すき焼き弁当（松阪駅）を食べた記録

牛肉が美味いと評判の松坂駅の駅弁。様々な種類がある中で、前日までに予約を入れないと購入できないお弁当があります。今回はそのような予約制の駅弁の、すき焼き弁当（本ページでご紹介）と幕の内弁当を購入してみました。

松坂駅のホームで、すき焼き弁当とキハ25形気動車を記念撮影。昭和から続く駅弁と言う事で、レトロな外観なのですね。なんでも、松阪では客人をもてなす時のお料理のナンバーワンがすき焼きとの事で、と言う事は新竹商店さんとしても、相当気合いが入るのではないかと想像しました。




外観をもう1枚。非常にシンプルな外箱のデザインです。予約して駅で受け取りましたので、まだ若干、お弁当に温かみが残っていました。




そして御開帳。中身も、思ったよりもシンプルな印象です。でも私、こういった「昔風の盛り付け」を感じられる駅弁、大好きです。牛のすき焼き以外は、切り干し大根、蓮根、蒲鉾、昆布の佃煮、そしてうぐいす豆に漬物で、すき焼き以外は洗練さを感じないのもまた佳しです・苦笑。

購入データ
購入場所	JR松阪駅の新竹商店の駅弁売り場にて購入。
購入日時	2018年3月4日、午前11時ころに購入。
価格	1000円（税込み）
ラベル表記
製造	株式会社新竹商店 三重県松坂市日野町729-1 0598-21-4350 http://www.ekiben-aratake.com/

このすき焼きは、ベストファイブにランクインするレベルで超美味しかったぞ

開封すると、真っ先に箸をつけたいのが、すき焼きです。このお肉、本来は松阪牛と名乗りたいところでしょうが、昨今はブランド牛の管理が厳しくなって、一定の基準をクリアしたもの以外は松阪牛と名乗れなくなっています。

でも、牛肉を知り尽くした新竹商店さんが仕入れてきた和牛であり、本来ならば松阪牛と名乗りたいほどのお肉であろうと思います。見た感じは、脂身が多いようです。果たしてそのお味は・・・。




たっぷりと旨みを吸い込んだであろう白滝と共に、この肉を口の中に放り込みます。・・・と、これは何という事か！　今まで食べた牛肉系駅弁の中で、ベスト5に入るくらいの美味さです。

「すき焼き」と銘打った駅弁では、復刻版米沢牛肉すきやき弁当と共に、美味しさ抜群の駅弁と言って良いと思います。関東風にコテコテの醤油味に仕上げた、浅草＆北千住駅の浅草牛すき焼き弁当とも違った味わいです。松阪のほうが、かなり甘さを感じる味付けです。

このすき焼き、一緒に食べた妻も絶賛していて、「今まで食べた牛肉の駅弁の中ではいちばん美味しい！」と感動していました。（妻は、駅弁を食べまくっている訳ではありませんので）




ただし、新竹商店さんの駅弁は、いつも白飯のレベルが落ちるのが大いな改善点です。出来立ての駅弁なのに、ご飯の味が劣化してしまっています。すき焼き弁当は牛肉の味があまりにも美味しすぎるため、ご飯に難があってもつい許してしまいます。

けれども、牛肉が存在していなかったら、ご飯の欠点がかなり目立つことになります。料理人さんは、ぜひ一度新潟の駅弁をいくつか食べてみて頂いて、お米の本当の美味しさ、あるいは駅弁としての炊き加減などを研究して頂きたいと思います。鮭の焼漬弁当あたりを、食べて頂きたい。




あわせて、牛肉と付け合わせとの落差も大きすぎるので、ここも改善ポイントでしょうか。正直言って、すき焼きとこれらの副菜は、合わないような気がします。




見た目にも、牛肉の凄さに対して、余りにもチープな印象であり、いちど食べればもう今後は残しても良いかなと思えるような質だと思いますから、何とか工夫して頂きたいな。




さて、すき焼き弁当を堪能して満福になってからは、妻と二人、松阪駅から白浜駅まで、恐ろしく長いロングシートの乗り鉄の旅が待ち受けていました。写真は多気駅にて。13時22分発です。




この日は松阪を出てからは食料の調達が困難な日程でしたので、夕食用に松阪の駅弁をもう2つ仕入れていました。キハ25形から105系電車に新宮駅で乗り換え、またしてもロングシートで揺られて、白浜駅に着いたのは、19時42分の事でした。

実に6時間もロングシートに乗車していましたが、空いていたので、疲れはほとんど感じませんでした。白浜まで運び込んだ松阪駅弁は、すき焼き弁当と同じ予約制駅弁の幕の内弁当と、新竹商店さんの新作駅弁「松阪牛と本居宣長さんと松阪もめん」です。

松坂駅には、まだまだ食べた事のない牛肉駅弁が沢山ありますから、折を見て松阪を再訪して、全て制覇する気概を持って、駅弁と対峙したいと思います(^^♪


⇒参考：松阪駅すぐ近くのトレインビュー・ホテルAU松阪