芸備線・備後落合から新見までの旅

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芸備線・備後落合から新見までの旅・・・途中、枕木火災に遭遇して急停車&消火活動

主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。この夏(2017年)は、木次線「奥出雲おろち号」と若桜鉄道の旅をしてきました。




今回の撮影旅行は、いくつかのページに分割して、ご紹介しています。ご興味のあるところをクリックして頂いて、それぞれのページに進んでください。

米子駅と宍道駅で朝の撮り鉄活動
木次駅でトロッコ列車「奥出雲おろち号」に乗って木次線を旅する
出雲坂根駅のスイッチバックと木次線の大展望
備後落合駅で過ごす2時間
⇒芸備線・備後落合から新見までの旅(←今ここ
津山駅から郡家駅まで、因美線に乗車
「鉄道ファンとライダーの聖地」若桜鉄道隼駅へ
若桜鉄道の若桜駅へ・SLなども見学
餘部駅で餘部橋梁を行く列車を撮影





芸備線新見行の旅と枕木火災


芸備線の備後落合~東城間、運転本数は僅か3往復にまで削減されています。日中運行されるのは14時台の1往復で、三次方面や木次線との接続も良好とあって、備後落合 14:37発新見行はほぼ座席が埋まる約50人が乗車。当然ながら、地元客の姿はありません。


道後山駅に到着です。道後山駅は広島県庄原市(旧比婆郡西城町)に位置しています。(2017.9.1 14:51)


渋い駅舎のある道後山駅。是非とも訪れたいものですが、3往復では列車で降り立つことは難しそうです。


小奴可駅を発車、この駅も木造駅舎が残っています。周囲は小学校、郵便局、農協支店等のある集落です。この駅から東城駅までは旧広島県比婆郡東城町で、現在は庄原市に合併されています。備北交通バスが東城の市街地を結んでします。(2017.9.1 14:58)


国道から離れた山の中にある内名駅です。ロングシート部分が多く、個人的には余り乗りたくないキハ120ですが、前面と後部の展望が利くところは良い点です。(2017.9.1 15:06)


3往復区間最後の駅が備後八幡駅です。ここまで乗降客は0人でした。(2017.9.1 15:14)


広島県比婆郡東城町(現在は庄原市)の中心地であった東城駅周辺には、久々に出現した市街地が広がっています。東城から新見に向けて列車運行本数が倍増することから、私は先入観で東城は岡山県かと勘違いしていました。東城の次の駅である野馳駅から岡山県となるのでした。

その岡山県新見市に向けて列車の運転本数が増えるのは不思議な感じですが、東城から広島へは高速乗合バス数往復運行されており、広島市内を除き、途中経由する三次市内や庄原市内の各停留所で乗降の取り扱いがあり、路線バスのように利用できます。

東城から三次までバスで約1時間、列車だと所要2時間以上で本数も限られていることから、「一般的」な利用者は間違いなくバスを選ぶことでしょう。

15:25発の東城からは「一般」のお客さんも乗車され、ついに座れない方も出現しました。東城~新見間は6往復の運行、何とか通学にも利用できるダイヤです。

ところが坂根駅を出発後、列車は緊急停車。枕木から発煙だそうで、既に該当場所は通過したとのこと、列車後方を眺めてみますが、肉眼では確認できません。

運転士さんは運転指令室(?)、添乗していた保線担当者は保線区(?)へそれぞれ携帯電話で連絡します。いいのか悪いのかわかりませんが、開放的なキハ120の運転台ではその会話が客室までよく聞こえます。

運転士さんは一刻も早く運行を再開したい様子ですが、運転指令の許可がなかなか出ません。結局、車両に搭載されている消火器で消火し、18分遅れで列車は運転再開となったのでした。





運転士さんと保線担当の方が消火します。白煙は火災によるものではなく、消火器の消火剤です。煙自体は、肉眼で確認することはできませんでした。(2017.9.1 16:02)


お疲れ様でした。(2017.9.1 16:02)


そのまま18分遅れで、16:18に終点の新見に到着。多くの18きっぷ利用者は 16:51発の伯備線上り岡山経由三石行に乗り継ぐ様子、我々も16:53発姫新線津山行に乗り継ぐので支障はありません。

しかし気の毒だったのは、新見発16:10発の伯備線下り特急「やくも17号」に乗り継ぐ予定だった方です。特急は接続待ちをせず、無情にも新見駅手前ですれ違ってしまいました。

乗り継ぐ予定だった方は数人のようですが、その中には東城から乗車された貴重な「一般客」(ベビーカーのお子さんを連れた若いご夫婦)も含まれており、非常に申し訳ない・・・というか、残念な気持ちになりました。これに懲りず、また鉄道のご利用をお待ちしています。


新見駅に到着した列車は折り返し東城行となります。なお備後落合以東の芸備線は、岡山気動車区所属の車両で運行されています。


木造駅舎の残る新見駅です。みどりの窓口はあるものの、キオスクはありません。


駅舎を背にして駅前の通り少し歩き、高梁川の手前の道を左折してすぐの場所に「駅弁マーク」の看板があるお店を発見。


かつては新見駅ホームに売店を営業し、2009年までは特急「やくも」にもお弁当を積んでいたという「大阪屋」です。当日もお店ではお弁当を販売していましたが、本日夜は津山で「打ち上げ」の宴を予定しているため、泣く泣く購入は断念。

トレインビューホテル研究の第一人者であるとともに駅弁研究家としての顔も持つP氏は、近日中(???)に再訪するそうで、その味については氏のレポートに期待することにしましょう。





姫新線津山行の旅



姫新線も岡山気動車区の車両で運行されています。


新見からは16:53発の姫新線津山行に乗車。高校生を中心として意外に席が埋まっており、何とかロングシート部分に腰掛けることができました。久々に、今日は平日であることに気が付きました。

先程の芸備線列車の乗客がほぼ旅行者であったのに対し、この列車は我々の他に2名が「鉄分」濃い目の旅行者である他は、地元の方々のようです。姫新線新見~中国勝山間は8往復、中国勝山~津山間は12往復と、日常的に利用できる運転本数が確保されています。


刑部駅で865D新見行と離合。(2017.9.1 17:18)


富原~月田間の後部からの車窓風景、中国地方山間部らしい(?)穏やかな山々に囲まれた光景です。(2017.9.1 17:34)


さて列車には、中国勝山、久世で多くの高校生が乗車、通路まで満員になります。平日の通学列車にお邪魔しながら勝手な言い分ですが、こうなるとキハ120のロングシートは苦痛以外の何ものでもありません。

なお、久世ではキハ40単行の1867D中国勝山行と交換。津山側ではキハ40も運用されています。美作落合で乗降とも多数あり、高校生の多くが入れ替わります。同じ制服の生徒が入れ替わるので不思議に思い調べたところ、岡山県立真庭高校には久世校地と落合校地があるとのことで、経緯はよくわかりませんが納得です。

坪井でキハ120の何と2両編成と交換、単行以外のキハ120の姿を久しぶりに見たような気がしますが、それなりに輸送量があることを物語っています。

津山のひとつ手前の院庄で意外に多くの方が下車、数名の立ち客を残したまま18:31に津山駅に到着しました。長いながらも、充実した本日の鉄旅が終わりました。


列車は折り返し中国勝山行になります。右側2番線の列車は、姫新線上り美作江見行。背後のホテルは本日の宿、ホテルαワン津山です。これはどう考えても、素晴らしいトレインビューです。



【乗車記録】

・木次10:07→備後落合12:36 スハ?13-801 3両  
・備後落合駅14:37→新見16:00(+18分) キハ120-359 1両  
・新見16:53→津山18:31 キハ120-340 1両



津山駅から郡家駅まで、因美線に乗車


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