋の撮影地
駅前の道路を左折し東に進むと、踏切に至りますが、そこは渡らずに手前で右折し高梁川を道路橋で渡ると、左手(東側)に伯備線の鉄橋が見えます。高梁川の南岸が「お立ち台」です。

備中川面駅の?撮影地
矢印のあたりが、伯備線の撮影地になります。

備中川面駅の?撮影地
鉄橋の下からのアングルもいいですし、堤防を上り線路の横からも撮影できます。

備中川面駅の?撮影地
線路脇はこんな感じ。線路に近付き過ぎないよう注意が必要です。本日は、他に撮影者はいませんでした。

381系やくも(備中川面駅の?撮影地)
特急「やくも14号」岡山行です。元祖振子式381系はカーブが似合います。 ここは完全順光の予定でしたが、日は陰ってしまいました。 (2017.5.14 12:54)

備中川面駅の?撮影地から、鉄橋以外も写せる
時間は前後しますが、同じ場所から下り列車も撮影することが出来ます。こちら側に関しては逆光となるので、曇天が幸いしました。「やくも11号」です。(2017.5.14 12:49)


撮影後は備中川面駅に戻り13:39発の岡山行に乗車、例によって213系の2連。平日の昼間とあってガラガラでしたが、備中高梁からはテスト期間なのか高校生が多く乗車、倉敷や近くに大学のある中庄で若者が多く乗り込み、最後は立ち客多数の盛況振りで14:54、終点の岡山に到着しました。

伯備線各駅停車の旅は、予想外に素晴らしいものでした。陰陽連絡の要となる路線として、線形は改良整備されトンネルは多めながらも、特急列車で駆け抜けるのとは違い、車窓風景をじっくり楽しむことが出来たのは、各駅停車ならではでした。





最後はグリーン車で「ビールにすきやき弁当」


岡山からは15:23発の新幹線「ひかり476号」で名古屋へ。ここでは何と!グリーン車に乗車、昔の友人からはブルジョア化してしまったとして、「総括」されそうですが、そうではなく単にエクスプレスカードのポイントが貯まっただけ。しかも「のぞみ」にはポイントが足らず、何とか「ひかり」に乗ることができたということです。

ひかり476号(岡山駅))
15:11頃、15:23岡山始発の「ひかり476号」が入線します。

山陽新幹線のグリーン車
京都まで各駅停車のこの列車、当然ながらグリーン車に人影はなく、私の乗った10号車は発車時点で貸切状態でした。東海道山陽新幹線で貸切とは、なかなか得難い体験で、ついつい写真を撮りまくってしまいました。

「すきやき弁当」(浜吉・980円)
遅めの昼食あるいは「おやつ」として、岡山駅で入手した「すきやき弁当」(浜吉・980円)をいただきます。「ビールと駅弁」がないと、旅の楽しみ半減。最後に実施できて満足です。


私の乗った車両は結局、姫路まで貸切、姫路で3名のお客さんを迎えました。新大阪、京都と停車し、お客さんは3割程度になりました。座席シートの座り心地の良さも当然ながら、年中混んでいる東海道新幹線にあって、適度に空いている車内というのはグリーン車の魅力のひとつでありましょう。

・・・と考える一方で、岡山~名古屋間のグリーン料金 4110円は費用対効果的に価値があるのか、貧乏人の私には理解不能。三江線や伯備線各駅停車の旅の方が価値のある、ある意味では贅沢な旅と思えます。そして、名古屋には定刻17:34に到着。

ちなみにいつも通り(?)、18きっぷの旅でしたら、岡山15:11発で名古屋到着は20:41でした。旅に貴賤はなし(?)。これはこれで楽しい旅になりそうです。

「吾左衛門鮓鯖」(米吾・1100円)
夕食の「おつまみ」として「吾左衛門鮓鯖」(米吾・1100円)を米子駅で購入、帰宅後にいただきました。家族にも好評、あっという間になくなってしまい、私は1貫しか口にすることができませんでした。ちなみに米子駅弁のうち、この「吾左衛門鮓鯖」のみは岡山駅でも販売されていました。


この旅から帰って、1か月が過ぎました。三江線の全駅を訪問し、私の中で心残りの無いように、「三江線とのお別れ」についてケジメをしてきたつもりでした。・・・が、日が経つにつれ、また乗りたい!との思いは強くなるばかり

列車の廃止や車両の置き換えと違って、廃線はもう線路がなくなってしまい、2度と乗ることはできなくなるので、それは大変重く受け取らなくてはなりません(?)。

後悔のないように、家庭はともかく、仕事は二の次にして、もう1回、いやあと2回は乗り、作木口~香淀間では完全無欠の完全順光による条件下で撮影したいです。もうこうなると廃線後の「三江線ロス」が怖いです。

この度は、廃線というきっかけで三江線の魅力を再発見したのですが、これはまだまだ私の知らない魅力的な鉄道が、全国に眠っているのではとも感じました。一応、JR、私鉄とも完乗しているのですが、記憶の彼方へ消えてしまっている可能性も大です。

昨今はネット環境の発達により、家に居ながらにして、全国や世界の風景を楽しむことができるようになりました。しかしだからこそ現場100回、現地に身を置いてその空気感を含めて体感体験することは、大切にしたいものです。

ということで、これから第3次三江線乗車計画を策定しますので、本稿はここで終了。ご清聴、ありがとうございました。



【乗車記録】

・井倉12:04→備中川面12:18 クモハ213-9 2両
・備中川面13:39→岡山14:54 クハ212-202 2両
・岡山15:23→名古屋17:34 777-1008 16両



●今回の長い旅はこれでおしまい。一連の旅行記録は以下の通りとなり、この順序で乗り鉄撮り鉄の旅をしています。伯備線以外にも、興味のある部分をぜひご覧ください。

三江線・全駅訪問の旅(その1)それは愚行なのか?
三江線・全駅訪問の旅(その2)名物の宇都井駅を訪問
三江線・全駅訪問の旅(その3)心が折れそうになりながらも列車を撮影
三江線・全駅訪問の旅(その4)川戸駅付近で列車を撮影と口羽駅
三江線・全駅訪問の旅(その5)秘境駅の長谷駅にて
三江線・三次~江津まで完全乗車(その1)何度乗っても素晴らしい
三江線・三次~江津まで完全乗車(その2)昼食どきの石見川本駅にて1時間半
三江線・三次~江津まで完全乗車(その3)江津本町駅の撮影地にて
伯備線を乗り鉄&撮り鉄・本命は井倉鉄橋での撮影
伯備線を乗り鉄&撮り鉄の旅(その2)備中川面で撮影して帰宅本ページ


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