伊達鶏めし（仙台駅）を食べた記録

仙台駅の駅弁業者のこばやしさんは、美味しい駅弁をいくつも提供してくれています。網焼き牛たん弁当などは非常に有名ですし、最近食べたものでは炙り牛たんとA5仙台牛弁当が秀逸でした。

いずれも牛肉系の駅弁だったので、今度は鶏肉を食べてみようと思って購入したのが、この伊達鶏めしです。伊達鶏なるブランド鶏は初めてであり、牛肉をあれほどまで上手く調理する実力を持った業者さんが、どのような仕事ぶりを見せてくれるのか、楽しみでした。




そして、開封してみた動画が、下記です。今回はかき福 大粒 三陸かきめしと共に購入して、トレインビューホテルの東横イン仙台駅西口中央で食べております。にんまり。

購入データ（今回、私が購入した時の記録です）
購入場所	駅弁屋祭仙台駅にて
購入日時	2018年2月18日、午後8時に購入。
価格	980円（税込み）
販売	株式会社こばやし 仙台市宮城野区小田原三丁目2-3 022-293-1661 http://www.kobayashibento.com/shopping.php?c=1&sp=0&sk=0 駅弁一覧ページです。すべての駅弁を通販でお取り寄せできる仕組みになっているように見えますが、近隣のみのお届けのようです。予約して現地で受け取る事も可能です。

伊達鶏めしの美味しさは、全国の鶏肉系駅弁の中でもかなりの上位

では、写真でも全体を見てみます。ご飯の上に筍入りの鶏そぼろがぎっしりと盛り付けてあります。また、端っこには鶏の味噌焼きが乗っていて、全体としてはシンプルな構成です。




まず真っ先に食べたいのが、この味噌焼き。外箱を見ると、「吟醸酒粕漬けの伊達鶏の仙台味噌焼き」と書いてあって、読んだだけで口の中に唾液が放出される勢いです・笑。




実際にこれは、第一級の美味さです。全国各地に鶏肉の駅弁は多数ありますが、ここまで旨みが濃縮された鶏肉は初めてです。料理人が、腕によりをかけて作り上げた感じが出ています。

そしてこれは、どうしてもビールか日本酒のお供にしたい衝動に駆られます。これ単体でも絶品ですが、お酒を飲みながら頂くと、それはそれで驚天動地の美味さだと言ってよいでしょう。




この、鶏そぼろも良いですね～。筍入りと書いてありますが、筍は細かく刻んであるので、一見すると気が付きません。筍入りの鶏そぼろと言うと、小田原駅のその名も鶏丼などの駅弁に入っている、東華軒さんの筍鶏そぼろを連想しますが、それとはだいぶ違っていました。

あちらは割合とトロっとした外観で、食べてみると筍のザクザクシャキシャキ感がしっかりと感じられるのに対して、伊達鶏めしの鶏そぼろは、しっとりとした中に、ときおり筍を感じるくらいです。

味付けも、あちらは非常に甘いのに対して、こちらの伊達鶏めしは甘辛仕上げです。もちろんどちらが良いかは好みの問題で、私はどちらも好きだなあ。ただ、伊達鶏めしはスプーンが入っていたほうが食べやすいかな、とは思いました。




おかずとしては、仙台らしく笹かまぼこと厚焼き玉子、それにお漬物です。鶏肉が美味しいので、これで十分だと思います。特に笹かまぼこを入れて頂くと、旅人としてはこの上なく満足します。




以上、伊達鶏めしを実際に食べてみた時の感想でした。こばやしさんは、本当に何を食べても美味しいですね。幕の内弁当は美味しいけれど、「専門料理」風のものはからっきしダメな駅弁屋はいくつもありますが、こばやしさんは料理人の腕前が凄いのか、とにかく「当たり」しかありません。

仙台は駅弁の宝庫なので、駅弁好きにはたまらない魅力があります。これは是非とも再訪せねばならぬと誓って、後ろ髪を引かれる思いで仙台を離れたのでした。

・・・動画は、仙台駅に出入りする列車を眺めた時のものです。かつては特急列車や寝台列車の宝庫だったのに、今では近郊型電車ばかりが往来するようになっているのですね。車内で駅弁を食べられる雰囲気ではないのが、残念だなあ。みんな新幹線なのでしょうが。