沿岸バスにて、留萌~羽幌間を乗車

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道央道北・乗り鉄の旅(その8):沿岸バスの旅・留萌~羽幌まで

主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。

昨年(2016年)11月、JR北海道から「当社単独で維持することが困難な路線」として、13線区が発表されました。半ば予想された展開とは言え、こうなると乗りたくなる浅はかな私。2017年3月、宗谷本線などへの「乗り鉄」の旅に出掛けました。



鹿ノ谷駅の時刻表が物語る夕張支線
夕張市内を歩く
石勝線・夕張支線の乗車記録
札沼線・豊ヶ岡駅を再度訪問してきた
新十津川駅で写真を撮る
滝川駅で写真を撮る
留萌本線・末端区間廃止後の初の乗車
⇒沿岸バスの旅・留萌~羽幌まで(←今ここ
沿岸バスの旅・羽幌~豊富まで
宗谷本線・豊富駅~南稚内まで



(留萌スタート羽幌ゴールで、海沿いの路線を行くバス旅です)


 


沿岸バスに乗車して羽幌へ


今回の旅の最大の目的は、宗谷本線を普通列車で旅する事ですが、さすがに往復とも宗谷本線というのは芸がありません。そこで、往路の稚内までは、留萌本線に乗車し、留萌から沿岸バスで北上というコースで旅する事にしました。

留萌から幌延までは、かつて国鉄羽幌線(1987年3月30日廃止)のルートです。札幌から幌延までは、羽幌線経由の方が宗谷本線経由より約40km短かったそうで、現在も札幌と稚内を結ぶ高速バス(昼行便)は道央自動車道~深川留萌自動車道~国道232号線(オロロンライン)で運行され、走行距離は約330kmとのこと、JR宗谷本線経由の約390kmよりかなり短くなっています。

その点とともに、羽幌線代替バスは現在もそこそこの運行本数が確保されており、抜け道ルートとしては意外に便利です。

さて深川からは、本サイト「鉄宿!」の管理人P氏と合流、孤高を愛し一人旅の多い私ですが、気心の知れた旧友であり、何より旅慣れた方との旅は、気楽でありなおかつ楽しいものです。

そのP氏のお陰で、幻の留萌駅弁「にしんおやこ」をいただくことができました。しつこいようですが、駅弁界(?)でも上位に位置すると思われる美味しさでした。情報化社会の今日においても、やはり現場100回、旅に出掛けなくてはなりません。

ビールにも合いそうな「にしんおやこ」でしたが、これから乗車時間約4時間のバス旅が控えているので、我慢します。

沿岸バスの萌えっこフリーきっぷ
沿岸バスの「萌えっ子フリーきっぷ」で出発。1日券は2370円で、留萌から幌延の片道料金が2670円であることを念頭に置くと、かなりお値打ちです。なお、言うまでもありませんが、このような可愛い車掌さんが乗っているわけではないので、念のため。

留萌駅前に到着する沿岸バス
留萌駅前12:45発(その後、ダイヤ改正があり、現在は12:40発です。)の豊富駅行に乗車。留萌十字街始発のこのバス、ここで待合室にいたお客さんを乗せ、ほぼ座席が埋まる盛況で発車します。なお、昨年に留萌~増毛で利用した折には観光バスタイプの車両が多かったのに対し、この長距離路線に普通の路線バスとは意外な感じです。


バスは羽幌方面とは逆の東に向かいます。ロードサイド店もある市街地で、1人、2人と乗車があり、留萌市立病院と留萌高校も経由、ついに部活高校生を中心に立ち客も出ます。

そうして市内をぐるりと廻り、留萌駅が車窓左側に見えたので、駅の北側を走行している頃にはすでに発車からすでに20分が過ぎていました。市街地をきめ細かく経由するのは、鉄道にはできない芸当です。

留萌発車後の沿岸バスの車内
市内各所で乗車があり、混んできたバス車内です。


市街地を抜けると国道232号線オロロンラインを走り、左手に日本海、そして右手山側には羽幌線廃線跡らしき路盤が見え隠れするようになります。集落のある海辺のバス停では、今度は1人、2人とお客さんが降りていきます。

沿岸バスの花田番屋前バス停
13:30頃、花田番屋前に停車。「道の駅」もある観光地です。ここで観光客と思しき若い女性が下車されました。冬の北海道一人旅でしょうか。「ただ者」ではありませんね。


左側は日本海、右側は国鉄羽幌線の廃線跡に沿って、沿岸バスは北上します。


やがて海の彼方に、天売島と焼尻島らしき島影が見えてきました。車窓右側の廃線跡も観察しなくてはならず、忙しいながらも非常に充実した旅です。しかし小平や苫前など交換駅だったところも、車窓から駅の痕跡を見つけることはできませんでした。

ところで、沿岸バスのホームページには各バス停の発車時刻が掲載されており、今乗っているバスも始発の留萌十字街から、終点の豊富駅までの全停留所の時刻が掲載されています。

そのうち、羽幌ターミナルや遠別営業所、幌延駅については、発着も掲載されているのですが、停車時間はいずれも1分。トイレ休憩は考慮されていないようです。寄る年波で、最近、特に冬場はお手洗いが近い私、とても心配です。


【案1】 ・・・通しで幌延まで乗車の案
・沿岸バス 留萌駅前12:45→幌延駅16:13
・特急「サロベツ1号」 幌延16:27→南稚内17:17

【案2】・・・途中の羽幌で一度下車する案
・沿岸バス 留萌駅前12:45→羽幌14:17  
・沿岸バス 羽幌15:17→豊富駅17:42  
・JR普通列車 豊富18:58→南稚内19:44


このまま幌延まで乗り続ければ、幌延から特急に乗ることができます。「飛び道具」なので乗車券と特急券が必要ですが、明るい内に稚内に着けるのは魅力です。

これに対して、途中で脱落しバスを1本落とすと、豊富駅まで行けるものの、待ち時間が長く、稚内到着は約2時間半も遅くなってしまいます。

この上なく、悩み迷いました。同行のP氏は「俺は無我の境地だ。すべてお前に任せる。」などと訳のわからないことを述べているので、全く使えません。もし我慢の限界に達しやむを得ずバスを降り、北海道の原野で次のバスまで1時間待つという事態は・・・是非とも避けたい!!

ということで、安全側を優先し、羽幌ターミナルで途中下車することにしました。ここまでにお客さんは5名程に減っていました。


 


羽幌バスターミナル、沿岸バス本社バスターミナルなど


羽幌ターミナルに到着した沿岸バス
羽幌ターミナルで下車。時刻表上は1分停車でしたが、乗務員の交代で実際には5分程度停車していました。十分、お手洗いに行く時間はあったのでした。でもここは羽幌駅の跡地です。何か発見があるかも知れないので、そのまま次のバスを待つことにします。

羽幌バスターミナル
羽幌バスターミナルです。線路は写真の左側から、ターミナル建物や車庫に対して直角に交わるような位置にあったようですが・・・積雪によりはっきりとはわかりませんでした。バスターミナルには待合室と出札窓口があります。

羽幌市内
次のバスまで1時間。P氏も「無我の境地」なので、港方向へ歩いてみます。碁盤の目状の道路が北海道らしい町並みです。

羽幌の漁港
羽幌の漁港です。西側に隣接して「はぼろサンセットビーチ」があるようですが、男2人で冬のビーチに行っても得るものはないでしょう。町の中心街にあるもうひとつのターミナル「本社バスターミナル」へ戻ることにします。


P氏は将来、天売島・焼尻島へ旅したいとのこと。フェリーターミナルの場所や、羽幌での前泊に必要な宿泊施設のチェックに余念がありません。

天売島・焼尻島は羽幌からフェリーで約1時間~1時間半の距離、その名前の響きも含めて非常に魅力的を感じる島ながら、羽幌までのアクセスを考えると、訪れるにはハードルが高いのですが、P氏は素敵な奥様のご実家が北海道ということもあり、実現は難しくなさそうです。

「無我の境地」のまま、沿岸バス本社バスターミナルに到着。「コープさっぽろ」の対面にあり、先ほどバスを降りた羽幌駅跡のバスターミナルとは対照的な、町の中心街に位置しています。狭いながらも暖かい待合室と出札窓口があり、バスを待っているお客さんもこちらの方が多いです。

総務や経理といった本社の管理部門はこちら、乗務員の所属や車両の整備関係は羽幌駅跡のバスターミナルとして、機能が分けられているように感じました。

さて、ここから幌延駅までは約2時間、さらに豊富駅となれば約2時間半の乗車となります。もし途中で脱落となれば、次の1時間後のバスは土休日運休につき、2時間後のバスを北海道の原野で待たなくてはなりません。私と同年齢のP氏、やはりお手洗いの問題は切実で、窓口のお姉さんに確認です。

「豊富までのバスは、途中でトイレ休憩はありますか?」  
特に休憩はありません。
「運転手さんの交代とかで、少し停車することもありませんか?」
羽幌で交代しますので、終点まで交代はありません。
「お手洗いに行きたくなったら、どうしたらいいですか。」
乗務員にお申し出くだされば、お手洗いのある場所で停車して、お待ちします。

・・・とのことで、緊急事態となれば恥を忍んで、運転手さんにお願いすることになりそうです。

ところで余談ながら、この窓口のお姉さんがこの上なく可愛い方だったそうで、「やはり北海道は美人が多い!」とP氏は大喜びでした。「萌えっこフリーきっぷにデザインされている女の子よりも可愛い!」との事で、沿岸バス、恐るべしです。

そのような方に、「トイレ問題」を執拗に質問できるとは、P氏の人間としての度量の大きさを感じるとともに、自分自身の人間の器の小ささを恥じ入るばかりです。

沿岸バス本社バスターミナル
沿岸バス本社バスターミナル。停車中のバスは15:00発の札幌行「特急はぼろ号」で、札幌までは所要3時間15分です。「タイルの落下に注意」との貼り紙がありましたが、なるほど、壁面のタイルが一部剥離しているのがわかります。どう注意したらいいのかは、わかりませんが・・・。

羽幌炭鉱探訪マップ
羽幌いえば、かつての炭鉱の存在も忘れてはなりません。タクシーで遺構を見物するコースも設定されているようです。

羽幌炭礦鉄道から茨城交通(現・ひたちなか海浜鉄道)に移動した気動車
余談ながら、羽幌炭礦鉄道は1970年(昭和45年)に廃止され、気動車3両は羽幌炭礦鉄道から茨城交通(現・ひたちなか海浜鉄道)移されました。写真は最後まで活躍した キハ222の「さよなら運転」列車です。運転台の旋回窓は、北海道仕様の名残りです。(2014.12.6)


乗車記録

・留萌駅前12:45→羽幌ターミナル14:13 (沿岸バス)


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