かき福 大粒 三陸かきめし(仙台駅)を食べた記録

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かき福 大粒 三陸かきめし(仙台駅)・・・ライブキッチン製造というコンセプトの駅弁

津波被害を受けた鉄道路線で、宮古駅から釜石駅まで山田線代行バスの旅、そして盛駅から前谷地まで大船渡線BRTバスの旅などを経て、この日、仙台駅のすぐ近くに宿泊しました。写真は、極めて大きな被害を出した陸前高田市の、「奇跡の一本松」です。言葉になりませんでした。

陸前高田の奇跡の一本松


仙台駅の駅弁屋の売店で東北の駅弁を物色していたところ、目に飛び込んできたのが、「三陸」の文字です。「宮城県産」とは書いてありますが、ちょうど宮城県に属する南三陸の沿岸も通ってきたことですし、「この日に相応しい!」と思って、かき福 大粒 三陸かきめしを即買いしました。

かき福 大粒 三陸かきめし


外観を見ると、こんな感じです。「大粒」の文字に目が行きます。ちなみに「かき福」などと書いてあると、どこかの老舗料理を駅弁に仕立て上げたのかと思うかもしれませんが、実はこのお弁当用の独自のブランドになります。

東京のブランディングを得意とする企業が全てのコンセプトからデザインをまとめ上げ、駅弁にしています。販売者のJR東日本クロスステーションの気合いを感じます。「かき食う門には福来たる」をキャッチフレーズにしており、この達磨のようなデザインも、牡蠣や三陸をイメージしています。

目玉の上が牡蠣、口の左右に三陸の海をイメージした髭、口の下には三陸沿いの山をイメージした髭を配しています。更には達磨のお腹の文様は、かき福と書いてあって、よく考えていますね。

かき福 大粒 三陸かきめし


箱の蓋の裏には、このようにこの駅弁のコンセプトが記されています。かき福というブランド価値を感じる能書きです。この駅弁、製造にもこだわりがあって、仙台駅3階、新幹線中央改札内の「駅弁屋」店内のライブキッチンで調製した、まさに出来立てを提供してくれているとの事です。

かき福 大粒 三陸かきめし


という事で、非常に期待が持てる駅弁ですね! 今回は仙台駅ではかき福 大粒 三陸かきめしと共に、株式会社こばやし調製の伊達鶏めしも同時に購入しています(こちらは朝ごはん用)。

そしていずれも、東北新幹線のトレインビューホテルである「東横イン仙台駅西口中央」の室内にて頂いております。鉄道を見ながらの駅弁賞味は、けっこう幸せなのであります(^^♪


購入データ(今回、私が購入した時の記録です)
購入場所 駅弁屋祭仙台駅にて
購入日時 2018年2月18日、午後8時に購入。
価格 1180円(税込み)
ラベル表示
かき福 大粒 三陸かきめしのラベル表示


コンセプト的にはライブキッチンの出来立てを提供との事ですが、朝6時40分に調製終了した駅弁を午後8時に買っている訳で、一日に何度も作る訳ではなさそうです。

販売 株式会社JR東日本クロスステーション
東京都港区高輪2-19-13
http://www.nre.co.jp/ekiben/tabid/229/brnid/662/Default.aspx
(仙台駅で販売している駅弁のラインナップです)





濃厚で、牡蠣本来の旨みを十分に感じられて、これは美味しい


かき福 大粒 三陸かきめしは、2017年7月21日に販売が開始されたそうで、その直後は1日に100食以上が売れるほどの人気商品だったそうです。1日100食で「人気」となると、1か月300万円の売上であり、駅弁を売るビジネスというのは、かなり厳しい状況だなあと感じます。

でも、人気だといわれるとどうしても食べてみたくなります。どれどれ、と期待して中身を見てみると、こんな感じでした。分かりにくいですが、右側の2つの牡蠣が「大かき煮」で、左側5つが普通の「かき煮」です。コストと現実のはざまで、工夫してきましたね。

かき福 大粒 三陸かきめし


でも、今まで駅弁を沢山食べてきた直感では、「これは美味しいな」と感じます。それをどこでどう感じるのか、説明は非常に難しいところですけれども、とにかくそういう感じになるのです。




大かき煮とかき煮をアップで。この、ちょっと雑然と置いてある感じが、個人的には好みです。着飾ってない美味しさを期待できます。

かき福 大粒 三陸かきめし


という事で食べてみる、かき煮です。うん、これはとても美味しい。日本で一番美味い牡蠣の駅弁は札幌駅のサロマ湖産あったかかきめしだと思いますが、それに次ぐレベルで美味しいです。

牡蠣の濃厚な味覚を存分に感じますし、割合と?油を多めに使っているように思えるにもかかわらず、塩気が多すぎて牡蠣の味を台無しにする事もありません。なんだか、「ああ、これが東北風のかきめしなんだなあ」という気持ちになります。

かき福 大粒 三陸かきめし


そして、ご飯です。かき煮を作るときに出た濃い出汁を使って炊き上げられているようで、ご飯単独でも旨みたっぷりです。お米は、宮城県産のササニシキだそうで、最近はササニシキを食べる事が非常に少なくなりましたので、ササのお膝元の仙台で「再会」できて、嬉しいです。




この牡蠣の出汁のご飯の上に乗っけたのが、下の写真にある、牡蠣味噌です。この牡蠣味噌の、磯の香りが漂う濃厚な味覚は、酒にもピッタリですし、ご飯のお供にするにも適しています。

また、濃い味の牡蠣味噌を食べた後には、蔵王菜と大根の漬物が、口に心地良いです。かき煮と牡蠣味噌、牡蠣の出汁入りの炊き込みご飯、そして漬物。美味くない訳がありません。




なお、「三陸」という名前がついた「かきめし」は、実は東北にはもう1種類が存在します。八戸の吉田屋さんが製造した「三陸カキめし」です。

でも、それよりも今回の仙台駅の「かき福 大粒 三陸かきめし」のほうが断然美味しいですから、仙台を訪問した際には、ぜひご賞味ください。

そうそう、かきめしと言えば、北海道は厚岸のかきめしも超有名ですね。でも、首都圏で売られている厚岸のかきめしは、今はオーシャンシステムという千葉県の弁当製造メーカーで作られているようです。

当サイト管理人は本場の厚岸でかきめしを食したことがありませんで、千葉県産の厚岸のかきめしと比較するならば、私は宮城のかき福 大粒 三陸かきめしが上ではないかと思うのであります。


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